結局のところスマホ版『イース6』ってどうなの? OBT開催を間近に、先行体験版での手ごたえを総括【イース6オンライン日記#11】

Z佐藤
公開日時
最終更新

 2021年春の正式配信に先駆け、『イース6 オンライン ~ナピシュテムの匣~』(以下、イース6 オンライン)オープンβテストの参加募集が実施中です(4月23日(金)12:00~4月29日(木)23:59に実施)。

 本作については、3月上旬には先行体験版が配信されました。原作版との違い、ゲームシステム、選択できる職業などに関してはすでにレポートが進んでいますので、本記事ではゲーム細部の見どころについて紹介していきます。

  • ▲原作を知っている方はアレンジ部分を楽しみながら、知らない方は世界を隅々まで味わいつくすようにプレイするのがオススメ!

 2003年に日本ファルコムより発売されたPC用ゲーム『イースVI THE ARK OF NAPISHTIM -ナピシュテムの匣-』(以下、原作)が、18年の歳月を経てスマホ用のオンラインRPGとして復活!? その第一報を聞いたとき、いったいどんなゲームになるのか? と思っていました。

 けれど先行体験版をプレイしてみて、原作を再現した部分、アレンジした部分、オンラインRPGの楽しさをうまくミックスして作られているとわかり、配信が終了するまで時間を忘れてプレイ。終了後は、しばらく“『イース6』ロス”になるほど楽しんでしまいました。



※記事の内容は2021年3月5日に行われた先行体験版によるもので、正式版とは異なる場合があります。

ひとことで表現するなら、原作の並行世界にアドルのパートナーとして参戦するような作風

 原作は『イース』シリーズ屈指の名作で完成度の高いタイトルですが、まだこんなにも掘り下げられる余地があったのかと驚きました。原作をしっかりとリスペクトしつつ、アドルのパートナーという立ち位置で主人公=プレイヤーを配置。原作のストーリーを再現しながらも随所にアレンジを加え、『イース6 オンライン』という新しいゲーム作品になっている印象を受けました。なので原作を知っている方は、18年前の記憶を呼び起こして違いを見つけたり懐かしんだりしながら、知らない人は『イース』シリーズの1つの入口として楽しむのがよさそうです。




 本作ならではの要素として、新たに追加されたキャラクターたちの動向も見どころの1つです。彼らは原作のストーリーにしっかりと溶け込みつつ、主に追加されたエピソードのほうで活躍していきますが、それぞれに秘められた過去があったり、すべてが謎に包まれていたり、また専用のビジュアルが用意されていたりして目が離せません。






原作のキャラクターたちの秘められていた新事実も続々が明らかに!

 特定のキャラクターには、ほかの人物とのつながりが一目瞭然の相関図が用意されているほか、会話でさまざまな質問を投げかけることも可能。例えばアドルに「どうして冒険家になろうと思ったのか?」、オルハに「どうして巫女になったのか?」、オード族長「十年前に何が起きたのか?」など。彼らからどんな答えが帰ってくるのかは、プレイしてのお楽しみ!






 さらにソウルカード試練では、キャラクターたちの秘められた過去を追体験できたり、また特定のキャラクターにプレゼントを贈ると“友達度”のゲージが上昇。レベルアップすると手紙が届いたり、まるで実際に会話をしているかのようにメッセージのやり取りができる要素も! メッセージは選択方式で、選んだメッセージによって相手の反応も変化します。とにかく、ていねいに原作のキャラクターたちが掘り下げられており、多くの新事実が明らかになりますので、原作をプレイしている方も満足できると思います。





ほかのプレイヤーたちと助け合い、『イース6 オンライン』の世界を遊びつくそう

 本作の主軸となっているのが、ほかのプレイヤーと力を合わせたり、競い合ったり、つながりを持ちながら互いに高め合っていくソーシャル要素。先行体験版では、パーティを組んでダンジョンを攻略したり、宝を持ち逃げした海賊を追いかけたり、迷いの塔を登りながらボスやプレイヤーキャラクター(オート操作)のチームと対決したり、短時間に多数のピッカードの捕獲を目指したり、冒険団と呼ばれる大規模なグループに所属して専用のクエストに挑戦したりと、さまざまな要素が体験できました。




 パーティを組む際のマッチングはメニュー内で簡単に行えますし、クエスト中の移動もオートが選択できてラクチン。仲間とのコミュニケーションに関しても、メッセージ、吹き出し、ジェスチャーなど豊富に用意されていて、快適にパーティプレイが楽しめました。

 “パーティメンバー募集→ダンジョン攻略→パーティ解散”の流れは本当にスムーズで、覚えておいたほうがいいのは“チーム脱退”というコマンドくらいですね。自分でメンバーを募集したときも、ほかのプレイヤーのパーティに参加したときも、最終的には“チーム脱退”を入力してパーティプレイを終了することになりますので。なお、先行体験版では未実装のソーシャル要素も多数用意しているとのことで、完成版が大いに楽しみです。




 男性キャラクターと女性キャラクターで甘い時間を過ごすデートイベントもあり、両者が同意すると待ち合わせの場所で相手と出会うことができます。マッチングは自動で行われますし、達成すると経験値やボーナスアイテムが入手できますので、“中の人”の性別はどうあれ、積極的に参加してフレンドを増やすのもいいでしょう。




ソロプレイで楽しめる要素も充実! パーティプレイの息抜きに最適

 ストーリーを進める場合にもパーティプレイを求められることがあるためメインはパーティプレイになりますが、ソロプレイもかなりの充実ぶりです。各地域にいる覇者や原作のキャラクターに戦いを挑む“覇者挑戦”と、プレイヤーキャラクター(オート操作)と戦う“競技場”では、手に汗握る1対1のガチ対決が展開。そしてボスラッシュでは、強大なボスに参加者全員で挑み、与えたダメージ量を競うバトルが楽しめます。





 さらに、さまざまな依頼をこなしていく“クエスト依頼”に加え、世界各地で宝箱を探したり、宝の地図をもとに埋もれた財宝を探していく宝探しの要素も。そのほか土地契約を行えば、自分専用のスペースとなる“荘園”が手に入り、施設を建てたり特殊なオブジェクトを配置するなど、自由にカスタマイズできるようになります。






 そのほか、先行体験版では会話時のキャラクターの顔枠、表情バッグ、文字バブルボックスなど、まだ表示される要素は少ないが、今後は自分で設定できるような外観コンテンツも追加。ソーシャル関連の要素や機能の拡張。高めになっているダンジョンの難易度を調整。武器や防具に装着するソウルカードを多数追加。キャラクターに着せられる衣装の種類を多数追加するなど、さまざまな部分のアップデートも予定されていますので、正式版のリリースが楽しみですね。

 これまで『イース』シリーズは、時代の変化やユーザーの要望に応えつつ、その先を行くような進化を繰り返してきました。『イース6 オンライン』も、その進化の1つのカタチだと思います。単純な原作の再現や移植ではなく、未知のポテンシャルを秘めたまったく新しい『イース』を感じさせてくれました。もちろんリリース版もプレイする予定ですので、一緒のパーティになったときにはよろしくお願いします!

 4月23日からのオープンβテストでは、新たにどのような要素を体験できるのか? そして、先行体験版からどう遊びやすくブラッシュアップされているのか? ぜひみなさんも、この機会に『イース6 オンライン』を体験してみてください!






※記事の内容は2021年3月5日に行われた先行体験版によるもので、正式版とは異なる場合があります。
© Restar Games. © Nihon Falcom Corporation All rights reserved

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら