『Curse of the Dead Gods』はワンプレイ20分から楽しめるピリ辛ローグライク!【海外ゲーム名作案内】
- 文
- 柏又
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海外ゲーム大好きな担当ライターが実際にプレイして気に入ったタイトルを紹介する“海外ゲーム名作案内”コーナー。記念すべき第1回は、FOCUS HOME INTERACTIVEより好評発売中のPS4/Switch/XBOXONE/Windowsソフト『Curse of the Dead Gods』の魅力をお届けします。
本作は、モンスターの待ち構えるダンジョンを攻略する見下ろし視点のアクション。プレイヤーは、無限の富や永遠の命を求めてこの地にやってきた主人公となり、呪われた寺院の奥深くへと進んでいきます。
ダンジョンは入るたびに構造が変わり、死んだりボスを倒してダンジョンをクリアしたりすると、ステータスや装備がリセットされてイチからやり直しとなる、いわゆる“ローグライク”なシステムが特徴です。
短いコースなら20分程度でクリア可能! プレイヤーの時間に合わせて選べるコース選択
主人公が挑む呪われた寺院は、“ジャガー”と“鷲”、“蛇”の3つダンジョンが存在し、各ダンジョンはそれぞれ3つのエリアに分かれています。プレイヤーは、フローチャートのように並べられた部屋を選びながらダンジョンの奥へ進んでいきます。
最初に探索できるのは一番手前のエリアだけですが、そのエリアをはじめてクリアした際に得られる“血のエンブレム”を一定数集めるとさらに奥のエリアへ進める探索コースが選択可能となります。各エリアの最後にはボスが待ち構えていて、コース最奥のボスを撃破するとダンジョンクリアです。
ダンジョンを探索すると、報酬として“水晶のドクロ”や“翡翠の指輪”を獲得できます。これらの報酬は、入り口にある“アンダーワールド”と呼ばれるゾーンで主人公や入り口の設備を強化し、より良い条件でダンジョンを探索することに使えます。
血のエンブレムを獲得できるのは最初1回だけですが、クリアしたコースは繰り返し挑戦可能。本作はダンジョンの構造に無駄がなく、プレイ時間は一番手前のエリアだけを探索するコースなら20分程度、寺院最奥のボスを倒すコースだと1時間前後かかる感じです。
短いコースでもクリアできればそれなりの報酬を持ち帰れるので、平日の忙しいときは短いコースでコツコツ稼いで強化に励み、まとまった時間ができたら本格的な探索を行うといった遊び方ができるあたりが本作のいいところだと筆者は思っています。
攻撃や回避のほかにダンジョンの罠も活用! 自分のスキルがモノをいう完成度の高いアクション
本作は探索中に主人公の装備や能力を強化可能ですが、あくまで重要なのはプレイヤー自身の腕前。回避やパリィといったアクションでしっかり敵の攻撃に対処し、主人公が装備している武器に最適なアクションで反撃することが重要なゲームバランスになっています。
回避は飛び込み前転で、敵の攻撃を大きくかわすのに便利ですがスタミナを消費します。パリィは成功すれば敵の攻撃を無効化し、さらに短時間防御力を低下させることが可能ですが、タイミングはシビアで失敗すればもちろんダメージを受けてしまいます。
そして攻撃はメインとセカンダリー、2つの武器を駆使して行います。武器種ごとに異なる連続攻撃やチャージ攻撃、さらにはメイン→セカンダリの順に攻撃ボタンを押すと繰り出されるオフハンドコンボと多彩な攻撃手段が用意されていて、使いこなす楽しさがあります。
また、ダメージを受けずに連続で敵を倒すと“グリードキル”発生。グリードキルの基本的なボーナスは獲得ゴールドの増加ですが、装備によっては体力を回復させたり、後述する呪いのもととなる“腐敗”を浄化させたりする効果が付与されるため、いかにグリードキル数を増やせるかもプレイヤーの腕の見せ所であり、楽しみのひとつでもあります。
本作は、攻撃や回避で消費するスタミナとその回復、そして敵の攻撃頻度のバランスが絶妙で、最初は難しく感じるかもしれませんが慣れてくると自分の上達を実感できる、遊んでいて非常に楽しいアクションゲームに仕上がっています。
さらに、ダンジョン内には踏むと槍が飛び出す床や火をつけると爆発するツボ、主人公が近づくと攻撃してくる石像といった罠が存在します。本作の罠は主人公だけではなく敵にもダメージを与えるため、うまく使えば武器よりも強力で範囲の広いダメージを与えることが可能です。
その場の機転で見つけた罠を利用して、うまくダメージを与えられると最高に気持ちよかったりします。
プレイヤーにリスクとリターンをもたらしプレイスタイルを変える“呪い”システムがおもしろい!
本作独特の要素としてあげられるのが“呪い”システムです。主人公のステータスには“腐敗”ゲージが存在。ダンジョンの奥へ進むにつれて腐敗ゲージが伸びていき、いっぱいになるたびに新しい呪いが発動します。
呪いの種類は豊富でどれが発動するかはランダムですが、“ダメージを受けるたびにお金を失うが被ダメージ量が減少する”など、プレイヤーにリスクをもたらすとともにリターンを得られるものがほとんど。プレイヤーは呪いのリスクを回避しつつ、リターンを利用できる行動を心がけることでゲームを有利に進められます。
ただし、複数の呪いを同時に受けるとリスクによってプレイの幅が制限されるうえ、5つ目に受ける最後の呪いはリターンがなく、時間経過で体力が減り続ける致命的なリスクをもたらします。
プレイするうえで避けられない呪いの効果は、遊ぶたびに内容が変わるローグライク系ゲームのいいスパイスになっているとともに、主人公が受ける腐敗をいかに軽減していくかプレイヤーの知恵と腕前が試される興味深いシステムだと筆者は感じました。
攻略ガイド:まずは一番最初のエリアのクリアを目指そう!
ここからは、これから本作を始める人向けにいくつかアドバイスをしていきます。神殿の次のエリアを開放するには血のエンブレムが2つ、つまり挑戦可能な3つのエリアのうち2つをクリアする必要があります。中央の“嵐の王位”は若干難しめなので、“ブラッドハンター狩り”と“呪われたカタコンベ”のクリアを目指すのがオススメです。
ルート選択でゴールド稼ぎと主人公強化を両立する
ダンジョンに挑戦する前にエリアマップからスタートする部屋を選びましょう。主人公をより強くする武器や遺物は、敵や宝箱からドロップすることもありますがエリアマップの対応するアイコンのある部屋には、確実に入手できる祭壇があります。
祭壇ではゴールドを消費する“ゴールドの供養”か、価値に応じた量の腐敗を受ける“血の供養”のいずれかの手段で対価を支払う必要があります。血の供養はゴールドがなくても欲しいものを入手できるのですが、呪いは基本的にゲームを難しくする要素なのでなるべく避けたい方法です。
始めたばかりのころはゴールドアイコンの部屋でお金を稼いでから、欲しい装備の入手やアップグレードができるルートを選択するといいでしょう。
明かりを意識して立ち回り、被ダメージを減らす
本作は、フィールドに光と闇の概念があり、闇の中の主人公は1.5倍のダメージを受けます。また、ダンジョンの罠は闇の中では表示されません。基本的には燃えているものの周りは光で照らされています。
たいまつを使って燭台などさまざまなオブジェクトに火をつけて光りを確保した状態で戦いたいところです。もし燃やすものがなければ敵に火をつけるといいでしょう。なお、敵の移動や攻撃時に生じる紫色のエフェクトには炎を消す効果があります。
ダメージがアップする武器と攻撃手段の組み合わせを見つけだせ
初期装備は剣とピストルですが、特殊効果はまったく付与されていないので可能ならばより強力な武器を入手したいところ。プレイヤー自身が使いやすい武器種を選ぶことは重要なポイントですが、さらに武器に付与された効果にも要注目です。
付与された効果には、特定の装備の組み合わせや敵の状態、攻撃アクションによってダメージが大きくなったり、状態異常を付与できるものがあります。これらの効果を意識して武器を選んで使いこなすと戦いがより楽になるでしょう。
すでに使いやすい武器を入手している場合はアップグレードの部屋へ行けるルートを選ぶといいでしょう。また、いい感じの武器が見つからない場合は“知覚”の属性を伸ばすことで与ダメージを増加させることができます。
腐敗を受ける攻撃は絶対に回避する心構えを
呪いのもととなる腐敗は、新しい部屋に入るたびに20ずつ増えるほか、特定の敵の攻撃を受けることでも増えます。エフェクトが紫色の攻撃は、受けるとダメージとともに腐敗を受けるので絶対避けたいところ。攻撃を繰り出す敵は優先して撃破しましょう。
武器や遺物には、敵を倒したりグリードキルを発動させることで受けた腐敗を取り除く効果が付与されているものも存在します。また、敵や宝箱がドロップしたアイテムを装備せずに“神に捧げる”ことで、体力の回復や腐敗の除去、ゴールドの入手ができるので覚えておきましょう。
ここまで紹介&攻略してきた『Curse of the Dead Gods』。見た目はなかなかに濃いめで、タイトル画面の“ばつボタンを推してください”がいかにも海外作品、という印象ですが内容は非常に丁寧に作り込まれたローグライクアクションという印象をうけました。
アクション面は素晴らしい出来ですし、道中手に入る装備からどうしたら大ダメージを与えられるか、フィールドにあるトラップを有効活用できないか、体力の回復や腐敗の軽減をいかに行うか、などなどプレイヤーが考える要素も非常に多く、それにローグライク特有のランダム性が加わって何度でも遊べるゲームに仕上がっています。
上質なローグライクゲームを渇望している人はマストバイですし、平日は30分くらいしかゲームをする時間を取れないという忙しい人でも充実したプレイができると筆者は思いました。価格設定もお手頃なので、気軽に挑戦してもらえると幸いです。
© 2020 Curse of the Dead Gods, developed by Passtech Games, published by Focus Home Interactive.
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