『キングダムカム・デリバランス』戦闘システムを解説。これで盗賊やクマン人も恐くない！【電撃PS】

　DMM GAMESより好評発売中のPS4およびPCソフト『キングダムカム・デリバランス』。本作は中世ヨーロッパ・神聖ローマ帝国を構成するボヘミア王国を舞台とするオープンワールドのアクションRPGです。プレイヤーは、戦乱に巻き込まれてすべてを失った青年ヘンリーとなって冒険に旅立ちます。

　アクション性の非常に高い戦闘は、本作の魅力のひとつ。5方向に武器の構えを切り替えて戦うバトルは、駆け引きの要素もあって慣れてくるとやみつきになるほどのおもしろさがあります。

　しかしゲーム上、どうしても多勢の敵を相手に大立ち回りをする状況も多く、始めたばかりの人には難易度が高く感じられるかもしれません。

　本作の戦いのコツは、相手の人数や強さを見極めて、勝てるときだけ戦うことです。勝てないとわかったら逃げるが勝ち。では、具体的にどうやって戦いに勝つのか、その方法を解説していきましょう。

【準備編】まずは能力と腕前を鍛え、装備を整えよう

　ゲームスタート時、鍛冶屋の息子として平和な日々を送っていたヘンリーの戦いに関する技能はゼロに等しく、立派な戦士となるにはイチから鍛えなおす必要があります。

　ヘンリーの訓練相手となってくれるのは、ラッタイのバーナード隊長です。彼は、メインクエスト“目覚め”をクリア後、ラッタイ上門の外の闘技場で主人公に実戦形式の訓練をしてくれます。

　バーナード隊長は、主人公に戦いのコツを丁寧に教えてくれますが、一番重要なテクニックは、武器を振る直前に構えの向きを変えて相手の意表を突く技。バーナード隊長との戦いではあまりうまくいきませんが、実戦ではかなり効きます。

　ここでプレイヤーが納得いくまでバーナード隊長を戦い、主人公の能力とともに自身の腕前も鍛えましょう。目安としては、バーナード隊長との実戦テストに勝つ必要がある、“マスターストライク”の習得でしょう。

　マスターストライクを習得できるということは、攻撃と防御がしっかりマスターできている証でもあるので、当面の目標としてください。

　バーナード隊長はメインクエスト“追跡行”の発生後にラッタイを離れますが、次のメインクエストをクリアすると帰還して再び訓練を受けられるようになります。

訓練と並行して主人公が使う武器も調達しよう！

　最低限の装備はストーリークエストでも手に入りますが、最低でも武器だけは買っておくのがおススメです。必要な金策は、電撃PlayStation Vol.677でも解説していますが、採取した薬草でポーションを作って売るのが安全かつ高効率だと思います。

　本作は、ダメージに“斬撃”と“打撃”、“刺突”の3タイプがあります。防具のほうも、それぞれのダメージタイプごとに防御力が設定されていて、金属製の鎧は斬撃や刺突に耐性があり、皮や布の防具は打撃に強い、というのが大まかな傾向です。

　武器のセレクトは、斬撃や刺突なら剣、打撃を重視するならメイス、斬撃と打撃を両立させるなら斧がオススメですね。

　なお、ロングソードのような両手武器以外は、左手に盾を装備できます。装備が増える分重量がかさみますが、ブロックが安定するので余裕があるなら買っておくといいでしょう。

【索敵編】人里離れた森や街道で盗賊やクマン人を探そう

　主人公が戦う相手は、街道や森のなかで旅人を襲う盗賊や、ハンガリー王シギスムントに雇われてボヘミア王国へ侵入したクマン人たちです。

　彼らは、人里離れた森や街道で野営しているほか、通りかかる旅人を待ち伏せていることがあります。彼らを倒して装備を奪い、自分で使うか街で売って資金にできる、というわけです。

　ラッタイから手近な場所としては、川を渡ったラッタイの北西に広がる森や、メインクエスト“狩るか、狩られるか”で訪れるノイホフとタルムバークの間にある森が挙げられます。とくに後者に挙げた森は、ところどころに休息とセーブができる寝床があるのでおススメです。

　また、タルムバーク～ノイホフ～ラッタイの製粉所の間をファストトラベルで移動していると、途中で敵の待ち伏せを受けることがあります。

　一度見つけた敵の野営地は、敵を全滅させても数日経てば別の敵がやってきます。場所を覚えておき、定期的に偵察すると安定して稼げることでしょう。

　野営地の近くへ来たり、待ち伏せを受けたら、戦闘に入る前に“救生酒のシュナップス”でセーブしましょう。

【実戦編】多勢の敵はまず逃げ、追っ手を分散させてから倒せ

　敵を見つけたら、最初に確認したいのは人数と装備、そして犬の有無です。

　まず敵の人数。こちらは基本的に1人だけですが、敵はだいたい複数で襲いかかってきます。ろくに鎧も来ていない弱い相手ならまとめて相手にできるかもしれませんが、たいていは多勢に殴り込んでも袋叩きにされる結末が見えています。一度に相手にできるのはせいぜい2人がいいところでしょう。

　続いて装備。鎧が高そうな金属製だったり、傷や汚れが少ない相手は、強敵である可能性が高いです。下手をすると1対1でも負けることがあるので慎重な立ち回りが求められます。

　そして犬。敵が犬を連れ歩くようになったのは、海外版でも比較的最近のアップデートからです。敵の犬にかみつかれると動きを拘束されるだけではなく、ロックオンが強制的に解除されてまともに戦えなくなります。かみつかれている間にR2ボタンの連打で攻撃すれば倒せるので、現れたら優先して倒しましょう。

　敵がこちらを見つけて、画面上部に剣のアイコンが表示されたらいきなり殴りかからず、まずは走ってその場から大きく離れ、追っ手が何人来るか確認しましょう。

　これで、野営地にいる敵全員を相手にする危険をいくらか減らせるはずです。追手が多い場合はさらに走って逃げ、追っ手を分散させましょう。敵の数が1、2人になったらこちらの番です。

　敵のAIはかなり賢く、普通に攻撃を打ち込んでもあっさりガードされてしまいます。パーフェクトフロックからの反撃を行う敵も少なくないので、バーナード隊長の訓練を思い出し、構えの向きをひんぱんに変えて相手のスキを突きましょう。ダメージをなるべく受けないよう、武器を振ったあとは敵の反撃をしっかりブロックするのも忘れずに。

　筋力のパーク“クリンチの達人”を習得しているなら、接近してL2ボタンでクリンチを仕掛けて相手の姿勢を崩し、そのスキにすばやい攻撃でダメージを与える戦法も有効です。

　クリンチを狙う際は、まっすぐ接近するのではなく、まず後ろに下がって相手の前進を誘ってから間合いを詰めるとうまくいきます。

　敵の追手が集まってくるなど、こちらが不利になったら早めにその場から逃げることも大切です。敵との間合いが離れるなどして画面上部の剣アイコンが交差しなくなったら、装備の変更やアイテムの使用ができます。ダメージを受けていたらポーションで回復しましょう。

　その場にいる敵を倒したら戦利品を回収し、回復と装備のメンテナンスを行いましょう。倒した敵は使っていた武器をその場に落とすので、忘れずに拾っておきたいところ。装備の修理は、マメに行った方が後で払う修理代を節約できます。

　そのうえで、余裕があるなら再び敵と出会った場所へ戻り、残りの敵を見つけて倒しましょう。これを繰り返せば、クマン人のようなやや強めの敵であっても主人公1人で渡り合うことができるはずです。

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　ここまで、おもに敵の盗賊やクマン人と戦うテクニックや戦術について解説してきましたがいかがでしょうか。本作の戦闘は、複数の敵を1人で相手にすることが多いため難易度こそ高いですが、準備とプレイヤーの立ち回りしだいで、状況をくつがえすことは可能です。

　スリルのある戦いを楽しみたい人はぜひ、盗賊やクマン人退治に出かけてはいかがでしょうか。