『けものフレンズ3』1.5周年インタビュー。多くのフレンズの新たな側面をお届けできるように
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- 原常樹
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セガのiOS/Android用アプリ『けものフレンズ3(けもフレ3)』の開発者インタビューをお届けします。
どうもこんばんは、フリーライターの原 常樹です。『けものフレンズ3』が、3月24日に1.5周年を迎えました! おめでとうございます!
電撃オンラインでは、『けものフレンズ3』の節目ごとにインタビューを敢行してきましたが、今回もラッキーさんを通して開発者の方にお話を伺いました。
1.5周年記念インタビュー
――すっかり恒例となりましたラッキーさんを通してのインタビュー、今回もよろしくお願いいたします!
よろしくお願いいたします! アプリ『けものフレンズ3(以下、けもフレ3)』はめでたく1.5周年を迎えることとなりましたが、これはもうひとえに遊んでくださる方のおかげです!
みなさんの応援があったからこそ、昨年の11月にメインストーリーのシーズン1も無事に一段落させることができましたし、そのあとも“セーバルぶらり旅”を展開できたり、シーズン2の予告をさせてもらったり、『けもフレ3』の世界を広げることができました。
『けもフレ3』という名前にふさわしいコンテンツを目指してきましたので、こうやって大勢の方にプレイしていただけている現状を大変うれしく思っています。改めてありがとうございます!
――今回の1.5周年でもアプリ内でさまざまなキャンペーンが実施されました。
キャンペーンやイベントに加えて、Ver.1.9のリリースや、シーズン2第0章の配信など、この1.5周年を“新たな始まり”のタイミングにしたいと考えていろいろと準備させていただきました。
――とくに1日1回無料10連キャンペーンは、隊長としてはありがたい限りです(笑)。
新たに『けもフレ3』をプレイする隊長さんに戦力を整えるチャンスを作りたい! というのもありますし、何よりこれまで遊んでくださったみなさまにワクワクしてもらえればと。探検隊のメンバーを強化して、これから始まる新たな探検に備えていただければ幸いです。
期間:2021年3月22日(月)0:00~4月5日(月)23:59
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――新たな探検といえば、メインストーリーのシーズン2第0章も公開となりました。今後は新しいチホーを舞台に物語が展開していくんでしょうか?
ストーリーをご覧になった方はご存じだと思いますが、シーズン2でまずクローズアップされるのはアンヨチホー。突然聞き覚えのないチホーが出てきて驚いたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。
現状で明かせる情報はこれだけなんですけど、もしかするとほかにも過去に訪れたことがないチホーが出てくる可能性もありますし、すでに探検隊が訪れたチホーでも“未踏の地”に踏み込む可能性はあります。探検隊もまだ、各チホーを全部回ったわけじゃありませんので…!そんなことも考えつつ、ぜひぜひ今後の旅に想いを巡らせてみてください。
――想像するだけでも楽しそうです。シーズン2といえば、以前に公開されたカコ博士(声優:井上喜久子)のナレーションが入ったプロモーション映像では、アオツラカツオドリも登場して話題となりました。
「かわいい子がひとり出てきたな~」という感想を抱いた方、あるいは『けものフレンズ』をずっと追いかけていて「えっ、これは……!?」となった方もいたのではないでしょうか。
――たしかに、プロモーション映像の前半が公開された時点で、生放送のコメント欄も盛り上がっていましたね!
すごい熱量で考察してくださる方もいらっしゃって、開発としては大変ありがたい限りです。こちらについても現時点でこれ以上のことはお伝えできないのですが、シナリオ全体で目指しているのはこれまでと同じく“フレンズのバックボーンを知らない方でも楽しめるし、知っている方にはさらに楽しんでもらえる”ような作りです。
シンプルに「この子、かわいい!」とか「調査記録って何なんだ!?」というところに興味を持っていただいてもいいし、そこからさらに踏み込んで『けものフレンズ』プロジェクトのほかのタイトルと照らし合わせて考察してもいい。そんな作りを今回も目指しています。
――1.5周年のタイミングで、サーバルとセーバルも新規フレンズとして実装されることになりました。彼女たちがプレイアブルになるというロードマップはいつ頃からあったんでしょうか?
サーバルはチュートリアルの時点でバトルに参加しているので「いつ探検隊に来てくれるの?」という声は多数いただいておりました。おおよそのロードマップはリリース以前からありましたが、ストーリーの流れの中でサーバルはずっと大変なことになっていたので……。
それが落ち着いて、さらに“新たな始まり”であるこのタイミングに、満を持して登場してもらおうと。探検隊内での彼女の立ち位置についてはシーズン2第0章でも言及されていたような感じですので、今後の探検隊メンバーとの関係性や絆についても注目していただければと思います。
セーバルに関しても、“セーバルぶらり旅”を制作させてほしいと提案したタイミングで、プレイアブル化を視野に入れていました。
――なるほど。もともと、セーバルは『けものフレンズ』の背景を紐解くうえでもとくに重要なキャラクターだと思うんですが、知名度的にはそこまで高くなかったイメージがあります。
そうですね。なので、いきなり実装してもプレイヤーの皆様を戸惑わせてしまう可能性が高いと考えました。そこでまずはNEXONさんのアプリのテイストを意識した全5章の“セーバルぶらり旅”をしっかり展開することで、どういう子なのかみなさんに知ってもらい、その上でプレイアブル化する流れを組み立てました。
――セーバルはコメディ色が強いので、探検隊に合流したときにシナリオの色を塗り替えてしまいそうなイメージもあります(笑)。
そこに関しては、普段は和ませつつも然るべき状況ではちゃんと活躍してくれる“アライさん”という先駆者がいるので(笑)。
――たしかに!
とはいえ、セーバルが実際どのように活躍するのかはセーバル次第ということになりますので……。今後にご期待ください!
――3月には、はなまるアニマルの3人にも新たな衣装が追加されました! こちらもだいぶ前からプランはあったんでしょうか?
はい。成長した彼女たちを表現する上でも必要だろうということで、かなり前の段階から検討していました。そして、新たなストーリーに合わせて彼女たちにも新たな装いを用意してあげるのがベストだろうと考え、今回の追加となりました。
ほかにも、メインストーリーで活躍したフレンズや、月ごとのしょうたいで仲間になってくれるフレンズなど、多くの子に対する「新しい側面を見たい!」という声をいただいているので、ご期待に沿えるようにがんばりたいです。
――新規のアニマルガールも現在のペースで配信を続けていく予定でしょうか?
その予定です。前回のインタビューで配信ペースについてお答えしたところ「ペースがとんでもない!」とか「開発はその速さを自覚していない!」といったご意見もいただいたようで……でも決してスピードを最優先としているわけではありません!
ちゃんと自分たちにできるペースで淡々とリリースさせていただいていますし、ペースを守っていくことで推しの実装を待ってくださっている方の期待にも応えられるのではないかと考えております。
できるだけ多くのみなさんのご期待に沿えるように、アニマルガールたちの魅力を幅広く、そして掘れるところは深く掘っていきたいです。
――イベント“ブラックジャガーパーク2号店計画中!”で“ジャパリカフェ de サラダボウル”のジャパリカフェが登場したり、イベント同士が繋がるケースも増えてきました。
各フレンズならではの特徴がありつつ、でも、そこで止まってしまうわけではなく、彼女たちひとりひとりが生きて成長して変化しているという部分は、『けもフレ3』で描きたかったポイントだったんです。そこにスポットライトを当てるうえで、イベント同士、ストーリー同士がつながることはとても理想的だと考えています。
例えばブラックジャガーに関してはメインストーリーシーズン1の第1章に登場して、記念すべき『けもフレ3』最初のイベントも“ブラックジャガーパーク建設中!”でした。さらに“闇と舞え! 漆黒のダークネスひな祭り”では経験を踏まえたアドバイスをするなど活躍していて、“変化”を象徴するアニマルガールの一人だと思います。
“ブラックジャガーパーク2号店計画中!”で本人の意図しない2号店が先にできちゃうのも、彼女を取り巻く環境の“変化”……と言えるのかもしれません(笑)。
――あの展開には驚きました!(笑)
なんだかんだでブラックジャガーも楽しそうだし、よかったのかなと(笑)。
改めて感じることですが、こうやって世界をドンドン拡張していけるのは運営型のゲームの醍醐味なんですよね。もっともっと彼女たちの関係性や内面を掘り下げて、生き生きしているところを今後もお見せしていきたいです。
――以前に記事の中で、アニマルガールの立ち絵をご紹介させていただいたところ、「かわいい!」、「足元まで見える!」などものすごい反響をいただきました。アプリで一切使われていないのはもったいない気もするのですが……。
ああ、なるほど確かに……。公式サイトに少し載せてあって、あとは新規フレンズ紹介映像の冒頭に出てくるけど、全身が入っていませんものね。有効活用できるように検討します!
