本田翼さんが総指揮の『にょろっこ』レビュー。地上と空で繰り広げられる非対称型の対戦

sexy隊長
公開日時
最終更新

 6月8日に配信されるスマホ向け非対称型対戦アプリ『にょろっこ』のレビューをお届けします。

 本作は、オンライン対戦ゲームが好きなことで有名な本田翼さんが企画し、キャラクターデザイン、ゲームデザイン、サービス方針といった製作総指揮を務めた作品。株式会社フォワードワークスと日本マイクロソフト株式会社がサポートする形で、初心者でも楽しめるゲームを目標に共同で開発が行われました。

 配信に先駆けてプレイすることができたので、どんな魅力があるのかや対戦の雰囲気などをレポートしていきます。

『にょろっこ』の基本説明!

 『にょろっこ』は、“ビジター”という天使2人と、“キーパーズ”という人間6人に分かれた8名が戦う、非対称型対戦のサバイバルアクションゲーム(鬼ごっこゲーム)となっています。

 試合時間10分という長さなので、電車の待ち時間やちょっとしたタイミングでサクッと遊べるのが特徴です。

 全体的な世界観は、子どもの頃を感じさせる懐かしい雰囲気をベースに、本田翼さんがデザインしたカワイらしい個性豊かなキャラクターが縦横無尽に駆け巡る世界になっています。


子どものころに遊んだ鬼ごっこをオンラインで楽しめる!

 対戦の内容は“鬼ごっこ”がベースになっていて、至ってシンプル。キーパーズは追手であるビジターから逃げながら、6人で協力して制限時間内にステージ上にある鐘を7つ鳴らせば勝利!

 ビジターは、制限時間内に鐘7つを鳴らされるのを阻止するか、キーパーズを捕まえて魂をすべて吸収すれば勝利。このような対決が展開します。

 ビジターやキーパーズにはそれぞれ特徴があります。

 ビジターは、空を自由に飛ぶことができるので、上空からの攻撃や索敵が可能。

 ステージは起伏や障害物が多く、キーパーズを操作していると移動だけでも結構てこずります。ビジターはそれらを無視して移動したり、有利ポジションから一方的に攻撃ができたりとかなり脅威です!

  • ▲上空から一方的に撃てることと索敵が強いです!

 キーパーズは、基本的にはビジターから逃げることしかできませんが、草むらに隠れてやりすごしたり、ステージ上に落ちているコインを集めて自動販売機でアイテムを入手したりできます!

 自販機のアイテムには、逃げ足を早くする“車”や、完全に姿を消せる忍術のようなアイテムなど数種類が存在。これらのアイテムを駆使することでビジターから逃げ切り、勝利を掴めるようになっています。

  • ▲ステージの至るところにこのコインが落ちています。ビジターから逃げつつ集めておきましょう。
▲自動販売機と購入画面。車を購入すると、乗って逃げることができて強力ですね。

 ビジターに攻撃され、倒されてしまうと魂が現れます。その魂をビジターに全員吸収されると敗北となりますが、吸収されたからといって諦めてはいけません。

 魂を吸収されると風船の姿になって動けなくなりますが、仲間がその風船に触れると助けることができ、ゲームに復帰できるシステムになっています。

  • ▲倒されてしまい、魂があらわになってしまっているキーパーズ。

 プレイ中はテキストチャットのやりとりではなく、スタンプを使ったチャットのみになるので、スタンプを的確に仲間に送って連携をとれるのかが肝!

 プレイ中には全体ステージを見れず、仲間の位置や状況を把握できません。そのため、スタンプをうまく活用して自販機の位置を仲間に知らせたり、「鐘を鳴らしている」などの状況を教えたりすることが勝利に繋がります。

 特に重要なのは、魂を吸収されて風船になってしまった場合。風船になったことと位置を早急にスタンプで仲間に伝えましょう。風船になっていられる時間が決まっているので、時間が切れる前に助けてもらわないと復帰できずに終わってしまいます……。

  • ▲仲間がスタンプを使うと、方向が表示されるので、うまく使って連携をとっていきましょう。

個性豊かな“ビジター”と“キーパーズ”

 ビジターとキーパーズは、帽子を被った少年の“ケンタ”や、おじちゃんの“じいじ”、“天使ちゃん”や“座敷わらし”に“ゾンビ”など特徴的な見た目のキャラクターになっています。

 このキャラクターはガチャなどで入手したアバターを使用し、着せ替えが可能なので、さらに個性的な見た目にしてプレイできます。筆者は白鳥の衣装がガチャで当たり、気に入ってそればかり着ていました。

 アバターは各キャラクター専用になっているので、ガチャを引く場合にはどのキャラクターのアバターが出るのか、ドキドキするかと。

 アバターは頭部・身体・足の3カ所を変更でき、種類もかなり用意されているので、他の人と被らない自分だけのキャラクターを作れそうです。

▲ケンタのビフォーアフター。
▲じいじのビフォーアフター。

 そして、キャラクター最大の特徴は各々能力が違うという部分です。

 キーパーズ側は、足の速さ、体力、スタミナという能力の違いがあります。

 ビジター側は、地上の移動の速さ、空中の移動が速さといった能力の違いの他に、キーパーズへの攻撃方法が違います。天使だったら“銃”、座敷童だったら“毬”というように、見た目や能力が違う固有の攻撃方法になっているのも特徴です。

ビジターチームがやや有利!?

