『アンジェリーク』18年ぶりの新作『ルミナライズ』をプレイ! ゲームの快適さが大幅にアップ

ヒムロ
公開日時

 コーエーテクモゲームスから5月20日に発売されるNintendo Switch用恋愛シミュレーションゲーム『アンジェリーク ルミナライズ(アンミナ)』のプレイレポートをお届けします。

 『アンジェリーク』は乙女ゲームのパイオニアというべきシリーズ。シリーズの新作はなんと18年ぶりとなります!

 本作『アンミナ』では設定やシステムなどは従来の形を残しつつ、気軽に遊べるような難易度の設定や便利なスキップ機能が追加されています。シリーズのファンはもちろん、初めて『アンジェリーク』にふれるユーザーも楽しめる作りに。

 ここではスーパーファミコン版から『アンジェリーク』を体験している筆者が、プレイしたレポートをお届けします。

『アンジェリーク』シリーズとは!?

 シリーズで共通しているのは世界観設定。宇宙を治める女王とその補佐官、女王に仕える9人の守護聖の存在、そして女王候補が存在しています。

 プレイヤーは女王候補として大陸を育成しながら、守護聖たちと親交を深めていきます。最後は女王になるか、恋を成就させるかの選択を迫られることに……。

 また、本格的な育成パートを楽しめるのもこのシリーズの特徴です。それが難しいと感じる人もいると思いますが、やり込むのが好きな人にはたまらないはず。

 ひたすら恋愛を楽しむのもいいのですが、オススメは女王候補として存分に力を発揮しつつ恋愛も突き詰めるプレイ。女王候補の仕事ぶりは守護聖に評価されるので、サボってばかりもいられないのですが……。

 どのタイトルも舞台は宇宙ですが、本作で描かれるのは令梟(れいきょう)の宇宙です。ちなみに過去作は神鳥の宇宙、聖獣の宇宙となります。神鳥の宇宙については『アンミナ』のストーリー内でもちょくちょく話題に登場していました。

急募、女王候補!?

 さっそく『アンミナ』のプレイをスタート。コミック調で進むムービーで一気に主人公への理解が深まります。

 女王候補は主人公とライバルのレイナという2人がいて、どちらも惑星・バースから来ました。現代日本のOLといった雰囲気です。

 最初に難易度を選ぶのですが、初めて遊ぶ人は絶対に“易しい”を選んだ方がいいです! シリーズ経験者なので“普通”で大丈夫と思ってプレイしていましたが、中間試験でレイナに負け続けました。

 なお、“難しい”を選んだ場合、レイナの体力(=行動力)が主人公より1つ多い状態からスタートします。

 主人公の名前はデフォルト名では“アンジュ”となっていますが、変更することも可能。デフォルト名で進める場合は「アンジュ」とボイスつきで呼んでもらえるので、一度はプレイしてみることをオススメします。

 いきなり令梟の宇宙にある飛空都市に連れてこられたり、女王候補として試験に臨めと言われたり、よくわからないことが起きるたびに起こすアンジュの反応がリアル。感情移入しやすい印象を受けました。

  • ▲水の守護・カナタが夜に部屋に来た時の反応。カナタはバースから来た高校生なので、アンジュがこんなことを思うのも納得です。

 ライバルであるレイナは、仕事のできるクールビューティーといった雰囲気。手ごわそうなライバルですが、彼女との相性や親密度があります。レイナとの友情次第では結末に変化があるのかも……。

  • ▲このシーンから、絶対に手ごわいキャラだと感じました。

 プレイヤーが決める星座と血液型は、守護聖との相性に関係します。相性が低くても恋愛は可能ですが、高い方が進めやすいです。なお、レイナの星座と血液型は2周目以降に変更できるようになります。


  • ▲直感に従い星座と血液型を決めたところ、光の守護聖・ユエとの相性が一番いい結果に。

どちらが女王にふさわしいかを決める女王試験

 アンジュとレイナは、女王試験の一環でそれぞれ大陸の育成を任されます。

 大陸を発展させるには、9人の守護聖に力を送ってもらう必要があります。好きな守護聖にだけ力を送ってもらったり、なんとなく選んで送ってもらったり……ということはNG。大陸には住民がいるので、彼らの望みを聞き入れつつバランスよく力を送ることになります。

 守護聖との親密度が高いと送ってもらえる力の量が増えるので、気になる守護聖以外ともコミュニケーションを取るのがライバルに差をつける近道に。

 また、仲がいい守護聖が気を回して依頼外でも力を送ってくれることがあるようです。ただし、それが裏目に出てしまう時もありました。


  • ▲どちらもユエが力を送るシーンですが、依頼に応じる場合と守護聖の意思で送ってくれる場合でテキストに微妙な差があります。

 力を送ってもらうだけでなくレイナの妨害を依頼することが可能。ただし、逆にレイナから妨害されることもあるのです。

  • ▲妨害を依頼しても守護聖との親密度は上がるので安心を。

初心者でも安心の“マイコンシェル”

 ゲーム中の1週間は7日あり、大まかに分けると月から金の曜日は“大陸の育成”、土の曜日は“大陸の視察”、日の曜日はデートとなっています。

 平日は毎日体力を有効に使いながら大陸に必要な力を考えて守護聖のもとを訪れて、仕事を離れた彼らと交流して、日の曜日のデートの約束も取りつけて……と、やることが満載。

 項目が多いので、どうしてもルーチンワークのようになりがち。そんなルーチンワークを解決してくれるのが“マイコンシェル”です。

 “マイコンシェル”では平日の5日or1週間丸ごとの行動を、自分好みにカスタマイズして一気に決められます。

 さらに予測になりますが、行動を決定したあとのステータスの上昇を確認可能。ここで“戻る”を選択して、プランを変えずに再び結果予測を見ると結果が変わっていることもありました。

 とにかくストーリーを進めたい時や、プレイ序盤で育成のやり方がわからない時は“マイコンシェル”がオススメです!

個性的な守護聖たちとの交流が描かれる

 親密度が上がる交流はいくつかあり、力を送ってもらう依頼をするのもそのひとつ。土の曜日の“大陸視察”でも一緒に行った守護聖との親密度がアップするので、誰を誘うかは慎重に。

 大陸が発展すると大きな施設が作られて、一緒にそこを訪れると守護聖の好きなものに変化が起きることもあります。

 日の曜日はさまざまな場所でデートが可能。森の湖やカフェテラス、さらに28日目以降は公園で女王候補としての資質を問うような“青空面談”が行われます。


  • ▲青空面談では最低でも3つの質問をされます。3問でクリアすると彼と一緒にいる時間が延長となります!

別の選択肢を選びたくなる!

 会話中に発生する選択肢やリアクションによって、彼らの感情が変化します。

 共感されると人間はうれしくなるもの。もちろん守護聖も同様で、喜んだりうれしそうな様子を見せてくれたりします。

 ちなみに親密度が低下することはないので、自分の思うまま選んでも平気です。

 感情が興味に傾くと、“自分とは違う考えを持った女性”として見られるようになります。そのことで悩む守護聖や、だからこそ気になる守護聖など、反応はさまざま。

 画像は興味にシフトしたカナタ。まだ高校生なので割り切れないことも多そうですが、自分と違った考え方のアンジュに感心した様子です。

 同じ質問でも別の答えを選ぶことで反応が変わるので、1周目と2周目で別の選択肢を選びたくなります。

 難易度を下げることで簡単に楽しめるのですが、逆に難易度を上げることでレイナととことん競うこともできます。仕事に恋、どちらも頑張ることは大変ですが、達成した時の爽快感は抜群です! 

 シリーズタイトルになりますが、本作から遊び始めてもわかるように配慮がされています。またセーブデータを製品版に引き継げる体験版が配信中

 皆さんも令梟の宇宙で女王候補に転職してみてはいかがでしょうか?

イラスト・キャラクターデザイン/紗与イチ ©コーエーテクモゲームス All rights reserved.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら