名作と呼ぶにふさわしい手ごたえ! フルリリースとなったPC『ロードス島戦記DWL』レビュー
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昨年のアーリーアクセス版のリリースから約1年。ハイエルフのディードリットを主人公とした『ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-』がついに完結! フルリリース版が先日Steamで配信されました。
配信当初のアーリーアクセス版では2ステージまででしたが、フルリリースによって全6ステージのボリュームに! シリーズの最新となる小説“ロードス島戦記 誓約の宝冠”へと至るディードリットの冒険が描かれることとなります。
いよいよフルリリース版となった『ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-』について、その見どころや魅力について、あらためて確認していきたいと思います。
かつての“ロードス島”から、新しい“ロードス島”へとつながる物語
多くの人が知る“ロードス島戦記”の物語からは何百年と過ぎた時間軸ですが、パーンやギムレット、魔女カーラなど、おなじみのキャラクターたちが姿を見せてくれます。彼らが実在する存在なのかはさておき、“ロードス島”らしさを演出してくれます。
また“ロードス島”を語るうえで欠かせないドラゴンたちの姿も! もちろん登場するだけではなく、その圧倒的な力を見せつけてきます。なかなかハードな戦いとなりますが、あのドラゴンたちと戦うことで、本作が“ロードス島”の名を冠する物語であることを実感させてくれます。
昔、ディードリットとともに戦った仲間たちや強敵との邂逅……かつて“ロードス島”での戦いに胸を熱くした人たちの心に、再び熱い炎を灯してくれることでしょう。原作となる小説やアニメ、最新作となる小説“ロードス島戦記 誓約の宝冠”をチェックしたくなること間違いなしです。
メトロイドヴァニア“ロードス島”作品としての真価は?
“メトロイドヴァニア”と総称される2D探索型アクションタイプとなる『ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-』。ディードリットを操作して、謎めいた迷宮を探索していくことになります。ステージが進むにつれ、彼女の行く手を阻む敵やギミックは手ごわいものになっていきますが、ディードリットの秘められた能力も徐々に解放されていき、手ごたえのある横スクロールアクションとして楽しめる内容になっています。
ゴリ押しで進めるアクションではなく、敵の動きや特徴を見極めなければ、強敵たちを倒すのは難しい難易度! トライ&エラーが攻略の基本となります。
とはいえ、本作にはレベルの要素もあるので、もう少しでボスを倒せそうなのに一歩およばないといったときには、周囲の敵を倒してレベルを上げることで、足りない腕前をカバーしてくれることでしょう。HPを回復するポーションなども購入できるので、“ガブ飲み”戦術もある程度は可能になっています。
フルリリース版となり、最後までプレイしてみて、あらためて本作のクオリティの高さに驚かされます。なかなかボスを倒せなかったり、行く手を阻む敵やギミックに四苦八苦しながらも、先へと進む手が止まることはありませんでした。
レベルも上がり、アクションのテクニックも手になじんできたとしても、後半の手ごたえはかなりのもの。人によっては難しさを感じるかもしれませんが、最後までしっかりとレベルデザインされているといった印象です。セーブポイントやワープポイントなど、面倒ななりがちな探索をサポートしてくれる要素も、よいバランスで配置されています。
話がゲーム性ばかりになっていますが、ディードリットの動きやボス戦での演出など、“ロードス島”らしさを形作る部分も、しっかりと表現! これらも本作を評価するうえで欠かせないポイントだと言えるでしょう。
フルリリース版となり、“完全体”となった『ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-』。アーリーアクセス版より少し価格が上がりましたが、手頃な価格なのは変わらずです。アクションとしてはもちろん、“ロードス島”を補完する作品としても楽しめる内容になっていますので、少しでも気になったのなら、ぜひともプレイすることをオススメします。
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(C) 水野良・グループSNE/KADOKAWA/Team Ladybug・WHY SO SERIOUS?
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