『ザンキゼロ』スタッフトークショーをレポート! 幻のボツキャラクターや続編の構想が判明

カワチ
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 7月27日に東京のBOOKMARK浅草橋で、スパイク・チュンソフトの『ザンキゼロ』発売1周年を記念した“ザンキゼロ展 ~ガレキ島同窓会~ スタッフトークショー”が開催された。ここではそのレポートをお届けする。

  • ▲イベントにはプロデューサーの寺澤善徳さんとクリエイティブディレクターの菅原隆行さんが登壇。ファンの前でトークショーを行った。

 トークショーはテーマ別に分かれており、最初の1時間目は、“根回しの時間~ザンキゼロの企画が通るまで~”。本作はニンテンドー3DS用の企画として生まれ、タッチペンを使って操作するゲームであったことが明かされた。
 現地のみで公開された初期資料では、根幹となるシステムは変わらないものの、寿命のサイクルが28日だったり3人でソイネができたりと細かい変更点をチェックすることができた。なお、3人のソイネは菅原氏のアイデアではなく、キャラクターデザインの中尾さんによるものとのこと。

 菅原さんの最初期の構想ではお年寄りの活躍するRPGを作りたかったと説明。格好いい老人を描きたかったとのことだが、周囲に反対されてボツになったとのことだ。ただ、老人という要素が『ザンキゼロ』の老化現象につながっていることは間違いないという。

 その後『ザンキゼロ』というタイトルになり、その時にはすでに話の結末は決まっていたとのことだ。寺澤さんは本作は感動的な結末を迎えるが、菅原さん本人も感動で泣きそうになりながらエンディングを作っていたことを暴露した。

 本作にはテラシマショウとミライというゲームのシステムを説明してれるマスコットキャラクターが存在するが、もともとはミライは存在せず、博士という老人のキャラクターがいたことが明らかに。しかし、博士はグッズなどにしづらいということで、ミライに変更になったという。

  • ▲企画段階で消えてしまった博士。もしかしたら人気キャラクターになっていたかも?

 続いて2時間目は“ストーリーの時間~キャラクター制作秘話、収録秘話~”。途中経過のキャラクターデザインが公開され、最初はミナモが保育士だったことやゼンが板前だったことなどが解説された。

 なお、リンコはクールな女性だったが社内からの反対を受けて、現在のキャラクターに変更されたという。その段階でキャラクターデザインまで完成していたため、開発のランカースにモデルを作り直してもらったそうだ。

 キャスティングに関してはマモル役の声優である平田広明さんに幼年期の演技は難しいと断られたため、松風雅也さんにお願いしたと説明。また、テラシマショウを演じた中尾隆聖さんとミライを演じた野沢雅子さんは、お互いに逆のキャラクターを演じると思っていたという。

 また、野沢さんは収録日を複数用意していたが1日で撮り終えた。そのうえで、元気の秘訣は毎日おもちを食べることだと語っていたようだ。

 3時間目は、“音楽の時間~チップチューンやエンディング曲~”。菅原さんは本作のBGMにすべてチップチューン(ピコピコ音の音楽)の要素を入れてもらったことを説明。会話シーンなどで流れる曲などわかりづらいものもあるので、ぜひ注意深く聞いてみてほしいと話した。

 一方の寺澤さんはチップチューンだと音が安く聞こえてしまうこともあるので、弦楽器を入れてもらったりして音を厚くしてもらったことを明かした。

 さらに、ボス戦はシューティングのような曲にしてもらったことや、廃墟内のBGMが環境音だけだと寂しいのでホラー要素のあるBGMを使ったことなども語られた。

 エンディングテーマに関しては、菅原さんが既存の曲をエンディングテーマに使おうと考えていたものの実現できなくなった時に、寺澤さんに分島花音さんを紹介してもらったとのこと。最初は分島さんにカヴァーしてもらうことを考えたものの、彼女の曲を聴くうちに任せるのがいいと思い、エンディングテーマを作ってもらったと振り返った。

 次は“放課後”と題して、“質問コーナーの時間~答えに詰まることもある~”がスタート。タイトル画面からそのままガレキ島を歩くオープニングの演出はマモルの視点をイメージして作られたことやキャラクターのトラウマに性的なものが多いのは偶然であることなどが明かされた。

 エンディングのシーンに関する質問もあったが、これに関して菅原さんは答えを語るつもりはないと伝える。寺澤さんも同意し、自分の中に答えがあるのでそれを否定されたくないという考えとともに、それぞれの中にある答えでいいのではないかと、付け加えた。

 さらに続編に関する質問には寺澤さんが「前向きである」と回答。菅原さんは自分の中にある構想を見せると言い、イメージムービーを会場限定で披露した。

 最後は“下校時間”の“お別れのご挨拶~人類の明るいミライをテラシマショウ~”。菅原さんは「短い時間でしたが、来ていただいてありがとうございます。『ザンキゼロ』を好きになってくれた方と、こうやって対面で話す機会はなかったので、すごくうれしかったです」とあいさつ。寺澤さんは「発売から1年たっても、応援してくれていることをうれしく思います。またこうやって皆さんとお話できる機会を作りたいと思いますので、また遊びにきてください。本当にありがとうございました」とコメントし、イベントは終了となった。

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ザンキゼロ

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2018年7月5日
  • 希望小売価格: 7,200円+税

ザンキゼロ

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS Vita
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2018年7月5日
  • 希望小売価格: 6,800円+税

ザンキゼロ(ダウンロード版)

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年7月5日
  • 価格: 7,200円+税

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  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年7月5日
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ザンキゼロ エクステンド-EDITION-

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  • 対応機種: PS Vita
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年7月5日
  • 価格: 9,504円(税込)

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