『転スラ 魔王と竜の建国譚』をレビュー。建国要素が楽しいし『転スラ』らしさも満点!

セスタス原川
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 バンダイナムコエンターテインメントがクローズドβテストを実施したiOS/Android向け新作ゲーム『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』の先行体験レビューをお届けします。本内容は、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの事前確認を行った上で掲載しております。

メインストーリーは物語を追体験

 本作は、育成やバトルといったスマホRPGに沿って、アニメで描かれた『転生したらスライムだった件(転スラ)』のストーリーを追体験しながら、プレイヤーがリムルとして建国・運営していく作品です。

 メインストーリーでは、リムルがスライムに転生してヴェルドラと出会うところから丁寧に物語を描いているので、ファンはもちろん、ゲームを通して『転スラ』を初めて触れる人でも楽しめます。

 さらに、物語の中には原作者である伏瀬先生監修のオリジナルストーリーが用意されています。

 これらはメインストーリーの途中に埋め込まれています。『転スラ』本筋だけでなく、ひと味違う展開も楽しめるストーリーとなっており、ファン必見の内容です。


建国機能で自分の国を作れる!

 『転スラ』と言えば、リムルが仲間を増やし、村を町に、町を国にして“魔国連邦(テンペスト)”を作り上げる物語が魅力です。

 ゲームでは、その流れを忠実に再現するべく、ストーリーとリンクして町を発展させていく機能である“建国”というコンテンツが用意されいます。

 こちらは、住居や訓練場などを建築し、町を発展させていくという、シミュレーション要素のあるコンテンツ。住居や訓練場を増築して、自分だけの“魔国連邦(テンペスト)”を築いていくことができます。

 さらに、作った町中をリムルとして散策することも可能です。建築途中の町並みをキャラクターの目線で眺めることができるのは、結構ワクワクします。この手のゲームとしても新しい遊び方と言えます。

 町中にいるキャラクターに話しかければ、コミュニケーションを取ることも可能。会話を続けて好感度が上昇すれば、アイテムをもらえたりステータスボーナスが発生したりといったメリットも。

  • ▲ホーム画面そのものが町を歩ける散策モードになっています!

 クエストをクリアして素材を集めて、キャラクターを育成しながら、国も発展させていくのが本作のゲームフロー。育成バトルRPGと建国シミュレーションの二本柱で進行するため、ゲームのやり込み要素も2倍! どっぷりと『転スラ』世界に浸れるというわけです。

 建築の待ち時間にクエストを進めておく……といった遊び分けが基本となるので、スタミナ回復と建築待ち時間を無駄にすることなくプレイできるのも嬉しいポイントです。

超迫力の3Dバトルグラフィック!

 本作のバトルは、3DCGを利用した動きのあるキャラクターモーションが目玉となっています。

 特に、必殺技発動のタイミングは迫力満点! 切り替わるカメラアングルやエフェクトが組み合わさった大迫力のバトルシーンが戦闘を大いに盛り上げます。



 通常の攻撃の演出も抜かりはなく、キャラクターたちがヌルヌルと動くバトルモーションを楽しめます。これらのバトル演出だけを見ても、かなり高クオリティにまとまっているゲームという印象です。

  • ▲違うキャラクターの攻撃に移る際に、しっかりと前衛キャラと後衛キャラが同タイミングで入れ替わるなど、プレイしていてスピード感を感じるバトルでした。

3種類の行動で戦略的なバトルも!

 バトルシステムは、加護、技能、奥義の3種類の行動を組み合わせて戦う、ターン制のカード選択型コマンドバトルです。

 プレイヤーは、自分のターンにランダムに表示されるコマンドから、同キャラクターか同種類のコマンドで一度に複数選択し、それがそのターンの攻撃になる仕組み。

 一度に多くのコマンドを選択した場合はボーナスダメージが発生。数ターンかけて同時に選択できるコマンドを溜めておき、勝負のターンに一気に発動させれば、威力も爽快感も跳ね上がります!

加護

 使用すると加護のゲージが溜まっていき、MAXまで到達すると強力なバフ効果を発動してくれます。

 加護は装備しているだけで発動するパッシブスキルも持っています。特定の属性を強化するものなどがあるので、編成の主軸となる要素です。

技能

 使用するとスキルポイントが溜まっていき、それを消費することでキャラクター固有のスキルを発動します。

 加護と異なり、ポイントさえあれば100%まで溜める必要がない即効性が強みです。

奥義

 必殺技を発動させるために必要なゲージは、奥義コマンドを発動することで溜まっていきます。

 ゲージが最大になれば、必殺技を発動させるコマンドが出現。一撃必殺の大技を発動可能です。

 どのタイプの攻撃を主軸にして戦うのかは、プレイヤーのバトルスタイル次第。キャラクターにも奥義攻撃な得意なキャラ、スキルが強力なキャラなどタイプがあるので、編成によってバトルの展開も大きく変わってくることでしょう。

 スキルを使えば、強制的にコマンドを同時選択可能な種類に変換も可能。こうして見ると、コマンドバトルでありながらパズルゲームのような要素を持つバトルシステムだなと感じました。

  • ▲リムルの能力は、技能を全て奥義に変換するスキル。必殺技をどんどん使って爽快なバトルが楽しめます。

 また、ストーリー中の一部の敵はリムルの能力で“捕食”が可能です。ダメージを与えるごとに捕食成功率が上がっていき、捕食に成功すると追加の報酬アイテムを獲得できます。



多彩な育成でキャラクターがどんどん成長!

 キャラクターの育成は、レベルアップに加えて、能力を新たに獲得する才能開放や、レベル上限アップを行う覚醒、装備にステータスアップなど多岐にわたります。


 それだけであれば他の作品でも見受けられるスタンダードな育成ですが、本作では建国の進行度が育成に大きく影響する点が特徴的なポイントとなっています。

 レベルアップに必要な“魔素”は、自分が作った国にある訓練場から獲得可能。つまり、しっかりと国造りを進めて素材を回収しておけば、クエストをクリアせずともレベルアップが可能になるわけです。

 国が発展して、キャラクターも強くなれば、感じられる達成感も2倍! うまく建国を利用して、スムーズなキャラクター育成を目指してみましょう。

想像以上に『転スラ』らしさを味わえるゲームでした!

 本作の素晴らしい点は、『転スラ』のキャラクターたちが戦ったり、ストーリーを読めたりするだけではなく、ゲームシステムが『転スラ』に沿ったものになっているところ。

 プレイヤーはリムルのように仲間を増やして町を大きくできるので、ゲームをプレイしているうえで達成感を感じるポイントは非常に多いです。美麗なグラフィックやキャラクターとの交流、町中の散歩などで、ゲームへの没入感も大満足でした。

 ゲームのお知らせやUIに大賢者の声が使用されていたり、相手を捕食できたりするなど、細かい部分にも“『転スラ』ならではの要素”を取り入れているのは好印象。開発陣の作品愛を感じる部分です。

 その他にも、ゲームのクオリティやボリューム感も満足できるレベルでした。特に、必殺技の3D演出は昨今のアプリの中でもトップクラスと感じるほどで「これは必ず全キャラ分の演出を見たい」と思わせるほど。

 ゲームオリジナルの要素もあるのでファンにもオススメ。ストーリーを追体験できるうえ、バトルRPGとしてのクオリティも凄まじいので、アニメや原作を見ていないRPGファンにもオススメの作品です。

 ぜひ皆さんも自分だけの“魔国連邦(テンペスト)”を作り、リムルの物語を自身で体験してみてくださいね!

©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
©柴・伏瀬・講談社/転スラ日記製作委員会
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。

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