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『FFXV』を遊ぶなら今。発売から約2年半越しに完結した、膨大なコンテンツの魅力総まとめ【電撃PS】

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 2016年11月29日にPS4/Xbox Oneで発売され、のちにPC(Steam、Windows10、Origin)でも発売された、スクウェア・エニックスを代表するシリーズの最新ナンバリング『ファイナルファンタジーXV(以下FFXV)』。本編発売前にCG映像作品“KINGSGLAIVE FFXV“、アニメ映像作品の“BROTHERHOOD FFXV“が公開されるなど、世界観からのアプローチにも力を注いでいたことは、記憶に残っているファンも多いはずです。

 そんな『FFXV』ですが、本編発売のタイミングではまだまだ物語で未消化の部分が多かったのも事実で、2019年3月26日に配信されたDLC“エピソード アーデン“まで、無料アップデートや追加コンテンツの配信で補完されていきました。そのため、2019年時点での『FFXV』は、ボリューム感&プレイ体験の満足度ともに発売時から大きく変わった作品になっています。

 そこで電撃PlayStation編集部では、そんな大きな広がりを見せてついに完結を迎えた“FFXV UNIVERSE”に密着。『FFXV』をクリア後に離れていたプレイヤーに向けて、大きく変わった本編の変更点や、各コンテンツを遊ぶことで何が見えてくるのかまとめます。今回の記事で『FFXV』の真の姿を確かめてみてください。なお、キャラクターをデフォルメした『FFXV ポケットエディション』(※1)については、本記事では紹介しておりません。

“FFXV UNIVERSE”内容一覧

【本編】アップデートを重ねて快適になった『FFXV』

【DLC】本編で描かれなかった3人の仲間たちのエピソード(※2)

・エピソード グラディオラス

・エピソード プロンプト

・エピソード イグニス

【DLC】プレイヤー自身の物語『FFXV MULTIPLAYER: COMRADES』

【本編・DLC】本編にさらなる要素が追加された『FFXV ロイヤルエディション』(※3)

【DLC】宿敵アーデンの真実を描く『エピソード アーデン』

※1:スマートフォン向けに、インターフェイスなどを簡略化した作品。のちにPS4、Xbox One、Nintendo Switch、PCで『FFXV ポケットエディション HD』が発売。

※2:『FFXV エピソード グラディオラス』『FFXV エピソード イグニス』『FFXV エピソード プロンプト』『FFXV MULTIPLAYER: COMRADES』がセットになったシーズンパスも発売中(¥1,389+税)。

※3:『FINAL FANTASY XV ROYAL EDITION』で新たに追加された要素をまとめた『FFXV ROYAL PACK』も発売中(¥2,000+税)。

かゆい所に手が届くアップデートを重ねて快適になった『FFXV』本編

 まずは『FFXV』本編での進化をご紹介。全部で15のChapterで物語が紡がれた本編ですが、発売当初はクリア後に解放されるChapter15でのやり込みが主な遊びでした。その後の無料アップデートにより、ゲーム体験のクオリティが増す要素が追加されています。ここではそんな追加要素から、プレイに大きく影響するものを紹介しましょう。

①ノクティス以外のキャラクターをバトルで操作できる

『本編』のバトルはノクティスを操作して進めていましたが、バージョンアップにてイグニス、グラディオラス、プロンプトに操作を切り替えて戦えるようになりました。なお、キャラクターの切り替えは“アビリティコール“でのアビリティ習得が必要です。

②クリアしたChapterを自由に選択可能できる

 タイトル画面から自由にチャプターを選んでプレイできるようになりました(本編をクリアする必要あり)。また、Chapter13のインソムニア到達時に、ノクティスと別行動していたグラディオラス&イグニス視点でのストーリーが追加されています(こちらはタイトル画面の“SPECIAL“から選択)。発売当初から厚みが増した部分も多く、クリアした人でも追加要素を気軽に体験できます。

