吸血鬼同士が戦うバトロワ『Vampire: The Masquerade - Bloodhunt』を先行プレイ！

　Sharkmobから発売予定の『Vampire: The Masquerade - Bloodhunt』は、ヴァンパイアとなって生きるTRPG『Vampire: The Masquerade』の世界観を元にした、ヴァンパイア同士が戦うバトルロイヤルゲームです。

　本作のオンライン試遊会に、バトルロイヤル初心者の筆者が参加してきたので、その模様をお届けします。

ヴァンパイア同士の生き残りを賭けたバトルロイヤルが開幕！

　本作は、3人称視点のバトルロイヤル型シューティングアクションです。

　プレイヤーはヴァンパイアとなり、裏切りが渦巻く彼らの世界の中で超人的な能力と武器を使い、最後の1人になるまで戦い抜きます。

超人的な能力を駆使して生き残れ！

　ヴァンパイアであるプレイヤーは、壁を登ったり、屋根をジャンプで渡ったりといった超人的な能力を発揮することができます。

　選択したキャラクターによって強力な攻撃や姿を消しての移動、HPの回復など様々なスキルが使えますので、それらを駆使して生き残りましょう。

人間の血を吸ってパワーアップ！

　ヴァンパイアと言えば吸血！　ヴァンパイアの超感覚を使えば、獲物である人間たちを探し当てることができます。

　人間の血を吸うとHPが回復でき、吸血した人間によってはダメージアップやスキルのクールダウン時間短縮などの効果が発動して、自身をパワーアップさせることができます。

　ただし、近くに人間がいる状態で血を吸うと、人間が怯えて逃げてしまいます。

　また他プレイヤーから、一定時間場所が分かる“ブラッドハント”状態になってしまうため、周りを確認してから吸血しましょう。

武器やアイテムをゲットしよう

　ヴァンパイア同士での戦いは超人的な能力だけでは勝ち残れません。街中に落ちている銃や、斧などの近距離武器を使って他プレイヤーを倒していきましょう。超感覚を使えば武器がある場所も探し当てることが可能です。

　他にもダメージを防ぐアーマーや回復する血液袋など、サポートアイテムもありますので、うまく活用していきましょう。

敵はヴァンパイアだけじゃない!?

　マップ内には“エンティティ”と呼ばれる秘密結社のメンバーたちもいて、ヴァンパイアであるプレイヤーを狙っています。マップのあちこちに、エンティティたちの拠点があり、近づくと攻撃してくるので、移動する際は十分注意が必要です。

　また一定時間経つとマップの外側から赤い霧“レッドガス”が迫ってきます。このガスの中にいるとダメージを受けてしまうので、ガスエリアを避けて戦いましょう。

ダウンしても自力で復活できる！

　HPが0になるとダウンしてしまいますが、一定時間経つと自力で復活が可能です。

　ただし、ダウン中に一定数のダメージを与えられるか、他プレイヤーに最後の生き血を吸われてしまうと死亡してしまいます。

アーキタイプ6種類から選択

　元となっているTRPG『Vampire: The Masquerade』では、ヴァンパイアは13の氏族に分かれており、それぞれ特徴が違います。

　今回は、3つの氏族から2種類ずつ、計6種類のアーキタイプ（キャラクター）から選択できました。

ブルハー

　氏族の中で最も好戦的な“暴徒”たちの氏族。氏族共通のクランスキル“滑空攻撃”は、高くジャンプして攻撃できます。またそのスキルで高い場所に瞬時に移動することも可能です。

・野蛮（Brute）
　野蛮は、味方を守るタンクタイプ。アーキタイプスキル“衝撃波パンチ”で弾丸をそらす衝撃波を放てます。

・バンダル（Vandal）
　バンダルは近距離型の攻撃タイプ。敵の近くに行くとダメージが軽減するパッシブスキル“アドレナリンラッシュ”や、ジャンプからの着地で相手を浮かせるアーキタイプスキル“アースショック”が使えます。

ノスフェラトゥ

　醜い見た目が特徴的で“ドブネズミ”と呼ばれる氏族。クランスキル“消失”は、一定時間姿が見えなくなり、素早く移動することができます。

・サボタージュ（Saboteur）
　闇に潜んで罠を仕掛けるステルスタイプ。しゃがむと半透明になるパッシブスキル“不可視の移動”と、有毒ガスが出る爆弾を投げるアーキタイプスキル“下水爆弾”が使えます。

・プローラー（Prowler）
　深手を負った敵が見えるパッシブスキル“獣の気配”や、使い魔のコウモリで敵を見つけるアーキタイプスキル“使い魔”を持っており、索敵に特化したアーキタイプです。

