【おすすめDLゲーム】『Superliminal(スーパーリミナル)』は非常識が常識になる革新的な謎解きパズルゲーム
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- sexy隊長
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ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はPC(Steam)、PS4、Xbox One、Nintendo Switchなどにてリリースされた『Superliminal(スーパーリミナル)』を紹介します。
本作は、アメリカのゲーム開発スタジオである“Pillow Castle”が開発した一人称視点の謎解きパズルゲーム。他のパズルゲームとはちょっと違うといいますか……かなり違う部分がある革新的な謎解きパズルゲームになっています。
そんな本作『Superliminal(スーパーリミナル)』の魅力に迫ります。
強制遠近法(強化遠近法)という革新的なシステム!
本作最大の特徴は“強制遠近法”や“強化遠近法”という錯視を使ったシステムがかなり革新的! 本作では公式の説明に“強制遠近法”と書いてあったので、そちらの言葉を使っていきます。
“強制遠近法”を簡単に説明しましょう。近くにあるものは大きく見え、遠くにあるものは小さく見えるという遠近法がありますが、“強制遠近法”はその法則が全く通用せずサイズ感やスケール感と距離感がおかしくなるという錯視を用いた方法になります。
東京タワーやピラミッドを手の上に乗せた写真や、ピサの斜塔を手で支えているみたいなトリック写真をよく見ると思いますが、簡単にいうとそれが“強制遠近法”になります。
机の上にある普通のチェス盤を“強制遠近法”を接近して持ってみると画面いっぱいのサイズになります。この状態だと近くにあるのか、遠くにあるのか分からなくなります。
知覚が現実になるという強制遠近法を駆使して、パズルを解いて出口を目指すのが本作の流れになります。
非常識が常識になる高難易度パズルの最高峰!
強制遠近法をどうやって使うか……まず上記画像のチェスの駒ですが普通なら小さいサイズですが、本作はオブジェクトを掴んだ時にサイズが固定され、離した時に周りの状況に応じてオブジェクトのサイズが変動します。
駒を掴んで動かすと画像のようにサイズが変動するのが分かります。この掴んでいる状態でサイズを遠近法で小さくしてから離すと、実際に道を塞いでいた駒が小さくなりどかすことができます。
このサイズ変動をうまく利用し、そのままでは通らないであろう小さくして窓から通して隣の部屋に移動したり、カットされたチーズを大きくしスロープにして出口へ向かったり、ものすごく大きくして物壊したりと用途は様々。その中で最適解を導き出し先へと進んでいくのが本作の醍醐味です。
画像のように、机の上に乗っているミニチュアハウス。これを掴み強制遠近法で大きくしてあげると……。
ドアのサイズも大きくなりミニチュアハウスに入ることも!?
本作のパズルは強制遠近法を駆使したパズルばかりという訳ではなく、持とうとすると複製されてしまい手に持てないリンゴや、ある一点から見るとオブジェクトが視覚化するというだまし絵のような錯視、法則性を見つけないとループ迷路などなど、強制遠近法以外の錯視や固定観念にとらわれない自由な発想なパズルが続々と登場します!
そのため、「ずっと同じようなパズルの繰り返しだなぁ」といったことは起きず最後まで非常識が常識になり新鮮な気持ちで楽しめます。
一切先が読めないドキドキのストーリー展開!
ゲームをスタートすると深夜に流れていそうな謎の映像からスタートします。
映し出されていた謎の映像は、グレン・ピアース博士によるドリームセラピープログラムのCM。その映像を観ながら眠りにつくと……見知らぬ施設で目覚める主人公。
しかし目覚めたと思った主人公ですが、実はそこはまだ夢の中! 目の前にある誓約書のサインをするとドリームセラピープログラムが始まります。
このドリームセラピープログラムを終わらせ目覚めるというのが本作のストーリーになりますが、上述した強制遠近法だけではなくステージギミックや演出やグラフィックが本当に夢の中や幻覚の最中にいるような感覚に陥るので体感してもらいところです。
はたしてここはどこなのか!? 無事に夢から目覚めて帰れることはできるのか!?
