『刀ミュ』新作「葵咲本紀」がついに開幕。仲田博喜さん、太田基裕さんらが作品への想いを熱く語る！

　大人気PCブラウザ・スマホアプリゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』（DMM GAMES/Nitroplus）を原案としたミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ。
　8月3日より天王洲 銀河劇場にて開幕された最新公演、“ミュージカル『刀剣乱舞』 ～葵咲本紀（きしょうほんぎ）～”のゲネプロでおこなわれた囲み会見の模様をお届けします。

出演キャストインタビュー

　本公演は、今年の冬に再演された、ミュージカル『刀剣乱舞』～三百年（みほとせ）の子守唄～の続きの物語となっています。『三百年（みほとせ）の子守唄』から引き続き出陣している千子村正と蜻蛉切に加え、明石国行、鶴丸国永、御手杵、篭手切江の4振りが新たに登場しました。
　囲み会見では、明石国行役・仲田博喜さん、千子村正役・太田基裕さん、蜻蛉切役・spiさん、鶴丸国永役・岡宮来夢さん、御手杵役・田中涼星さん、篭手切江役・田村升吾さんに公演の見どころや意気込みを語っていただきました。

開幕を迎えての今の気持ちと公演への意気込み

明石国行役・仲田博喜さん
　明石国行くんは、やる気がないキャラクターなのですが、やる気がないと取材にならないので、やる気満々でいかせていただきたいと思います！（笑）稽古期間が長く、約2カ月ほどやってきまして、たくさんの方の期待を背負ってはいると思うのですが、キャスト、製作、スタッフ、その他関係者の方々でしっかりと作ってきたものを、最高の状態で届ける準備ができたと思っております。全74公演、カンパニー一丸となって最後まで戦い抜きたいと思いますので引き続き応援よろしくお願いいたします。

千子村正役・太田基裕さん
　今回は新作公演ということで、また新たな千子村正の一面に出会えると思うと、僕自身も楽しみで仕方ないです。お客様にとって心に残る素敵な作品になるようにがんばっていきたいと思いますので、長い公演ですけれども、応援のほどぜひともよろしくお願いします。

蜻蛉切役・spiさん
　新作で4振り新しく出てくるということで、役だからということなしで僕自身が『ミュージカル『刀剣乱舞』のファンなので本当に嬉しいです。稽古場でもみんなの稽古を見たりし
て、ちょっとわくわくしちゃって、毎日みんなをご飯に連れて行ったりして、わくわくがあふれちゃっていて（笑）。早くみなさまの前にお披露目できたらいいなと思っています。

鶴丸国永役・岡宮来夢さん
　稽古期間が2カ月ある中で、僕にとって初めてのことが多くて、たくさん僕にとっても挑戦になる舞台だなとすごく思います。いろんな不安やプレッシャーを感じていますが、それも全部楽しみながら74公演がんばっていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

御手杵役・田中涼星さん
　4振りが今回初出陣ということで、稽古場でspiさんと太田さんからいろいろなアドバイスを受けて、新しい4振りもお互い助け合い、鼓舞しながら稽古に望めた2カ月だと思うので、この作品をお客様に届けられるのを楽しみであり、ドキドキしています。74公演最後まで精一杯駆け抜けられるようにがんばりたいと思います。よろしくお願いします。

篭手切江役・田村升吾さん
　この『葵咲本紀』は、長い準備期間をかけて作ってきた作品ですので、やっと幕が上がるのかと思うと素直に嬉しいです。見どころとしては、篭手切江が初めて登場するシーンなのですが、今までの『刀ミュ』にない新たな試みというか、挑戦なので、そこを見ていただけたら僕も嬉しいなと思います。篭手切江が作品の中でたくさん成長していくと思いますので、ぜひ劇場にて見ていただけると嬉しいなと思います。よろしくお願いします。

新たな4振りを演じる後輩から、古参の2振りを演じる先輩たち、それぞれの魅力を語る

田中涼星さん：すごく頼もしいお二人です。
仲田博喜さん：本当にお二人ともしっかりした先輩で、背中で語ってくれるすごく優しいです。
岡宮来夢さん：僕も同じことを言おうと思ったんですけど、背中で語るお二人です。わからないことはすぐに教えてくださったり、僕らより少し早く稽古場に来ていて、練習している姿をたくさん見ていたので、そういうところからたくさん学びました。
田村升吾さん：安心感があります。作品の中でもすごく安定感があり、土台を底上げしてくださる先輩です。日常でもすごく甘えられる素敵な先輩です。
太田基裕さん：めっちゃプレッシャーかけるな（笑）。
spiさん：みんな歌に対してすごくストイックに頑張ってくれたのが嬉しかったです。
太田基裕さん：先輩後輩関係なく、舞台上では同志としていろんなやるべきことを共に苦しんで、今日まで来たという感じです。なので、リスペクトしながら高めあっていけたらいいなと思います。

演出 茅野イサム氏からのメッセージも

　約1年半ぶりに、ミュージカル『刀剣乱舞』の新作が開幕します。
　今回は新たに明石国行、御手杵、篭手切江、鶴丸国永の４振りが刀ミュに加わります。この新しい刀剣男士たちと出会えることに心を躍らせ、とても楽しみながら作りました。

　明石国行役の仲田博喜は、生まれが関西ということもあって、明石国行の話す独特の方言もとてもよく馴染んでいますし、掴みどころのないこの役を体現出来る役者です。
　鶴丸国永を演じる岡宮来夢はこれまで殆ど舞台経験がなく、何ものにも染まっていない真っ白な彼は、鶴丸国永の無垢な姿と重なります。その見た目と中身のギャップで皆様を驚かせたいです。
　御手杵役の田中涼星は、頭のてっぺんから爪先まで正に御手杵。肉体だけでなく、御手杵の気さくでおおらかな雰囲気を持ち合わせた俳優で、非常に頼もしい存在です。
　篭手切江を演じる田村升吾は、過酷な稽古場で“れっすん”に取り組む姿が、”すていじ”に立つことを夢見る篭手切江と重なって見えました。我々にどのような夢を見せてくれるのか楽しみです。

　ミュージカル『刀剣乱舞』は役者さんが取り組まなければならないことがとても多く、また求められるレベルも高いので、皆それぞれに大変な思いをしていると思います。
　そんな中で、蜻蛉切役のspi と千子村正役の太田基裕は、この座組にとって柱のような存在です。彼らのスキルと情熱、そして芝居に対する取り組み方。これはすべての出演者の強烈な刺激となっています。太く揺るぎない柱としなやかに強い柱のように、全く違うふたつの個性でこの座組、そして『葵咲本紀』という作品を支えてくれています。
　さらに歴史上人物を演じる個性際立つ俳優たち、そして我らが誇る百戦錬磨のアンサンブル。彼らの活躍にも期待してください。

　物語に関しては、お客様それぞれに受け止めていただきたいので多くは語りませんが、今回は冒頭からとても驚きのある始まり方で、最初に脚本を読んだ時からこの物語に強く惹き込まれました。
　これまで、「阿津賀志山異聞」には「つはものどもがゆめのあと」、「幕末天狼傳」には「結びの響、始まりの音」と、物語に繋がりがあったように、今作「葵咲本紀」は「三百年の子守唄」と対になる作品です。
　ただ、演劇的構造はこれまでのものとは全く異なります。ご覧になるお客様には、「なるほどそう来たか」と思っていただけるのでは、と思います。

　脚本の御笠ノさんがよく言っていることですが、僕らは演劇人として、毒にも薬にもならないようなものを作りたいとは思いません。「刀剣乱舞-ONLINE-」に描かれていることや、更にその根底にあるものをもっと抉っていきたいという気持ちで、今回の脚本も色々なことに果敢に挑戦しています。

　今作は、今後の刀ミュの様々な可能性を提示したという意味で、岐路に立つ作品といえるかもしれません。
　この作品を生み出したことによって、ますますミュージカル『刀剣乱舞』の物語が広がっていくと思います。
　枝分かれした道のどれを選んでも、今までとは違うものが生まれるでしょうし、1つ発掘するとまた新しい鉱脈が見つかって尽きることがない。ミュージカル『刀剣乱舞』とはそういう作品なのだ、と感じながら演出をしております。
　この思いをより多くのお客様と共有できることを願っています。

ゲネプロ【1部】の模様を写真レポート

公演概要

■タイトル：ミュージカル『刀剣乱舞』～葵咲本紀～

■公演期間・劇場：
【東京】2019年8月3日～8月18日　天王洲 銀河劇場
【大阪】2019年8月30日～9月8日　サンケイホールブリーゼ
【兵庫】2019年9月14日～9月28日　AiiA 2.5 Theater Kobe
【福岡】2019年10月4日～10月6日　アルモニーサンク北九州ソレイユホール
【東京凱旋】 2019年10月19日～10月27日　TOKYO DOME CITY HALL

■スタッフ：
【原案】「刀剣乱舞‐ONLINE-」より（DMM GAMES/Nitoroplus）
【演出】茅野イサム
【脚本】御笠ノ忠次
【振付・ステージング】本山新之助　桜木涼介

■出演：
仲田博喜（明石国行役）
太田基裕（千子村正役）
spi（蜻蛉切役）
岡宮来夢（鶴丸国永役）
田中涼星（御手杵役）
田村升吾（篭手切江役）

鷲尾 昇（徳川家康役）
大野瑞生（松平信康役）
二葉 要（結城秀康役）
二葉 勇（永見貞愛役）
原嶋元久（徳川秀忠役）

大野涼太、村中一輝、鴻巣正季、杉山諒二、大黒智也
篠尾佳介、平山唯斗、佐藤誠一、久留康太、齋藤大希
市川裕介、伊達康浩、白濱孝次、塚田知紀
佐藤文平、下尾浩章、松本直也、佐伯 啓

五十嵐拓人 ※Wキャスト
森田真弥 ※Wキャスト

■主催：
ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
（ネルケプランニング　ニトロプラス　DMM.com　ユークリッド・エージェンシー）

■公演に関するお問い合わせ：ネルケプランニング　03-3715-5624（平日11:00～18:00）