『天穂のサクナヒメ』はリアルな米づくりと爽快なアクションのバランスが絶妙【2021GW特集】

kbj
公開日時

 2021年のゴールデンウィーク特別企画として、電撃オンラインがユーザーにオススメしたいタイトルをプッシュ!

 この記事で紹介するのはマーベラスのPS4/Switch用ソフト『天穂のサクナヒメ』。その特徴や魅力を熱く語ります!

リアルな稲作が話題を呼び大きなムーブメントに!

 本作の特徴の1つに、米を作ることがあります。

 日本人の主食の1つに米があるので稲作自体は知っていると思いますが、実際に作ったことがある人は少ないのではないでしょうか。

 話題にもなったことから知っているかもしれませんが、この稲作の部分が非常にリアルに作られています。

 具体的には種籾を選別したり、苗の密度を決めたり、植える間隔を調整したり……細かな作業がゲーム中に用意されているだろうと予想していたのですが、水の温度や量までもが再現されているとは思いませんでした。

 いろいろ手間をかけたことは収穫時に品質や収穫量に影響します。いい米を作れると、「よし、来年も頑張ろう」とこちらもうれしくなるのです。

 作物を育てたり、街を作ったり、料理を頼んだりと、いろいろなゲームが発売されてきましたが、稲作をここまで細かくゲームに落とし込んだゲームはおそらくないかと。

 そのうえで、品質や収穫量は下がるのですが、この稲作は他のキャラに任せることも可能。後述するアクションだけを楽しみたい人や、細かく調整するのが苦手という人にとってはありがたいですね。

羽衣と農具を使った自由度の高いアクション

 もう1つの特徴となるのが、アクションです。舞台となるヒノエ島には、鬼が存在。フィールドを探索していると現れるさまざまな鬼を、農具と羽衣を駆使して倒していきます。このアクションがとにかく爽快!

 サクナは、農具を使った攻撃に加えて、羽衣を使ったアクションを繰り出せます。羽衣によるアクションでは、鬼を引き寄せたり、壁につかまって素早く移動したりが可能。

 さらに農具を使った強力な攻撃・武技と、羽衣を使った技は各4種類までを自由に設定できるのです。小型の鬼を倒す技や、ダメージを与える時に繰り出す技など、いろいろ考えながらチョイスしてもいいですし、見た目の好みで決めてもよし!

 ボスに勝てないから武技を見直すことで前より楽に戦えるようになることもあり、自由度と奥深さを感じられる要素です。

ゲーム全体のバランスがたまらない!

 個人的にいいと感じているのは、ゲーム内の要素が互いに関係するゲームサイクルと、全体のバランスです。

 稲作でできた米や探索時に得た食材を使って料理することで、サクナの能力は強化されて、次の探索の手助けになります。探索で鬼を倒すと食材になり、排出されたう●ちは、次の稲を育てる肥料になります。

 捕まえた蛙や鴨は水田に来る虫や生えてくる雑草を取り除いてくれますし、1年かけて作られた米は食べる以外にも、都の食材や物との交換するお金のような役割にもなります。

 今日の作業が明日の活力になり、季節が連なり1年になる。毎日の積み重ねで生活をしていく様子が、都会の無機質な生活で寂れた心に染みます。

 特に皆で囲炉裏に集まってとる食事のシーンがいいんですよね。

 料理で得られる能力強化は献立によって異なります。次に探索する場所に応じて選ぶのもいいのですが、個人的には「昨日はお肉を食べたから、今日は魚にしよう」とか「緑のものが少ないから多くしよう」とか、シチュエーションを考えつつ選ぶのが楽しいですね。

 そして、個人的に好きなのは全体のバランス。

 稲作は作り込まれているのですが、上記のように楽をすることもできますし、そもそも複雑すぎるところはいい感じにデフォルメされています。アクションであれば難しい要素を使いこなす深さがありつつ、連打しながらなんとなく武技を出すだけでも気持ちいいです。

 物語は、稲作やアクションを行っていくことで進んでいきます。ネタバレになるので多くは語りませんが、この物語自体がキャラの心情をしっかり描いていて、たまりません。

 そしていろいろと状況は動いていくのですが、長いムービーがダラダラと続いて、気持ちが途切れるようなことがありません。

 稲作はいろいろな要素が細かく描写されているのですが、単体の時間は短く、探索もそこまで長いものではありません。

 ゲームの要素がサイクルとしてからんでいるうえに、それぞれの要素のバランスがいいから、止め時を見失い、あと1シーズン、あと1年とプレイを続けて……気づいたら朝までプレイしてしまうのです。

 でも、連休であれば止め時なんて気にしなくていいわけです!

 緻密にデザインされた稲作が話題となり、さまざまなメディアでとりあげられたことからタイトルを知っている人は多いと思いますが、まだ遊んでいないようでしたら、どうでしょうか。きっと忘れられない1本になると思います。

(C)2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

天穂のサクナヒメ

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 4,980円+税

天穂のサクナヒメ

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 4,980円+税

天穂のサクナヒメ 限定版

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

天穂のサクナヒメ 限定版

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

関連する記事一覧はこちら