5月は愛鳥週間…バードウイーク…うっ、T君ごめん
- 文
- そみん
- 公開日時
5月10日から16日までの1週間は、鳥類保護連絡協議会が設けた愛鳥週間でした。別名、バードウイーク……うっ、なんかファミコン時代の思い出が脳裏によみがえってき…た…。
というわけで、電撃オンラインのおっさんゲーマー・そみんは、6月3日の『バード・ウィーク』35周年をお祝いします!
『バード・ウィーク』とは?
『バード・ウィーク』は、1986年6月3日に東芝EMIから発売されたファミコンゲーム。
プレイヤーは親鳥のマミーを操作してエサを集め、巣にいるひな鳥にエサを与えて育てていくアクションゲームです。……パッケージに書かれた正式なジャンル名は“ファンタジー・ファミリー・ゲーム”となっていますね。なんのことやら。
ちなみに箱の裏に書かれた本作の6台特長はこちら。
【バード・ウィーク6台特長】
(1)家族みんなで楽しめるファミリー・ゲームの決定版
(2)生きものを育てるという楽しいほのぼのゲーム
(3)絵本から飛びだしたようなメルヘン・タッチの楽しい画面
(4)16種類以上の可愛いキャラクターの出現
(5)海と林の2種類のボーナス・ラウンド
(6)好きなラウンドを特別に練習できるスタディー・ゲーム付
……すべてを知っている今なら、いろいろと思うところももあるのですが、当時小学生だった筆者は、このパッケージや文章にめっちゃ心がわくわくしました。
1986年とえいば、5月27日に初代『ドラゴンクエスト』が発売された年で、まだ“剣と魔法のファンタジー”は今ほどメジャーではなかったかなと(とはいえ、『ドルアーガの塔』とか『ゼルダの伝説』とか発売済でしたけどね)。なんにせよゲーム=非現実的な世界観という印象が強かった気がしますが、そんななかでリアル寄りな世界観の『バード・ウィーク』は気になりました。
また、ゲーム=バトル、すなわち戦うゲームが多い中、この『バード・ウィーク』は異彩を放っているように感じちゃったんですよね。なんて見る目がないオレ……もとい、感受性が高い小学生だったワタクシ。
おばあちゃんに「鳥を育てる、情操教育によいゲームなんだ!」とダウトすれすれのアピールまでしましたが、残念ながら財布のひもはゆるみませんでした。
その結果、友だちのT君に「絶対面白そうだから!」とプッシュして、彼の誕生日プレゼントとして買わせてしまい、一緒に遊んだのですが……35年の時を経て、素直に彼に謝りたい気持ちでいっぱいです。
クソゲーではないと思う……けど……うーん
世間一般の評価はともあれ、当時性を加味しても、クソゲーではなかったと思います。
ただ、ほのぼの育成ゲーム的な気持ちで買ったのに、そこそこ難易度が高いアクションゲームだったことにショックを受けただけで。ちゃんと雑誌とか読めよ、昔のオレ……。いや、読んでたはずなんだけどなあ。
【ストーリー:マミーちゃんのお話し(説明書より)】
ここはきらめく光のもと、さわやまな風がそよぐ野鳥の王国。その自然の中で、木や花を相手に暮らす鳥がいました。
その鳥の名はマミー。マミーはやがて大きくなり、卵を生み、その卵がかえった時、はじめて自分が巣を通った場所が危険な所であることに気付いたのでした。
さあ大変! マミーはびっくりしてしまいました。でもヒナ鳥たちはおなかがすくと大きな口をあけてさわぎます。
「えいっ」マミーは巣から飛び出しました。そこにはマミーをやっつけようとする動物たちがまちうけています。
マミーは逃まわりながらヒナ達にエサを食べさせているうちに、キノコがはえているのを見つけました。
「そうだ、あのキノコでやっつけてやろう!」。マミーはキノコをぶつけて動物たちを気絶させることをおぼえました。
それからというものマミーは、花たちが咲きほこっている春の日も、紅葉できれいな秋の日も、ヒナ達のエサを求めて巣から飛び出してゆくのでした。
……キノコ? 微妙に突っ込みたくなる部分もありますね。
ネットでも見かけますが、ひなにエサをあげると死んだように昇天していく姿は、当時はけっこう謎でした。いやまあ、あれで成長して巣立ったと言われても……。
大人になった今、思い返すと、自然界の厳しさをしっかりと表現した意欲作として、味わい深いゲームになっていた気がします。ワシとかハヤブサはともかく、ハチはむしろエサだろうとか思いますけど。
というわけで、最後は説明書に書かれた名言でおわかれしましょう。
GOOD LUCK!!
そみん:どんなゲームでも美味しくいただく雑食ゲーマー。小学校のころ、十姉妹(ジュウシマツ)を飼っていたが、『バード・ウィーク』の影響では断じてない。
(C)1986 東芝EMI/レナ―ル
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