ファンの期待に応える続編とはこういうこと! 『カリギュラ2』レビュー

カワチ
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 フリューから、6月24日発売のPS4/Switch用ソフト『Caligula2』のレビューをライターのカワチがお届けします。

※本記事内にはネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

やっぱり『カリギュラ』はオレのために作られたゲームだ……と思ってしまうからズルい

 どうも、ライターのカワチです! 自分はかつての『Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ』の長文レビューを書くぐらい『カリギュラ』シリーズが好きなので、『Caligula2』もすごく楽しみにしていました。

 ただ、『カリギュラ』がキレイにストーリーが終わっていたこと、メインとなるシナリオライターが里見直さんから原案者であったプロデューサーの山中拓也さんに変わったこと、そしてなにより『2』はキャラクターが一新されることなどが理由で不安もありました。自分にとって思い入れの強い作品なので、『2』の名前が付いていても別物になっていたら嫌だなと。

 しかし、プレイしてみるとプレイヤーの心を震わせる展開や演出は『カリギュラ』とまったく同じ。ストーリーも前作とのつながりをしっかり感じる作りになっていました。ニヤリとするポイントが多くて、これは……安心して推せる!

 なお、「前作を知らなくても楽しめるけど、知っているほうが楽しめる」という宣伝文句がよくありますが、本作に関しては偽りナシ! 本作をプレイしてから5年前の事件を描いた前作をプレイするのは全然アリだと思います。

 とはいえ、システム部分や演出に関しては『2』のほうがより便利になっていたりパワーアップしていたりするので、素直に前作からプレイしたほうがいい部分があるのも事実です。まぁ、どちらにしろおもしろすぎて両作を遊ぶことになると思います……!

 さて、前置きが長くなりましたが、『Caligula2』は、やり直したい想いを実現してくれる、過去の後悔から解き放たれる理想の世界を舞台に、その世界が偽りであると気付いた主人公が仲間を集めて“帰宅部”を結成。

 理想の世界を守るために立ちはだかる“オブリガードの楽士”と戦いを繰り広げながら、現実への帰還を目指すことになります。

 仲間が覚醒するシーンや、帰宅部のメンバーと敵である楽士が感情をむき出しにして主張をぶつけ合うシーンは、まさに『カリギュラ』! 前作『カリギュラ』やジュブナイル作品が好きな人なら、絶対にテンションが上がるハズ。

 また、ネタバレになるため、あまり語りませんが、それぞれが抱える悩みは普遍的なものもありますが、現代ならではのものもあり、しっかり現代向けに物語がアップグレードされているなと思いました。今しか語れない悩み、今だからこそ語る悩みなどがあり、とても興味深いストーリーでした。(まぁ、興味深いと言ったら悩みを抱えているキャラクターに申し訳ないですが)

 キャラクターに関しては……帰宅部、楽士ともにめっちゃいいです!! 前作のキャラクターたちが良すぎたので、彼らを超えることはないと思ったのですが、負けないぐらいに魅力的です。

 『カリギュラ』シリーズはキャラクターの魅力はそのままストーリーの大きなネタバレになってしまうので伝えるのが難しいですが、すぐに分かる表向きの設定だけでも、規律を重んじる堅物な風紀委員とか、一匹狼の金髪の女の子とか、おバカキャラで元気な後輩とか、「もう、こんなの絶対好きになるヤツ―!」と叫びたくなるキャラクターばかり。

  • ▲バトル時の変身した姿はどれも格好良くてトキメク!

 また、第一印象のインパクトで好きになるキャラクターだけでなく、交流を深めていくことで好きになれるキャラクターも多いです。自分の場合、最初に仲間になる能登吟は、それほど好きなタイプのキャラクターではなかったのですが、彼の行動を見ていくうちにどんどん好きになりました。このシリーズはあいかわらずキャラクターの描きかたが上手だなと膝を打ちました……!

 なお、ストーリーを進めることで前作と同じように心の奥底に踏み込むことが可能。彼らの目を覆いたくなるような過去の後悔を知ることができるようになっています。

 あぁ、早くキャラクターのことをめいいっぱいファンのみなさんと語りたい! でも、まだ語れない!! もどかしい!!

 また、帰宅部と楽士以外のキーマンとして、理想の世界“リドゥ”を作り出したリグレットと、そんなリグレットを否定して“リドゥ”の破壊を試みるキィという、ふたりのバーチャドールが登場します。

 キィは主人公のパートナーとして行動を共にすることになりますが、明るいおバカキャラなので、彼女が会話に参加することでかなり和みます。前作をプレイした人なら“アリア”の立ち位置と言えば分かってもらえると思いますが、アリアに負けず劣らず愛すべきキャラクターなので必見です。

 なお、どのキャラクターもボイス付きで声優陣の聴いてほしいのですが、キィに関してはとくにボイスをオンにしておくことをオススメ。笑えます。

バトルはスタイリッシュな画面と豪華コンポーサーの音楽に心が躍る

 バトルは前作のシステムを踏襲していますが、ここで改めて紹介していきましょう。

 本作は“イマジナリィチェイン”という未来を予測するシステムを搭載。いちど行動を選択すると、その行動が成功したときの未来を確認することができるので、攻撃のタイミングなどを調整してコンボを決めることが可能。ガードをしている敵にはガードを破壊するスキルを使ってガードを解いたりすることもできます。

 ただ、“イマジナリィチェイン”は成功したときのイメージなので、敵が違う行動をすることも。この予想外の行動バトルに緊張感を生んでいます。

 なお、仲間の行動はオートに任せることもできますが、しっかり戦ってくれるので強敵以外は任せてもOKかと。ここは前作よりもプレイしやすくなった印象です。

 また、前作には無かった要素としてキィの歌声でバトルフィールドをジャックする“フロアージャック”も。こちらはゲージが溜まると発動することができ、パーティ全体を強化することができます。

 楽士と戦うことでキィが新しい曲を覚えていくような形ですが、楽士の曲をキィが歌うと、また印象が大きく変わるので演出としても楽しいです。

 また、演出というと、バトル中に歌詞が表示されるのも見逃せません。本作は前作同様にダンジョン内では楽士が手掛けたBGMがメロディとして流れ、戦闘になるとボーカル付きの曲に変わります。このとき画面には歌に合わせて歌詞が画面に表示されます。この演出がスタイリッシュでバトルを盛り上げてくれます。

 ほかにも主人公たちを強化する“スティグマ”を集めたり、リドゥの住人たちの悩みを解決する“クエスト”など、やりこみ要素は豊富。長く遊べる作品になっています。前作のファンはもちろん、それ以外のRPGファンにもぜひ手にとってみてもらいたい作品になっています……!




カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


●Caligula2(通常版)

●Caligula2(初回限定生産版)


© FURYU Corporation.

Caligula2(限定版)

  • メーカー: フリュー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2021年6月24日
  • 希望小売価格: 16,280円(税込)

Caligula2(限定版)

  • メーカー: フリュー
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2021年6月24日
  • 希望小売価格: 16,280円(税込)

Caligula2

  • メーカー: フリュー
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2021年6月24日
  • 希望小売価格: 8,778円(税込)

Caligula2

  • メーカー: フリュー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2021年6月24日
  • 希望小売価格: 8,778円(税込)

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