『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』をドルビーシネマで見ると、音や色の鮮烈さがハンパない!

Ak
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 現在、各地のドルビーシネマで好評上映中の映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』。実際にドルビーシネマで見ることができたので、その魅力や感想をお届けしたいと思います。

 そもそもドルビーシネマってどういうものなの? というところから説明していきたいと思いますので、ドルビーシネマそのものに興味を持っていたという人もぜひご一読ください。

ドルビーシネマとは?

 ではさっそく、ドルビーシネマについて説明していきたいと思います。ドルビーシネマとは、映像技術“Dolby Vision(ドルビービジョン)”と立体音響技術“Dolby Atmos(ドルビーアトモス)”を採用し、さらに映画を見ることに特化したデザインで作られたシアターで楽しめる上映形態のことです。

 劇場で味わう映画体験を、より鮮烈なものに引き上げてくれる……それがドルビーシネマなんです。

ドルビーシネマでは、席に座る前から映画体験を楽しめる

 今回ドルビーシネマを体験した劇場は“MOVIXさいたま”。さいたま新都心駅すぐ近くにある映画館です。(※MOVIXさいたまでの上映はすでに終了。4月23日から丸の内ピカデリーでの上映がスタートします)

【4/26追記】緊急事態宣言の発出に伴い、4/25より宣言解除まで丸の内ピカデリーは休館となっています。

【4/28追記】緊急事態宣言対象外のTジョイ横浜、MOVIXさいたま、ミッドランドシネマ(名古屋)、Tジョイ博多の4劇場のドルビーシネマにて、4/29からの『鬼滅の刃』再上映が決定しました。

 ドルビーシネマの特徴のひとつは、入口からすでに“映画を味わうこと”に特化したデザインにあります。まるで遊園地のアトラクションのように、非日常感をあおってくれるじゃないの……。これは入る前からワクワクが掻き立てられます。

 シアター内はイス、壁、スピーカーにいたるまで黒一色に統一。映画館というとモニターやスピーカーのほうに注目が行きがちですが、実は壁がイイ仕事をしているんです。ドルビーシネマ対応シアターの壁やイスには映像(というか光)を反射しにくい素材が採用されていて、照り返しを軽減。モニター外の光を極力減らすことで、とにかく“映像に没入させる”ことに神経を注いでいます。

 壁の照り返しなんて、言われるまで気にもしませんでしたが、実際に見てみると確かに、確かに違うんですよ……。こういうのって、言われるまでなかなか気づかないものですよね。もしも近日ドルビーシネマに行く機会がある人は、注意してご覧になってみるといいかもしれません。

 イスについては素材だけではありません。個人的にポイントが高かったのがそのデザインです。1座席ごとに左右両側にドリンクホルダーがついているんですよ! 隣の席に人が座るとき、「どっちのドリンクホルダーを使おうかな……隣の人はどっちを使うのかな……?」なんて“空気読み”をしてしまうこと、結構ありませんか? でも、ドルビーシネマならその心配は不要です。

 肝心のイスも柔らかすぎず、硬すぎず、そしてなにより滑らないのが素晴らしい……。映画の鑑賞中に、ちょっとずつお尻が前にズリ出てしまって座り直すことがままあるのですが、ドルビーシネマのイスだとそんなことはありませんでした。ただこの辺は、ドリンクホルダーと違って個人差があるかもしれませんね。

 前方の座席は、スクリーンに向かって扇形にRを描くような座席配置になっています。これは、前方の座席でもスクリーンをゆがみなく見えるようにするためなのだとか。同行した編集者は、とにかく大画面で映画を楽しみたいために前方の座席を取ることもあるそうで、その際に中央の座席でなくても映像をしっかりと見られるつくりになっていることに喜んでいました。

 また“MOVIXさいたま”のドルビーシネマについていうと、座席が高く前の人の頭が邪魔になりにくいのもポイント。他の映画館で、前の人の髪型しだいでスクリーンが見にくい(実体験)ということがあったのですが、その心配をしなくて良さそうなのが、個人的にありがたかったです!

