――返して……! あたしたちのクロスベルを! 返してよおおおおおッ!!(ユウナ)【軌跡シリーズ名言集】
- 文
- ジュンキ
- 公開日時
- 最終更新
日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。
今回は『閃の軌跡III』の名言。これまでずっと信じ続けてきたものを、無情にも打ち砕かれてしまった少女。その悲痛な叫びが彼に向けられたのは、今最も近しく頼りにしている存在だからこそ、なのではないでしょうか。
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
――返して……! あたしたちのクロスベルを! あの自由で、誰もが夢を持てた街を! 返してよおおおおおッ――!!(ユウナ)
●第二章 相克のクロスベル(英雄伝説 閃の軌跡III)
『閃の軌跡III』において、新任教官のリィンが担当することとなった新《VII組》の女生徒、それがユウナです。
長年にわたり2大国に挟まれる要衝として発展してきたクロスベル出身の彼女は、故郷が帝国に併合されてしまった今でもその誇りを胸に、日々の学生生活を送っていました。
そんな彼女にとってのヒーローは、もちろんロイドたち《特務支援課》。数々の難事件を解決し、クロスベルの平和を守ってきた彼らに憧れ、ユウナもかつてはクロスベル警察学校で訓練に明け暮れていたものでした。
警察学校時代の様子は『碧の軌跡:改』で確認することができます! ファンにはたまらないこういった追加要素も『改』の魅力ですよね。
しかし、特別演習で故郷クロスベルを訪れることとなった際に、結社《身喰らう蛇》が絡んだ事件が発生。そこでユウナは、衝撃の事実を知ることになります。
現クロスベル総督のルーファスも、現場に駆け付けます。
対する結社側は、“実験”という言葉を口にしつつ《神機》まで持ち出します。
しかし、そこで黙っていなかったのがクロスベルっ子のユウナだ!
思えば、ユウナとカンパネルラの因縁もここからでしたか。のちにあそこまでバチバチし合う間柄になろうとは、このときは思いもよりませんでした。
「《特務支援課》だっているんだから!」
と、ユウナからしてみれば、ここは会心のドヤ顔になるはずだったのになあ……。
《特務支援課》の現状を知り、ユウナ呆然。
ルーファスとカンパネルラに散々いじめられて、崩れ落ちるユウナ。
言うだけ言って、結社勢はここで退散。まあここで居座られても、それはそれで困るし。
さらにルーファスからすれば、帝国の手で事態を収拾できれば文句はない、どころか願ったりなわけでこの様子。この頃は本当、憎まれ役が板についていたものです。
そして、今回の名言。ユウナの心の叫び……。
「――返して……! あたしたちのクロスベルを! あの自由で、誰もが夢を持てた街を! 返してよおおおおおッ――!!」
……ルーファスに言えよ! とここでツッコむ人もけっこういるのでないかと思うのですが(苦笑)。冒頭でも書いたように、これってユウナがいかにリィンに心を許しているか、実は内心で頼りにしていたかの表れな気もするんですよね。
本当に怒りをぶつけたい相手はいるものの、大きなショックを受けた状態でそこまでの強さを持つことができず、理不尽とわかっていながらも身近な誰かに思いを受け止めてもらうしかない……。そんなときも、あるんじゃないでしょうか。
なんとも気まずい沈黙のなか、しれっと去っていくルーファスの抜け目なさもさすが。本当、堂々ったる悪役っぷりでしたなあ。もはや懐かしさすら感じる(遠い目)。
いかがでしたでしょうか。言葉1つ、場面1つとっても、そこに感じることや受け止め方は人それぞれ、いろいろな形がある。それもまた“作品”を楽しむことの一環といえるのではないかと。
今年発売予定の最新作『黎の軌跡』で、いよいよゼムリア大陸の物語全体の折り返し(笑)に差し掛かったという『軌跡』シリーズ。これからもさまざまな名台詞や名場面が、私たちを楽しませてくれることでしょう!
それでは、また次回の名言をお楽しみに!
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※画面はPS4『英雄伝説 閃の軌跡III』、PS4『英雄伝説 碧の軌跡:改』のものです。
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