アニメが話題の『無職転生』はコミックもおもしろい! 第1巻のレビューをお届け
- 文
- セスタス原川
- 公開日時
大反響で第1クールを追えたTVアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。みなさんはご覧になりましたか?
これまでのお話を復習しておきたい人や、放送終了後に興味が出てきて最初から『無職転生』のお話を楽しみたい! なんて人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、『無職転生』の物語をコミックで楽しめる、『コミックフラッパー(KADOKAWA)』で連載中の『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 1巻』(執筆はフジカワユカ先生)のレビューをお届けします!
コミックは前世のシーンも詳細に描かれる
アニメでは、主人公の転生前のシーンはわずかにしか描かれておらず、ルディとして転生するところからのスタートでした。アニメだけしか見ていない方はご存じないかもしれませんが、実は彼が転生に至るまでの経緯はしっかりと用意されているのです。
コミックでは、そのシーンから物語がスタート。34歳無職同定引きこもりニートの姿が、生々しく描かれています。
記憶を持って転生したルディは、この世界では本気で生きようとすることを決意。グレイラット家にある魔術に関する書物を読み漁り、幼いながらに天才魔術師として成長していきます。
家庭教師のロキシーが師匠に
天才のルディに英才教育を施すため、ゼニスは魔術の家庭教師としてロキシーを家に招きます。
見た目は少女のロキシーですが、こうみえて成人女性。しかし、中身は見た目と同じく子供っぽいところもあり、中身が34歳のルディにからかわれてしまう可愛らしい一面を見せてくれます。
幼いルディに対抗心を燃やしたり、夫婦の夜の営みを除き見て興奮したり、いろいろと残念な面もあるロキシーですが、魔術の腕前と師匠としての心構えは一流です。しっかりとリディを一人前の魔術師に成長させました。
他にも、ロキシーは前世の記憶のせいで庭の外を怖がっていたルディのトラウマを克服させ、外に連れ出すことにも成功しています。
魔術的な面でも、精神的な面でも、ロキシーはルディにとって、文字通りこの世界における最大の恩師であるというわけです。
美少年?のシルフィエットと友人に
街に出たルディは、いじめられているエルフ耳の魔族・シルフィエットを助けます。それをきっかけに、シルフィエットはルディにとって初めての同世代の友達となります。
短髪で美しい顔をしたその子をルディが美少年として見ていました。しかし、シルフィエットを家に招いた際に風呂に入っている姿を見てしまい、女の子を男と勘違いしていたことに気が付きます。
仲良しの子が美少女だと知ったルディは、34歳無職同定引きこもりニートの下心が爆発。前世では女性に恵まれなかった主人公でしたが、勇気を振り絞った行動が実を結び、見事にシルフィエットの心を鷲掴みにします。
シルフィエットは、ルディから魔術も教わり、その才能をめきめきと発揮。魔術を共に学ぶ友達としても、初めての女の子の友人としても、ルディの中での存在感を大きくしていきます。
パウロの浮気で家庭崩壊!?
それから月日は流れ、ゼニスがルディの兄弟となる子を身ごもります。喜ばしい報告に家族は大盛り上がり……となる予定でしたが、ここで一大事件が発生!
なんと、メイドのリーリャも同時に妊娠。しかも、父親はパウロであることが発覚し、彼の浮気が明らかになります。ゼニスは、浮気を許せないのはもちろんですが、リーリャを冷たく突き放すこともできず、葛藤します。
ここで、ルディの悪知恵に近い閃きが大活躍。子供の立場からの証言を利用して、全ての罪をパウロに押し付けてリーリャとゼニスの関係を取り持ち、グレイラット家の崩壊を防いだのです。
ルディがリーリャを助けた理由は、こそこそと1人で活動している彼を見つけても黙ってくれた恩返しのため。こうした仁義を尽くした行動をみると、ルディは着々と“本気で生きる”を実行しているのだと感じますね。
各シーンのインパクトがある!
コミックでは要所でインパクトのある大きなコマが使われており、より物語のターニングポイントとなるシーンがより際立っています。
個人的には、普段は完ぺきとは言えない師匠のロキシーが、決めるときは師匠としてルディに対して優しく言葉を書けるシーンがグッときます。ロキシーの魅力的なシーンも大きなコマ割りで描かれていたので、より彼女の良さを感じられました。
コミック『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』は現在第14巻まで発売中。アニメ第1クールの内容は、コミックでいうと第4巻までとなっています。アニメをすでに視聴した人も、復習がてらコミックを手にとってはいかがでしょうか? アニメとは、またひと味違った形でストーリーを楽しめること間違いなしです!
コミック『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』第1巻を購入する
(C)Fujikawa Yuka 2014,Rifujin na Magonote 2014
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