【おすすめDLゲーム】『ブラスターマスター ゼロ』はサイドビューとトップビューの探索ACTを楽しめる

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 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はNintendo Switchとニンテンドー3DS、Steamでリリースされた『ブラスターマスター ゼロ』をお届けします。

 本作は、1988年にサンソフト(サン電子株式会社のブランド)から発売されたファミリーコンピュータ用ソフト『超惑星戦記メタファイト』のライセンスを受けて、インティ・クリエイツがリメイクを手がけた作品になります。ちなみに、タイトルの『ブラスターマスター』は、『超惑星戦記メタファイト』の海外版のタイトルになります。

 リメイクとはいえ、『超惑星戦記メタファイト』をベースに、グラフィックは8bitテイストを残しつつ現世代機向けに最適化されていたり、エリアやボスの追加、アクション性の改善、シナリオ、探索要素の拡充などが行われていたりと、新作と言えるタイトル。そんな本作の魅力を紹介します。

 なお、プレイはSwitch版で行っています。

舞台は戦争と環境破壊で氷河期が訪れた後の世界

  • ▲主人公はロボット工学の分野で名を馳せる天才少年“ジェイソン・フラドニック”。

 主人公はどの資料にも情報がないカエルに似た謎の生物を発見します。その生物に興味を抱いた主人公は“フレッド”と名付け、調査をするも、ふとした拍子に逃げられてしまいます……。

 逃げたフレッドを追っているうちに、かつて人類が氷河期を乗り切るために住んでいた地底都市に辿り着き、そこで“ソフィア-III”と刻まれた車両を見つけます。主人公はフレッドを連れ戻すため、ソフィア-IIIに乗り込み冒険へと旅立つところから物語は始まります。

▲Switch版はエンジン音に合わせてコントローラのHD振動が震えるため、コックピットにいるような臨場感があります。

 登場人物として、地底都市の奥で出会う“イヴ”がいます。イヴは記憶を失っており謎多き少女ですが、なぜか身体がソフィア-IIIの整備だけは覚えており、主人公のサポート役として活躍してくれます。

▲明るく活発な性格のエンジニア少女のイヴ。ともにソフィア-IIIに乗り込み冒険してくれます。

混成型の探索アクションゲーム!?

 本作には、ソフィア-IIIを操作してエリアを探索する“サイドビューマップ”と主人公を操作してダンジョンを探索する“トップビューマップ”が存在。その2つを行き来してゲームを進めていく混成型探索アクションゲームになっています。


 サイドビューマップでは、襲いかかってくる謎のミュータントと戦いながらエリア内のどこかにいるボスや、アイテムなどが手に入るダンジョンの入口を探索します。

 迷路のようになっているエリアが多く最初は迷ってしまうこともありますが、原作である『超惑星戦記メタファイト』にはなかった“エリアマップ”が本作に追加されており、マップを駆使することで探索しやすくなっているのが特徴です。

▲エリアのどこかにある“エリアマップ”を手に入れることによって、そのエリアの構造がすべて把握できるようになります。

 ダンジョンへ入るとトップビューマップになります。ダンジョン内でもさまざまなミュータントが襲ってきます。戦った方がいいのか、戦わずに逃げた方がいいのかといった判断力が問われるエリアもあり、ゴリ押しでは進めないもどかしさと楽しさがあります。

  • ▲ダンジョンの入り口が狭くソフィア-IIIは入れないので、降車して単身でダンジョン探索をすることに。
  • ▲サイドビューマップとは異なるミュータントが襲来! 敵の行動パターンを読んで戦うのが攻略の突破口になりそうです。

 サイドビューマップ、トップビューマップともに自然溢れたエリアや工業地帯のようなエリアといった地底都市とは思えないぐらいステージバリエーションに富んでおり、新しいエリアやダンジョンへ向かう魅力があります。

▲水の中のサイドビューマップ、トップビューマップ。他にもいろいろなエリアがあるので見ていただきたいです。

主人公もソフィア-IIIもパワーアップできる!

 ミュータントと戦うためにはパワーアップが必須となります。パワーアップアイテムは基本的に、ダンジョンの最奥やボスを倒すことで入手可能。ライフアップ・エリアマップ・ソフィア-IIIの主砲強化アイテムなどがあります。

 ダンジョン攻略に必須である主人公の強化に使うのは、ダンジョン内のミュータントを倒したり、ブロックを破壊したりすると出現する“ガンエネルギー”というアイテム。ガンエネルギーを取得すると武器のレベル(ガンレベル)がアップし、強力な攻撃ができるようになります。

 頭を悩ます要素として、敵とガンレベルの相性が存在するところです。ガンレベルが6だとしても敵によってはガンレベル4の攻撃の方が高いダメージを出すことがあります。特にボス戦では顕著に相性が現れるので、筆者はメモしながらプレイしていました。

▲シールドから火炎放射器のようなものまで、多種多様な攻撃が用意されています。ガンレベルはミュータントからダメージを受けると下がります。

 このようにガンレベルを維持しつつ、ダンジョンを攻略して主人公やソフィア-IIIを強化していくのが主な流れ。しかし、ダンジョンすべてにボスがいるわけではなく、頑張ってダンジョンの最奥まで来たけど何もなかった……ということも多々あります。

 ボスはいなかったけど、エリア内の他の地点に行ける出口を発見することもあるので探索や発見のよさを味わえると思います。

▲ダンジョン内ボスと出会った時、ボスの名前や二つ名が表示される演出が用意されていてカッコいいです!

