『美少年探偵団』村瀬歩&坂泰斗インタビュー前編。アニメで再現された西尾ワールドに2人も驚き
- 文
- 電撃オンライン
- 公開日時
- 最終更新
講談社タイガより刊行されている西尾維新氏の人気小説『美少年シリーズ』を原作に、アニメーション制作・シャフト、総監督・新房昭之氏が手掛ける話題の新作TVアニメ『美少年探偵団』。
本作は私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決するという噂の集団“美少年探偵団”が華麗に謎を紐解いていく青春ミステリーです。
『美少年探偵団』第2弾PV
美少年探偵団の団長・双頭院学(そうとういん まなぶ)役の村瀬歩さんと、副団長の咲口長広(さきぐち ながひろ)役の坂泰斗さんのインタビューを前後編に渡ってお届けします。
前編は演じられたキャラクターや原作に対する想いや、収録時のエピソードなどをうかがいました。
キャラクターの美学への想い
――まずはご自身が演じる役の第一印象を教えてください。
村瀬歩さん(以下、村瀬):美少年探偵団は曲者ぞろいで、いろいろな考え方や技術、才能のある人たちをまとめるリーダーというのが学の立場です。彼がよく「学(がく)がない」と話していますし、周りと価値観が違うんだなと感じる部分もありますが、ときおりハッとさせられることも言います。仙人のようであったり、子どものようであったり、自由なエネルギーを持っている人物です。
――実際に演じられたご感想はいかがでしたか?
村瀬:演じていて、とてもカロリーが高いですね。彼の難しいところは、そういった独特のエネルギーをどう表現するかです。序盤は難しいなと思いましたが、“美しければいい”という落ち着きどころを見つけてからは難しくも楽しい取り組みになっています。
――坂さんはいかがですか?
坂泰斗さん(以下、坂):僕が演じる長広は美少年探偵団の副団長で、1番の年長者です。皆をまとめるリーダーの学を、陰ながら支えていく参謀という言葉がぴったりの人物です。
その実、いつも冷静沈着というわけでもなく、意外に中学生らしく感情豊かなキャラクターだなと思いました。つねにクールに話を流さない人間らしさは、原作を読んでいたときから感じた部分です。
――団の仕切り役でもありますね。
坂:そうですね、そのためセリフ量がとても多いです。そして彼の肩書が“美声のナガヒロ”と言うこともあって最初の収録のとき、とても緊張しました(笑)。声優という職業にとって“美声”はとてもハードルの高いワードなので、演じられる喜びとともに緊張と責任を感じます。
西尾維新ワールドはアニメでも健在
――『美少年探偵団』というタイトルが表す通りの本作の独特な世界観・物語について、どのように感じましたか?
村瀬:オーディションを受けさせていただくときは、個人的なスタンスとして土台は調べるものの原作などは読まないようにしているんです。ただ西尾維新先生の作品の持つすごさは知っていたので、かかわれたらいいなと思ってオーディションに挑みました。
そのため最初は女の子・瞳島眉美(どうじま まゆみ/声優:坂本真綾)も登場しますし、ハーレムものかなと思っていたんです。
坂:それは、僕も思いました。
村瀬:でも、実際に役をいただいて原作を読んでみたら、全然ハーレムものじゃなかったですね。眉美はツッコミ役だし、自ら汚れ役にもなるし。
坂:すごいですよね。ヒロインという感じがしない(笑)。
村瀬:ちゃんとタイトル通り、彼女も仲間の一員であることに意味があるんですよね。女の子であっても、少年と思っていれば少年なんだよと。物事を想う強さ、信念、考えることによさがあると気がつかせてくれます。
坂:僕は村瀬さんとは逆で、オーディションを受けさせていただくときは原作も読もうというスタンスです。
村瀬:えらい!
坂:全11巻とボリュームがあるので、オーディション前にまず1巻だけ読んだんです。その時点でそれぞれのキャラクター性や美学が、本当に見事に書き上げられていて……。西尾先生の凄まじいところですし、作品独特の空気感を感じました。
村瀬:言葉遊びもおもしろいよね。
坂:日常会話ではそんな話し方をしないけど、もしかしたら使うかもしれないという絶妙なラインですよね。
村瀬:原作にあるような、言葉を引っ掛けて次につなげていく感じは、アニメでもしっかり意識する作りになっています。
あと僕が1つやっているのが、「ふむ」という台詞で一音一音はっきり発音して言うこと。日常では実際に言いませんが、西尾先生の作品だから言った方がいいだろうと。
坂:そうですね、間違いない!
村瀬:そう言う文字で表現された西尾ワールドを、アニメのスタッフの方がていねいに再現しています。そのため予備知識なしに見ても、西尾先生の作品だとわかるんじゃないかな。それくらい、言葉の持つ力がすごいです。
坂:台本にかかれたセリフをどう表現するか問われる我々の仕事ですが、その中でも飛びぬけて言葉の重要性が高い作品です。
――ご自身が演じるキャラについて、4話までの見どころや印象に残っているセリフについて教えてください。
村瀬:この作品に限らず、つねに意識していることがあります。自分の中の原作のイメージも大事ですが、アニメは総合芸術なのでスタッフや監督、みんなが思う学像を表現したいと思っています。
1番最初の事件の見せ場のやり取りが好きで、あの時代劇の捕り物を見て学のエッセンスがわかりました。以降はエンジンのかかり方が違いましたし、役に対する調整もできたので印象深いです。
坂:僕は、長広の見せ場である演説ですね。人を魅了して納得させる演説ってなんだろうと、検索サイトで“演説、上手”って調べたりしました(笑)。
音響監督たちとディスカッションしつつ、何パターンか収録しました。その中で噺家さんが扇子でダダンと台を叩いて調子を取るエッセンスをヒントにいただいて、確かに演説らしさが増したし、長広像も固まりました。
村瀬:キャラクターにスポットライトが当たると、とてもわかりやすいよね。
――収録現場の雰囲気はいかがでしたか?
村瀬:収録スタジオ2つをリモートでつなぎ、別室の方の声もイヤホンで聴こえることで疑似的にみんな一緒に収録できるようにしています。話すときは話しますし、練習もしますね。
坂:雰囲気は、とても温かいです。僕が噛んだときも皆さん笑ってくれて、仕事としてはいいことではありませんが、いい雰囲気だと思いました。
村瀬:難しいセリフが多いのに、「あいつ間違えやがった」みたいな雰囲気になったら一生できないから(笑)。真綾さんも、間違ったときのリアクションが眉美っぽかったです。作品に一途なメンバーが多く、間違えても気持ちを新たに挑めることは役者として演じやすい場です。
坂:キャストもスタッフも、同じ方向に向かって作品を作っている感じがします。
村瀬:そうでもないかもよ、スタッフさんは「あいつらまた間違えた」とか思ってるかもしれない(笑)。
坂:本当に申し訳ありません。以降長台詞を気を付けます!
村瀬:それは冗談として、和気あいあいと楽しくやっています!
――何か収録のエピソードがありましたら教えてください。
村瀬:今日、僕と坂くんと真綾さんで収録がありました。カットが連続しているところで坂くんがリテイクを受けて、最初だけ録り直して、後半はテスト時のものを使うことになったんです。
そのときに坂くんが「テストの方がうまくできた」って言っていて、この子はすごいなと(笑)。真綾さんも「普通はそんなこと言わないよ」と、2人とも笑ってしまいました。
いい意味で素直なのに、演じている長広はそういうタイプじゃないですからね。
坂:確かに、違います。僕は、正直なんでしょうね。
村瀬:似たタイプの役を演じてシンクロすることもいいですが、坂くんのように真逆な人間が演じて化学反応を起こすのもおもしろいですよね。
culcolleでグッズの予約を受付中!
『美少年探偵団』のグッズが、6月3日に発売されます! culcolle公式サイトで現在好評予約受付中ですので、ぜひチェックしてみてください。
インタビュー後半では、美少年探偵団メンバーに対する印象や、お二人の“美学”など本作のアニメに関する内容や、culcolleで販売されるグッズについて、お2二人が見た感想などもうかがっているのでお楽しみに!
Tシャツ
販売価格:3,500円+税
素材:綿
サイズ:M、L、XL
種類:5種類
靴下
商品概要:1,300円+税
サイズ:23~25
ミニポーチ
販売価格:1,800円+税
素材:合皮
サイズ(mm):112×85
バッグ
販売価格:2,500円+税
素材:綿
サイズ(mm):370x240
アクリルスタンド
販売価格:800円+税
素材:アクリル
サイズ(mm):100×60
種類:5種類
アクリルキーホルダー
販売価格:500円+税
素材:アクリル
サイズ(mm):50×50
種類:5種類
星型缶バッジ
販売価格:500円+税
素材:ブリキ
サイズ(mm):54
種類:5種類
TVアニメ『美少年探偵団』作品情報
放送情報
2021.4.10START
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット(『ANiMAZiNG!!!』枠)
毎週土曜深夜2:00
4月15日(木)21時~
AT-Xにて毎週木曜21:00 ほか
配信
4月10日(土)深夜2時~
ABEMA
※地上波同時・単独最速配信
☆4月13日(火)12時~
U-NEXT、アニメ放題、dアニメストア、dアニメストア for Prime Video、GYAO!、Amazonプライムビデオ、ひかりTV、バンダイチャンネル、Hulu、TELASA、JCOMメガパック、みるプラス、スマートパスプレミアム、FOD、ニコニコ生放送、ニコニコチャンネル、TSUTAYA TV、HAPPY動画、ムービーフル、ビデオマーケット、DMM.com、music.jp
キャスト(敬称略)
瞳島眉美(どうじま まゆみ):坂本真綾
双頭院学(そうとういん まなぶ):村瀬歩
咲口長広(さきぐち ながひろ):坂泰斗
袋井満(ふくろい みちる):増田俊樹
足利飆太(あしかが ひょうた):矢野奨吾
指輪創作(ゆびわ そうさく):佐藤元
麗(れい):七海ひろき
札槻嘘(ふだつき らい):鳥海浩輔
スタッフ(敬称略)
原作:西尾維新「美少年シリーズ」(講談社タイガ)
総監督:新房昭之
キャラクター原案:キナコ
アニメーションキャラクターデザイン/総作画監督:山村洋貴
副監督:岡田堅二朗
美術監督:細井友保
色彩設計:渡辺康子
撮影監督:会津孝幸
編集:松原理恵
音響監督:亀山俊樹
音楽:太田雅友・EFFY
監督:大谷肇
アニメーション制作:シャフト
主題歌
☆オープニングテーマ『Shake&Shake』sumika
☆エンディングテーマ『Beautiful Reasoning』
美少年探偵団(双頭院学・咲口長広・袋井満・足利飆太・指輪創作)
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります