『バイオハザード ヴィレッジ』プレイレポ。前作以上のインパクトと恐怖、緊張感あるバトルが待っていた

Z佐藤
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 5月8日にカプコンから発売される『バイオハザード ヴィレッジ』。本作のプレイレポートをお届けします。

 『バイオハザード ヴィレッジ』は、『バイオハザード』シリーズのナンバリング第8作に相当する作品。『バイオハザード7 レジデント イービル』(以下、バイオハザード7)で世界に衝撃を与えた実写的なグラフィック表現や主観視点によるプレイ方式を継承しつつ、すべてを進化させています。

 ベイカー邸での惨劇から数年後、前作に続いてイーサン・ウィンターズを主人公として展開し、新たな舞台で恐怖と絶望に満ちたドラマが描かれます。

 今回は、製品版相当のPS5版ROMを体験して明らかになったアレコレをネタバレなしでお届けします

プレイ動画の解説

グレードアップした映像表現で、恐怖はより現実的に!

 ゲーム全体の雰囲気や村の様子は『バイオハザード4』を彷彿とさせます。しっかりと細部まで作り込まれ、新時代のサバイバルホラーを感じることができます。

 作品構成のイメージとしては、『バイオハザード7』は限られたフィールドに仕掛けや演出がドッサリで、言うなれば大規模なお化け屋敷を探索する感じでした。それに対して最新作は、広いフィールドに違った味付けのお化け屋敷がいくつもあって、そこを突破していくような印象。

 もちろん道中にもたくさんの仕掛けがあって油断できませんが、実写さながらに仕上げられたグラフィックもあり、少しの距離を進むだけで変わっていく周囲の美しい景色や建物を見るのも楽しみの1つに。見晴らしのいい場所からは、村と城に加えて大きな風車なども確認できました。

 それと同時に、破壊された家の外壁、不気味なオブジェ、木々の枯れた様子、こびりついた血痕などもより生々しく感じられて、ゾクッとする感覚も味わえました。


 前作にはなかった雪や氷の表現に期待していましたが、想像を上回る仕上がりでしたね。空中を舞い飛びながら音もなく降る粉雪、屋根から下がるつらら、木造の家の外壁が凍結している状態、周囲に降り積もる雪の様子などが実写さながらに表現されていて、プレイしていると冷気が感じられそうなほど。


 ドミトレスク城の内部も、金細工が施されたような壁や扉、天井には豪華なシャンデリアが吊り下げられていてゴージャスな作りですし、それと対比するかのように不気味な地下エリアもあったりして、こちらも手の込んだ作りです。光源処理にも磨きがかかっており、カーテン越しに外から差し込む弱い光、強い光源がある場合の反射、光源が複数の場合の輝き、オブジェと衣服の反射の違いなども忠実に表現され、そういった細かいことを積み重ねることで驚異的なリアルを実現させている感じです。


 もちろん人物やクリーチャーの肌、モーションキャプチャーによる動き、状況やセリフと連動して刻々と変わる表情などの表現も格段にグレードアップ。普通に過ぎてしまうシーンをコマ送りで見たところ、実写映像のように見えて驚くばかりでした。

ドミトレスク夫人をはじめ、不気味な者がイーサンを待つ!

 イーサンを待ち受ける“闇の住人”ともいえる者たちの姿も明らかになりました。

 ドミトレスク夫人はドミトレスク城の城主で、その身長は約290㎝。そしてドミトレスク夫人を「お母さま」と呼ぶ3人の娘たち。


 丸型のメガネと帽子が特徴で、巨大なハンマーを振るうハイゼンベルク(磁力を操るような描写も?)。ウェディングドレス姿の不気味な人形と謎の人物(この人物が人形を操っている?)。頭に骨のような飾りを巻きつけた異形の人物。

 さらにカットシーンでは、ドミトレスク夫人が「ミランダ様」と呼ぶ人物も。この人物が彼らに指示を出しているような感じでした。

 村や城内など、あちこちで遭遇するクリーチャーも判明。何らかの影響で変異した人間か、それとも人為的に生み出された怪物か?


 がっしりとした体格のタイプ、彼らを率いている“族長”といった風格の大型のタイプ、ローブのような布をまとった細身のタイプ、空を飛行するタイプなどを確認できました。

 個人的に特に衝撃を受けたのは、カットシーンで確認できた馬に乗って現れるタイプですね。怪物のような姿でも、知能はそれなりにありそうです。

手がかりを求めて村や城を探索し、事件の真相に迫れ!


 周囲を見回しながらアイテムを探したり、チェーンカッターを使って鎖を切ったり、鍵やキーアイテムを入手して扉を開けたり、木箱を壊したりと、探索の基本はシリーズを踏襲。


 これに加えて『バイオハザード4』で見受けられた、銃器で撃ち落としてアイテムなどを入手するという要素も。またアイテムボックスはなく、武器を含めたアイテムは『バイオハザード4』にあったアタッシェケースに入れて持ち歩く方式で、データのセーブは安全な場所にあるタイプライターで行うことができました。

攻撃手段としてパンチやキックが可能になり、武器の種類も豊富に!

 操作方法は前作を踏襲した仕様で、左スティックで移動、L3押し込み+移動で走る、右スティックでカメラ操作、L3ボタンでしゃがむ/立つ。武器はL2ボタンで構えて、R2ボタンで攻撃。

 銃器の場合はR2ボタンで射撃を行いますが、本作では“アダプティブトリガー”というPS5のコントローラ・“DualSense”ならではの機能が採用されていて、武器によって引き金(トリガー)の重さの違いも体感できました。

 また、L1ボタンでガードが可能ですが、その直後に再びL1ボタンを押すとパンチ、キックを実行。そこから射撃につなげることも! つまり“ガード→パンチ→キック→射撃”というコンボで攻撃することができました。

 プレイした範囲には、ナイフ、ハンドガン、ショットガン、スナイパーライフル、地雷が武器として登場。なかでも敵を感知して爆発する地雷は、追いかけてくる敵に対して威力を発揮してくれそうです。

 スナイパーライフルは、スコープで遠くにいる敵を狙えますが、望遠鏡として利用して周囲を見回してみるのも楽しそうです。


 弾薬は各所で拾えますが“ガンパウダー”や“スクラップ”などの素材を利用して合成できます。ショップで“合成レシピ”を購入すると他の消費アイテムも合成可能に。その他にも火薬樽を銃撃すると爆発して周囲の敵に大ダメージが与えられたり、小麦粉袋を攻撃するとしばらく敵の目をくらませたりすることが可能。これらを利用することもバトルのポイントになってくるでしょう。

 ドミトレスク夫人と3人の娘はイーサンを捜していて、遭遇するとドミトレスク夫人は手の爪を瞬時に伸ばし、そのリーチの長さを利用して強烈な攻撃を繰り出してきます。

 3人の娘は無数の虫に姿を変えて移動し、接近すると実体化して噛みつき攻撃を仕掛けてきます。噛みつき攻撃は、不気味な顔がアップになるので回避したいところですが、移動中は実体が見えないだけに難しそう。タイラントやネメシスを上回る“追われる恐怖”が味わえました。


 特定の場所には武器商人のデュークが営むショップがあり、Lei(お金)を消費してアイテムを購入したり、武器をカスタマイズしたりすることができます。各武器には、威力、連射速度、装填速度、装弾数のパラメータがあり、性能を向上させることが可能。

 それに加えて、カスタムパーツを装着することでも強化できます。

 Leiは、敵を倒したり、木箱を壊した時に出現することがあるだけなく、“結晶の欠片”や“結晶化した頭蓋”などの換金アイテムを売却しても得られます。

 手持ちの武器の性能を順番に底上げするか、それとも1つの武器に絞って長所を伸ばすか……プレイヤーごとに判断が分かれそうで、武器の強化に関しても自由度が高くなっています。

まだまだ、コレだけは伝えておきたい!

 その他に気づいた点としては“音”による恐怖です。本作では3Dオーディオを採用していて、左右だけでなく上下から聞こえる音もわかるという話は聞いていましたが、感動ものでした!

 ヘッドフォンでプレイしているのに「右ナナメ上方向から何か聞こえた!」ということまで認識できるほどで、これだけでもかなりの恐怖を味わえました。

 あとは“フォトモード”が搭載されているのも魅力の1つです。敵に噛みつかれそうな瞬間でも写真撮影ができ、しかも被写界深度や角度調整をはじめ、ひと通りの画像調整もできるという本格的な仕様です。

 撮影した写真を本体のスクリーンショット機能を使うことでPS5本体に保存し、SNSにアップロードすることも可能。こういった方面に関しても遊びの幅が広がっています。そうそう、本作ではボリュームの面でも遊びごたえのある内容とのことで、その点も大いに期待ですね。

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バイオハザード ヴィレッジ

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: PS5
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2021年5月8日
  • 希望小売価格: 7,990円+税

バイオハザード ヴィレッジ(ダウンロード版)

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: Xbox X
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2021年5月8日
  • 価格: 7,264円+税
  • 備考: Xbox Series X|S/Xbox Oneはダウンロード版のみ

バイオハザード ヴィレッジ

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: PC/Steam
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2021年5月8日
  • 価格: 7,264円+税

バイオハザード ヴィレッジ

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2021年5月8日
  • 希望小売価格: 7,990円+税

バイオハザード ヴィレッジ(ダウンロード版)

  • メーカー: カプコン
  • 対応機種: Xbox One
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2021年5月8日
  • 価格: 7,264円+税
  • 備考: Xbox Series X|S/Xbox Oneはダウンロード版のみ

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