それだけではなくプログラムエラーが起きたり、グレン・ピアース博士の想定外なことが起きたりと一筋縄では行かないプログラム展開に巻き込まれていくので、プレイしながら今どうなっているのか!? 本当に目を覚まして夢のような世界から抜け出せるのか、という一切先が読めないドキドキのストーリー展開を味わえます!
途中でやめず最後までクリアしてほしい作品
序盤はチュートリアル的なステージ、中盤ではそれまでの応用問題を解いていくという流れになっています。上述したように同じようなパズルはないものの中盤ぐらいで非常識な謎解きの傾向と対策が分かってくるので「あー! このパターンね!」となり、中盤あたりでやめてしまう方もいるかも知れません……が、途中でやめず最後までクリアしてほしいです!
本作は非常識が常識になると上述しましたが、中盤までに学んだ常識が終盤で再度非常識に変わる展開なります。「あー! このパターンね!」と理解した発想すら固定観念となり思考の邪魔をしてくるのでプレイしながら「えっ!? 嘘でしょ!」と声を出してしまいました(笑)。
一見なにもないように見える部屋ですが、非常灯を大きくして照らすと右の壁に通れそうな穴が見つかります! 中盤以降オブジェクトの使い方がかなりトリッキーになってきます。
終盤は謎解きパズルだけではなくストーリーも常識から外れていきます。
このあたりからドリームセラピープログラムを行う主人公と謎解きパズルを解くプレイヤー自身のシンクロ率がどんどん高くなっていき、最終的にはプレイヤー自身がドリームセラピープログラムを体感しているような感覚に陥ります。
序盤・中盤・終盤の感覚やイメージはガラッと変わるので、これからプレイする方はもちろん、プレイしたけど中盤で放置している方はぜひ最後までプレイして欲しいです!
本編以外の部分でも遊べる要素!
本作は本編以外にもアチーブメントというトロフィー要素があり、その内容が特定の行動はもちろん、1時間以内や30分以内クリアで解放されるアチーブメントなどがあるのでやり込み要素が満載になっています。
謎解きパズルゲームは一度クリアするとやることがなくなってしまうことが多々ありますが、本作はクリア後も高みを目指して繰り返し楽しめるようになっているのが特徴です。特にスピードランと言われる30分以内クリアはまずは自力で挑戦したあと、さまざまなプレイヤーの動画を見ると「そんな方法があったのか!!」と驚愕しつつ、自分の頭の硬さに絶望しました(笑)。
本編の隠し要素である“青い紙”と“青いチェスの駒”。かなり探さないと見つからないところにあります。真剣に探すと「えっ! ここの壁の裏いけるの?」とか「ここ登れたの!?」など新しい発見があるのが楽しいです。
本作は、強制遠近法などの錯視を利用した一人称視点のパズルゲームのため、一人称パズルゲームの人気シリーズ『Portal』と比べられることが多い作品ですが、世界観や頭の柔軟さ不思議な感覚は『Superliminal』の方が突出しており、一概にどちらがおもしろいと言えません。
しかし、『Portal』シリーズが好きな方は間違いなく『Superliminal』にハマると思います!筆者も『Portal』シリーズが好きなためガッツリとハマってしまいました。
ちょっと変わったパズルゲームをしたいと思っている人にぜひおすすめです!
何度プレイしても慣れることがない不思議な感覚、物事の視点を変えて想像力と柔軟な発想力が無ければ進むことができない難解パズルを攻略し、夢から覚めてください!
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『Superliminal(スーパーリミナル)』
- メーカー:Pillow Castle
- 対応端末:PC(Steam)
- ジャンル:パズル
- 配信日:2020年11月6日
- 価格:2,050円
『Superliminal(スーパーリミナル)』
- メーカー:Pillow Castle
- 対応端末:PS4/Switch/Xbox One
- ジャンル:パズル
- 配信日:2020年7月7日
- 価格:PS4 2,330円/Switch 2,050円/Xbox One 2,350円