…………どんなにループを繰り返そうと……どれだけ時間がかかろうと……必ず……必ずやります!(白銀武)【マブラヴ オルタ キャラ別お気に入りセリフ】

カワチ
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 10月よりTVアニメが放送開始の『マブラヴ オルタネイティヴ』。その原作となるゲームより、筆者のお気に入りのセリフを紹介します。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

 本作の主人公である白銀武。『マブラヴ』EXTRA編では、白陵柊学園の3年生で“バルジャーノン”という対戦型ロボットゲームに夢中な少年。

 UNLIMITED編では地球外起源種“BETA”によって蹂躙され、絶滅寸前の並行世界で生きることになってしまいます。

 『マブラヴ オルタネイティヴ』では人類の敗北を経験した武が、記憶と鍛えた肉体をそのままにタイムスリップし、再び人類の勝利を目指して戦う姿が描かれていきます

 神宮司まりもの記事でも書いた通り、武は訓練課程を終えて1人前の衛士になりますが、その後の模擬戦の途中に出現した“BETA”に敗北。自信を打ち砕かれます。

 まりもの言葉によって武は立ち直りかけるものの、残っていた“BETA”の奇襲によって、まりもは命を失ってしまいます

 戦う気力を失ってしまい、やがて気遣ってくれていた仲間たちとも険悪なムードになってしまう武。

 彼は夕呼の力を借りて逃げるように元の世界に帰ることになります。でも、これは彼の気持ちを考えれば仕方のないことだなと思います。

 戻ってきた平和な世界に馴染むことができない武ですが、いつか時間が解決してくれることを信じて、この平和な時間を噛みしめます。

 そんななか、彼はこちらの世界でまりもと再会。泣き崩れてしまいます。まりもは「自分のことを許してあげて」と励まします。

 次の日、起きた武がテレビをつけるとまりもの訃報が流れてきます。彼女は機械に頭部を巻き込まれて死亡したことが判明します。また、まりもが……。

 夕呼に説明を求める武。彼女は仮説として向こうの世界の因果情報を武が持ち出してしまったのではないかと語ります。そして、今後も武がこの世界に存在していることで、向こうの世界と同じことが起きる可能性があることを説明します。

 そして、次の日。周囲の人間が武のことを忘れてしまうという現象が起きます。この展開にはビックリしましたね。

 放心状態の武は公園で純夏にすべてを話します。自分だけは絶対に忘れないと約束してくれた純夏ですが……次の日に学校に行くと彼女は記憶を失っていました。

 しかも、そのあと彼女は体育館で起きた事故で、バスケットゴールの下敷きになってしまいます。絶望に次ぐ絶望です。

 耐えられなくなった武は自殺を決意。夕呼に「死なせてください……」と懇願します。このあたりは自分の文章をクリックする手も震えました。どれだけ武は追い込まれるのだろうと。

 夕呼は了承するフリをして武を車に乗せ、彼を元の世界に戻すために、ある場所へと向かいます。

 夕呼の説明により、因果導体となった原因を取り除けば本当の意味で元の世界に戻れることを知った武。彼は自殺を止め、もういちど向こうの世界で戦うことを誓います。

「…………どんなにループを繰り返そうと……どれだけ時間がかかろうと……必ず……必ずやります!」と力強く伝える武。絶望を知った彼の言葉だからこそ重みが違いますね。

 今回、紹介したストーリー部分はとても重いものですが、この展開があるからこそ、よりキャラクターに感情移入でき、物語の説得力も増しているのだと思います。記事を書くためにゲームをやり直しましたが、このシーンを観るのはツラかったものの、やはり必要だなと思いました。

 ただ、アニメでこのシーンをもういちど観ると思うと今から気が重い……。でも、原作をプレイしていない人がどういうリアクションをするのか楽しみにしている、ちょっといじわるな自分もいます(苦笑)。

©Muv-Luv: The Answer

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