先へ進むだけがエリアじゃない!

 ソフィア-IIIの主砲を強化すると今まで倒せなかったミュータントを倒すことができ、新たなルートを開拓できます。次のエリアに進めるのですが、必ずしもエリア3で強化できたからといって、エリア3でルートを開拓できるとは限らないのです! 具体的には、エリア3で強化してエリア1に戻って新たなルートを開拓する……というようにエリアを行ったり来たりする要素が存在します。

  • ▲ソフィア-IIIは主砲だけではなく性能そのものを強化することがあります。壁に張り付く機能がついて、さらに行けるエリアが増えるかも!?

 エリアごとにいるボスを倒し先へ進むという、よくあるゲームではなく、探索がメインとなっているアクションゲームであることをプレイを通じて感じました。先へ進むべきか、通ってきたエリアに探索し忘れはないか、というように地底都市を本当に探索している感覚を味わうことができるのです。

  • ▲ダンジョン内だけではなくエリア内にボスが出現することもあります。サイドビューマップなのに、主人公単身でボスと対峙することも!?

DLCでキャラクターを追加! そのこだわりが秀逸!

 DLCとしてキャラクターを購入できる本作。キャラクターを購入すると、主人公である“ジェイソン・フラドニック”ではなく購入したキャラで本編をプレイできる“EXプレイヤーモード”が開放されます。

 購入できるキャラクターは以下の通り。

『蒼き雷霆 ガンヴォルトシリーズ』から“ガンヴォルト”


 “電撃鱗”や“電磁結界(カゲロウ)”などの第七波動能力(セブンス)といった『蒼き雷霆 ガンヴォルト』シリーズでおなじみの超能力でミュータントと戦います。

『ぎゃる☆がんシリーズ』から“えころ”


 エンジェルウェポンを駆使しミュータントをメロメロにして戦います。回復アイテムがハートになっているなど、カワイらしさであふれているキャラクターです!

『シャンティシリーズ』から“シャンティ”


 魔法とトランスフォームダンスで戦います。象に変身できるといった、自由奔放なキャラクターです。

『ショベルナイト』から“ショベルナイト”


 原作通りにショベルブレードを使用して戦うだけではなく、オリジナルの装備が手に入る可能性があるので、探索が一番楽しく感じたキャラです。

 各200円(税込)と購入できる金額は高くないのですが、キャラクターのスキンが変わるだけではなく、各々の攻撃パターンや攻撃エフェクトがオリジナルで用意されています。壁蹴りスキルやホバースキルといったキャラごとに固有要素があるという贅沢仕様です!

 性能によってゲームの難易度がかなり変化するので、購入して遊ぶのも楽しみの1つだと思います。同じステージを新鮮な感覚で楽しめるのは、何よりのポイントでした。

クリア後もまだまだ遊べる!

 本編をクリアすると、さまざまなモードが開放されます。フル装備でゲームスタートする“アンリミテッドモード”、手に入るアイテムが弱体化、ミュータントが強化されている超高難易度の“デストロイヤーモード”、本編で戦ったボスや中ボスと連続で戦うタイムアタック“ボスブラストモード”です。これにより、ゲームクリア後も飽きることがありません。

 ちなみに“ボスブラストモード”では、購入したDLCキャラクターでタイムアタックすることも可能なので、本当にとことん遊び尽くせます。

2人でプレイできるおすそわけプレイ

 Switch、Steam用のマルチプレイでは、通常プレイをするメインプレイヤーと、アシストカーソルを操作してメインプレイヤーをサポートするアシストプレイヤーにわかれて一緒にプレイすることが可能です。なお、Steam版ではゲームパッドが2つ必要。

 シングルプレイとマルチプレイはゲーム中にいつでも切り替えられるので、「ここのエリアは難しいから手伝ってもらおう!」というプレイスタイルも可能。

 他にもSwitch版、Steam版のモードとして、2人で協力しながらボスと連続で戦う“マルチボスブラストモード”、2人で戦い合う“バトルブラストモード”が存在しています。

 こちらのモードはメインプレイヤーとアシストプレイヤーという分担ではなく、2人ともメインプレイヤーを扱うモードになっています。どちらもDLCキャラクターが使用可能なので練度が問われることになりそうです!

 クリア後もまだまだ遊べる本作ですが、魅力の1つとしてストーリーがあります。主人公が調査している“フレッド”はなんなのか? 道中出会う謎多き少女“イヴ”は何者なのか? いろいろな謎要素がストーリーの前半に詰め込まれていますが、後半にはその謎が解決していきます。

 本作はエンディングと真エンディングが用意されているマルチエンディング方式。エンディングは“真”へと繋がるものになっているので、両方のエンディングを体験してもらいたいです。

 そして物語のその後を描いた、『ブラスターマスター ゼロ 2』が現在発売中。こちらは次回紹介します。

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『ブラスターマスター ゼロ』

  • メーカー:インティ・クリエイツ
  • 対応端末:Nintendo Switch
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2017年3月3日
  • 価格:980円

『ブラスターマスター ゼロ』

  • メーカー:インティ・クリエイツ
  • 対応端末:ニンテンドー3DS
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2017年3月3日
  • 価格:980円

『Blaster Master Zero』

  • メーカー:インティ・クリエイツ
  • 対応端末:PC(Steam)
  • ジャンル:アクション
  • 配信日:2019年6月15日
  • 価格:980円

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