リリース目前の群像劇RPG『アルカ・ラスト』体験レポート。続きが気になる物語と絆がカギのバトルにハマる

長雨
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 フジゲームスより、7月30日にリリースを予定しているiOS/Android用アプリ『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』。本作のプレイレポートをお届けします。

 本作は破壊と再生が繰り返される“無数世界”で、志ある者たちを導く“破壊者”として世界を正しく終わらせるために戦う群像劇RPGです。

 原作・メインキャラクターデザインを河野純子さん(『幻想水滸伝』シリーズ)、原作・企画原案を小牟田修さん(『幻想水滸伝ティアクライス』)、メインテーマを山根ミチルさん(『悪魔城ドラキュラ』)が担当するなど、豪華制作陣が手掛けることで話題となっています。

参加クリエイター(※敬称略)

原作/メインキャラクターデザイン:河野純子

 『幻想水滸伝』『幻想水滸伝IV』
 『タイムホロウ 奪われた過去を求めて』

原作/企画原案:小牟田修

 『幻想水滸伝 ティアクライス』
 『FRONTIER GATE』シリーズ

メインテーマ:山根ミチル

 『悪魔城ドラキュラ』シリーズ
 『幻想水滸伝III』『幻想水滸伝IV』

バトルBGM:古代祐三

 『世界樹の迷宮』シリーズ
 『湾岸ミッドナイト』シリーズ

シナリオBGM:柳川剛

 『シェンムー』
 『カルドセプト』

作詞:こだまさおり

 『アイドルマスターミリオンライブ!』
 『あんさんぶるスターズ!』

シナリオ協力:実弥島巧

 『テイルズ オブ シンフォニア』
 『テイルズ オブ ジ アビス』

総合プロデューサー:赤井誠一

 

 そんな豪華クリエイター陣の作品の大ファンであるライターが、配信よりひと足早く本作をプレイしました。メインシナリオの1つ“黄昏編”をエンディングまでプレイして感じた作品の魅力やゲームシステムなどをお届けします。

“黄昏編”は誰もが胸を熱くする王道ストーリー

 本作には、エンディングまで一気にプレイしたくなるような個性豊かな複数のシナリオが用意されています。

 公式サイトでは現在7本のシナリオが公開されているのですが、それぞれ進める順番が決まっているようで、まずはクロウ(声:赤羽根健治)が主人公の“黄昏編”から“破壊者ライフ”をスタートさせることに!

 “黄昏編”ではレジスタンスと一緒に、帝国の圧政に立ち向かうことになります。物語のオープニングには、いきなり強敵との戦闘が待っていました。出会ったばかりですが“絶対にいい人”というのが伝わってくる仲間の熱い言葉、そしてテンションが上がるバトルBGMに、「おそらく勝てないだろう……」とわかっていても頑張ろうという気持ちがフツフツわいてきます。

 ちなみにこの戦闘は、バトルの基本要素を覚えるチュートリアルの役割があります。

 基本的にバトル中のキャラクターは自動で攻撃してくれるので、プレイヤーは一定時間の経過で使用可能になるキャラ固有の“アクションスキル”や“絆スキル”を発動させて戦況を有利に導くのが仕事となります。

 スキルも自動で発動してくれるオート機能があり、初心者でもプレイしやすいというのが第一印象だったのですが、遊べば遊ぶほど編成&育成の奥深さを思い知らされることに……。その辺りは、後ほどシステムとしてまとめて紹介します。

 想像した通り、RPGのお約束で最初の戦闘で全滅したクロウたち一行。しかし謎の少年が現れて、気がつくとクロウは拠点にいたのでした。周囲の仲間に話を聞くと、これから皇帝のもとへ乗り込むという大事な場面のようです。

 次から次に襲い来る怒涛の展開に序盤から驚きの連続ですが、“仲間とはどこで出会ったのか”や“冒頭の戦いの意味”など、物語を進めることで点と点がつながっていくのが楽しいです。


 物語はレジスタンスの正義や騎士の忠義など、王道のど真ん中をいく展開になっています。味方はもちろん、敵対するキャラクターにもそれぞれの理念があり、人間の強さや業の深さを感じられる熱い群像劇になっていると感じました。

  • ▲帝国の騎士サイドの生き様がカッコよくて個人的に好きです。

 主人公・クロウは、真っ直ぐで使命にもちゃんと向き合ういい子でした。他の破壊者は見た目からして個性が強そうなので、この世界への入り口となる最初のシナリオとしては彼がピッタリな気がします。

 ちなみに本来なら破壊者同士は互いに干渉しないようなのですが、ある事情で他の主人公に遭遇したり、別の世界に行ったりするということもあるようです。破壊者同士の会話や、異なる世界を見ることで、他にシナリオを見てみたいという気持ちが高まりました。

 クロウたちが無事に世界を終わらせることができたのかは、ぜひ皆さんの目で確かめていただきたいので多くは語りません。が、最後に出てくる“とある演出”を見て「新たな仲間を迎えたらもう一度プレイしたい」という気持ちになったことだけ報告しておきます。

いろいろな世界のお気に入りキャラに出会える!

 物語に出てくる多彩なキャラクターは、“召喚”で仲間にすることができます。

 チュートリアル召喚では、最高レアリティのキャラを何度でも引きなおせる太っ腹な仕様。お気に入りのキャラクターと一緒に冒険を始められるのは単純にうれしいですね。

  • ▲★4以上のキャラに覚醒させると、イラストがより美麗なものになります。

 個人的におもしろいと感じたのは、召喚できるのは破壊者がいつか出会う人物であること。しかも、それが味方勢力とは限らないという点です。

 私は序盤の召喚でトライゾン[黄昏](声:堀内賢雄)が仲間になり、強いし何より声が素晴らしいのでレギュラーとして使用していたんです。その後“黄昏編”の物語で彼と出会って「帝国側の人間だったの」と驚き、所業を知ってさらに目を丸くすることに……。いいキャラですし強いので、今でも一軍として使っていますけどね。

 条件を満たすことでキャラクターストーリーが解放されていくので、「本編では苦戦した相手でも人物としては好き」というパターンがあるかもしれません。

 先ほど紹介したトライゾンの名前の横にある[黄昏]という表記が気になった人がいるかもしれません。

 主人公たちが暮らす“平行世界”はパラレルワールドのようなもので、“黄昏”、“漆黒”、“凍土”、“灼熱”、“東方”、“降灰”、“輪廻”の各世界には同じ名前と同じ顔をした“別世界の同一人物”が存在するのです。

 つまりトライゾン[黄昏]だけではなく、トライゾン[漆黒]やトライゾン[凍土]もいるということ! それぞれの世界で違う服装に身を包み、異なる活躍をするキャラクターに会えるなんて、一粒で何度もおいしいお菓子のよう。


 仲間になった魅力的なキャラクターは、全員最高レアリティまで育成可能。強化方法に“スキル強化”や“武器強化”など、いろいろあるので強さをトコトン追及できます。

 育成に必要な素材は専用のバトルステージで手に入りますし、ミッションをコンプリートしたバトルをスキップできる“スキップチケット”もあるので、サクサク集まるのもうれしいところです。

バトルでも仲間の絆がカギに!?

 バトルには通常の戦闘と“戦争”の2種類が存在。

 通常の戦闘では6人パーティを編成し、各ステージごとに設定された制限時間以内に全ての敵を殲滅できれば勝利となります。最初に紹介したように、本作を初めてプレイする人でも遊びやすいバトルシステムなのですが、仲間が増えて自由にパーティ編成ができるようになると戦略性が高くなるのが特徴です!

  • ▲バトルは、マルチアングルで見ることができます。撮影のベストアングルを求めて、カメラ位置をぐるぐると変更しながら遊んでいました。

 各キャラクターには、“攻撃型(物理/魔法)”、“防御型”、“支援型”、“回復型”というロールがあります。パーティにどのロールを何人ずつ入れるかはプレイヤー次第で、組み合わせによって戦闘の難易度は大きく変化します。

 私は“攻撃型”3人と、他各1人という攻撃的な編成で戦っていました。“黄昏編”ではこの編成でも問題ありませんでしたが、終盤は仲間が犠牲になるシーンもちらほら起こったので、編成を見直したいところ。

 また敵によって相性のいい武器などもあるので、ステージごとに「どんな編成で挑むのがいいだろう」と考えるのがおもしろいです。オススメ編成を利用して組んでもらって、細かい部分を自分で調整するというのもアリです。

  • ▲リアルラックの不足で“防御型”のキャラクターが、初期からいるミツキ[黄昏](声:早見沙織)しかいない悲しい事件が起こっている一軍パーティ。イケメン率が高いのは、自分の趣味です。

 またロールと同じく、パーティ編成でポイントになるのがキャラクター同士の“絆”です。幼なじみや師弟関係など特定の絆で結ばれたキャラクターをパーティに入れると、戦闘で強力な“絆スキル”を使用できます。

 もしパーティ内で複数の絆スキルを使える組み合わせがあっても、戦闘中に使えるように設定できるのは1つだけなのが悩みどころ。全体攻撃やバフ、デバフが付与されるものなど種類は豊富なので、バトルに合わせて変えるもよし、自分が見たい組み合わせを選ぶのもよしです。

  • ▲メンバーを揃えるのは少し大変ですが、見たくなるおもしろい名前の絆スキルもあるようです。なお、画面は開発中のものです。
  • ▲絆があるキャラ同士が互いをどう思っているかは、メニュー“書庫”内にある仲間図鑑で確認すると意外な発見があるかも。

 一方の“戦争”は大軍同士の総力戦で、敵軍の兵士数をゼロにすると勝利となります。

 出撃させられる仲間の数は、通常バトルと同じく6人。パラメータやスキルは、専用のものになるので注意しましょう。また前衛(歩兵/騎兵)、後衛(魔法兵、弓兵)を必ず3人ずつ選ぶことになるので、それぞれの兵種をバランスよく育成しておくのがオススメ。

 ステージには、それぞれ“カルマ(属性)”が設定されています。“カルマ”は3種類あり、同じ属性のキャラクターは通常より大ダメージを与えられるというメリットが!! スキルは、そのタイミングで使うのがベストでしょう。

 プレイヤーは“大号令”を出すことで、一定時間仲間の能力を高めることが可能です。どんな場面で使うか出し惜しみしているうちに戦闘が終わっていたなんてこともあったので、一気に攻め込みたい時や形勢逆転を狙いたい時など、直感と勢いで使ってしまうのがいいかもしれません。

 こちらの“戦争”はオート戦闘ができないため、大軍を率いている感をより一層味わえるのも魅力です。

拠点の方舟のなかを自由に歩き回ろう

 私が冒険したのは“黄昏編”でしたが、本作ではいろいろな世界を冒険することになります。その拠点となるのが、物語の冒頭から行けるようになる方舟です。方舟内は自由に歩き回って仲間と会話したり、自動生成アイテムを回収したりできます。

  • ▲キャラとの会話は楽しくて、アイテムをくれることもあるので小まめに話しかけています。

 方舟内にはさまざまな施設があり、物語が進むと使用可能になるものもあるようです。各施設を担当しているのはメインシナリオ内で会うキャラクターなので、できることが増えるのはもちろん、協力者がいることにうれしくなります。

  • ▲方舟はかなり広め。マップで目的地まで移動できるので、迷子になりやすい私のような人でも安心です。

 私がよく利用するオススメエリアは“食堂”と“ラプラスの間”。

 “食堂”は、仲間と食事をして絆ランクを上げられる施設です。仲間強化からでも“絆ランク強化”は選択可能なのですが、拠点の施設としてあることでシステマチックなだけではなく、この世界で暮らしている雰囲気を味わえるのがいいと思いました。

  • ▲食堂で聞ける仲間同士の会話はコミカルで楽しいものが多数あります。

 食事をする時にキャラクターが「いただきます」と言うのですが、全キャラクター分のボイスを実装しているこだわりっぷりなので、いずれ全員分の「いただきます」を聴いてみたいです。

 “ラプラスの間”は、破壊者を召喚するクレイ・シスに会える特殊な空間。彼女らは神聖な存在だと思っていたのですが、話しかけると実は……というのがわかりニヤっとしてしまいました。

 ここでは本作のBGMの数々を聴くことも可能。音楽知識が乏しいせいで、どう素晴らしいのか表現できないのが本当に悔しいのですが、どの楽曲もずっと聴いていても飽きないものぞろい。ゲームをさわれない時でも“ラプラスの間”に行って、楽曲を聴きながら仕事をしていました。皆さんも本作の素晴らしい音楽を心ゆくまで堪能してください。

 まだ1つのシナリオをクリアしただけですが、奥深い物語や個性豊かなキャラクターにすでに魅了されています。各シナリオをプレイするたびに、きっと好きなシーンや人物が増えていくんだろうと今からワクワクしています。

 ゲームを普段しない人でも楽しめると思いますし、開発者のファンや世界観やバトルシステムが気になっている人ならより楽しめると思う『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』。7月30日、いよいよリリースになります。事前登録がまだな人は、忘れずに登録しておきましょう。

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アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実

  • メーカー:フジゲームス
  • 対応端末:iOS
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年7月30日
  • 価格:基本無料/アイテム課金

アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実

  • メーカー:フジゲームス
  • 対応端末:Android
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年7月30日
  • 価格:基本無料/アイテム課金

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