“黒”の表現がスゴい。怖くなるほど暗い

 上映時は小さな照明も含めて消灯され真っ暗になるため、“ドルビービジョン”の特徴である広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストが存分に味わえます。

 色の表現――特に“黒”の表現のこだわりっぷりは注目に値します。ドルビーシネマは“黒が本当に黒く見える”というか……この辺、うまく伝えるのが非常に難しいのですが、画面全体が暗転するシーンって、『鬼滅の刃』でも何回かあるんですが、画面だけでなく劇場全体が真っ暗になるような感覚があったんですよ。

 例えば、お家で部屋を暗くしてテレビを見た時に、真っ暗な画面だけど電源が入っている時と、実際に電源が入っていない時って、なんとな~く区別がつきますよね? ドルビーシネマだと、黒の表現がスゴすぎて、暗転したときに「これスクリーンに映像が映っている……んだよね? それとも消えてるの?」といった具合に、わからなくなってしまうような感じなんです。

 なので、まるで闇の中に放り込まれたような緊張感と静寂を味わえます。これ、初めて味わうと結構驚きますよ。

音の方向だけでなく、“音の位置”まで感じられる音響がスゴい

 天井には、立体音響装置“ドルビーアトモス”の特徴である無数のスピーカーが設置されており、左右や前後だけでなく、あらゆる角度から迫力のサウンドが響きます。

 その臨場感は、「上(や横)から音がする」にとどまらず、「この音は数メートル先の、あの音はもっと遠くのものだな」と感じられるくらい違うんですよ。音の方向だけでなく、もう少し細かく音の位置まで感じられるようなイメージです。

煉獄さんの技がさらにド迫力に!

 さて、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の本編を見て驚いた点についても語っていきたいと思います。まずびっくりしたのは、音の臨場感と立体感!

 例えば引きのカメラで列車全体をとらえたシーンでは、列車が遠くを走っているように、炭治郎が列車の上がった時は、そのことがわかるように音が感じられます。

 さらにアクションシーンでは、音だけでも位置関係がきちんと伝わるというか、“見ている人の数メートル前で煉獄さんが刀を振るっているように聞こえる”んですよね。ドルビーシネマで見ると、臨場感が圧倒的なんですよ。

 くわしくは本編のネタバレになるので言えませんが……一番すごかったのは、やっぱり後半の戦闘シーン。あの迫力と音の臨場感ですね。

 あのケタ違いの戦闘をまさにすぐ近くで見ている感覚! あの瞬間、炭治郎の気持ちと自分の気持ちが確かにリンクしていました。

 またこの映画では、いくつか暗転するシーンがあるのですが、これまたドルビーシネマだと本当に印象的で……。すでに何度かこの映画を見ている筆者ですが、それでも新鮮な体験ができました。

ドルビーシネマは、映画を“感じる”ことができる

 というわけで、ドルビーシネマを初めて味わってみましたが、コレは映画を“観る”というより、“感じる”と言ったほうが正しいかもしれません。特に黒にこだわった鮮烈な映像と、まるで映画の中に入ったかのような音の表現。

 そして何よりも、シアターの作りが本当にすごく、入口に近づいていくにつれ「俺は! 今日! 映画を見にきたんだ!!」というワクワク感を存分に高めまくってくれる――そんな体験を味わうことができました。

 「どうせ映画館なんて大きいスクリーンと大きい音で映画を見られるだけでしょ?」という人もいらっしゃるかもしれません。そりゃ確かにそうかもしれませんが、この没入感と高揚感は、一種のアトラクションと言ってもいいかもしれません。一度味わってみることを強くオススメしますよ!

 ちなみに私が善逸好きなこともあるのかもしれませんが、ドルビーシネマで見ると、善逸のちょっと情けないような、切迫感のある叫び声やなどの高音もとてもよく通って聞こえます。個人的にはとてもよかったポイントのひとつ。ぜひ皆さんも、ドルビーシネマで炭治郎たちの戦いをご覧になってみてくださいね。

 記事内でも触れておりますが、MOVIXさいたまでの上映はすでに終了。4月23日から丸の内ピカデリーでの上映がスタートします。これから見に行きたいという人は、丸の内ピカデリーでご覧になってみてはいかがでしょうか?

■丸の内ピカデリーでの『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(ドルビーシネマ)の上映スケジュールはこちらをご覧ください。

【4/26追記】緊急事態宣言の発出に伴い、4/25より宣言解除まで丸の内ピカデリーは休館となっています。

【4/28追記】緊急事態宣言対象外のTジョイ横浜、MOVIXさいたま、ミッドランドシネマ(名古屋)、Tジョイ博多の4劇場のドルビーシネマにて、4/29からの『鬼滅の刃』再上映が決定しました。


©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable