『モンハンライズ』レビュー。新要素の翔蟲が狩猟と探索の魅力をより引き出す

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 カプコンから3月26日に発売されるSwitch用ソフト『モンスターハンターライズ』のプレイレポートを掲載します。

 本作は人気のアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの最新作。“翔蟲(かけりむし)”を使って、フィールドを縦横無尽に翔けたり、モンスターを操ったりが可能です。またオトモやモンスター、フィールドなどさまざまな要素が進化しています。

 先行プレイで感じた、本作の魅力をお届けします。

フィールドレポート動画

シリーズいちターゲットに会いやすい狩り!?

 本作がこれまでのシリーズと大きく異なるのは、翔蟲の存在により立体的な移動を行えるようになったこと。エリアを区切る壁があったとしても、多くの場合は迂回する必要はなく、“疾翔け”と“壁走り”を駆使して壁を乗り越えて別のエリアに移動できます。

 また、オトモガルクに騎乗すればスタミナを消費することなく高速で移動できるのも特徴。オトモガルクは騎乗しながら一部のアイテムを使えることもあり、ただ速い以上に狩りを快適にしてくれます。

 これらの移動に関する新要素に加えて、本作では大型モンスターの位置がマップ上につねに表示。一度会ったことがあるモンスターなら、その種類までマップ上で確認できます。

 狩猟において大型モンスターは、いわば移動する目的地。その目的地の場所が常時わかり、素早くたどり着く手段が用意されている本作の狩りはとにかく快適。

 これまでのシリーズタイトルにはなかった新しい形で狩りをスムーズに行えると感じました。

移動は快適ながらじっくり探索する意味も健在

 目的となるモンスターの場所がつねにわかり、移動も快適。本作では巡回エリアなどの知識がなくても、クエストが始まったら最短距離でターゲットのもとに向かうことは容易です。

 ただ、簡単に目当てのモンスターに出会えるからと言って、広大なフィールドを探索する意味がなくなっているわけではありません。

 これまでの作品と同じく、採集で集めた素材からアイテムを調合したり装備品を生産したりすることはありますし、エリアによって立ち回りやすさは異なります。

 そして、フィールドの探索をより有意義にしているのが環境生物の存在。環境生物自体は、これまでのタイトルにもあった要素ですが、本作では環境生物の役割が多彩になっています。

 まず、クエスト中に体力や攻撃力などが上昇する持続強化生物。取得すれば確実に狩りを成功に近づけるうえゲージや数値で目に見える部分に効果が現れるものなので、プレイヤーの感情としてはできればより多くの持続強化生物を取得してから目当てのモンスターと対峙したいものになっています。

 そしてネムリガスガエルなどは、“猟具生物”という持ち歩いてアイテムとして使える環境生物に。猟具生物はモンスターを属性やられにしたり、簡単に状態異常にしたりと強力な効果のものばかりなので、できれば入手してからモンスターと対峙したいものです。

 これらの環境生物は、最短距離で目当てのモンスターのもとに向かったとしてもある程度取得できますが、当然時間をかけてフィールドを探索したほうがより多くの環境生物を取得できます。

 そして、取得すればするほど狩猟の際にモンスターに与えるダメージや、一方的に攻撃できる状況などにダイレクトにかかわってきます。

 こういった環境生物を事前に集める工程に深くかかわっているのが、翔蟲とオトモガルクの2種類の快適な移動手段。両者を比較すると、再使用時間による制限がある代わりに地形を無視できる“疾翔け”と、高い段差は登れない代わりに移動速度に優れるオトモガルクと一長一短です。

 そして環境生物は“疾翔け”を使ったほうがスムーズに取得できる場所にも、オトモガルクを使った方がスムーズに取得できる場所にも配置されています。2つの効率のよい移動手段を使って、どんなルートを通ってから目当てのモンスターと対峙するかを考える……これが、本作らしい探索でしょう。

 また、一部の環境生物は持ち歩けない代わりに猟具生物とは異なる効果をもたらすため、モンスターを誘導する遊びは失われていません。

 猟具生物を集めるというモンスターに出会う前の探索があり、罠型環境生物のもとに誘導するというモンスターに遭遇してからのフィールドの活用法もあり。そして、腕に自信があるならまっすぐモンスターのもとに向かって狩猟をはじめてもよい。

 狩猟のためにフィールドを探索することは必須ではないものの、探索すればクエストを達成しやすくなる。そして、最短距離で目当てのモンスターのもとに向かう場合でもどんなルートを通ったかで狩猟中の体力やスタミナ、使用できる猟具生物が異なってくる。これが、本作の探索の形だと感じています。

