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『モンハンライズ』百竜夜行の報酬やモンスター開発工程について質問。本田翼さんの印象的なモンスターは?

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 カプコンは3月26日に発売予定のSwitch用ソフト『モンスターハンターライズ』の“狩猟解禁直前!『モンスターハンターライズ』デジタルライブイベント”を、3月9日に品川インターシティホールで開催しました。

 イベントには、辻本良三プロデューサー、一瀬泰範ディレクターに加えて、コマーシャルに出演するタレントの本田翼さん、書道家の青柳美扇さん、歌手の加藤いづみさんが登壇。ソフトの内容をアピールしたり、パフォーマンスを実施したりしました。

 なお、イベントはオンラインにて配信され、一般公開されていました。途中では公式サポーターが映されたり、事前に募集した質問に開発者が答えたりする様子を見て取れました。


 会場にはパッケージや販売されるグッズが展示されていました。






 以下でイベントの様子に加えて、イベント後に行われた開発者インタビューを掲載します。

コマーシャルに出演する本田翼さんが登場!


 青柳美扇さんによるオープニングパフォーマンスからイベントはスタート。壁一面に張り出された大きな用紙に、2本の筆を使い、迫力のある文字で“狩猟魂”を書き上げていました。


 青柳さんは、ゲーム内のモンスターが登場する際に現れる筆文字を担当しています。「納品してもらって見るのではなく、生で見られるのはすごい!」と開発の2人は大興奮。

 実際に依頼した時には、モンスターの資料を渡して、文字を書いてもらったとのこと。それをもとに青柳さんがアトリエでイメージを起こして作成されたことが明かされました。モンスターが迫ってくる映像にあわせて、モンスターを表現した筆文字が出てくるので、ゲームで確認してください。

 ここでスペシャルゲストとして、タレントの本田翼さんが登壇。今回、TV-CMのイメージキャラクターを担当することについて、「うれしいです!」と力強く語っていました。

 コマーシャルには“モンハン先生”というタイトルがつけられており、本田さんの演じる先生がゲームについて説明する“登場編”と、生徒とその両親とプレイする“リモート授業編”の2本が公開となりました。

 撮影時の衣装で登場した本田さんは「すごく名誉なことでうれしいです!」と話しました。元気いっぱいのキャラだったため、途中少し疲れたとも話していたのですが、最後まで楽しくやれたようです。

 さらに掲示される広告用ビジュアルが公開されます。マガイマガドと並んでいることを本田さんは喜んだあと、フルフルについて、耳がないからBGMがならないことを兄が自慢げに話していたことを披露しました。

 先日配信された体験版はプレイ済。犬を飼っているためオトモガルクを選んだようです。また武器種については、回避とすぐに演奏を奏でられるのが強い狩猟笛を使おうと思っているとのこと。

 印象的なシリーズタイトルについては、ナルガクルガが鮮烈だった『モンスターハンターポータブル 2nd G』か、3DSの『モンスターハンターダブルクロス』だとコメント。特にナルガクルガは目の赤い閃光と音楽に感動したと続けました。

 これに対して、辻本さんと一瀬さんは歴代シリーズのメインモンスターでナルガクルガの開発期間がもっとも短かったことを告白。メインモンスター級になると、デザインだけで1年以上になることもあると語りました。

 3月20日には本田さんによる生放送“みんなでモンハンライズ”が配信となります。こちらは、体験版『モンスターハンターライズ DEMO Version2』が使われ、視聴者も参加できるとのこと。


 最後に本田さんは開発の2人に「素材の漢字の読み方が難しいから、ふりがなをつけてほしいです! 今日はこれだけは言いたかったです!」とメッセージを送っていました

百竜夜行を実際にプレイ

 歌手・加藤いづみさんがゲーム内で流れる楽曲を披露。初めて人前で歌うために緊張したとのこと。今回の収録ではいわゆる“モンハン語”について、かなり早く覚えられたそうです。「英語の歌詞のほうが覚えられない」と笑いながらコメントする場面も。

 曲は“カムラの里”に伝わる伝承などを歌ったもの。なお、日本語バージョンもあるようで、こちらはいつか機会があれば、お披露目になるかもしれません。

 “入れ替え技”に続いて、本作のオリジナル要素“百竜夜行”を紹介。

 このクエストには、多くのモンスターが登場。ステージ“翡葉の砦”の最奥にある門を破壊されると失敗となる、タワーディフェンスのようなものだと、一瀬さんは説明しました。門を守り切れるか、終盤に登場する“大物”を討伐したら成功に。

 フィールドには設備を配置できる場所があり、そこにはハンターが自由に置くことが可能。ウェーブごとに用意されている準備時間であれば落ち着いて作業できるようです。

 操作するタイプだけでなく、自動で迎撃してくれるタイプや、キャラが救援してくれるものも確認できました。

 さらにハンターの攻撃力が上昇する“反撃の狼煙”が存在。他の時間は設置されている設備を活用していても、この時間は武器を使って攻撃するのがオススメのようです。

 サイドに表示されているサブ任務を達成することで、クエストのクリアは可能。また設備を活用することもできるため、このようなゲームシステムが苦手という人でも楽しめるようにつくられているとのこと。


 3月12日より体験版『モンスターハンターライズ DEMO Version2』が配信中。1月に配信された体験版を持っている場合、アップデートされてプレイ回数もリセットされます。

 また、本作でもタイトルアップデートを予定していて、数回は実施されるとのこと。4月に配信されるオオナズチや複数のモンスターに続いて、その後も配信が予定されていることが明かされました。新たなエンディングの追加もあるそうです。


 これまでにもあったユニクロとのコラボが明らかに。『モンスターハンターライズ UT』は6月ごろに発売予定。今回は新たにキッズサイズ4種が用意されています。

 TikTokにて『モンスターハンターライズ』のエフェクトが3月19日に登場。さらに動画投稿キャンペーンが実施予定。優秀動画には公式グッズがプレゼントされます。


 続いて各店舗特典や『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』の発売日などが改めて紹介されました。

開発者へのインタビューを掲載(敬称略)

――“百竜夜行”については、ゲームのどれくらいの進行度で体験できるようになるのでしょうか?

一瀬:練習モードみたいなものもあって、序盤からやれるようになっています。より種類が増えてくる上位のほうで、やり込んでもらうイメージです。

――位置付けとしてはどういうものになりますか?

一瀬:ストーリーイベントで出てきて、通常のクエストのサイクルとして常設されます。通常クエストのノリで、軽い気持ちで挑めるものです。ここでしか入らない報酬もあります。

 通常のクエストだけでも進めるのですが、はさんでプレイしていくことで装備をより強化できるイメージです。

――そこまで難しいものではないと。

一瀬:次々来るモンスターを撃退して追い返していきます。最後に登場する“大物”については討伐対象になります。

 撃退数やサブ任務の達成でクリアランクが上がり、ランクがあがることで報酬がよりよくなります。

 我々としてもタワーディフェンスのような仕組みは初めての試み。苦手な人にも遊んでほしいと考えていて、サブ任務を1つでも達成すればクエスト自体はクリアできます。

――報酬では、何が入るのでしょうか?

一瀬:モンスターの素材やここでしか入らないようなチケットが用意されています。

――会場でのプレイ時には中型モンスターしか見られなかったのですが、大型のモンスターや古龍種なども出てくるのでしょうか? イベントクエストで高難度クエストの配信は予定されていますか?

一瀬:今回お見せしたものがそのようなモンスターだったのですが、バリエーションはいろいろあります。配信についてのコメントは今回は控えさせていただきますが、何かしら考えたいとは思っています。

――1体のモンスターができるまで数年かかるとお聞きして驚きました。どのような作業工程があるのでしょうか?

一瀬:社内でも驚かれることもあるのですが、数年かかります。まずはモンスターのコンセプトを固めます。例えば、「火属性で、鳥型のモンスター」というイメージです。コンセプトを企画会議にかけて、おもしろいそうなモンスターをピックアップして、遊びを作っていきます。

 そこにあわせてモンスターのデザインをつけていきます。数カ月でデザインができたら、3Dモデルを起こしつつ、イメージを固めるためにアニメーションをつけていきます。この時点で1年くらいかかっています。

 仮のものができたら一旦ゲームに組み込み、プレイヤーとの遊びがおもしろいのかをチェックします。無敵のモンスターを作ってもおもしろくないので、プレイヤーがいかに気持ちよく討伐できるのかなど、個性を残しつつ作っていく流れです。調整も含めると2、3年とかかります。

――どのくらいのスタッフがかかわるのでしょう?

一瀬:モンスターによって1人がずっとやっていることもあれば、入れ替えながらやっていることもあります。デザイナーやプランナー、モデルを作る人は1人ずつ、アニメーション担当は複数人、プログラマー込みで10人以上がかかわっています。

――体験版『モンスターハンターライズ DEMO Version2』について、先ほど説明された入れ替え技は入っていないということでしたが、前回のものにマガイマガドが追加されただけというイメージでよろしいでしょうか?

一瀬:基本的には前回配信した体験版に、そのままマガイマガドが追加されていると思ってください。ただ、いくつか緊急で直さないといけない不具合については直しています。

――以前に配信された体験版ではユーザー間で狩猟笛が話題となりましたが、こちらは想定されていましたか? また、ユーザーの反応で楽しみにしている部分はありますか?

一瀬:ある程度は予想できていたのですが、実際にいい反応をいただけてありがたいと思っています。鉄蟲糸技(てっちゅうしぎ)だけでなく通常の技も入れ替えることができ、狩猟笛だけでなく他武器も大きく変わってきます。アクション部分も1つの遊びとしてやり込んでもらっても、やり込んでもらってもいいと思うので、お楽しみにしてください。

辻󠄀本:狩猟笛はこれまでのシリーズでは使用率が最下位くらいなので、スポットがあたるのはうれしいです。ただ、あそこまで話題になるとは思いませんでした。

 入れ替え技の組み合わせで、他の武器もいろいろと変わってきます。製品版でどういう反応があるか楽しみにしています。

一瀬:スイッチ本体の機能でも撮影できますし、ゲーム内の要素としても撮影できるので、ぜひいろいろと盛り上げていただければと思います。

※画面写真は開発中のものです。
※インターネットに接続して遠くのプレイヤーと協力プレイを行う場合は、Nintendo Switch Online(有料)への加入が必要です。
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