『三國志14』はシリーズ屈指の傑作! 武将の個性と陣取りの戦略性を濃厚に打ち出す【2021GW特集】

うどん
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 2021年のゴールデンウィーク特別企画として、電撃オンラインがユーザーにオススメしたいタイトルをプッシュ!

 この記事で紹介するのはコーエーテクモゲームスの『三國志14』。その特徴や魅力を熱く語ります!

名作『IX』『11』の流れを汲むコッテリ遊べる三国志シミュレーション!

 『三國志』シリーズについて今さら説明すると、古代中国を舞台にした時代小説“三国志演義”、そして史実の三国時代をベースにした歴史シミュレーションゲーム。プレイヤーは後漢末期の動乱の中国大陸において、君主のひとりとなって大陸制覇を目指すのが目的となります。

 本シリーズは35周年を迎えており、同社の『信長の野望』とともに誰もが一度は耳にしたことがあるタイトルではないでしょうか。本作『14』は一枚マップの戦略性を打ち出し、ファンから評価の高かった『IX』『11』の後継作ともいえる作品なのです。

 色塗りの戦略やパワーアップキットで追加された交易、地の利など『14』にはさまざまな魅力がありますが、今回はその中でも本作のストロングなポイントとなる2点を重点的に紹介していきましょう!

  • ▲自勢力の拡大を、色塗りで再現した本作。色は補給線でもあり、進軍する敵の後方を塗り替えて一網打尽にするといった戦術性も熱いです!
  • ▲基本システムはターン制(コマンド入力後同時に行動が進む同時プロット制でもあります)。リアルタイム主体の昨今のストラテジーでは主流ではありませんが、こういうのでいいんだよこういうので……。

シリーズ最強の趙雲! 色濃く打ち出された武将の個性

 本作の武将には統率、武力、知力、政治、魅力といった基本ステータス以外にも戦法、個性、主義、陣形、親愛、義理などなどさまざまな要素が設定されています。その組み合わせや運用次第では基本ステータスを遥かに超える実用性を発揮するのが『14』の武将たちなのです。

 例えば夏侯楙。ステータスは非常に低く、個性は兵糧消費増加の“浪費”や俸禄増加の“強欲”などろくでもないものばかり。しかし機動力に長けた陣形“錐行”を有することで、先行しての拠点確保や敵兵站線の遮断などに大いに活躍が可能です ……多少無茶な起用して戦死しても、夏侯楙なら惜しくないですし!

 あるいは楽就、陳紀、梁鋼、李豊。袁術軍の四将軍で、ステータスはみんな統率武力50~60台と極めて地味。でも、4人全員が親愛関係にあり、同時起用することであの紀霊将軍に勝るとも劣らない力を発揮できるのです!

  • ▲能力が低い=使い道がない、では決してありません! とくに府の内政官は人手が幾らあっても足りないほどなので……。
  • ▲親愛関係があると戦法連鎖が発生し、とんでもないダメージを叩き出すことも。関羽一族や馬騰一族の連携がごっそり決まると数万単位の兵が一瞬で消し飛ぶことに!
  • ▲黄色い線が支援関係を表しています。親愛関係の多い武将であれば、数値以上の活躍が見込めるところ。

 そして『14』ユーザーなら誰もが一度は泣かされた趙雲。基本ステータスはシリーズのなかでも控えめ(『III』では合計最強でしたね!)ですが、計略でも戦法でも兵站切断でも絶対に状態異常にならない固有の個性“洞察”、一騎討ちに強い“一騎”、さらに野戦も攻城も卒なくこなせる魚鱗、固い守備が魅力の方円を有し、固有戦法“単騎駆け”は武力依存ダメージ+範囲混乱と超えぐい級。しかも必ず退却に成功する名馬を有することで、まさにシリーズ最凶の難敵となったのです!

 他にも戦闘力お化けながら、勝手に敵に突っ込む個性“猪突”でコントロールの効かない呂布や張飛や馬超などなど、武将の強弱のメリハリがとにかく楽しいいい。

 この武将とこの武将を組み合わせれば……この武将はこう使えば案外……と、人材やりくりの試行錯誤は間違いなくシリーズ随一のものとなっています!