トレアドール

　最も退廃的で美しい見た目を持つ“ディーバ”たちの氏族。クランスキル“プロジェクション/ダッシュ”は、自身の幻影を別方向に飛ばしてダッシュします。

・セイレーン（Siren）
　人間を魅了することに長けたサポートタイプ。パッシブスキル“血族の魅力”で、近くにいる人間が逃げなくなるので、血が吸いやすくなります。アーキタイプ“絶世の美女”では、一時的に近くにいる敵の目を眩ませます。

・ミューズ（Muse）
　HPを回復できるヒーラータイプ。アーキタイプスキル“若返りの声”で、自分と近くにいる味方のHPを回復します。パッシブスキル“ファイナルアクト”で、ダウンすると即座にスキルを使用することができます。

アーキタイプごとに見た目をカスタマイズ

　アーキタイプにはデフォルトで設定されている見た目がありますが、実はカスタマイズが可能！　コスチュームだけでなく、顔や髪型といったキャラクターデザインも変更できます。

　胴体や頭など一部のパーツは氏族によって選べるデザインが限定されているものの、性別も変更できるのは嬉しいですね！

ソロバトルとチームバトルを体験！

　今回の試遊ではプレイヤー3人で組む“チームバトル”と“ソロバトル”を体験してきました！

　まずプレイヤーは“エリジウム”と呼ばれるロビーに行きます。ここが古城のような場所になっていて、ヴァンパイアの世界観にピッタリ！

　最初はチームバトルからプレイ。バトルスタート前にマップのどこから始めるのかを選択します。

　マップには武器やアイテムの店やエンティティの拠点などが記載されているので、初心者でも場所選びがしやすかったです！

　制限時間が近づくと、仲間や他プレイヤーの場所も分かるので、ゲームが始まったときどう動くかの参考にもなります。

　次にアーキタイプを選択。初戦は回復できる“ミューズ”を選択してみました。

　これが大正解！　攻撃ではいまいち活躍しなくても、回復でチーム全体を生き残りやすくできるので、初心者でもチームに貢献できるアーキタイプだなと思いました。

　プレイしていて面白いなと感じたのが、時間経過で迫ってくる“レッドガス”。

　バトルロイヤルゲームでは、セーフエリアは円状のことが多いですが、本作のセーフエリアは歪な形のエリアなので、次どういう形にレッドガスが迫ってくるのかが読みにくく、ハラハラして楽しかったです

　ソロバトルでは、索敵能力に優れた“プローラー”を選択。すぐにやられてしまうかなと思ったのですが、今回のマップ“プラハ”は市街地なので、大きな建物が立ち並んでおり、屋根のくぼみや建物の影などあちこちに死角があって、意外と他プレイヤーに見つからずにすみました。

　一定時間姿を消してダッシュできるクランスキル“消失”と、周りをサーチできる“使い魔”を使って逃げまくり、なんと8位まで生き残れました！　奇跡!!

　その後もソロバトルとチームバトルを体験しながら、様々なアーキタイプをプレイしてみましたが、それぞれスキルに個性があって面白かったです！　

　ちなみにバトル中は、サボタージュとバンダルをよく見かけました。サボタージュは、クランスキルとパッシブスキルの両方がステルスに特化しており、アーキタイプスキルで使える毒ガスが出る爆弾がスモークの代わりにもできるので、ソロではかなり使いやすい印象でした。

　バンダルは、敵の近くにいるとダメージが減るパッシブスキルと、空中から相手を攻撃して相手を浮かすアーキタイプスキルを駆使して、積極的に攻めていくプレイヤーが多かったです。

ヴァンパイアのスキルを駆使すれば初心者でも生き残れる！

　今回プレイしていて感じたのは、バトロワ初心者でも生き残りやすいシステムが数多くあるということ。

　まずはマップ。前述した建物が密集したマップになっていることに加えて、バトルの時間帯が夜なのもあって、暗くて見えづらい場所がが結構多く、隠れやすかったです。

　またマップに高低差もあるので、プレイヤーも分散しやすく、壁のぼりやジャンプ、急降下など高低差を使った移動で逃げやすい印象でした。

　初心者だとすぐにHPが減ってピンチになることが多いですが、回復用のアイテムだけでなく、マップにいる人間を吸血して回復できますし、ダウンしても一定時間で復活できるので、比較的生き残りやすい！

　ただ、キャラクターが壁のぼりやスキルなどで縦横無尽に動き回れる分、銃で狙うのが難しいと感じました。うまくスキルで補いながら慣れていく必要があると思います。

　個人的に好きだったのは、ロビーやマップの雰囲気。ヴァンパイアの世界観に合わせた、退廃的で陰鬱としたホラーな雰囲気は、本作でしか味わえないと思います！

　本作は、7月2日21:00からPC版クローズドαテストを行うとのことなので、気になった方は公式サイトから参加登録しておきましょう！