ゲーミングフラッグシップGPUとなる“NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti”“RTX 3070 Ti”発表
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NVIDIAは本日、GeForce RTXファミリの新メンバーとなる2つのGPU、GeForce RTX 3080 TiとGeForce RTX 3070 Tiを発表しました。この2つのGPUは、全世界のGeForceパートナーを通じて、まもなく発売されます。
GeForce RTXファミリの新しいフラッグシップゲーミングGPUとなる、RTX 3080 Tiは、6月3日より全世界で発売され、価格は1,199ドルからとなっています。また、翌週にはRTX 3070 Tiが、599ドルからの価格で発売されます。
前世代のGPUはその時代の野心的なゲームへの対応を目指しましたが、『サイバーパンク2077』や『ウォッチドッグス レギオン』といった、現代のゲームはリアリティがさらに高まっており、最新のグラフィックスカードの需要が全体的に高まっています。
NVIDIA Ampereアーキテクチャを搭載したRTX 3080 Tiは、レイトレーシング、NVIDIA DLSSによる性能向上AI、NVIDIA Reflexによる遅延削減、NVIDIA Broadcastのストリーミング機能といった、高い評価を受けている機能、ならびに人気のクリエイター向けアプリケーションの高速化を可能にする追加メモリによって、パフォーマンスと忠実性が大幅に向上しています。
NVIDIAのGeForceビジネスユニットシニアバイスプレジデントであるジェフフィッシャー(Jeff Fisher)は、次のように述べています。「RTXは大成功を収めていて、ゲーマーおよびクリエイターは、GeForce RTX 3080 Tiが提供する性能と機能を喜んでくれることでしょう。RTXファミリの新たなフラッグシップとなるGeForce RTX 3080 Tiは、あらゆる世代のGPUエンスージアストにとって究極のアップグレードです」。
卓越したパフォーマンス
レイトレーシングおよびラスタライズされた、Direct XおよびVulkanのどのようなタイトルでも、GeForce RTX 3080 Tiはゲーミングにパワーを与え、さらに低遅延による応答性の向上により、数百万人がプレイしているゲームに競争力をもたらします。
GTX 1080 Tiを今も愛用しているゲーマーから見れば、RTX 3080 Tiは従来のラスタライゼーションで2倍の速度を発揮し、レイトレーシングおよびその他の最先端のゲーミング機能を有効にした状態でも処理速度がはるかに速くなっています。
GeForce RTX 3070 Tiは、この価格帯では圧倒的な性能を誇り、GeForce RTX 2070 SUPERに比べて1.5倍性能が高くなるほか、2017年に発売されたGeForce GTX 1070 Tiとの比較ではフレームレートが2倍になっています。
クリエイターにも最適
全世界に4500万人以上いるプロのクリエイターは、これまで以上にハードウェアに要求を求めています。そのため、GeForce RTX 3080 Ti GPUでは、クリエイティブ向けのパフォーマンスも大幅に向上しています。
NVIDIA Studioプラットフォームとクリエイティブ アプリケーション向けに12GBのGDDR6X(※1)メモリを搭載したRTXは、ナンバーワンの写真アプリケーション(Adobe Photoshop)、ナンバーワンのビデオ編集アプリケーション(Adobe Premiere Pro)、ナンバーワンの配信アプリケーション(OBS)およびすべての主要な3Dレンダラーを加速します。
現在、70以上のコンテンツ制作アプリケーションが、RTXアクセラレーテッドレイトレーシング、DLSSまたはAI機能に対応しています。
NVIDIA DLSS:ゲーマーが喜ぶ、AIの贈り物
AIは、ゲーム内の物理やアニメーションのシミュレーションから、リアルタイムレンダリング、AIを活用した配信機能などを通じてゲーミングに革命をもたらしています。Tensorコアと呼ばれる、GeForce RTX GPUに搭載されている専用のAIプロセッサを活用するNVIDIA DLSSは、フレームレートを高めながら、美しく、鮮明なゲーム画像を生成します。また、ゲーマーに性能の余地を与え、レイトレーシングの設定を最大限に高め、出力解像度を向上できるようになります。
DLSSテクノロジの採用は急速に進んでおり、世界をリードするライセンスゲームエンジンであるUnreal EngineとUnity Engineがこのテクノロジに対応しているため、ゲームタイトルの数は飛躍的に増加しています。
DLSSを活用して新たなレベルのグラフィックスを提供するゲームフランチャイズには錚々たる顔ぶれが揃っており、『Battlefield』『コール オブ デューティ』『サイバーパンク2077』や『フォートナイト』『Minecraft』『トゥームレイダー』をはじめとする多くのゲームが含まれています。
NVIDIA ReflexとBroadcast:究極のゲームプレイ
NVIDIA Reflexテクノロジは、システム遅延(つまり入力ラグ)を低減することで、ゲームの応答性が向上し、競技向けマルチプレイヤータイトルで敵より優位に立てるようになります。
そのため、現在では『エーペックスレジェンズ』や『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』『コール オブ デューティ ウォーゾーン』『フォートナイト』『オーバーウォッチ』『レインボーシックス シージ』『VALORANT』といった競技向けシューターゲームのトップ15のうちの12のゲームがReflexに対応しているほか、『Escape from Tarkov』と『Crossfire』がまもなくReflexに対応します。
NVIDIA Broadcastは、バーチャル背景やモーションキャプチャ、先進のノイズ除去といった、音声とビデオをAIで強化する一連の機能を含んでおり、ユーザーはこれらの機能をチャットやSkype、ビデオ会議に適用させることができます。
購入方法
GeForce RTX 3080 Tiは6月3日に発売され、価格は1,199ドルからとなっています。また、RTX 3070 Tiは6月10日に発売され、価格は599ドルからとなっています。どちらのGPUも、ASUSやColorful、EVGA、Gainward、Galax、GIGABYTE、Inno3D、MSI、Palit、PNY、Zotacといった主要アドインプロバイダー、ならびに世界中の地域のプロバイダーより、定格クロックおよびファクトリーオーバークロックのモデルを含むカスタムモデルが発売されます。
限定版のNVIDIA Founders Editionボードも発売されます(※2)。GeForce RTX 3080 TiおよびGeForce RTX 3070 Ti GPUは、主要な小売店およびオンラインストアより販売されるほか、世界中の主要システムビルダーが構築するゲーミングシステムに搭載されます。
※1:The GeForce RTX 3080 Tiには、12GBのGDDR6Xメモリが搭載されています。GeForce RTX 3070には、8GBのGDDR6Xメモリが搭載されています。
※2:日本国内での販売予定はありません。
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