  • ▲趙雲のステータスが控えめなのは過去作と比べての話で、超一流なのは間違いないんですが。プラスさまざまな要素で過去最強の趙雲となっております! やばい。

攻めも守りも野戦築城! 府を巡る攻防が熱い!

 大陸マップにおいて、要所となるのが各地域の役所ともいうべき“府”。この府は隣接する地域の部隊にバフ効果(能力上昇効果)を与えるので、戦争ではいかに府を確保しながら戦うかが焦点の1つとなります。特に難易度が上級以上になると、CPU側のバフ効果が向上し、バフ1つの差が決定的な戦力差になることも。

 最初は「このバフ効果高すぎいい」と嘆いていた筆者ですが、土塁や砦でしっかり府の防衛設備を建築しながらジリジリ攻め寄せる戦い方……日本史的に言うと付け城、野戦築城に気づいてからは、この府の攻防が物すごく味わい深いものに!

 例えば多数の府を持つ許昌を攻めるなら、まず一度目の攻勢で手近な府をしっかり押さえ、十分な防衛施設を建築してから一度退却→二度目三度目と繰り返し、府をほとんど奪取して戦力激減したところをいよいよ都市攻略、といった具合。

  • ▲許昌攻略に向かう馬騰軍。北部の府、長社を抑えると同時にガッチガチに築城して曹操軍が簡単には取り返せないように固め……。
  • ▲改めて長社を起点に攻略を再開! 攻めも守りも、建設を利用することで大きく優位に立つことができるのです。

 難易度中級以下であれば、武将のパワープレイで無理矢理にでも都市を落とせることもあるので未プレイの方に勧める魅力ではないかもしれませんが、じりじりじっくりした建築攻防は本作の戦術面での大きな魅力になっているのではないでしょうか。

  • ▲長江や黄河を巡る攻防も、統一までの焦点の1つとなります。こちらは河北から押し寄せる袁紹軍に備えて、ガッチガチの黄河防衛ラインを建設したところ。
  • ▲やり過ぎ感がないわけでもないんですが、築城ホント楽しいんですよねえ……。

大勢力同士の攻防こそが『14』の真価!

 歴史シミュレーションゲームにありがちなことの1つが、1都市くらいの小勢力から1州を制覇するくらいまでが楽しさのピークということ。いったん流れに乗ればあとはパワープレイの惰性……というのがあるある。いやまあ中原の物量は終盤もやばかった『13』という例もありますが!

 『14』の場合、前述の武将の特色や府の攻防は勢力が大きくなっても色あせず、むしろより大勢力になってから出来る包囲占領や、長大な土塁を敷き詰める大規模工事で戦略の幅はより拡大。武将能力で殴りつけるパワープレイが通用した過去シリーズとのその差は、中盤戦以降でこそ真価を発揮していきます。

  • ▲大勢力になってからも歯応えある戦略が楽しめる本作。後方都市の内政が面倒なときは、委任も便利に使えますし!

今買うなら『with PK』、DLCはいったん様子見でOK!

 さてそんなシリーズ屈指の傑作といえる『14』ですが、ぶっちゃけすべてのDLCを購入すればお値段はかなり高めになってしまいます。今から購入するならPK版も同梱される『三國志14 with パワーアップキット』をベースに、ずらり並んだDLCはいったん見合わせるのがオススメです。

 いったんベースとなるPKを遊んでみて、その上で追加シナリオや編集機能を必要な分だけ個別購入すればお財布にもある程度優しくなるはず。

 さて長々語りましたが、1枚マップの戦略性と個性豊かな武将たちの起用が楽しめる『三國志14』。しばらくシリーズから離れているという旧作経験者あたりには特にオススメしたい、じっくり遊べる1本です!

  • ▲紹介を端折りましたが、ショートシナリオである戦記制覇もお手軽に遊べて◎。ワンシチュエーションのド派手な激突と、さまざまな歴史イベントを楽しむことができます。
  • ▲話題になった『銀河英雄伝説』他、コラボ武将や古武将も密かな魅力。『銀河英雄伝説』キャラの多くはすでに配布終了していますが、無料DLCでヤンとラインハルトは入手可能です。
  • ▲発売後、アップデートでも遊びが増えた本作。最近では義兄弟や結婚の仲介が可能となり、後付けの支援バフで独自の編成を組みやすくなりました。

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