翔蟲の存在が狩りに新しいアプローチを与える

 狩猟でもやはり翔蟲の存在は大きなウエイトを占めています。本作には“鉄蟲糸技”と“翔蟲受け身”という翔蟲を使った新アクションが用意されています。

 鉄蟲糸技は、武器種ごとに用意されたアクション。大ダメージを与えたり、強力なガードを行ったり武器種ごとに性能はさまざまです。

 アクションのバリエーションが増えることが楽しいのは当然ですが、それに加えて鉄蟲糸が“バネ”や“ロープ”になることで、今までにないアクションが見られるのが鉄蟲糸技の魅力。

 モンスターとハンターをつないで素早く接近したり、空中の翔蟲を支点にして空中から攻撃を仕掛けたりといったアクションは、翔蟲と鉄蟲糸があるからこそ説得力のあるビジュアルになっています。

 一方の“翔蟲受け身”は、今までのシリーズの“吹っ飛ばされたら起き上がるまでなにもできない”という常識をくつがえすもの。

 狩りのなかで、モンスターの攻撃を受けて吹っ飛ばされてダウンしてから起き上がるまでのなにもできない時間は、言うなれば攻撃を受けるという失敗に対するペナルティ。

 このペナルティがあるからこそ、モンスターの攻撃を受けずに立ち回れると気持ちいいというのは長年『モンスターハンター』シリーズをプレイしてきているのでわかってはいます。

 ですが、攻撃を受けたあとにプレイヤーがその失敗を帳消しにできるシステムが用意されていると、もちろんうれしいですね。

 また、翔蟲受け身を行うには鉄蟲糸技にも使う翔蟲ゲージを消費するという悩ましさもおもしろいポイント。

 翔蟲受け身にゲージを使って現状に対処するか、起き上がってからの鉄蟲糸技に翔蟲ゲージを使うか。当然、翔蟲受け身を行ったほうが、素早く攻撃に移れるのですがあえてダウンしたままでいることでより多くの翔蟲ゲージが回復します。

 また、納刀時の“疾翔け”でブレスを回避するといった、疾翔けを使ったモンスターの攻撃へのアプローチも存在します。

 これまでの『モンスターハンター』定番の立ち回りに加えて、翔蟲をどう使っていくかが本作ならではの狩りの魅力です。

モンスターを操作したいという欲求にこたえた操竜アクション

 もうひとつ本作ならではのシステムとして外せないのが、モンスターを操る“操竜”。体験して感じたのは、まず、単純にモンスターを操作できるというのは新鮮で気持ちがよいということ。

 本作には、これまでのシリーズのモンスターが多数登場しておりアクションも見慣れているはず。ですが、自分で繰り出すと見慣れたアクションにも違った印象を覚えます。

 特に初めて操竜に成功したモンスターは、操竜大技も含めて全アクションを試してみたくなりますね。

 消耗品である猟具生物を使わないと引き起こせない属性やられを、操竜なら簡単に引き起こせるなどシステム面でも操竜は狙う価値があり、また効果が目に見えるというのも魅力です。

 この操竜は、ジャンプ攻撃や鉄蟲糸技を積極的に当てると狙えますが、大型モンスターが別の大型モンスターを攻撃した際にも操竜を誘発されるのもポイント。

 これによって、今までのシリーズではできるだけ避けたかった複数の大型モンスターと同じエリアで立ち回るシーンが、本作では操竜への布石になってくるわけです。

 大型モンスター同士がぶつかり合う状況にプレイヤーが干渉しにくいのは当然ですが、それがのちのメリットにつながっていると考えると「よし、いいぞ!」といった風に気持ちよくモンスター同士のぶつかり合いを見ていられますね。

 いろいろ書いてきましたが、新しい『モンスターハンター』で、新しいアクションを使い、新しいモンスターやおなじみのモンスターを狩猟する。これが多くのユーザーが望んでいることでしょう。

 そして本作は、この願望に文句なくこたえています。Nintendo Switchの新たな定番タイトルとなりうる本作、遊ばない手はないでしょう。


■『モンスターハンターライズ』(ソフト+amiibo3種セット)

■『モンスターハンターライズ』(通常版)

※画面写真は開発中のものです。
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※Nintendo Switchは任天堂の商標です。
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モンスターハンターライズ

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2021年3月26日
  • 希望小売価格: 7,900円+税

モンスターハンターライズ(ダウンロード版)

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2021年3月26日
  • 希望小売価格: 7,264円+税