『FF7リメイク インターグレード』先行レビュー。本編とはひと味違うユフィたちの戦闘に大ハマり

スズタク
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 スクウェア・エニックスから6月10日に発売されるPS5用ソフト『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE(ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード)』。その先行レビューを掲載します。

 本作は、2020年4月に発売された『FINAL FANTASY VII REMAKE』のPS5版。映像面の表現力向上、フォトモードや新ボスの追加、ユフィを主人公とした新規エピソードの追加などが特徴となっている作品です。

 本記事では、そんな『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』のなかから、ユフィのエピソードを2時間プレイしたレビューをお届け。ユフィを操作する戦闘の魅力や、盛り込まれた数々の見どころなどをひも解いていきます(※本記事にはネタバレを含む可能性がございます)。

住民の会話を聞くのがあいかわらず楽しい!

 オリジナル版『ファイナルファンタジーVII』において、ティファやエアリスにも負けない魅力を放ち、今なお根強い人気を誇るユフィ。その彼女が最先端グラフィックで生まれ変わり、この手で自由に動かせるというだけで形容しがたい感動がありました。

 ゲームを始めてすぐのイベントシーンでは、オリジナル版でユフィのテーマ曲だった“忍びの末裔”のアレンジが流れ、あまりの懐かしさに感涙するかと思ったほど……! これは、オリジナル版ユーザーにはたまらない瞬間でしたね。

 操作可能パートになったタイミングで、グラフィック面を少しチェック。PS5版はライティング調整や一部テクスチャの解像度向上などが行われているとのことで、本編と同じロケーション(七番街スラムなど)も心なしかより鮮やかに見えました。

 もともとPS4版の時点で息をのむほどの映像美を堪能できましたが、PS5版はさらにリッチな仕上がりになっているので、できれば豪華なディスプレイと合わせて楽しみたいところ!

 ユフィを操作して先に進むと、拠点となる七番街スラムに到着。時系列としては、クラウドたちが伍番魔晄炉を爆破したあとになり、テレビでもそのニュースが流れていてスラム中が混乱している状況です。

 七番街スラムを散策していて驚いたのが、住民の会話がボイス付きで新しく用意されていたことです。『FINAL FANTASY VII REMAKE』の魅力の1つは、主要キャラクター以外のNPCもふんだんにしゃべり、その会話から住民の生活ぶりを感じられることでした。まさかDLCとなるユフィのエピソードではそこまで作り込んでいないだろうと思っていたので、嬉しい誤算でしたね。

 スラム内には名無しのNPCだけでなく、ビッグスやウェッジ、ジョニーにキリエなどのキャラクターもおり、ひととおり街中をめぐって会話を聞くだけでもボリュームたっぷりです。

 この場所でユフィは本家アバランチメンバーと合流して極秘任務に臨みますが、どんな展開で物語が進んでいくかは……実際に遊んでみてのお楽しみに!

“忍術変化”で4属性の攻撃を操れるユフィ

 バトルは基本的に本編のシステムと同様で、コマンド式とアクションが融合した戦略性が高いバトルになっています。なお、PS5の仕様に合わせて◎ボタンと×ボタンの扱いはPS4版から逆になり、コマンドメニューの表示は×ボタン、回避は◎ボタンとなっています。

 ユフィの戦闘スタイルはいかにもシノビらしく、□ボタンの“たたかう”で手裏剣による小気味いい連続攻撃を繰り出せます。□ボタンを長押しすると、攻撃しつつ敵から距離をとることも可能。また、敵の攻撃を受ける直前でガードすると被ダメージを大幅に減らせるという、いわゆる“ジャストガード”性能も備わっていました。

 △ボタンで繰り出せる固有アビリティは“手裏剣投げ”。投げつけた手裏剣が敵を攻撃している間、“たたかう”は遠距離攻撃の“忍術”に変わり、遠くからでも安全に敵を攻撃できます。

 これだけでもおもしろいのですが、このシステムの真骨頂はアビリティ“忍術変化”と組み合わせたときです。“忍術変化”は“忍術”の属性を炎、氷、雷、風のどれかに変化させることができ、ユフィだけで4属性の攻撃を操れることになります。

 すでに『FINAL FANTASY VII REMAKE』を遊んだ人ならご存知のとおり、本作のバトルでは敵の弱点属性を突くことが非常に重要です。ユフィは“ほのお”や“れいき”などのマテリアに頼らなくても属性攻撃を行えるので、操作していてとても爽快でした!

 ちなみに、バトルBGMはユフィのテーマ曲“忍びの末裔”のアレンジ版。イベントシーンで流れるものとはまた違った、テンションが上がるメロディになっているので必聴です。

ソノンとの連携やカスタマイズで戦闘がさらに奥深く!

 ソノンが加入したあとは、2人パーティで戦えます。ソノンは操作キャラクターにはできませんが、コマンド指示は本編と同じく可能なほか、L2ボタンで連携モードになるという独自システムがあります。

 連携モード中はユフィの行動に連携攻撃を行うほか、ユフィとソノン両方のATBゲージを消費して連携アビリティを発動することが可能。ただし、連携モード中はソノンのATBゲージがたまりづらくなるため、常に連携モードで戦うのがベストというわけではなさそうです。このあたりの見極めもバトルの醍醐味かと!

 ユフィのエピソードでは装備のカスタマイズも可能で、本編のように武器、防具、アクセサリを自由に組み合わせられます。武器はユフィもソノンも複数あり、SPを使った強化も行えました。

 ここで注目したのが、防具の付加効果。ユフィの初期装備の防具には獲得APアップの効果があったり、ある防具には特定のアクセサリと同時装備することで真価を発揮する効果があったりと、防具自体にさまざまな付加効果が備わっていました。これはPS4版にはなかった要素で、防具選びがますます楽しくなりそうです。

 もちろんゲーム内にはマテリアもあり、武器と防具に好きなように組み合わせられます。さまざまな場所に眠るマテリアを収集し、成長させ、装備してバトルに挑む……。この一連の流れだけでも、本作を長時間楽しめますね。

 試遊時はとくに目新しいマテリアは発見できませんでしたが、なにやら珍しいマテリアがある気配は感じられたので、発売後に隅々まで探してみたいです。

本編そっちのけで遊んでしまいそうな“コンドルフォート”

 新規エピソードには、ストーリー進行に影響しないサブイベントやミニゲームなども用意されています。オリジナル版にもあった“かめ道楽”のチラシを集めるイベントも今回ついに登場し、“かめ道楽”の珍妙なテーマソングとともに楽しめます。

 七番街スラムにいるチャドリーに話しかけると召喚獣バトルにも挑戦でき、新たな召喚獣“ラムウ”と戦えます。試遊時は時間の都合で泣く泣くスルーしましたが、勝利すればおそらく“ラムウ”の召喚マテリアが手に入ると思われます。

 そして、注目すべきは新ミニゲームの“コンドルフォート”。オリジナル版で遊べたリアルタイム・シミュレーションバトルを下地にした内容で、デッキを編成して挑む戦略ボードゲームになっています。

 “コンドルフォート”のルールはそこまで難しくなく、フィールド上にユニットを配置して相手の拠点を攻め落とせば勝利。オリジナル版ではギルでユニットを購入して配置しましたが、本作では時間経過でたまるATBゲージを使うことでユニットを置けます。

 ユニットにはアタッカー、シューター、ディフェンダーの3種類があり、それぞれ3すくみの関係になっています。敵ユニットに有効なユニットを配置していくことが勝利のカギで、このあたりはオリジナル版のミニゲームに近いプレイ感覚ですね。

 また、対戦中にマテリアを使って魔法を放つことも可能。魔法は1種類につき1回だけ使用でき、“ファイア”で敵に大ダメージを与えたり、“ケアル”で味方ユニットを回復できたりしました。

 “コンドルフォート”を遊んだのは最初のチュートリアルのみでしたが、シンプルながらも奥深いゲーム性を感じられました。ボードやユニットの編成を凝りだしたらもっとおもしろくなりますし、すべての対戦相手に勝とうと思ったらこれだけで何時間でも遊べそうです!

決して軽い内容のDLCではない

 今回の試遊で2時間ほど駆け足プレイしましたが、まだまだ全然遊び足りないというのが正直な感想です。新規エピソードが2章構成であることはすでに明かされており、頭のなかで大まかなボリュームの予想をつけていたのですが、それをはるかに超える遊び要素が詰まっていて驚きました。

 なにより、ユフィとソノンのバトルがとても魅力的だったのが好印象です! キャラクター数は2人ですが、3人パーティの戦闘に劣らぬほど戦術性に富んでいて、バトルをすればするほどハマります。『FINAL FANTASY VII REMAKE』のバトルシステムは個人的に大好きなので、このバトルをユフィで楽しめるというだけで自分にとっては遊ぶ価値ありです。

 PS4版からさらなる進化を遂げた『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』。PS5を持っている人は、ぜひチェックすべき1作だと思います。

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