だったら、私にーー助けさせて(シオン)【白猫名言集&デザイナーコメント#6】

ライオン松本
公開日時

 コロプラのiOS/Android向けRPG『白猫プロジェクト(白猫)』に登場する、魅力的なキャラクターの名言を紹介する連載企画です。

 今回は、今年のバレンタインイベントでも注目を浴びたシオンの名言を、彼女の初出演イベント“Flower of Grace ~花咲く竜の島~(以下、花咲く竜の島)”からピックアップしてお届けします。

 あわせて、コロプラの担当デザイナーさんからいただいた、シオンに関するコメントも掲載します!

※ネタバレが含まれますので、ご注意ください。

シオンギャラリー with 担当デザイナーコメント

 2016年8月に開催されたイベント“Flower of Grace ~花咲く竜の島~”で登場したシオンは、2021年に行われたバレンタインイベント“シュガーリィホーム~おかしな家のバレンタイン~”にも登場しました。

シオン:Flower of Grace ~花咲く竜の島~

シオン:2021年バレンタインイベント“シュガーリィホーム~おかしな家のバレンタイン~”

●担当デザイナーより

 「最初は「感情をしらない人形」のような、ミステリアスな雰囲気のシオンでした。

 シュガーリィホームでは、概念使いではない「普通の17歳の女性」として楽しんで欲しいという思いで、かわいらしくシックにまとめました。

 家族と過ごしていろんな感情を知ってきたので、心の変化が表情にも出ているといいなとおもい、優しい笑顔になってます。」

だったら、私にーー助けさせて(シオン)

イベント“Flower of Grace ~花咲く竜の島~”ストーリー“九話・突破”

始まりは“統合機関”と“魔竜”の戦い

 この“花咲く竜の島”のイベントは主人公(プレイヤー)との直接的な絡みが少なめで、主に焦点が当てられるキャラクターは、謎の機関に所属するハーヴェイ(声優:中田譲治)、魔竜ディーラ(声優:仲村かおり)、謎の少女レナ(声優:森永千才)、そして共鳴の概念使いシオン(声優:早見沙織)の4人となっています。

 物語の始まりとなるのは、薄暗い近未来感のある建造物内で、ハーヴェイと統合機関という謎の組織が会議をしている様子から。

  • ▲ちなみに本イベントのバナーはこちら。

 いきなり“処分”なんて言葉も飛び出し、物騒な話をしているところのようで、少し混乱しました。この時点で読み取れるのは、この男性キャラ“ハーヴェイ”は兵士のような立ち位置で、優秀すぎるからという理由で処分されそうになっているみたいです。

 側から見れば理不尽な命令にしか見えませんが、本人はその処分という言葉に不満はないみたいです……。いきなり主要キャラと思われる人がピンチでしたが、トラブルというのは連続で続くようで、次は上空から竜が攻めてきます。

 この魔竜ディーラの力は凄まじいようで、機関の人間が次々と薙ぎ払われていくことに……! その姿にハーヴェイは命令を受けていないという理由でただ目の前の光景を見つめつつ、どうするべきか考えていました。

 一見、人間のようなハーヴェイですが、命令は絶対という考え方で、常に冷静な部分もあいまって、ちょっと普通の人間ではなさそうです。

  • ▲ここでネクロニア軍という新しい単語が。状況的にディーラの所属する勢力? のようです。
  • ▲と思いきや、どうやら操れらて、無理やり従わされているようです。

 襲っているはずの魔竜側が苦しみだし、より暴れていく様子にハーヴェイは戦う覚悟を決めました。周りの相手とは実力が違うと気付いたのかディーラも戦意を向け始めます。

 いよいよ戦闘に……と思った瞬間! この殺伐とした場所に似合わない、可愛らしい少女の声が2人の戦闘に待ったをかけました。

 突然の乱入者、しかもそれが幼い少女ということでハーヴェイ、ディーラも驚いているようです。

 しかし、敵を前に踏みとどまれるかとばかりに噛みつこうとするディーラ。その姿を見た少女は突然、大きな声をあげて泣き出しました。

 瞬間、不思議な現象が起り出します。チカチカと光が大きくなり、2人と1匹の竜を飲み込んで……。

 次の瞬間、目を開いてみればそこには彼らにとって見たこともないほど綺麗な世界でした。

 そこには植物が生え、青空が広がり、空気が汚染されていない世界。これまで『白猫』をプレイしてきた私たちには馴染み深い、緑生い茂る島を酷く驚いた声をあげて見渡していました。

 突然の事態にハーヴェイとディーラは一時休戦となり、この謎の少女の“レナ”を含め3人でこの島を探索することにしました。

 彼らがそこで見たのは今までいた場所では考えられないレベルの豊かな暮らしをする住民と平穏な空気感に困惑しつつも、ここが今までいた自分たちの居場所と大きく乖離している事実を受け止めていきます。

 道すがら、レナとハーヴェイの会話で2人はいわゆる改造人間ということも明かされました。彼らは概念使いという特別な力を持っているようで、その力をレナが使った結果、この場所に飛ばされてしまったとのことです。

  • ▲この概念使いという改造人間を作り出したのは統合機関のようです。

 そんな探索の中、ひょんなきっかけで主人公たちと知り合い、数々の島を巡ってきた彼らに手がかりを求めましたが、結果は残念ながら見つかりませんでした。

平穏で穏やかな非日常

 そして元の場所に帰れない……そもそも居場所がなくなってしまった3人の共同生活が始まることに。

 ここでは、幼いレナのために親代わりとなって数ヶ月を過ごしていく姿が描写されています。殺伐とした世界が日常となった場所で出会い、初めは敵対していたハーヴェイとディーラ。

 しかし気付けば、豊かな自然に囲まれ、優しい住民たちと交流し、昔の日常とは違う平穏で穏やかな非日常を楽しんでいました。

 時間があれば自分たちの家具を作り、街へ稼ぐためにギルドに行き、そして買い物。人間らしく、そして本物の家族のような関係へとなっていました。

  • ▲この辺りから初めの敵対心ましましな声から、優しい声音へと変化しているのもわかります。

不穏な影

 見ていてほっこりするシーンの中、突然不穏な場面に。見るからに悪役と言わんばかりのグレゴールという覆面と、物静かで表情が薄いせいか、なんとなく人形を思い浮かべてしまう女性のシオンが登場します。

 そして会話内容も不穏そのもの。概念を使うとか、統合機関とか、恩恵とか明らかに3人を指した言葉のオンパレード。しかも背景もよくみたら機関のものです。

 そして、シオンは命じられるがままにグレゴールの思惑通り、レナたちと出会ってしまいます。

シオンの変化

 もちろん、いきなり接触してきた謎の相手ですから保護者2人(ハーヴェイ、ディーラ)は警戒しますが、彼女の横には出会ったばかりなのにべったりとくっ付いて懐くレナの姿が。

 しかもシオン本人に話を聞いてみればただの旅人で、たまたま立ち寄っただけの様子です。少し前ならいざ知らず、この平和な世界ではハーヴェイたちも警戒心が薄くなっているようで、少しずつ交流を深めていきます。

 そして(隠してはいますが概念使いという括りで同族の)レナたちの姿を見て、家族のように触れ合ったことでシオン自身も迷いが大きくなり始めます。

  • ▲必死に自問自答をして、思い悩む姿が垣間見れます。

 シオンもまた気付けば彼らとともに過ごすようになっていきます。それこそレナとの会話内容は仲の良い姉妹そのもので、とても微笑ましいです。

 しかしグレゴールはそんなシオンたちの姿をしっかりと確認しているようでした。さらに舞台はできた、と不穏な言葉を残します。

明かされる真実と崩れゆく日常

 いくらこの場所が居心地が良いとはいえ、自分たちの情報は集めていたハーヴェイとディーラ。ある日、酒場で出会ったクリストファーが彼らの欲する情報を持っていました。それは彼らが話す国とよく似た伝承でした。

 エルフ族に伝わった伝承では、束ねられし民の国と死者の国というふたつの古代に栄えた場所があるとのこと。そして、数少ない碑文の一部も持ちわせていたクリストファー。彼の持つ碑文は古代文字で、読むことは不可能と思われたのですが……。