③レベル99からレベル120にレベルキャップが解放

 最大レベルが99から120に引き上げられ、ノクティスたちを成長させる楽しみが拡大しています。それにともない、モンスターのなかにはレベル120相当の相手が出現するなど、歯ごたえのあるバトルが楽しめるようになりました。

④"レガリアTYPE-D"でオフロード走行が可能に

 通常では街道しか走行できなかったレガリアを、“レガリアTYPE-D“に改造できるようになりました。これにより道がない場所でのオフロード走行や、ジャンプなど新たなアクションが可能です。しかもこの状態で走行中にモンスターに接触すると、ダメージを与えられる仕様になっています。

⑤特別なモンスターと戦える“タイムドクエスト“を追加

 実施期間と内容が期間限定で、随時更新される「タイムドクエスト」が追加されています(現在はオンライン配信とランキングサービスが終了。特定の日時で挑戦できるクエストが変化)。キングベヒーモスをはじめ、かなりの強敵が登場しますので、腕試しにはもってこいです。

⑥各種図鑑の追加でデータベースを充実

 キャラクターの情報を見ることが出来る“キャラクター図鑑“、倒したエネミー情報を確認できる“エネミー図鑑“が実装されました。ハイクオリティな3Dモデルをじっくり観察できます。

本編で描かれなかった仲間たちの視点でエピソードを追体験!

 本編では主人公はノクトであり、彼の視点で物語が描かれていくため、道中で離脱したメンバーたちのエピソードを追うことができませんでした。“その間に何をしていたのか?“、“なぜそんな行動をとったのか?“という疑問に応える形で、3人のエピソードがDLCとして配信されています(※2)。なお、DLCはそれぞれキャラクターに合わせた操作システムが用意されており、ゲーム体験という部分でも新鮮な気持ちでプレイできます。

修行に出たグラディオラスの真意を見届ける『エピソード グラディオラス』

 ノクティスを守る“王の盾”として、自慢の大剣で活躍を見せたグラディオラス。このエピソードでは、本編のChapter06“奮起“で帝国のレイヴスに力の差を見せつけられた彼が、ノクティスたちと別れてソクタム峡谷で修行に励む物語が描かれます。そして彼はこの地で修行をした経験のあるコル将軍と一緒に足を踏み入れ、最奥で初代王の盾、剣聖ギルガメッシュに挑むことになるのです。

 そんな本DLCのポイントは、ルシス王家における王の盾の存在意義の掘り下げと、グラディオラスがノクティスに対してどんな想いを抱いているのかが語られるところです。距離が近いからか、なかなか仲間には明かせない胸の内も、目上で尊敬できるコル将軍にならば語れるという、不器用だけども繊細な彼の姿が見られます。どうしてもChapter10でのノクティスに対するキツイ態度が印象に残るグラディオラスですが、本DLCをプレイすればその印象もきっと覆るはずです。

<エピソード グラディオラスの魅力>
●グラディオラスの葛藤と王の盾の存在意義がわかる
●石柱すらも武器に大暴れするパワフルなバトルを体験
●コル将軍との共闘で“不死将軍”と呼ばれる強さを体感
●ゲストコンポーザーとして岡部啓一氏が参加

プロンプト出生の秘密が語られる『エピソード プロンプト』

 ノクティスと年齢が同じで、親友的なポジションで立ち回るプロンプト。このエピソードは本編のChapter11“罠“で、アーデンの罠にかかって列車から落ちた彼が、ノクティスたちと帝国のインソムニアで合流するまでの裏側が描かれます。その最中、帝国准将のアラネアの力を借りることになるのです。

 そんな本DLCでは、本編の敵であるニフルハイム帝国がいかにして魔導兵を作ったのか、そしてChapter13“奪還“で明かされるプロンプトの出生についての真相が語られます。本編ではやや唐突感のあった彼の告白ですが、このエピソードを見るとその真実がわかるようになっています。また、自分の生い立ちに負い目を感じる彼に対し、厳しい言葉ながらアラネアが力づけるシーンがあり、そこではあまり語られなかった彼女の素顔を見ることができるのもポイントです。

 さらにゲーム性の部分では、銃を武器とするプロンプトに合わせて、バトルもサードパーソン・シューティング仕様になっています。銃火器でロックオンして敵を撃破していくわけですが、本編とは180度違う操作感が新鮮です。

<『エピソード プロンプト』の魅力>
●能天気だと思われていたプロンプトの本音がわかる
●プロンプトの出生の秘密がわかる
●アラネアとの絡みが多く用意されている
●ゲストコンポーザーとして水田直志氏が参加

イグニスが運命に抗ったことで未来が変わる『エピソード イグニス』

 ノクティスの側付きで保護者的な立場のイグニス。このエピソードでは、Chapter09“それぞれの使命“でリヴァイアサンの啓示により倒れるノクティスを救うため、戦場と化した水の都オルティシエで、命を懸けて自らの王を護り通した彼の物語が描かれます。

 この戦いでイグニスは視力を失いますが、多くのプレイヤーが「なぜイグニスの目が……」と、衝撃の展開に肩を落としたはずです。本DLCではその答えが提示されますが、じつは最大のポイントはそこではなく、マルチエンドを採用している点です。最初のプレイでは本編と同じ運命を辿る展開になりますが、クリア後に再度プレイするともう1つの結末が見られます。この展開は“if”とわかっていながらも、クリアしたファンならば「こうであってほしい!」と思う理想の展開なのです。

 そして物語以外にも注目なのが、イグニスの強さが引き立つゲームシステム。魔道フックショット使って建物間を立体的に移動しつつ、属性を付与できるダガーで行う素早い攻撃は、思わず「イグニス強えぇ!」と唸るほど。本編では味わえないスピード感溢れるバトルは、病みつきになるはずです。

<『エピソード イグニス』の魅力>
●イグニスがどれだけノクティスを大事に思っているのかがわかる
●レイヴスがどれだけルナフレーナを大事に思っているのかがわかる
●クリアした人が誰もが願った“幸せな未来”を体験できる
●ゲストコンポーザーとして光田康典氏が参加

ノクティスが神影島で眠る10年間を王の剣として描く『FFXV MULTIPLAYER: COMRADES』

 こちらのDLCは先に紹介したキャラクターのエピソードと異なり、プレイヤーがアバターを制作して、ルシス王家の“王の剣”として活躍するコンテンツです。時代は本編のChapter13の最後にノクティスが神影島で眠りにつき、10年後に目覚める間までとなっており、闇に覆われた世界で懸命に生きる人々の模様を知ることができます。

 なお、王の剣とはルシスの王から魔法の力を貸与され、魔法やシフトブレイクが使える特殊部隊のことです。そのため、ゲーム中ではノクティスと同じように、シフトブレイクを使いながら戦うことができます。

 物語的な見どころは、ノクティス以外のキャラクターたちが総登場して、王であるノクティスが帰還するまでいかに踏ん張っていたのかを知ることができる点です。主な目的は電力を回復させつつ、人々が安全に暮らせる拠点を広げることですが、本作はオンラインマルチプレイに対応しており、ほかのプレイヤーと協力してミッションをこなすことができます(ソロプレイも可)。

<『FFXV MULTIPLAYER: COMRADES』の魅力>
●“KINGSGLAIVE FFXV“で活躍した王の剣になれる
●ノクティスが眠りについた10年間の裏がわかる
●『FFXV』好きの仲間とオンラインで一緒に遊べる
●ゲストコンポーザーとして植松伸夫氏が参加

今から始めるならば『FFXV ロイヤルエディション』がお得!

 こちらは『FFXV』本編に加え、これまで配信されてきた6つのダウンロードコンテンツや特典アイテムが収録されたタイトルです(※3)。それに加え、新たなエネミーやサブクエストを含む王都インソムニアの追加マップ、ノクティスが扱える真・ファントムソード、クルーザーをはじめとする新たな釣り場と料理の追加など、遊びの幅が大きく広がっています。

 とくに注目すべき要素は、王都インソムニアの追加マップです。Chapter14で王都に乗り込むノクティスたちですが、本編ではすんなりアーデンの元へとたどり着けていました。ですが、この追加されたマップでは、破壊されつくされたインソムニアを歩き回ることができます。しかも、そこではコル将軍を筆頭にした王の剣と出会うことができるのです。彼らがいかに王の帰還を待ちわびていたのか、最終決戦前にこの熱い演説シーンが流れるのですが、ここは“KINGSGLAIVE FFXV“を見ていた人は、グッとくるものがあるはずです。

 また、物語的な補完だけでなく、『FF』シリーズで人気の強敵・オメガとも戦うことができるのもポイントです。これはある意味やり込み要素の1つで、倒せばノクティス専用のアクセサリ“レアメタル“や称号が手に入ります。

<『FFXV ロイヤルエディション』の魅力>
●コル将軍をはじめ王の剣が尽力していた姿を見られる
●イリスとの会話イベントがある
●真・ファントムソードでノクティスが大暴れできる
●『FF』シリーズの強敵・オメガと戦える

もう1人の主人公でもあるアーデンの真実を描く『エピソード アーデン』

 そして最後のDLCとして発売された『エピソード アーデン』。本編で主人公・ノクティスと対峙したアーデンにスポットを当て、“彼はなぜ歴史から消されたのか?”という、本編をクリアした多くのファンが求めていた答えを知ることができるDLCとなっています。

 そんなDLCのポイントは、アーデンというキャラクターを通じて『FFXV』の舞台となるイオスの世界がどういう理で、どんな風に生まれて、何をもって悪に染まったのかが描かれるところです。本編をプレイしただけでは、彼は単にノクティスに執着する壊れた男というイメージだったと思います。ですが、本DLCをプレイすると彼の悲しい過去が見え、狂っていく過程を知ることができ、いつしか彼を応援していることに気づくはずです。

<『エピソード アーデン』の魅力>
●アーデンがルシス王家に恨みを抱く理由がわかる
●若き日のレギス王と戦うことができる
●破壊されていないインソムニアを歩き回れる
●シガイ化の力を手に入れたアーデンの強さを体感できる

 なお『エピソード アーデン』以外にも、アラネア、ルナフレーナ、ノクティスに焦点を当てたDLC『FFXV 未来への夜明け』の展開が予定されていましたが、残念ながら制作は中止となっています。ですが、その物語は4月に発売された小説“FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-“で知ることができます。ぜひ『FFXV』の真の姿を最後まで見届けたい方は、そちらも合わせてチェックしてみてください。

※1:スマートフォン向けに、インターフェイスなどを簡略化した作品。のちにPS4、Xbox One、Nintendo Switch、PCで『FFXV ポケットエディション HD』が発売。
※2:『FFXV MULTIPLAYER: COMRADES』『FFXV エピソード グラディオラス』『FFXV エピソード イグニス』『FFXV エピソード プロンプト』がセットになったシーズンパスがお得(¥1,389+税)。
※3:『FINAL FANTASY XV ROYAL EDITION』で新たに追加された要素をまとめた『FFXV ROYAL PACK』もあり(¥2,000+税)。

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LOGO ILLUSTRATION: (C) 2016 YOSHITAKA AMANO

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ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2018年3月6日
  • 希望小売価格: 7,800円+税

ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション(ダウンロード版)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年3月6日
  • 価格: 7,800円+税

ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション(ダウンロード版)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: Xbox One
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2018年3月6日
  • 価格: 7,800円+税

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