無意識の世界、集合的無意識…なんて心理学ワードにピンと来たら『LiDiA』は絶対楽しめる!【電撃インディー#12】

Ak
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はラボゲームスタジオより配信中のPC用ゲーム『LiDiA エモーショナルアドベンチャー』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

“無意識の海”を潜る神秘的な物語

 本作のジャンルは、“エモーショナルアドベンチャー”。“エモーショナル=情緒的・感情的”という意味のとおり、感情や意識をテーマにしたSFアドベンチャーです。

 “無意識の世界”、“集合的無意識”……そんなSF的な心理学ワードにワクワクする人であれば、本作の物語や世界観はグッとくるはずです。

 あるきっかけから、謎多き“無意識の世界”に入りこんでしまった助手(主人公)。元の世界に戻るため、姿を消した教授を探しに無意識の海へと潜っていきます。

 導入こそSFチックですが、ストーリーは複雑ではなく、巨大生物とのアクションやサスペンス的展開などのエンタメ要素もタップリ。ギャグも多く、キャラ同士の掛け合いが楽しいですね。

 SF作品といっても決して敷居は高くなく、専門用語多めの作品が苦手という人でも入り込みやすいです。

 序盤のノリは明るく、シャチといっしょに世界探索を楽しむゲームかな? と思っていましたが……中盤以降は雰囲気が一変。

 現実世界の謎に迫るにつれて、暗く、深くなっていく展開は緊張感があって惹き込まれますね。

 そんななかでも序盤で出会うシャチくんは本当に癒し! 気が滅入るような展開を吹き飛ばす絶妙な空気の読めなさがありがたいです。

 まあ、出会いのときは無邪気に殺されかけるんですが! ギミックがよく分からずに6回も挑戦したのも、今ではいい思い出です。

 ネタバレになるので詳細は避けますが、ゲーム終盤で出会うことになる、あるキャラクターのヤンデレ感がすごくよかったです。

 そのキャラクターに関連したギミックも含めて、ゾクゾクしっぱなしでした。

 SF作品にありがちな小難しさやとっつきにくさは一切感じず、基本的には人間の内面や関係性を主軸に物語が描かれるので、とても共感できる内容。

 エンディングを迎えたころには、助手も教授も(もちろんシャチくんも)しっかり好きになれているはずです。

謎解きが重要となる探索

 本作はRPGツクールMVを使って作られた作品で、基本的なシステムはオーソドックス。ただしメニュー画面や戦闘はないため、RPGよりはアドベンチャー寄りの作品ですね。

 進めるうえで複雑なアクションを要求されることは少なく、どちらかというと謎解きが重要になってくるバランスです。アクションが苦手な人でも、戸惑う場面は少ないでしょう。

 謎解きの難易度はそこそこ高めで、ところどころでシビアな操作を要求されることも。トライアル&エラーを繰り返しながら進んでいく必要があります。

 水中を潜るときや敵に襲われているときなど、時間制限のあるギミックも多いですね。

 解いてみると“なるほど!”と思えるギミックが多く、物語の先が気になるだけでなく、謎解きも楽しくてどんどん先へ進めたくなります。

 セーブポイント以外でも、難易度高めのギミックの前にセーブができる点も親切設計。トライ&エラーが多い作品だけに、再挑戦が簡単にできるのがうれしいところですね。

 ゲーム全体のボリュームはクリアまで2~3時間ていど。ただし、謎解きに詰まるともう少し時間がかかるかもしれません。

 770円と低価格かつ、サクッと遊べるのでお手軽ですが、それでも満足感は十二分! 心理学系のSFが好きな人や、グッとくる人間ドラマが見たい人は、ぜひダウンロードしてプレイしてみてください。


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