 ハーヴェイはその文字を読むことができました。そして、真実に気づきます。

 クリストファーから聞いた数万年前の伝承、そして自分たちは普通に読むことができる失われたはずの文字。これらは時を超えていたのだと。

 一方、2人の帰りを待つシオンとレナ。そんな2人の前に現れたのは、現代の統合機関とも言えるグレゴールでした。

 彼の目的は特別な力を持つレナのようで、それが当たり前と言わんばかりに彼女を攫おうとします。

 涙を流して抵抗し、助けを求めるレナ。そんなの彼女の姿を見たシオンは、元の主人ではなく、レナの味方になることを決意します。

 彼女たちは概念使いであり、常人が相手なら負けることはないはずですが、なんとグレゴールも概念使いであり、苦戦を強いられることに。

 さらにその概念は“掌握”というもので、いわばマインドコントロール。なす術なく昏倒させられてしまいます。

 そしてレナたちをさらうことに成功したグレゴールは、その痕跡を消すため、彼らの思い出が詰まった家ごと全部焼き払いました。

グレゴールの目的とシオンの覚悟

 真実を知り、とにかく一度家に戻ろうとレナたちの元へ帰ったハーヴェイとディーラ。彼らの目に映ったのは、全てが灰となった自宅の姿でした。

 その目の前の光景に取り乱し、そして2人の居場所の手がかりを探します。そこで見つけたのはシオンのイヤリング。

 イヤリングからは、どこかの島の名前と、レナたちをさらった相手の手がかりが残されていました。

 そして場面は変わり、レナたちの姿が。大きく醜い機械に繋がれたレナと、拘束されたシオン。

 そんな2人を前にグレゴールは起動した装置を前に歓喜していました。その装置とはこの世界からルーンの効力を奪い去るもので、その力の源としてレナが使われていました。

 レナの持つ概念使いとしての力、恩恵を反転させ、ルーンそのものの恩恵を消すのが彼の目的でした。

 装置の効力によって周辺の島から徐々にルーンの力が失われていきます。この世界でルーンの力は人々の生活に必須なもの。現実で言えば、電気やガソリンといったもの全てが使えなくなるのと同義で、人々は混乱していきます。

 苦しむレナ、拘束されたまま何もできず、やはりグレゴールに屈するしかないと諦め始めるシオン。そして全てが自分の思い通りに進み勝ちを確信したようなグレゴール。

 そんな彼の元に、部下が焦るように現れました。部下の口からは、謎の侵入者が現れたと。シオンの手がかりをもとにレナたちを救出するため、ハーヴェイとディーラが駆けつけたのです。

 しかし、ハーヴェイもまた概念使い……グレゴールによってその体を操られてしまいます。そして味方であるはずのディーラへ刃を向けますが、なんとか止まります。

 そして、彼はレナを救うために自分を殺せとディーラへ叫びました……。

 その光景を見ていたシオンのあるのは純粋な疑問でした。確かに家族と言って良いほどに仲睦ましい姿を見てきましたが、言ってしまえば他人であり、そして種族も違います。

 なのになぜ、そんなにも必死なのか、なぜ命を張れるのか?

 その疑問に何の躊躇もなくディーラは即答しました。レナは自分たちの娘だから、と。

 その言葉を聞いたシオンから諦めや疑問の表情がなくなり、そしてただ一言、あなた達を助けさせてほしいと言葉を紡ぎました。

 その目には覚悟があり、それまでの人形めいた彼女の姿は完全に消えていました。そんな彼女を見て迷いなくディーラはその拘束を破壊します。

 しかし、拘束を解いたことでグレゴールの概念によってディールは傷つけられてしまいます。

 その中でシオンは確かに自分の概念、共鳴を発動していました。共鳴の能力で行ったのはハーヴェイとディーラの心の共鳴。それによってマインドコントロールの呪縛から解き放たれたのでした。

 まさかグレゴールも自分が人形と呼んでいた相手が、自分に対する一番のジョーカーとは思いもよらなかったでしょうね。ここから一気に物語はフィナーレへ向けて走り出しますが……それはぜひ、ゲーム本編で確認して見てくださいね。

 ということで以上、シオンの名言でした。イベント“Flower of Grace ~花咲く竜の島~”は、多く存在する『白猫』のイベントストーリーでは珍しく主人公たちの視点ではなく、イベントキャラたちの物語を楽しむことができる内容になっていました。

 感触としては外伝とかが近いなーという感想です。個人的にはこの家族の在り方がすごく綺麗で微笑ましかったので、またどこかで彼らの絡みが見たいな、と思いました。

 このストーリーに限らず、ついつい読み込んでしまう魅力的なストーリーがたくさん詰まった『白猫』。ぜひ一度、遊んでみてくださいね。

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