『ビルドリアル』『Gレコ』など新情報多数。監督陣が撮影秘話を語る“ガンダムトピックス2021”をレポート

セスタス原川
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 『ガンダムビルドリアル』『Gのレコンギスタ』など、さまざまな作品が同時進行しているガンダムシリーズ。その情報をまとめてお伝えする“ガンダムトピックス2021”が開催されました。

 イベントには、『ガンダムビルドリアル』総監督の本広克行監督。監督・脚本を務めた田中佑和監督。ガンダムシリーズプロデューサーの小形尚弘さんをはじめ、作品のキーマンたちが集合。作品制作の裏側のトークや、新情報の告知などを行いました。

 本項では、そのレポートをお届けします。

  • ▲右から、小形尚弘プロデューサー、田中佑和監督、本広克行監督。

『ガンダムビルドリアル』の撮影の裏側

 まずは、ガンプラ40周年記念として制作された実写映像作品『ガンダムビルドリアル』についてのトークが行われました。

 最初の質問は、総監督と監督の両名に、作品を作る上で大切にされたことについてです。

 本広監督は、ガンダムとロボコンを組み合わせたものをイメージしたとのこと。本当は自分が監督をしたかった作品なのだそうですが、スケジュールの都合で田中監督に脚本・監督を任せることになったそうです。

 田中監督は、あくまでもSF過ぎない感覚、近い未来に実現しそうなSF感をイメージして撮影に臨んだとのこと。また、ガンダムファン以外にも届くような青春物語を描くことを意識されたそうです。

 小形さんからはドローン撮影が作品のキモであったことが挙げられ、それについて本広監督、田中監督の両名に質問がさらに投げかけられます。

 ドローンとCGを組み合わせて戦闘シーンを後付けする関係上、その場では目で見えない戦闘シーンを撮影しているので、完成した映像を想定しながら制作を進めていくのが大変だったようです。

 また、作中ではVRゴーグルを付けて戦闘シーンを撮影するため、その最中は役者さんの表情が見えないという点がネックになります。そこで、感情がゴーグル越しでもわかるように口元の動きを使った演技をしてほしいと指示を出したそうです。

 本イベントでは、新たなキービジュアルが初公開。キービジュアルには隠された秘密があるそうなのですが、ネタバレになるから言えないとのことでした。ヒントは“眼”にあるそうです。

 登場するガンプラについても紹介が行われます。田口さん曰く、ビルドシリーズの原点である“自分でカスタマイズできる”機体にしようと思っていたとのこと。

 そのため、カスタマイズすると言っても、ユニコーンとバンシィを組み合わせる、バズーカの色を塗り替えるといった、比較的簡単なものになっています。

 他にも、さまざまなカスタマイズが劇中に登場するということで、ガンダムのチームブライトカスタムと、高機動型ザクⅡのモンストルカスタムが公開されました。

 『ガンダムビルドリアル』第2話は4月26日配信予定。6月中旬以降はBS11でも放送されます。

『Gのレコンギスタ』冨野総監督からメッセージ!

 劇場版『Gのレコンギスタ』の第3作目が7月22日に公開決定。それに際して、イベントには冨野総監督からのビデオメッセージが到着しました。

 冨野総監督はメッセージ中で、コロナ渦でのアニメ制作について触れつつも、その向かい風に負けないようにアニメ制作をしていると語っていました。

 最後には「ジィちゃん、頑張るぞ!」と、冨野総監督からはつらつとした力強い言葉も。ステージでメッセージを見ていた小形さん、本広監督は「富野さんはまさに生きるレジェンド」と述べていました。

SDガンダムヒーローズの3つのポイント

 続いては、バンダイスピリッツ冨田さんを加えて『SDガンダムワールド ヒーローズ』についての情報が解禁されます。

 今回は、新たに商品化されるSDガンダムたちにについて紹介されます。そのポイントとして、3つのポイントが挙げられました。

 その3つとは、パーツ分割による高いデザイン性と機能性の両立。アクションフレームによるダイナミックなポーズ。仮面ギミックでのプラモデルとストーリーがリンクするという3点。

 どれも、作品を見た後にガンプラをより楽しめるような仕組みが作られています。価格もお手頃で、昔ながらのお小遣いで買える感覚をそのまま保持しているとのこと。今後は新商品も続々予定です。

 『SDガンダムワールド ヒーローズ』はYouTubeのガンダムチャンネルで配信中。こちらもお見逃しなく!

“ガンダムファクトリー”でイベント開催!

 実物大のガンダムが見られる施設・GUNDAM FACTORY YOKOHAMAから、3つのニュースがあります。

 1つめは、5月1日より、動くガンダムの新演出として『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』とのコラボ演出が登場するというもの。ミノフスキー・フライト・ユニットをイメージした演出が行われます。

 2つめは、5月8日より開催されるオンラインでのバックヤードツアー。テクニカルディレクターとともに内部を見学して、チャットによるリアルタイムの質問にも対応しながら見学が楽しめます。

 3つめは、澤野弘之さんによる『機動戦士ガンダムUC』の楽曲を組曲として繋げ、動くガンダムの下で収録したMV。ガンダムの足元で演奏される名曲たちはファン必聴のものになっています。

 各ニュースの詳細はガンダムファクトリーの公式サイトにて確認可能です。

 今回発表された情報以外にもハリウッド映画化など、今後も多きな動きを見せるガンダムシリーズ。2021年はまだまだ、ファンにとってはイベント盛りだくさんの年になりそうですね!

 この記事でレポートした“閃光のハサウェイ完成報告&GUNDAM TOPICS 2021”は、本日4月14日12時からプレミア配信が行われます。ぜひこちらもご確認ください!

(C)創通・サンライズ

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