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『夢現Re:Master』追加コンテンツが始動!? イベントの朗読パートで選ばれたルートはこころ? さき?

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 工画堂スタジオから発売中のPS4/PS Vita/Nintendo Switch(ダウンロード専用)/PC/Steam『夢現Re:Master』のイベント“やくそくのばしょ1st_MTG”が、東京の神田明神ホールにて7月13日に行われた。

 本イベントは、タイトルの発売を記念したもの。吉岡麻耶さん、沼倉愛美さん、徳井青空さん、大坪由佳さんという声優陣によるトークコーナーに加えて、テーマ曲を歌ったアーティストの亜咲花さん、安月名莉子さんによるライブパートが用意されていた。

▲会場ではグッズ販売が行われていた。
▲イベントロビーにはキャラクターをデザインした絵師・藤ちょこさんの色紙やコスプレイヤーの姿も。

 イベントの後半では、今後の展開も明らかになり、集まったファンを沸かせた本イベントの様子をレポートする。

 作中に登場するユリイカソフトの副社長である、セントバーナード犬のばな子を演じる大坪さんがイベントの司会を担当。ゲームのディレクター・みやざーさんとともに、イベントを進行させた。北は北海道、南は沖縄、さらには香港や韓国など、海外からのファンが参加しているのを見てとれた。

 ゲームの収録は個別で行われる。出演者の吉岡さんと沼倉さんは、この日初めて顔をあわせたとのこと。ゲーム中で演じた、あいとこころのようにどうやって距離を縮めるのか迷ったことを笑いながら明かした。

 “演じたキャラの推しポイント”を聞かれた吉岡さんは、あいについて“根暗である”と回答。よくいる明るい主人公とは異なり、物語を進めることで心を開いていくのが好きなポイントであるようだ。みやざーさんは、「どんなことがあっても妹ラブと、一途であるのが作り手側のポイント」と語った。

 沼倉さんがあげたのは“メインヒロインであること”。そのうえで、ルートによって性格がかなり違うところもポイントだと考えているようだ。演じた沼倉さんは、自分との戦いに加えて、さきやあいとの戦いもあり、印象的だったようだ。仕事という枠にいるからこそぶつかるということで、そこは自分自身と重なる部分もあってつらい時もあったという。

 大坪さんは台本を見て、こころはツンツンしているのにすぐにコロッといくところが沼倉さんにピッタリだと感じたことを明かした。

 徳井さんが感じた魅力は、見た目はカワイイのに、年上キャラというところ。厳しいだけでなく、やさしかったり、デレデレしたりするところも気に入っている。一方で、ジャージに眼鏡という自分が創作活動をする時と同じカッコウにもかかわらず、2次元と3次元では全然違うことに衝撃を受けたと話して会場を沸かせた。

 吉岡さんが“お気に入りのシーン”は、最後のシーンだという。謎だった部分が少しずつ解放されて、最後にわかるという段階をふんでいくのがお気に入りであると、オブラートに包んで発言した。あと、収録時にはテキストだけでわからなかったが、実際の画面を見て、さきの入浴シーンが気に入っていることを明かした。

 “あいに甘えるところの甘さ”と語ったのは、沼倉さん。他には、いろいろなキレ方をするところも気に入っているという。仕事上の問題でキレるところがあれば、こころルートではまったく違うようにあいにぶつかるところもあり、その振れ幅に驚いたことを告白した。

 また、ゲームについて、トゥルーエンドではないにもかかわらず、幸せといえば幸せで終わるルートもあり、その作り方は新鮮だったと語った。

 徳井さんも、トゥルーでないエンディングは斬新だと感じたと続けた。さきはよく寝ているため、いびきのバリエーションを多数用意したところが、気に入っているようだ。収録時には「カワイくないけどいいですか?」というやり取りがあったとのこと。

 “百合コンテンツの楽しみ方”ということで、百合に造詣(ぞうけい)の深い進行の大坪さんがコメント。いいアングルでいいシーンを見られることに加えて、自分の選択が運命を握っている神視点で、キャラを見守る楽しみもあると続けた。

 沼倉さんと徳井さんは百合に明るくないため、むしろこのイベントで学ぼうと考えていたという。

 吉岡さんは、あいを通してゲームをプレイするのであれば、フラットな色でいる必要があると考えていたそうだが、「(神の目線でやるなら)気苦労でしたね」と笑いながら語った。

 4つめの質問は「ゲーム会社に入ったらどんなゲームを作りたい?」というもの。徳井さんは「新たなパズルゲームを作って、皆に遊んでもらってランキング1位をゲットしたい」と答えた。

 沼倉さんが作ってみたいのは、1人の人間の人生のシミュレーションゲーム。生まれてから死ぬまでを描き、途中にはいろいろな分岐が合って、中学で恋人ができて、ここで結婚してなど、人生を味わえるのが特徴だ。「ゲーム性を高めるためにセーブをどうするのかは、相談したいです」と話していた。

 吉岡さんは、ハッピーエンドになる“売れるゲーム”と回答。さらに、沼倉さんのアイデアを受けて、アバターを作って2次元で生きれるようなものを作りたいとコメントした。

 参加者から「本作中でのトラブルは?」と聞かれたみやざーさんは「言える範囲ではないです!」とコメント。延期する前の2月の段階ではゲームは全然できていなかったため、「無理だよ!」と考えていたそうだ。声優陣も「いま、このタイミングで収録して発売される?」と思っていたようだ。

 ここで、メインライター・向坂氷緒さんによる撮り下ろしドラマが披露された。ただ、内容にネタバレが多くあったため、直してもらったことをみやざーさんは明かした。

 ドラマは『ニエと魔女と世界の焉わり』を完成させた後のエピソード。シナリオを要求するこころと、テキストを書かないさきとのやりとりからスタートした。

 物語中では、「これはどっちのエンディングルートのあとの話?」という、ちょっとメタな発言が……突然、ばな子が説明を始める。イベント名“やくそくのばしょ”ということで、何が起きても不思議ではないようだ。

 しかし、あいはどちらのエンディング後なのか、迷ってしまう。ここでは会場のファンの意見を聞くことに。拍手の大きさは甲乙つけがたかったが、ばな子はさきルートをチョイスしていた。

 進めていくなかで、こころとの修羅場を迎えてしまう。すると、選択肢の前でセーブしておいたばな子は「ロードするワン?」と提案。こころルートをやり直すことになった。さきが泣きながらグレてしまう様子が描かれると、会場からは笑いがあがった。

 ライブパートには、主題歌を担当したアーティストが登場。安月名莉子さんはEDテーマ『花』を歌い上げた。ライブ後に安月名さんは、イベント当日の朝5時までプレイし、クリアしてイベントに来たという。

 キャラボイスを担当していたため、内容は理解していたという安月名さんであったが、ゲームをやることで、世界を深く知ることができたことを告白。「今後はこれまでに歌った『花』ではない、新たな気持ちで歌えると思います」と宣言した。

 続いて、亜咲花さんはOPテーマ『Place of promise』を熱唱。スクリーンにはゲーム映像が映しだされ、集まったファンはプレイを思い出しつつ、聞き入っていた。

 会場に集まったファンを対象に、プレゼントをかけたクイズが出題された。出演者の気持ちを汲み取って、選択肢から選ぶというもの。商品には藤ちょこさんの直筆色紙やサイン入り台本、サイン入りのポスターなど豪華なものであった。

 「今日、このあと食べたいものは?」という質問に対して、沼倉さんは先ほど出たお弁当が生姜焼きであったとヒントを出す。会場の回答はイタリアンを選んだ人が多かったが、正解は和食であった。

