見た目はレトロ、中身は今風! 2Dアクション『ブルーフェンサー・リザレクション』の完成度が…高い!【電撃インディー#8】

まさん
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はゲームシナリオライター・礼門Z(礼門屋)氏よりSteamで配信中の横スクロールアクション『Blue Fencer Resurrection(ブルーフェンサー・リザレクション)』を紹介します。

 本作はSteamで配信中ですが、礼門屋の作品を詰め合わせた『レイモニャゲームズ2020』の中の1作品としてDLsiteでも販売中。こちらは、Steamで販売されていないタイトルを合わせた4本セットになっています。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

アクションエディターのヒーローがSteamに降臨!

 『Blue Fencer Resurrection』は、ゲーム制作ツール“アクションエディター”のサンプルゲームなどに登場するキャラクター・ヤシーユが活躍する2D横スクロールアクションゲームです。

 アクションエディターは、フリーソフト開発者のアントン氏が手掛けるゲーム制作ツール。現在、最新版の“アクションエディター4”がアントン氏のホームページ“おもしろゲーム神殿”で公開されています。

 アクションエディターは、手軽かつ無料でアクションゲームが作れるツールとしてゲーム開発を趣味とする人々の間で話題となっていました。本作は、そんなアクションエディターの底力を感じられる1作。値段も手ごろでタイトルですが、アクションの楽しさがしっかり味わえる良作です。

  • ▲ゲームは英語ですが、会話がない2Dアクションゲームなのでプレイする分には問題ありません。

 もともとは、フリーゲームの『ブルーフェンサー』としてフリーゲーム配信サイトの“ふりーむ!”などで配信されていたタイトルでしたが、Steam版では『Blue Fencer Resurrection』として作り直され、全5ステージから全8ステージ&オマケ付きにボリュームアップ。ゲームとしても進化しています。

 ゲームはシンプルな操作で爽快に楽しめる2D横スクロールアクション。メインウェポンの剣と1つだけ装備できる6種類のサブウェポンを使い分けながら、魔王サンタの城を目指すゲームとなっています。

 ゲームは8ステージ構成で、1つのステージが前半と後半に分かれています。残機は基本的に2機。敵にやられた場合は前半、または後半の最初からやり直しとなりますが、不思議と理不尽さはありません。なぜなら、敵の配置や攻撃パターンをしっかり覚えれば進めるからです。道中にある強化アイテムを回収すると攻撃力などが上がりますが、なくても問題なく遊べます。

  • ▲敵の配置や攻撃パターンを覚えていくゲームですが、いわゆる「レトロだからいじわる!」という感じもなく適切な難易度です。

 往年のメガドライブやPCエンジンを思わせる懐かしいグラフィックと、アクションゲームが苦手な人でも進んでいける絶妙なバランスが魅力的です。

 アクションゲームが得意な人は、スコアアタックやノーミスを目指して戦うのもいいでしょう。ほとんどの敵が固すぎることもなく、サクサク倒せるところが好きですね。往年のアクション的な雰囲気でありながら、いじわるな難易度の上げ方はしていません。

 個人的に気に入っているところが、サブウェポンの強力さ。サブウェポンはSPを消費しますが、遠距離攻撃なうえに連発できるので非常に強力です。SPは時間経過で回復するので、気軽に使えるのも本作の美点。1つしか装備できず、入手すると上書きされてしまうので使い勝手のよいサブウェポンを確保しながら進むことも重要です。

  • ▲サブウェポンはどれも便利です。自分は、山なりの曲線を描いて飛んでいくGrenadeが使いやすくてお気に入り。

オールドスタイルにこだわらない手触りの良さ

 2D横スクロールアクションやレトロゲーム風をうたう作品は、どうしても往年のスタイルにこだわるあまりに遊びづらさまで再現してしまう場合があります。本作は見た目こそ80年代から90年代風の硬派な作りですが、そうした悪い意味でのレトロ感は皆無。非常に遊びやすくまとまったアクションです。

  • ▲ステージごとにハイスコアが記録され、1回でも到達すればそのステージから再開可能。またステージ1から……なんてこともないので安心です。

 難易度の上がり方が非常に丁寧で、バリバリの高難易度というよりも古きよきアクションゲーム。手ごたえはあるのですが、いじわるな初見殺しは少なく敵の数も適度です。ヤシーユ自体が強いので、敵の配置や動きを覚えて慎重にプレイすれば問題なく進めると思います。

  • ▲無敵状態で切り抜けるDash Attackが強力。炎の柱を潜り抜けて先に進む移動手段としても使えます。

 Dash Attackの無敵状態で敵や火柱をスルーしながら進んだり、高いところにあるアイテムをHigh Jumpで取りに行ったりと、画面内を縦横無尽に駆け回れるのもいいところ。操作のもどかしさもないため、快適にプレイできます。

  • ▲ジャンプ力が足りなくて登れない……なんてこともなく、操作性もいいので気持ちよく戦えます。

 強制スクロールのステージもありますが、慌てなくても落ち着いて対処できるスピードとトラップの配置。落ちる床なども、よく見るとちゃんと落ちる場所がわかります。プレイヤーに嫌がらせをせず、気持ちよく遊べる作りがうれしいですね。

 本作は、アクションエディターでゲームを作りたい人にも参考になりそうな完成度の高さです。もちろんプレイ優先の人でも、シンプルに遊べる2Dアクションゲームとしてオススメ。値段もお手ごろなので、気軽に買って遊んでみてください。

Blue Fencer Resurrection

  • メーカー:Leimonya(礼門屋)
  • 対応端末:PC
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2020年10月16日
  • 価格:310円