――シナリオでは本当にたくさんのアニマルガールに和ませてもらっています。一方で、現状でバトルに参加できるフレンズは最大でも5人。さらに多くのアニマルガールが活躍できるようなシステムやイベントがあるとうれしいのですが。
現時点で何かをお約束できるわけではないのですが、そこは開発チーム内でも検討を重ねているところです。曜日ごとに異なるフレンズが活躍できる場として“シーサーバル道場”がありますが、それ以外にも何か機会を作ってあげられないかと考えています。
――“とくべつくんれん”もいろいろと調整されましたよね。
マッチングやUIを調整することで、難易度の低いAIを相手にするだけでもある程度の報酬をゲットしてもらえるように改修を進めてまいりました。
エンドコンテンツに近い変化球のイベントなので、コアな人にはコアな楽しみを、ライトな人にはさくっとアイテムをゲットしてもらえるようなスタンスで引き続き調整していければと考えております。
ただ、“とくべつくんれん”は隊長スキルをパワーアップさせられる場でもあるので、メインストーリーを進めやすくなるというメリットもあります。とくに“オーダーチェンジ”はわかりやすく便利になりますので、ぜひ一度挑戦してみてください。もちろん開発としては挑戦したくなるように調整をがんばりたいと思います。
――バトルの面でいえば、“Beat!!!”、“Try!!”、“Action!”の3種類の攻撃の中で“Try!!”が明確に使いづらい気がします。こちらを軸にしているデグーやアミメキリンはバトルでの運用も難しい印象で……。
“Try!!”を軸にした編成は、毎ターンの攻撃力の平均値を上げられるんですけど、数字としてはなかなか見えづらくて、やや玄人志向になっちゃっているかなと……。
”Try!!”に慣れたい方は、“シーサーバル道場”などで強敵に攻撃系の“けものミラクル”をまとめて使う際、前のターンに”Try!!”を使っておくことを意識すると大きな効果を得られます!
あと、デグーやアミメキリンは通常のバトルだけではなく“とくべつくんれん”で大活躍できる編成もあるので、その辺りを探っていただけるといいかもしれません。
今後もアニマルガールは増えていきますし、その過程で“Try!!”の有用性も変化していくかもしれないので、引き続きご期待いただければと思います。
――先日開催された、手塚プロダクションとのコラボイベント“風の迷子と燃ゆる羽”も反響を呼びました。
もともと2017年に手塚プロダクションさんと『けものフレンズ』のコラボイラストで火の鳥のフレンズが登場していたので、ぜひ『けもフレ3』にも登場してもらいたいという思いがあったんです。その上で、さらに『けもフレ3』独自のコラボフレンズも登場できないかと考えまして、開発からユニコを提案させていただきました。
――火の鳥もユニコも原作では不思議な力を持っているので、『けもフレ3』のシナリオに落とし込むのは難しかったのでは。
そこは執筆を担当した社内のシナリオディレクターが『火の鳥』や『ユニコ』をガッツリと読み込んでから臨んでくれました。イベントシナリオを読んでいただいた方はご存じかと思いますが、最後に火の鳥がヤバセルに干渉して、その性質を変化させて立ち去ります。これはつまり、『けもフレ3』の世界を人知れず改変してしまったわけです。そういった世界への影響も含めて、今回のコラボならではの物語を描けたのではないかなと思います。
――今後も別タイトルとコラボの予定は……?