 吉岡さんへの質問は「デートの時、相手に着てきてほしいのは?」という質問。吉岡さんは「今日は女性を想定している」と告げた。会場のチョイスは着物が多かったが、正解はジャージであった。

 ここで、『夢現Re:Master』公式ファンブックが秋~冬に発売されることが発表された。同社の過去作でも作ったような内容を想定しており、インタビューや開発画面がある予定であると、みやざーさんは説明した。

 また、追加コンテンツについて“企画始動!?かも?”と歯切れが悪かったが、作っていくことをアナウンス。こちらは冬から年明けくらいを予定しているようなので、楽しみにしておこう。

 これを見た沼倉さんは「こころとさきのルートを見たい!」と発言。吉岡さんは少し複雑そうな顔をしていたが、会場からは拍手があがっていた。そんな吉岡さんはハーレムルートを希望していた。

 また、ゲームでは声があたっていない、みさきを大坪さんが声を当てることに。大坪さんが「人間になったよ!」とコメントすると、徳井さんは「ばな子、擬人化ルートが欲しかった!」と発言。大きな歓声に包まれてイベントは終幕を迎えた。

 イベント後、出演陣への囲み取材が行われたので、如何に掲載する。なお、インタビュー中は敬称略。

――改めて、本日の感想をお願いします。

沼倉:ゲームの発売から間を置かず、参加できるイベント。ゲームの収録は1人でやっていたので、それをどのように受け入れられているのか、来るまでわかりませんでしたが、楽しくなるだろうと期待していた以上のイベントでした。

大坪:百合好きの皆さんが満足していたのがすごくうれしかったです。あとは、次を期待できるようなお知らせがあって、イベントを終えられたのが個人的にはうれしかったです。2nd、3rdとイベントがあった時にはそれを上回るおしらせがあることを期待します!

徳井:ゲームの収録は1人だったので、キャストの方と集まることができてうれしかったです。あとは、ゲームをプレイした感想をツイッターやお手紙でいただいていたので、プレイヤーの皆さんと会うことができたこと、また配信を見ながら楽しんでいる人がいたことがうれしかったです。

吉岡:自分でも思っていた以上に感極まってしまいました。イベント前は、不安と期待が半分半分くらいでした。始まったら、皆さんが盛り上げてくれたことに加えて、こころ、さき、ばな子がいること、生ライブを聴けたことで普通に楽しんでしまいました。自分で言うのはあれですが、達成感と次への期待が膨らむいいイベントでした(笑)。

亜咲花:ゲームファンの皆さんの前で歌うことができ、音楽でも本作の世界観をお届けできたのがとてもうれしかったです。

 私たちは、ゲームができる前に曲を作っていることが多いので、世界観にあうのかはゲームをプレイするまで分からないのですが、ゲームが発売され、ゲームをプレイしてみたら世界観に合っていて安心しました。また、世界観を知ることでプレイ前と歌い方も変わったと思います。今後続編がありましたらぜひ歌わせてほしいです(笑)。

安月名:私も亜咲花さんと同じで、追加コンテンツで曲を担当したいです(笑)。これまでライブで歌ってきたのですが、ストーリーを知ったうえで歌う空気感が新鮮で、気持ちがよかったです。そのため、感情をこめて歌えました。いい経験をさせていただきました。今後も『夢現Re:Master』の一員として盛り上げていきたいと思います。

みやざー:工画堂スタジオのゲームを買ってくれた人の前で、声優さんのトーク、朗読劇、ライブを見せられるのは貴重で、すごく楽しかったです。

――“1st_MTG”ということでしたが、もし第2回があれば何をしたいですか?

大坪:私は藤ちょこさんの絵が好き。キャラグラフィックだけでなく、イベントCGも好み。フェチズムをくすぐるものが多いので、1枚ずつ見ながら語り合う会をしたいです。

亜咲花:私たちの歌を、キャラが歌ったらどうなるか……キャラソンのような感じだったらすごくおもしろくなるんじゃないかなと。

一同:ハードルが高い!

沼倉:ゲーム内では制作の役割があったので、それを中の人がやってみる。例えば私はせかして……。

吉岡:私は散歩に連れていって……。

大坪:私は散歩に連れていかれて。あとはみんなを舐め回して(笑)。

徳井:私はグッズが大好きなので、いっぱい出てほしいですね。

大坪:マニアックなやつも欲しい! ばな子が付けている樽だけ売ったりとか、キャラが使っていた見逃すような小物とか。

徳井:さきちゃんのジャージとか?

安月名:私は『ニエと魔女と世界の焉わり』自体をもっと進めたいです。大変かもしれないのですが、シナリオはかなり感動的なので。

みやざー:『ニエ魔女』、実はプロットはすで3種類あるんです。同人用と、ゲーム用と、グランドエンド用。だから作ろうと思えば作れるんです。

徳井:掛け合いをして楽しかったので、ドラマCDとかよさそう!

吉岡:2回目があるならば、分岐もいっぱい作って、最終的に楽しいエンディングになるのがやりたいです。

みやざー:アニメ化したいとずっと言っているんですが、それは他の人がやってくれて、自分で作らないこの世界が動くのを見てみたい 。もちろん監修とかあると思うのですが(笑)。あとは、アニメ化するといろいろな人の目にふれるのは大きいので、誰かがやってくれるならばやってほしいです。

――百合を勉強できましたか?

沼倉:プレイヤーの視点が神視点だったのは目から鱗。主人公=自分でプレイするのがゲームという固定概念があったと思いました。

徳井:皆さんの百合への熱い想いを感じました。私はさきちゃんを演じたので感情移入していたのですが、改めてプレイしたら神目線で、いろいろなカップリングを楽しめると思いました。

吉岡:私も主人公と目線を重ねてプレイすると思っていたので、驚きました。「どんな主人公像でいればいいのか」という不安もあったのですが、スッキリしました。あいはルートの相手キャラによって段々色づくので、次のあいがあるならば、生かせると思います。

大坪:個人的には、キャラのエンディングで変わっていくあいちゃんもいいけど、まぁにゃ(吉岡さん)しかできないので、そのままでいいと思いました。でも、私も人と、百合についてガッツリ話してきたわけではないので、キャラが好きで、カップリングが好き、世界観が好きということに、皆さんが頷いてくれたことで、再確認できたのはうれしかったです。

――ドラマパートで、からんだらおもしろそうというキャラはいますか? もしくは好きなキャラを教えてください。

徳井:他にもユリイカソフトのメンバーはたくさんいるので……ぜひ皆でからみたいです。

沼倉:(声優の)ななさんに、いろんな声を出させるとか……。

吉岡:イベントでさきちゃんとこころのルートが欲しいと聞いた時に、他の人がくっつくのを見て、ワタワタするあいを見てみたいと思いました。

大坪:それをなぐさめるばな子(笑)。今回、4人だけでも相当ワチャワチャしたので、全員揃ったら、かなりにぎやかな世界観が再現されると期待します。

安月名:好きな2人は、ななさんとあいちゃん。最初ななさんは考えずに発言するタイプかと思っていたのですが、ルートに入ると人を想像しながら話しているところに感動しました。ななさんがすきですね。

亜咲花:私はあいちゃんとこころちゃんに思い入れがあります。あいちゃんは芯があるけど、ルートごとに染まりやすい。吉岡さんはルートにあわせて、演じているので、声優さんはすごいと感じました。

吉岡:恥ずかしいな。今回は、あいはちょっと特殊な状況だったので、どうしたらいいか考えました。結果として、最初はなるべく希薄でいたいと思い、演技したのがよかったのかもしれません。

――イベントや今後の展開を楽しみにしておきます。ありがとうございました。

(C)KOGADO STUDIO,INC.

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