ドラスレ、ザナドゥ、ソーサリアン、そしてイースに軌跡シリーズ。年表を見ながら、日本ファルコム40周年の歴史を語ろう!

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 3月9日に行われた“日本ファルコム40周年記念生放送”で、日本ファルコムの40年の歴史を振り返る年表や、記念イラストが公開されました。

ドラスレ、ザナドゥ、ソーサリアン、そしてイースに軌跡シリーズ。日本ファルコム40周年の歴史年表


  • ▲『ソーサリアン』と言えば不老不死というネタも、最近は通じなくなってきましたなあ。

 1975年の近藤社長誕生という豆知識から始まりつつ、日本ファルコムが創業したのは、近藤社長が6歳だった1981年のこと。パソコンショップから始まり、PCゲームソフトを手掛けるようになり、『ドラゴンスレイヤー』や『ザナドゥ』で人気が爆発!

 このあたりはどれも不朽の名作ばかりですが、今なお続く『イース』のシリーズ1作目や、キャラメイクや謎解きが楽しい傑作『ソーサリアン』なんかは、つい反応してしまうベテランゲーマーも多いのでは?

 1988~1991年もヒットタイトルが続きます。のちの『軌跡』シリーズへとつながっていく『英雄伝説』1作目は、冒頭のスライムいじめを思い出しちゃいます。そろそろスライムいじめなどくだらないあそびはおやめになってくださいませ。

 この早い段階で音楽レーベルが発足しており、ファルコム音楽がいかに神曲が多いのかがうかがえますね。

 ちなみに近藤社長が初めて遊んだファルコム作品は『イースIII』こと『ワンダラーズ フロム イース』だったそうで、音楽がものすごくきれいな作品と印象に残ったのと、最初の炭鉱にたどりつく前にやられた難易度の高さが思い出に残っているそうです(笑)。

 死神アッシュを主人公とした3DダンジョンRPG『ダイナソア』は、当時としては珍しい裏シナリオも話題を呼びました。……とある仲間の裏切りは、いろいろな意味でトラウマレベル。

 リアルタイムシミュレーションの大傑作『ロードモナーク』(スマホアプリで出ないかな……)に、マウスクラッシャーの異名も持つ『ブランディッシュ』と、オンリーワンな神ってるゲームが次々と輩出された時期でした。

 ちなみに筆者は『ぽっぷるメイル』は……オリジナル版もいいんですけど、メガCD版が一番好きでした。メイルは林原めぐみさん、タットは石田彰さん、ガウは千葉繁さん、ブラッキーは飛田展男さんのほうですね。

 1992~1997年はヒットタイトルの続編がいくつも登場しましたが、のちにガガーブ3部作と呼ばれることになる『英雄伝説III 白き魔女』のシナリオ性の高さは大きな評判を集めました。

 今の日本ファルコムスタッフの多くはこの時代のファルコム作品を遊んだ方が多いとのこと。そういう意味では、ファルコムのイズムを体現している作品が多いのかもしれませんね。

 PCエンジンで発売された『風の伝説ザナドゥ』も良作でした! 渋いところでは、『軌跡』シリーズでまさかのフィーチャーをされた本格SLG『ヴァンテージマスター』などもこの時期に発売されています。

 1998年に発売された『イースエターナル』は、『イース』シリーズの再始動を感じさせる超絶グラフィックと遊びやすさでファンの度肝を抜きました。

 この時期に近藤社長が日本ファルコムに入社し、最初の仕事は『イースエターナル』のデバッグで、ダルク=ファクト戦の難易度が高すぎて、長時間にわたって挑戦した思い出があるそうです(笑)。

 そして、筆者的にゲーマー人生の中でも一二を争う大傑作『英雄伝説V 海の檻歌』が発売。電撃オンラインには“『軌跡』シリーズの原点『英雄伝説V 海の檻歌』15周年記念。開発裏話や設定画を公開”という記事を掲載しているので、ファンの方やご興味を持った方はぜひ。

 『イース』とはまた別の方向性のアクションRPGとして『ツヴァイ!!』が登場したほか、当時は過去作品をWindowsでリメイクする流れが多く、『ダイナソア リザレクション』なども発売されました。

  • ▲余談ですが、『ザナドゥ・ネクスト』は隠れた名作です。ハクスラみもあって、遊び始めるととまらない……。

 そして2003年には、SFC版『イースV』から長い時間を経て、『イースVI ナピシュテムの匣』が発売。立体感あるアクションゲームとして秀逸な出来となっており、ここから『イース』シリーズの復活・新生が進んでいくことに。

 また、2004年には今なお続く『軌跡』シリーズの1作目『英雄伝説VI 空の軌跡』が発売されます。これまた……ストーリー性の高さがすさまじく、初めてクリアした日は興奮してそのまま2周目を遊び始めてしまったくらいです。……続編を2年待ちましたよ。

 一方、日本ファルコムとしての大きな動きとして、2006年に家庭用ゲーム機に参入したことも見逃せません。

 この時期はPSPを主体に展開が行われていました。特にシリーズ最新作の『イースSEVEN』がPCではなくPSPで発売されたことは、古くからのファンにとっては、いろいろと感慨深いものがありました。

 コンシューマ参入初期の『ぐるみん』や『空の軌跡FC』は販売本数がかんばしくなく、いろいろと大変だった時期もあったそうですが、やっぱり良作がきちんと認められていくのはうれしいところですよね。

 対戦ゲームとしても楽しめる『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』は、ファルコム作品が夢の競演を果たすお祭り的な良作です。……40周年ということで、『2』が出ないかなあ。

 ちなみに、実質的に日本ファルコム最後のPCゲームとなる『ツヴァイII』は、コンシューマ移植はされていないものの神ゲーです。未プレイの方は、SteamひかりTVゲームなどでぜひ……!

 よければ、作業用BGMとしてもおすすめの主題歌『ボクラノ未来』が使われたデモムービーだけでも試聴してみてください。ほんっとうに神ゲーなので。

 ……動画のラストの怪人ギャランドゥ(声優:若本規夫)のエクササイズまで、ちゃんと見てくださいね! 燃やせ! 燃やすのだ!!

  • ▲『東亰ザナドゥ』もアクション性が高い良ゲーです。番組中には、いつか続編をやってみたいなんて言葉もありました。

 そして、リィンを主人公とした『閃の軌跡』が幕を開けたのが2013年のこと。2020年の『創の軌跡』まで、本当に長くて熱い戦いが描かれました。……まあ、今年2021年には最新作『黎の軌跡』が始まるますけどね!

 『イース』シリーズも『VIII』、『IX』とナンバリングを重ねており、2022年には35周年を迎えることに。どんな新作が用意されているのか、期待が高まるところです。

  • ▲公式サイトでも公開されている40周年記念イラスト。人気キャラにくわえて、ドットキャラ(『ドラスレ』の主人公)までいます(笑)。
  • ▲まだ残り半分のイラスト枠が用意されているようで……あんなキャラ、こんなキャラ、楽しみですね!

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