資材を無心に集めるのがたまらない『Valheim』。戦闘や冒険などマルチプレイを振り返る【綾那のゲームに夢中】
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さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第45回をお届けします。
皆さん、ゲームしてますか?
今日は時間を忘れて、仲間たちとずっとやっていた『Valheim』について書きたいと思います。
Steamにてアーリーアクセス版がリリースされてからわずか1カ月で500万本を突破したすさまじいゲーム。
まだ製品版でないのにこの快挙。
広大なフィールドの中で資材を集めながら居住できる場所を作り、時には強大なボスに立ち向かっていくサバイバルアドベンチャーなのですが、何がすごいってこのゲームを制作したチームの人数はなんと僅か5人!
そして驚くことなかれ。自動生成されるオープンワールドの世界なのに容量が1GB! この容量ですが、決してボリュームが少ないわけではありません。
グラフィックは粗いですが、どこか懐かしさを覚える感じがしませんか?
滑らかで美しいグラフィックもいいのですが、『Valheim』のようなPS2時代を思い出すグラフィックは味があり、学校から帰宅したらすぐゲーム機のスイッチを入れていた子ども時代を思い出します。
ハマれば延々とプレイできてしまう中毒性があるし、グラも気になりません。
ちなみに私は夕方7時から朝の5時にかけて、現時点で存在しているラスボスを討伐するまでを、フレンドとボイスチャットを繋ぎながら楽しんでおりました。
「このゲーム、無限にできる!」が合言葉のように、黙々と作業する我ら。やめ時がまったく分からないので、毎日眠気が限界をこえるまでとりあえずやってました(笑)。
強力なボスこそ思い出深い
このゲームはヴァイキングや北欧神話からインスパイアされており、ストーリーが存在しております。
タイトルにもある“Valheim”は、最高神オーディンに追放された邪悪な者たちが流刑された場所。
いつしか神々からも忘れられた場所になっていた“Valheim”ですが、ここに追放された邪悪なる者たちが再び力を蓄えようとしていると知ったオーディンは、偉大なる戦士たちの魂をワルキューレによって蘇らせ、邪悪なる者たちを打ち倒すためにValheimへと送るわけです。
これがプレイヤーキャラですね。
私は建築する側でなく、資材をただ無心に集めるのが好きな派。あと敵と戦うことに生きがいを感じる派でもあるので、基本的に他のワールドに遊びに行った時はフレンドの資材チェストを埋めるのが好きですね(笑)。
「最初から最後まで建築だけやっていたい!」という人もいると思うのですが、ボスを倒すことで作れるものが増えていくので、たまには戦士として邪悪なる者たちを狩りにいかねばなりません。
一番最初に戦うことになる鹿の邪悪なる者エイクスュル。名前の発音は難しいですが、攻撃を見切ってちゃんと動けば難なく倒すことが可能でしょう。
近接武器を選ぶのか、それとも下準備は必要になるけど弓でいくのかは自由。
最初に降りた祭壇に倒したボスのトロフィーを掲げると、いろいろなスキルを入手することができます。
私的に一番苦戦したのが大骨と呼ばれるボスでした。周りに足場を作って遠距離攻撃で地道に削っていく作戦でいったのですが、1時間くらいかかりましたね(笑)。
大骨は鈍器以外の攻撃がそんなに効かないので持久戦を覚悟していたのですが、相棒とあわせて5000本ほどの矢を消費しながら倒しました。修行か!
足場の下に広がるのは緑色の地獄(毒)。やむことのない沼の雨の洗礼。十分に持ってきたと思っていた矢が底をついた時の絶望……。
そして相棒が決死の覚悟で拠点まで戻り、物資を持って帰ってきた時の勇ましさ!
苦労して倒したボスは思い出深いですね。
イカダや建築も印象的
『Valheim』はフィールドごとにおおよその敵の強さがあり、草原→黒い森→沼地→雪山→平原の順で、敵の攻撃が強力になっていきます。
しかし、このゲームのマップは自動生成。よって開始地点のすぐ側に雪山が形成されていることもあるわけです。
私のワールドも、すぐ近くに雪山があったので「おーー、雪山だ!」と何の気なしに登って痛い目をみましたね……。
こっちは生まれたての小鹿みたいな状態なのに、襲い来る自然の厳しさ。そしてオオカミ。いとも簡単に墓石にされるこの世界では、生を実感できます。
体力が尽きると死んでしまうんですが、死んだ場所に墓石が立ちます。そこに持っていたものが入っているので、再びその場所まで戻ってくることができれば装備をロストすることはありません。
ただし、それが海の上だと話は別です。
そう! あれは「次に目指すのは沼地のボス大骨! まず沼地を探していこう!」ということで、イカダで大海原を渡っていた時でした……。
拠点から遠く離れたところで沼地を見つけて、とりあえずポータル繋いで一旦体制を整えようと陸地に向かったんです。黒くて長い生物が背後に迫っているとも知らずに。
陸付近にゴツイ敵がウロウロしていたので上陸に手こずっていたら、いきなりイカダがダメージを食らいだしたんですね。実は沼周辺地の水があるところにはヒルが泳いでいて、乗り物を攻撃してくるんですよ。
これが小型船とか大型船ならばスピードで振り切れるんですが、イカダは所詮イカダ。泳ぎ以上、船未満。
必死で弓で応戦するも敵は3匹のヒルと2体のドラウグル。持っている中でいい装備を着ていたので必死に逃げましたがイカダは沈没。我々の意気は消沈。
この経験を踏まえ、新しい地に赴く時は1つ下のレベルの装備を着ていくことを心がけるようにしています。
ちなみに航海中、ヒルよりもやばい海蛇にたまに出くわすので注意! ソロでこいつと出会うと生きた心地がしません。
そんなこともあって、大航海する時は大型船での航海をオススメします。
長老を倒したくらいの時にも皆で一度航海に出たことがあったのですが、その時は運悪く、平原に降り立って地獄をみました。
見た目ゴブリンなのに攻撃力がドラゴン並みの奴とか、どこからともなくワンパンで殺しに来るデスキートとか……。特にデスキートの一撃必殺には慣れるまで苦しめられましたね。
その時でしたが、勇気ある英雄がイカダでロストした場所まで単身の旅に出て、2回のリベンジ航海を経てなんとか装備を取り戻すことができたんです。
その際に作ったポータルの名前が“英雄の帰還”でした(笑)。みんなでめちゃくちゃ盛り上がりましたね!
先ほども言ったように、私はもっぱら資材集めと冒険隊長に勤しんでいるので建築の方はさっぱりです。
そんな私でも、「理にかなったゲームだな」と感じるのは以下のようなルールがあるからです。
・雨に濡れている場所は耐久値が減っていくので、ちゃんと屋根をつける。
・無理な建築はできない。例えば、木同士が接着していないとそのまま壊れる。
・頭上にスペースを作らないで焚火を起こすと、一酸化炭素中毒になりかける。
・作業台やベッドは野ざらしで置いても機能しない。ちゃんと壁と屋根をつける。
以前にSNSで見たんですが、エッフェル塔やノートルダム寺院などを再現している職人がいてビックリ! 『Valheim』の建築術で作る相当の工夫が必要だと思うので、骨組みの部分とかを見たいですね。
今後、クロスプレイができるようになったら、さらに人気が出そうなタイトル。アーリーアクセスの時点で無限に遊べるほどおもしろいです。
まだやったことがないけど、気にはなっている人がいると思います。動画を見て調べることもできると思うのですが、自分で遊んだ方が何倍もおもしろいので、ぜひさわってみていただきたいです。
さぁ、共に木を切りにいこう!!
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『Valheim』
- 開発元:Iron Gate AB
- パブリッシャー:Coffee Stain Publishing
- 対応端末:PC(Steam)
- ジャンル:探索サバイバル
- 配信日:2021年2月2日
- 価格:2,050円