ダチってのは、学院生活において一番大切な財産みたいなもんだ(クロウ)【軌跡シリーズ名言集】

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『閃の軌跡』に登場するキャラクターの1人、クロウ・アームブラストのセリフ。先輩である彼がリィンに語った名言と、その真意についてご紹介していきましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

ダチってのは、学院生活において一番大切な財産みたいなもんだ(クロウ)

●終章 士官学院祭、そして――(英雄伝説 閃の軌跡I:改 ‐Thors Military Academy 1204‐)

 クロウはリィンたちの通うトールズ士官学院の上級生で、同期であるトワ、アンゼリカ、ジョルジュらとともに《ARCUS》の運用テストを実施したメンバー。ちゃらんぽらんな性格もあって、どんな集団にでもすぐに馴染むことができる社交性の高い人物です。




  • ▲《VII組》の入学オリエンテーションを見守る4人。それぞれクラスは違いますが、1年時に同じチームで動いていたため、その後もよく一緒にいるようになったとか。

 後輩のリィンとは“50ミラ(とその利子)”をめぐる絆で強く強く結ばれ(詳しくはこちらの記事をどうぞ)、『閃の軌跡I』の物語終盤に行なわれた士官学院祭の後夜祭にて、キャンプファイアーを眺めながら語り合う場面もありました。

 そこで先輩からのアドバイスとして語られたのが、今回の名言です。





「ダチってのは、学院生活において一番大切な財産みたいなもんだ」



  • ▲すかさず“恥ずかしいセリフ”で返すリィン、さすがです(笑)。

  • ▲出席日数不足で卒業が危うくなり、《VII組》に一時的に編入する救済案を受けているクロウ。しかしこの言葉の裏の気持ちを考えると、こちらの涙腺も危うくなります……。

 さて、ここからはこの名言を踏まえて、クロウの言葉の真意を考察していきましょう(以降の作品のネタバレがあるので注意!)。

 上述の通り、クロウは誰とでも打ち解けられる性格で、同級生はもちろん後輩や街の子どもたちとまで幅広く交流を深めていました。

 そのなかでも、《ARCUS》試験運用チームの仲間であるトワ、アンゼリカ、ジョルジュと特別に仲がよかったのは間違いないでしょう。

  • ▲とある回想より。クロウがふざけてトワが突っ込み、アンゼリカがかき回してジョルジュがなだめる。そんな楽しそうな“普通の学生”を満喫していたのがうかがえます。
  • ▲のちにRF社が生産することになる導力バイクは、4人が共同制作していたものでした。

 しかし、そんな穏やかな時は“一発の銃弾”によって終わりを告げることになります。

  • ▲クロウは《蒼の騎神》オルディーネに乗り込み、リィンたちの“敵”として立ちはだかることに。
  • ▲「俺の本分は《C》」「士官学院に潜入したのは鉄血の首を取るため」「学院生クロウ・アームブラストは、ただの“フェイク”さ」などと言い放つクロウ。すべてが偽物だったのかと問うリィンにも「その通りだ」と突き放します。

 クロウが自らの手で引き金を引いた帝国の内戦勃発。彼は《帝国解放戦線》のリーダーとして、内戦を貴族連合側で戦っていくことになります。その際、かつての《ARCUS》試験運用チームの4人が邂逅を果たす場面も。



  • ▲ジョルジュはリィンが駆る《灰の騎神》ヴァリマール用の武器加工を手掛けており、その腕をクロウはさすがだと称賛していました。

  • ▲最新鋭の巡洋艦を軽々と乗りこなすトワとアンゼリカにも、“規格外”だと惜しみない称賛を贈ります。その口調からは、とても“フェイク”な関係だったとは思えない感情が込められているように感じました。



  • ▲トワたちもまた、離れていったクロウを取り戻すと強い意志を見せつけます。一方的に裏切られても、それまでの関係すべてが嘘なんかじゃなかったと言わんばかりに。

 「お前らがオレのところに辿り着けるかどうか、楽しみに待たせてもらうぜ」と言い去っていくクロウ。

 しかし……彼らが直接言葉を交わしたのは、これが最後となってしまいました。《煌魔城》における最終決戦で、クロウは命を落とすことになります。最後まで、リィンがトワたちと交わしてきた「クロウを取り戻す」という約束を気にしながら。




  • ▲クロウを加えた4人で、先輩たちには士官学院を卒業してもらう。そう約束して決戦に臨んだリィンでしたが、運命のいたずらによってその約束は果たせずじまいとなります。

 さて、ここでかつての後夜祭で彼が言ったセリフを振り返ってみましょう。

「ダチってのは、学院生活において一番大切な財産みたいなもんだ」

 いつも飄々としていて、つかみどころのなかったクロウ。決して本心をさらさず、復讐という真の目的のために生き、大切な“ダチ”ですら裏切って信条を貫いた彼ですが、だからこそ、この言葉は彼の本当の願いだったのだと思っています。

 あるいは、偽りだらけの学院生活のなかで、彼が得られた唯一の“本物”。一番の財産こそがトワ、アンゼリカ、ジョルジュらとの絆だったと考えると、いかに彼らがお互いを大事に想い合っていたかがわかるというものです。

 そしてもちろん、“悪友”として育んできたリィンとの絆もまた、クロウにとっては大切な財産の1つであったのは間違いありません。

 その後もなんだかんだといろいろなことがあって、クロウたち4人の絆がもう少し描かれる場面もあるのですが、それはまた別の機会ということで。この名言についてはここまでとさせていただきます。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

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