 プレイしてみると、筆者としてはビジターが有利なバランスだと感じました。「それだと不公平なのでは!?」と思う方もいるかもしれませんが、筆者はこのバランスが初心者に適していると思います。

 『Dead by Daylight』や『Friday the 13th』といった鬼ごっこゲームをプレイしたことがある人なら分かると思いますが、初心者に鬼は難しいのです。

 慣れてくれば鬼も楽しくプレイできますが、最初のころは誰も捕まえられない……それどころか誰も見つけることができない……こんな風に感じた人も多いと思います。

 初心者でも楽しめるゲームを目指している本作は、鬼であるビジターが空を飛べるので移動しやすいうえに、ステージを俯瞰で見られるのでかなり索敵しやすいです。それだけではなくステージの木で人が見にくいと思ったら、木を攻撃して壊して見晴らしをよくすることもできます。


 ここまででも十分に索敵能力が高い天使ですが、ゲーム終盤になると“コショウ”というアイテムを使用できます。

 コショウの効果は、使用するとキーパーズがくしゃみをしてしまい、ビジターチームにキーパーズの位置が表示されるという、シンプルに凶悪です。使用することによって、初心者でも楽しく鬼をプレイできると思います!

▲“コショウ”を使った瞬間、画面にキーパーズの場所が表示されます!

鐘を鳴らすのが楽しい!

 キーパーズは仲間と連携を取りつつ、鐘を7つ鳴らすのが目的です。が、鐘を鳴らすために、ちょっとしたミニゲームを行って成功させる必要があります。

 数字を順番にタップするというミニゲームになっているのですが、このゲーム中にも天使に攻撃されてしまうので、「早く終わらせなきゃ!」とかなり焦ります。

 筆者は、焦ってミスをするという典型的なパターンを連発してしまいました。


  • ▲鐘を鳴らしているシーン! このミニゲームがプレイヤーを焦らせます。

アナログのカプセルトイらしいガチャが最高!

 ロビー画面に優しそうなお婆ちゃんが営んでいる駄菓子屋さんがあります。

 ここではガチャを引けたり、各キャラクターのアバター、試合中に使用できるスタンプを購入できたりします。


 筆者のお気に入りは、見た目がカプセルトイっぽい“ガチャ”です! このガチャでは、アバターやバッジ、スタンプといったショップで売っているアイテムを入手できます。

 このガチャが、昔誰もが回したことがあるような古きよきデザインをしていて、シンプルにこのデザインに惹かれてしまった結果、暇さえあればガチャのムービーをノーカットで見てしまっていました(笑)。


 また本作には“バッジ”というアイテムがあります。

 バッジは3つまで装備できて、体力があがったり、足が速くなったり、鐘をつく速度があがったりといった能力を底上げする効果が付与されます。体力低下時に走る速度があがるというものもあるので、自分のスタイルにあったバッジを見つける楽しさがありました。

 バッジにはレベルシステムがあるので、集めれば集めるほど(上限あり)恩恵が得られるのも、いいと思います。

  • ▲バッジだけで相当な種類があるので、コレクションすることも苦労しそうです。

自由度が高く、初心者からアクション好きまで楽しめる!

 実際にプレイしてみた感想としては、シンプルな操作と目的のため、最初のプレイでも迷わずにゲーム内容を把握できて、楽しめる作品になっていました。

 オブジェクトの木を壊せたり、自販機でアイテムを購入したり、ビジターが空を飛べたりと、こういった鬼ごっこゲームの中でも自由にプレイできます。バッジシステムやキャラの選択など、慣れれば慣れるほど戦略的なプレイが可能になるので、初心者だけではなく玄人も楽しめるバランスの作品だと思います。

▲試合終了後に表示されるリザルト画面がカワイイ!

 鬼ごっこゲームが好きな人はもちろん、そもそもオンライン対戦ゲームをしたことがない人でも、オンラインでゲームをする楽しさなどをこの『にょろっこ』で体感できると思います。

 本作は、“ゲームを含めたエンターテインメントはゴールがあるから夢中になる、熱くなる”という考え方のもと、配信開始後6カ月間の期間限定サービスとなることが発表されています。

 配信期間中には、大型アップデートの実施や新キャラクターの実装もすでに発表されており、本作をプレイするかどうか、悩んでいる暇はありません! 気になっている人は、サービス開始後にぜひ体験してください。

  • ▲ゲーム起動時に本田翼さんのYouTubeチャンネル“ほんだのばいく”のロゴマークが真っ先に表示されて、思わず声が出てしまいました。

(C)Honda Co., Ltd. Published by ForwardWorks

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら