「つぎは必ず会場で！」先への期待が高まる『アルゴナビス』アコースティックライブが激アツすぎた

文: 紅葉つかさ

公開日時: 2021年05月09日(日) 12:30

　ブシロードが提供する『BanG Dream!（バンドリ！）』発のボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』。

　さまざまなメディアミックスが行われている本作初のアコースティックライブツアー「アルゴナビス Acoustic Tour 2021 -Spring Session-」が4月4日より全国7都市で開催されました。

　本記事では5月2日に開催されたツアー最終公演の夜公演の模様を紹介します。

アレンジ満載で一味違ったライブに

　夜公演は、昼公演と同じように七星蓮役の伊藤昌弘さんと五稜結人役の日向大輔さんが深いお辞儀して開演。最初に演奏したのは、「逢のうた」。優しげなギターの音色が響くなか、伊藤さんの伸びのある声が響き渡ります。日向さんが、アレンジをしてソロで歌うのもアコースティックライブならでは。

　自己紹介のMCを挟んだ後は「流星雨」。本来なら伊藤さんが優しく語り掛けるように歌い始める楽曲ですが、伊藤さんは日向さんとともにアカペラで歌い始めます。さらに、最初にサビのフレーズをもってくるなど、いつもとはまったく違った装いをみせてくれました。

　3曲目の「星がはじまる」では、先に披露した「逢のうた」と「流星雨」とは違い、アレンジはしながらも原曲の感じを残すような疾走感のあるメロディで雰囲気をがらりとチェンジ。「雨上がりの坂道」と雰囲気を保ったまま演奏を続けます。

　曲中には伊藤さんが「画面越しの皆さんありがとう」と語りかけたときに、それに合わせて歌ってる日向さんも「ありがとう」と即興で言った場面もあり、2人の仲のよさと同時にナビ（ARGONAVISプロジェクトのファン名称“ナビゲーター”の略）を大事にしている姿も垣間見えました。

　ここで同じArgonavisのバンドメンバーである桔梗凛生役の森嶋秀太さんがゲストで登場。ステージに呼ぶ際には、一度呼ぶのをためらうなど、森嶋さんにツッコまれる場面も。

　伊藤さんはツアーだからこそ感じられたこともあり、ツアーを開催できたことがとてもうれしいと語り、森嶋さんを交えてふたたび演奏を再開します。

　3人で演奏したのはArgonavisの1stアルバムと同名の楽曲「Starry Line」。伊藤さんの歌声と日向さんのギターに森嶋さんのキーボードの音色が合わさることで、楽曲が2人で演奏していたときとはまったく違った表情をみせます。

　演奏中以外でも、日向さんがギターのチューニングをしているときには、他の2人がいじったり、それに対して日向さんがドヤ顔でチューニングの終了を教えたり、ライブ中は終始なごやかな雰囲気。

　ツアーのラストを有観客で開催できなかったことは悔しいはずですが、それを感じさせないような演出をみせる3人。続く「DAYS」では、森嶋さんも歌うなど、3人だからこそできること、3人でしかできないことで見ている人を楽しませてくれます。「What-if Wonderland!!」を演奏したあとには、日向さんが急に息切れした様子で楽曲の名前を紹介するなど演奏以外でも盛り上げようとサービス。

　伊藤さん、日向さんともにゲストに来てくれた森嶋さんに感謝を伝えた後には3人で最後の演奏へ。楽曲は「ゴールライン」。楽しそうに演奏する姿がとても印象的でした。

　森嶋さんがステージ上から降壇後には、「いなくなると寂しい」という感想ももらしつつ、新曲の「Y」で再び2人で演奏開始。……の前にはサビでしてほしい腕をYの形にする振り付けを説明し、伊藤さんがお手本をみせようとしますが、日向さんが各公演で行ったその場所オリジナルの振り付けを無茶ぶりします。最終的には日向さんも加わってふたりで各公演での振り付けを紹介した後、本当の振り付けを紹介して演奏を始めます。

　ここからは伊藤さんもギターを手に取り、2人で歌いながら演奏。先ほどまでゲストとして出演していた森嶋さんが会場にいるスタッフの皆さんとともに振り付けをして楽しんでいる姿も映し出されました。また、伊藤さんのギターやソロで演奏している姿も確認できました。

　そして、ツアーの中では初披露となるカバー楽曲「君じゃなきゃダメみたい」も披露。最後のサビに行く前には、伊藤さんがかなり長く歌詞を伸ばして歌い、日向さんが指揮者のように止めようとしますが、伊藤さんはそれを気にすることなく伸ばし続けます。こういった演出やセットリストを含めて、すでに今回のツアーのライブに参加している人でも楽しめる内容になっていました。

　演奏後には、日向さんは観客を入れて開催できないことが寂しく、配信のためにカメラに向かって演奏するところを会場の座席を見てしまうと話し、「つぎは必ず会場でお会いできるのを楽しみにしています」とあいさつ。伊藤さんも「またふたたび皆さんとライブ会場で会える日を楽しみにしています」と話したところで最後の楽曲「リスタート」を演奏した後、1カ月に渡って各地を回った初のアコースティックライブツアー「アルゴナビス Acoustic Tour 2021 -Spring Session-」の幕が閉じました。