『FFオリジン』体験版レポート! Team NINJAの本格アクションと“FF”が融合したRPGの新境地にハマる

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 現在開催中のE3で発表された、スクウェア・エニックスとTeam NINJA(コーエーテクモゲームス)共同開発による“ファイナルファンタジー”シリーズの最新作であり、新たな方向性を示すタイトルの『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN(以下、FFオリジン)』

 Team NINJAが得意とするアクションを主軸とした、本格アクションRPGの“FF”新作というだけあり、早くも注目を集めています。本作はPS5、PS4、Xbox SeriesX|S、XboxOne、PCと多機種でのリリースが予定されていますが、PS5版の体験版が6月14日から6月24日の23:59まで期間限定で配信中です。そこで今回はその体験版をプレイしてわかった『FFオリジン』の概要をお伝えします。

  • ▲体験版ではチュートリアルと、カオスとなる者がボスとして待ち構える“カオス神殿”を遊ぶことができます。

HP、MP、ブレイクゲージを管理しながら戦うアクションの基本をチェック!

 まずは『FFオリジン』を語るうえで必要な、基本情報をお伝えしましょう。体験版では主人公のジャック(CV:津田健次郎)を操作し、道中はアッシュ(CV:宮内敦士)、ジェド(CV:須田祐介)のふたりが同行しながら進むことになります。


  • ▲アッシュとジェドも攻撃に参加してくれるので、モンスターにジャックだけが集中攻撃されるケースも少なくなります。仲間が一緒に戦ってくれるのはパーティ感が味わえるし、バトル自体もラクになるのでうれしいですよね!

 道中の要所には触れると体力やMPの回復、ポーション(HP回復アイテム)が自動で補充されるキューブがあり、戦闘不能になるとそこからリトライが可能です。

  • ▲キューブに触れると倒したモンスターが復活します。そこを拠点にレベル上げをすることも可能です。

 次に基本の操作方法ですが、デフォルトではR1ボタンで通常攻撃、L1ボタンでガード、R2ボタンでアビリティ(ジョブごとに用意されている特殊攻撃)発動、×ボタンで回避(受け身)、R3ボタンでロックオンという形になっています。こちらは一般的なアクションゲームと同じ感覚設定で遊べるのではないでしょうか。

  • ▲もちろんデフォルト操作以外にも、別のセットパターンを選んだりボタン配置を自由にカスタマイズすることも可能です。

 そしてプレイ中に把握しなくてはならない要素が、ゲージがゼロになると戦闘不能になるHP、アビリティや魔法の発動に必要なMP、そして“ソウルシールド”の発動で消耗する“ブレイクゲージ”の3つです。そのなかでもMPと“ブレイクゲージ”は『FFオリジン』ならではの要素となります。

  • ▲“ブレイクゲージ”は自身やモンスターの頭上に表示される黄色のゲージです。いわゆる“スタミナ”の概念に該当する要素で、ゼロになるとブレイク状態になり身動きが取れなくなります。強力なモンスターはHPを減らすのではなく、いかに“ブレイクゲージ”をゼロにするかが重要なのです!

 まずMPの回復ですが、相手の攻撃に合わせて〇ボタンを押す“ソウルシールド”で受け止めに成功すると回復します。ただし、“ソウルシールド”の使用には“ブレイクゲージ”が必要になるので、乱発には注意が必要です。なお、“FF”というタイトルだけに、もしかしたらアイテム(エーテル)での回復手段も登場するかもしれませんね。

  • ▲モンスターの攻撃名が紫表示の攻撃はアビリティで、“ソウルシールド”でガードに成功すると“インスタントアビリティ”としてストックが可能。使用時にMPを消費しない代わりに回数制です。また、戦闘不能時にはストックしていたアビリティはなくなります。
  • ▲例えばボムが放った“ファイア”をストックし、ボムに3回ぶつけて自爆を誘う……なんて戦略もありです!

 そんなMPですが初期値は2メモリと少なく、この最大値はレベルアップなどでは増やせません。MPがあるほどアビリティ使用のチャンスが増えて有利に戦えるため、本作ではいかに最大値を増やすことが重要となります。

 そんなMPの最大値を増やす手段には“ブレイクゲージ”が密接にかかわっていて、まずモンスターをブレイク状態にすると、〇ボタンで相手のトドメを刺す“ソウルバースト”が発動できます。これを決めるとMP回復&MPの最大値が増え、アビリティをガンガン使っていけるようになります。なお、MPの最大値は戦闘不能になるとリセットされる仕様です。


  • ▲ブレイク状態になると〇ボタンが表示されるので、〇ボタンを押せば特殊な演出が入ってトドメを刺します。

あくまで“FF”のアクションゲームであり間口は広め!

