『Frostpunk Mobile』インタビュー。スマホ版の新機能や世界観は?
- 文
- 紅葉つかさ
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NetEase Gamesから配信予定のiOS/Andorid用アプリ『Frostpunk Mobile』。
本作は、大寒波に見舞われた世界を舞台に、酷寒の環境で生き残るための都市建設を行うシミュレーションゲーム『Frostpunk』のアプリ版となっています。
先日発表された本作について、プロデューサーの羅超さんにいろいろとお伺いしたインタビューの内容をお届けします。
『Frostpunk Mobile』にはいままでになかった新機能がたくさん
――PS4/Xbox One/PC版では買い切り型でしたが、スマートフォン版も買い切り型になるのでしょうか。
羅超:スマートフォン版は“Free to Play”となっており、無料でダウンロードすることができます。
スマートフォン版は“忍耐”と“平穏”の2つのモードを用意していて、“忍耐”モードは、限界に挑戦したいプレイヤーのための高レベルのチャレンジとなっています。環境は厳しく、災害も多く、人々は非常に厳しい状況の中で生活しており、いつでも怒った群衆に倒される可能性があるモードです。
また、このモードでは、課金することができないのでプレイヤーは知恵と戦略を駆使してプレイする必要があります。
“平穏”は通常の建設体験であり、大多数のプレイヤー向けのモードです。悪天候は避けられませんが、災害は比較的弱く、理想の家を建てやすくなっています。
このモードでは、NPCをテーマにした追加ストーリーがより多く含まれており、基本的に失敗してやり直すことはありません。
――すでにリリースされているPS4/Xbox One/PC版は日本語にも対応していますが、スマートフォン版でも日本語版の配信はされるのでしょうか。
羅超:もちろん! 日本語版は、専門のローカライズチームを用意して準備しています。
――また、日本語版が配信されるのなら、配信時からプレイできるのでしょうか。
羅超:αテストは今年後半に開始される予定ですが、テスト期間は国ごとに異なりますので、詳細は公式サイトや公式Twitterをご確認ください。
――PS4/Xbox One/PC版とスマートフォン版にはどのような違いがあるのでしょうか。
羅超:スマートフォン版では、世界観はそのままに、ジェネレーターや気温、調理場や食料、法律などの特徴的なシステムも再現しています。
それだけではなく、ゲームがより楽しくなることを期待して、加工・建設、プロット、アドベンチャーシステムなどに多くのプレイアブルな改良を加えて、人間性にも多くの新しいストーリーを追加しました。
ほかにも、18~19世紀に絶滅した動物(ドードー鳥、フクロオオカミなど)を探索して繁殖させたり、医療システムで病気のNPCに自分の薬を処方できる(間違った薬を処方してはいけませんよ!)などの斬新なゲームプレイを導入していきます。
――スマートフォン版では、PS4/Xbox One/PC版を忠実に再現したものになっているそうですが、PS4/Xbox One/PC版でできたことはすべてできるということでしょうか。
羅超:先ほどの質問にもお答えしたとおり、世界観やシステムなど終末期の都市でのサバイバルや人間の光と闇を感じるという作品の内核となるアイデアを忠実に再現しましたが、PC版などとはすこしバージョンが異なっています。
私たちのやりたいこととして、普通のゲームではなく、人に考えさせるゲーム、プレイした後に人生を感じられるようなゲームを作っています。
――スマートフォン版の新機能として、“ローグライク・アドベンチャー”、“法律とギルド”、“希少動物救命所”、“性格の自己発見”といったものなどが追加されるとのことですが、これらは具体的にどのようなものになっているのでしょうか。
羅超:まだ、開発段階なので変更する可能性もありますが、いくつか紹介させていただきたいと思います。
“ローグライク・アドベンチャー”は、プレイヤーが探検隊を結成して、凍った世界を探索するために送り出すというものです。
多くの小さな六角形のグリッドに分割されたマップで物資を見つけたり、生存者を見つけたり、珍しいものを見つけたり、略奪者や獣に遭遇して戦ったりといったさまざまなイベントに遭遇します。
行動するには、石炭などを原料とする燃料が必要で、燃料の量に限りがあるなかで多くの物資などを持ち帰るのが目的となります。
“法律”は、まだまだ検討中なのですが、例えば、民衆のマイナス状態を明確に表示して、政令の使用が緩和されるようにしたり、政令の使用方法を最適化して、署名された法律がメイン画面でより簡単に見つけて使用できるようにしたりすることを考えています(特別建物に縛られるのではなく)。
また、新たに追加される法案として、絶望的な人がせめて一定期間だけでも幸せを感じられるような、ナショナルカーニバルの法案なども検討しています。
“ギルド”もまだ検討中でして。本作の世界のような終末の時代に他人を見つけるのはとても難しいことだと思います。ですが、テクノロジーが進歩した後だと世界のどこかで、他の街を見つけて、交流することもできるようになる……かもということで検討しています。
本作は、シングルプレイヤーでの体験を基本としています。ですので、このようなシステムは、ある程度ゲームを進めた後になってからでないと出会えない新たな斬新な体験になるのではないでしょうか。
“希少動物救命所”に関して、我々は動物保護のテーマとゲームコンテンツを組み合わせることを望んでこのシステムを追加しました。
冒険では、ドードー鳥、フクロオオカミなどの18~19世紀に絶滅した動物に遭遇するでしょう。これらの動物のほとんどは、怪我をしていたり、極度の空腹状態にあるため、助けるために連れて帰り、回復したら自然に帰すことができます。
そして、一定数の動物を救出すると、公共サービスの記念アイテムがもらえます。
“性格の自己発見”は、しばらく街を管理していると、その都度の選択によって、16タイプに対応する性格マップがどんどん明確になっていき、未来のシステムでは、自分のスタイルやどのタイプの性格に属しているかがわかるようになるというものです。
――また、これら以外に追加される新機能があれば教えていただけますでしょうか。
羅超:現在もゲーム性を向上させていますので、新機能の詳細については、公式サイトや公式Twitterをご覧ください。
――配信後にコンテンツの追加やアップデートなどの予定はどのようになっているのでしょうか。
羅超:公式サイトでは、当面はリリース時にできる情報のみを掲載する予定ですが、その後のアップデート情報などの詳細は公式サイトで掲載予定ですのでこちらでご確認ください。
――配信後に行う予定のコンテンツの追加やアップデートなどがあれば教えていただけますでしょうか。
羅超:発売後は、プレイヤーの皆様からのフィードバックをもとに、その後のコンテンツやアップデート計画を決定します。
――最後に本作を楽しみにしている皆様へ一言お願いします。
羅超:もしかしたら、決して理解されない選択もあるかもしれないし、重い代償や犠牲を伴う運命の選択もあるかもしれません。しかし、その選択をした瞬間に、すべてが報われるのか? 誰もが自分の中に答えを持っていると信じています。
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