もっと知られて欲しい良作。縦スクロールのやり込みゲー『ライジングヘル』が本当に面白い!【電撃インディー#11】
- 文
- まさん
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はTahoe Gamesが開発し、コーラスワールドワイドがPS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Steam)で販売しているローグライトアクション『Rising Hell(ライジングヘル)』のレビューをお届けします。
本作はご機嫌なヘビメタサウンドが流れる地獄を舞台に、魔物の軍勢をなぎ倒しながら地獄を駆け上がっていく縦スクロール型のローグライトアクションです。
高性能なジャンプ攻撃“ヘルブレイク”と、入手後に決められた使用回数だけ使える“魔導具”を駆使して地獄をよじ登っていく気持ち良さに加え、何度も遊べる絶妙なバランスを備えた作品となっています。
値段以上にやり込める作品となっており、もっと多くの人に遊んで欲しい良作です。個人的にもかなり楽しめたので、応援したい気持ちも込めてレビューをしたいと思います。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
テンション爆上げで敵を粉砕する超・爽快ローグライト!
このゲームは、敵を倒しながら上へ向かって登っていくローグライトアクション。後戻りすることはできず、ひたすら上を目指して突き進むゲームとなっています。
ローグライトアクションは現在流行のジャンルとなっていますが、本作最大の特徴は高性能なジャンプ攻撃“ヘルブレイク”。ただ適当にジャンプしただけだと思っていると、敵に近づいた瞬間に強烈なアッパーカットが発動します。攻撃ボタンを押していないのに、敵を一撃で破壊できて驚くかもしれません。
これこそが『ライジングヘル』特有の快感。通常の攻撃ボタンもありますが、基本的には強力なヘルブレイクで敵を次々に葬りながら塔を登っていくプレイスタイルになります。
ヘルブレイクは、敵を踏みつけるか敵の近くでジャンプすることで自動的に発動。大抵の魔物は1発で粉砕できるうえに、格闘ゲームの対空必殺技のように大きく上昇できます。
つまり、ジャンプして敵に近づいていくだけで次々にアッパーカットが決まり、その反動で上へ上へと登っていけるゲームなのです。
トゲや敵の攻撃を回避する必要もあるので力押しだけではクリアできませんが、攻めの姿勢で突き進んでいけるので爽快感バツグン!
さらに、敵の中には“魔導具”と呼ばれる強力な武器を落とすものも。魔導具を手に入れると、HPの下に新たなゲージが出現。このゲージが0になるまで強力な攻撃が可能となります。
手に入れたあとは、どこで使うかを気にする必要はなし。通常攻撃やヘルブレイクで自動的に発動するので、いつものように攻めていけばいいのです。ド派手で強力で熱い! 攻める気持ち良さこそが、本作の魅力です。
魔物を蹴散らしてエリアの出口までたどり着くと、3つのタレントから1つだけ選んで購入し、プレイヤーを強化できます。タレントの購入は、道中で魔物から手に入れた“赤いタマシイ”が必要となり、タマシイの要求数が多いほど強力なアイテムを購入できます。
3つの中で気に入ったものがない場合は、ゲームオーバーやクリア時に引き継ぐ“ケガレ”を消費して再抽選することも可能。“攻撃”や“タマシイ”など同じ種類の属性を持つものを購入していくと恩恵が得られるので、どの属性を購入するかも重要です。
手ごわいボス戦でもくじけずに遊べるサポートも完備!
道中は気持ちよく突き進めるゲームですが、中ボス戦やボス戦になると一転。弾幕シューティングのような激しい攻撃や、多数の敵に囲まれた厳しいバトルが始まり、力押しで進むのが難しくなります。
ここで頼りになってくるのが回避ボタン。ボス戦では無敵時間のあるダッシュ回避を駆使して攻撃を避けつつ、ヘルブレイクや通常攻撃のコンボを決めていくガチバトルに!
最初はこんなの勝てるのかと思うくらい激しい攻撃なのですが、回避で避けて反撃できるようになると脳汁が止まらなくなります。最初はワールド2のボスにすら勝てなかったのに、気が付くと最初の難易度は軽くクリアできるようになっていました。
とくにアクションが苦手な人や本作特有の戦い方に気が付かないと、ワールド2のボスは結構な難関。ここでゲーム自体が難しく感じてしまうかもしれません。
そこはローグライトなのでアイテムの引きの良さや魔導具の入手などでも変わってきますが、どうしてもクリアできない……。そんな時は、ゲーム開始時に“贖罪モード”を選択しましょう。
このモードでクリアすると上の難易度が解禁されませんが、死亡しても3回まで復活してやり直せます。苦戦するステージの練習にもなりますし、慣れてくるまでは贖罪モードで遊ぶのもアリです。
ケガレをためてご褒美を引き直したり、新たなアイテムを解禁せよ!
ゲームオーバーで最初からやり直しになるゲーム性ですが、引き継げるアイテムも存在しています。それが“ケガレ”。ケガレを集めると、特殊な秘宝(ゲーム開始時に選べる特性)や新たなプレイアブルキャラクターを解禁できて、ゲームの幅が広がります。
また、ゲームオーバーになっても損ではありません。ゲームをプレイするごとにゲージがたまり、一定の数値まで上がると新たな報酬が解禁されます。報酬をもらうとゲームを有利に進められるタレントや秘宝が登場するようになり、遊べば遊ぶほどプレイヤーの有利になるものが増えるので、ついつい何度も挑戦したくなってしまうのです。
基本となる“征服”モード以外に、敵を一定数倒しながら進むステージやワナだらけのステージといった条件付きのミッションに挑める“反逆”モードもあり、やり込み要素もたっぷり。ワールドの数自体は4つと少な目ですが、シンプルな操作で手軽に熱くなれる出来が良い作品です。
隠れた良作として知られないままではもったいない作品だと思いますし、値段も安価なので個人的にもオススメです。ヘビメタのリズムに乗って、ノリノリで遊んでください!
Rising Hell (c) 2021 Developed by Tahoe Games and Toge Productions. Published by Chorus Worldwide Games.
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『Rising Hell(ライジングヘル)』
- メーカー:メーカー:コーラスワールドワイド(開発:Tahoe Games、Steam版の販売はToge Productions、Neon Doctrine)
- 対応端末:PS4/Nintendo Switch/Xbox One/Steam
- ジャンル:アクション
- 配信日:PS4/Nintendo Switch版は2021年5月20日、Xbox One版は2021年5月21日
- 価格:990円(税込)、Steam版は1,010円(税込)