何周も遊べるドット絵ADV『虹の降る海』がイイ感じ。クセが強い七福神にウソをつけ!?【電撃インディー#9】

まさん
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はインディーゲーム開発の白黒羊が送るドット絵アドベンチャー『虹の降る海』の魅力について掘り下げていきます。

 『虹の降る海』は、現在スマートフォンで配信中の無料ゲーム。アイテム課金式ではなく、イベントの発生条件を参照するときやゲーム内時間の切り替え時などに広告を閲覧する形式で、開発費の一部を賄っています。

 課金コンテンツもありませんが、ゲームが気に入った人は開発者のホームページから支援も可能です。550円以上支援することで、イベント条件や没イベントの動画などを含めた「完全攻略」のページを閲覧できるので、ゲームが気に入った人は支援してみてください。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

宝船で1年を過ごし、七福神との関係を築こう

 本作は、選択肢を選んで物語を進めていくことで22通りのエンディングに分岐するアドベンチャーです。プレイヤーは、神様の候補として選ばれた主人公のおふく(デフォルトネームなので変更可能)となり、宝船に乗船している七福神たちとの関係を育みながら1年を過ごしていきます。

 ゲーム中では、主人公が朝起きてから深夜0:00に寝るまでの時間を1カ月(1ターン)として計算。1年は12カ月なので、行動できる機会は全部で12ターンです。その間に七福神たちと交流してイベントを発生させ、関係を築いてエンディングを迎えるのがゲームの目的となります。

 船内をタップすることで自由に移動できますが、ゲーム内の時間はメニュー画面を開かない限り流れ続けています。

 どこに行くのも自由ですが、目的を持って行動することがポイントです。また、七福神たちは会話することで興味度が上がり、特定の条件を満たすとイベントが発生します。

 天候や時刻が条件になる場合もありますが、天気は主人公の自室の窓で変更が可能です。時刻は画面右上の「1時間スキップ」で飛ばせるので、イベントを発生させるために待つ必要はありません。

  • ▲基本的に自由に動き回れますが、画面右上の体力が0になると倒れて寝てしまいます。体力が低いときは厨房で食事をして回復しましょう。

 1回のプレイは1時間から2時間ほどでサクッと終わり、エンディングの分岐や発生するイベントも多め。広告を閲覧する仕組みはありますが、無料のゲームとは思えないほどの作り込みで繰り返し遊んでも楽しめます。広告を閲覧すればイベントの発生条件を確認できるので、自力で複雑な条件を探す必要もありません。

  • ▲1度発生したイベントは条件が表示され、2周目以降で確認できます。解禁されていない場所をタップして広告を見れば、見ていないイベントの発生条件もわかるので周回も苦になりません。

ひとクセもふたクセもある七福神に「ウソ」をつけ!

 このゲームは七福神と交流するアドベンチャーではあるのですが、どんな雰囲気のゲームかと問われると少し特殊。ホラーではないのですが、七福神たちは最初から誰もが心を開いてくれるわけではありません。神様ですが人間くさく、交流することで何やら抱えているものも見えてきます。結構、仲良くならないと底が見えないのでドキッとすることも。

 そんな彼らと友情を育んだり、敵対したりするのもプレイヤーの自由。主人公が選んだ選択肢で、関係は刻一刻と変わっていきます。

 とくに興味深いのが、このゲームには「ウソをつく選択肢」があること。プレイヤーは七福神に対して本音だけではなくウソもつけるのです。あえてウソをついて人間関係……じゃないですね。七福神関係を円滑にしたり、本音を隠したり……。

 ウソをついた結果が良くなるかどうかは状況次第ですが、時には本音を言わないことで新たな道が開けるかも?

  • ▲同じ「なりたい」という肯定でも、本音とウソの両方の選択肢が……! どう答えるべきか困ってしまいそうです。

 最初にプレイしたときは、このウソがつけるシステムとあまり歓迎されていない雰囲気が相まって非常に戸惑いました。いきなり宝船に連れてこられた主人公とシンクロするような感覚で、おっかなびっくり行動していたのですが交流してくるうちに彼らの良い面が見えてきます。

 主人公の立場とプレイヤーの立場がうまい具合に同一視されて、話の展開に合わせて少しずつ打ち解けていくので感情移入しやすいですね。何よりも、話自体がなかなか面白いので先が見たくなります。ただ、何も攻略情報がない状態で1周目をやると狙ったエンディングにはいけないかもしれません。このゲームは1周が短いですし、セーブもできるので気軽に繰り返しプレイしましょう。

 ちなみに宝船の絵を枕の下に敷くと、初夢で吉夢が見られると言われています。まだまだ先のことではありますが、このゲームは正月の縁起物として遊ぶのにもピッタリです。アプリをプレイしてから寝たら、もしかすると良い夢が見られるかもしれませんね。


※画像はゲームをキャプチャーしたものです。
(c) 2021 Shirokurohitsuji Studio

虹の降る海

  • メーカー:白黒羊
  • 対応端末:iOS/Android
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2020年12月31日
  • 価格:無料/広告閲覧アリ