ちょっとずつ趣向を変えたコラボをしていきたいと考えながら水面下で動いています。
コラボに関してはさまざまなご意見があるかと思いますが、一方で『けもフレ3』の世界にはコラボによって広がる新たな可能性があるのでは、とも考えています。すり合わせを慎重に行いながら、多くの方に楽しんでもらえるように検討を続けていきたいと思います。
――コロナ禍がだいぶ長引いていますが、しっかりと音声がついた状態で新規のフレンズも実装されています。ニューノーマルな開発体制への移行も落ち着いた感じでしょうか?
そうですね……。ただ、以前と比べると環境はガラッと変わってしまったので運営しながらの移行は大変でした。現状でとくに気をつけているのは、やはり作品に出演していただくキャストさんへの衛生面の配慮です。細心の注意を払ってボイス収録に臨んでおります。本作のキャストさんの中には、普段は舞台などを主軸に活躍されている方もいますので、そういった方にも声優として全力で表現してもらうためにはどうすればよいか、併せて考えながら懸命に進めています。
また、ライブや生放送の回数もコロナ禍に入る前と比べるとどうしても減っていますが、その分、一回一回の密度が濃いものをお届けできるようプロジェクト内のほかのチームと連携をとりつつがんばっています。
――本作の動物フォトは、専門家やカメラマン、動物園や水族館の飼育員によるコメントも大きな魅力となっています。そういった各機関との連携も今までどおりでしょうか?
はい! みなさんお忙しい中、我々も思わず「へぇ!」とうなってしまうような興味深い内容を提示してくださるので、本当にありがたく思っています。ワイルドフォトのイラストと併せて、この魅力をもっともっと発信していきたいと考えていますので、方法をいろいろと模索中です。
――動物研究家・パンク町田先生も生放送ではすっかりおなじみですよね。
パンク町田さんはゲーム内コメントも個性的でおもしろいので、ぜひご覧いただければと!
――最後に、今後『けもフレ3』として挑戦してみたいことがあれば教えてください。
まずは声出しOKなライブを改めて開催したいなと! コロナ禍が落ち着いて、またみんなで気兼ねなく楽しめるような場を作れればいいなと願っています。
あと、さっきアニマルガールの立ち絵の話になったじゃないですか? それで思いついたのですが、立ち絵やフォトイラストをまとめた書籍を出せたらなぁと……アーケードの方も含めるととてつもないボリュームになってしまいますが(笑)。
こうやって素敵なイラストレーターさんたちにたくさん魅力的な絵を描いていただけたのは、みなさんがここに至るまで『けもフレ3』を支えてくださったからなんです! その積み上げをみなさんと共有する機会を設けられたらなとは思っていますし、今後も引き続き『けものフレンズ』の魅力をお届けできるようにがんばっていきますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。
©けものフレンズプロジェクト2G ©SEGA
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けものフレンズ3
- メーカー: セガ
- 対応端末: iOS
- ジャンル: フレンズたちと“わくわくどきどき探検”するRPG
- 配信日: 2019年9月24日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
けものフレンズ3
- メーカー: セガ
- 対応端末: Android
- ジャンル: フレンズたちと“わくわくどきどき探検”するRPG
- 配信日: 2019年9月24日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
けものフレンズ3 プラネットツアーズ
- メーカー: セガ・インタラクティブ
- 対応端末: AC
- ジャンル: カードゲーム
- 稼動日: 2019年9月26日