 というわけで、基本情報を踏まえたうえでここからは体験版をプレイしてみたインプレッションをお届けしましょう。やはり発表情報で多くの方が気になっている点は、「Team NINJAが手掛けるアクション=難易度が高めなのでは?」ということではないでしょうか? たしかに手触り感でいえば、Team NINJAが手掛けて高い人気を誇る『仁王』シリーズに近い部分も多いです。

 例えばモンスターは一度に大量を相手にするゲームスタイルではなく、区切られたエリアに足を踏み入れると出現。ガードや“ソウルシールド”を使い、HPをいかに減らさないように1体1体確実に処理しながら進んでいく形です。一歩ずつ踏破していく感覚が好きだった方は、本作もきっとハマると思います。

  • ▲モンスターが固まっているエリアで、一度に相手にするのは愚の骨頂。おびき出して確実に1体ずつ仕留めていくのがセオリーです。

 また、特定のエリアではモンスターを全滅させると柱が倒れて足場が生まれたり、ハシゴを下ろして近道を作っておくことができるなど、探索エリアを広げていく感覚も『仁王』シリーズを遊んだことがある方ならばすぐになじめることでしょう。


  • ▲道中のモンスターをスルーすることも可能ですが、特定の場所では一帯のモンスターを全滅させないと進めない場所も。たいていそのような場所は通常より多くの数を相手にしなくてはならないので、気合を入れて挑む必要があります。

 そして肝心のバトルですが、相手の攻撃に合わせてボタンを押すアクションが重要になっています。例えばガードはジャストタイミングで行えば“ブレイクゲージ”の減少を抑えられ、“ソウルシールド”も積極的に使えば相手の“ブレイクゲージ”を削りやすくなるなど、慣れるほど優位に戦えるようになります。このプレイヤーの腕が難易度に直結する点も、『仁王』に近い感覚だと思います。

  • ▲“ソウルシールド”で受け止めた後は、R1ボタンで反撃が可能となります。このガードからのカウンターが戦いでは大きなカギを握るのです。

 と、ここまでは『仁王』ライクな部分を語りましたが、『FFオリジン』は“FF”の名前が付いているだけに、アクションゲーマーだけが楽しめるような内容ではないのが大事なポイントです。まず本作には“FF”らしくジョブという概念があるのですが、ジョブはモンスターを倒すとレベルするとレベルアップします。

  • ▲スタート時は武器での攻撃が得意な大剣士のみですが、ゲームを進めると魔術士、槍士にジョブチェンジできるようになります。魔術士は“FF”でおなじみの魔法を使うことが可能です!

 レベルアップするとジョブポイントが手に入り、これを使ってジョブツリーからアビリティを習得したり、ステータスアップが可能なのです。ですから、アクションの腕がないという人も、RPGのようにレベルアップさせれば自身が強くなり、強敵とも渡り合えるようになるわけです。

  • ▲ジョブポイントのツリーは好みの順番で習得可能です。基礎ジョブのツリー終盤では、上位ジョブにジョブチェンジ可能になる項目も!

 さらに装備品で自身を強化できる点も、アクションが苦手な人にはうれしいポイントですね。本作ではモンスターを倒したり、宝箱から装備品が手に入るのですが、装備品にはそれぞれレベルが設定されていて、高レベルの装備を手に入れられるほど探索がラクになるのです。

  • ▲いわゆる“ハクスラ”要素となっていて、装備集めのために周回する……なんて楽しみ方もありそうです。ちなみに、下で解説している難易度をHARDにすると、いい装備品が手に入りやすくなるのもやる気を掻き立てられますね!

 さらに『FFオリジン』にはEASY、NORMAL、HARDの難易度が用意されており、この選択でプレイバランスがガラッと変わるのも見逃せません。それこそEASYならば受けるダメージも圧倒的に減り、しかもEASYの時のみに選べる“SAFETYモード”を選択すれば戦闘不能になってもMPの最大値が減らない仕様なので「アクションが苦手だけども“FF”としての物語が気になる!」というプレイヤーでも、問題なく進められるようになっています。

  • ▲体験版のラストで戦うカオスとなる者は、NORMALではブレイクゲージを半分減らすのも手こずる感じでしたが、EASYにすれば受けるダメージも減りラクラク倒せました!

 というわけで、体験版のレポートをお届けしましたがいかがだったでしょうか。残念ながらストーリー部分は体験版で語れるほど収録されていませんでしたが、クリエイティブプロデューサーが野村哲也氏で、メインシナリオを野島一成氏が執筆されるなど、“FF”を知り尽くした方が手掛けるタイトルですので、そこにも期待して間違いないと思います。


  • ▲カオス神殿、ガーランドとくればやはり世界観は『FFI』をベースにした作品でしょうか?

 なお、体験版配信中は開発にフィードバックするためのアンケートをゲーム内で実施中です。ぜひともプレイして、感じた熱い想いを届けてみてください。アンケートは6月30日23:59まで受付中です。

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CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURALOGO ILLUSTRATION:(C)2021 YOSHITAKA AMANO

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