『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』14周年ストーリーまとめ:守護騎士の青年が“影”に立ち向かう物語【ファルコム40周年特集】
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2021年3月9日に日本ファルコムは創立40周年を迎えました。これを記念して、電撃オンラインでは日本ファルコムに関する企画記事を展開していきます。
そして、本日6月28日、2007年(平成19年)に発売された『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』が14周年を迎えたことを記念して、ストーリー振り返り記事をお届けします。
【英雄伝説 空の軌跡 the 3rd】
・発売日:2007年6月28日
・機種:Windows98/2000/Me/XP/Vista
・メディア:DVD
・ジャンル:RPG
・価格:¥7,980(5%税込)
『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』とは?
2007年6月28日にPCで発売された『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』は、『空の軌跡』の最終作となります。キャラクターの掘り下げ、シリーズをまとめるストーリーの中に、次作『零の軌跡』への伏線も仕込まれた作品となりました。お祭り的な作品でありながらも、重要なエピソードが語られている作品です。
主人公はエステルからケビンへと変わりますが、前作までのキャラクターも続投。“影の国”と呼ばれる場所で、新たな物語が描かれます。
こちらでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(発行:KADOKAWA)に掲載されていた、ストーリープレイバック部分を再掲載します。
前作『空の軌跡SC』にも登場したケビン。星杯騎士団の守護騎士である彼は、アーティファクト“方石”の回収を命じられて任務についていました。が、その最中、新人従騎士のリースと共に、謎の異空間へと閉じ込められてしまいます。
のちに“影の国事件”と言われたこの一件。“影の国”を探索する中で、ケビンは内に抱き続けてきた己の過去と向き合うことになりました。そこに至るまでの物語、そして、そんな彼を取り巻く仲間たちのエピソードなどを辿っていきましょう。
『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』システムチェック
リモートアビリティ
パーティメンバー以外のキャラクター1名を支援メンバーに設定すると、パラメータの変化や獲得経験値の上昇など、戦闘時にさまざまな効果を発揮する。
ミニゲーム
特定の場所に訪れることで、シ ューティングゲーム「ヤマネコカプアの特急便」やクイズ「軌跡でポ
ン 」、カードゲーム「ザ・カジノ〜賭博師ジャック〜」などのミニゲームが楽しめる。
『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』ストーリープレイバック
【プロローグ】
浮遊都市リベル=アークの崩壊から半年後。
七耀教会の神父であり、星杯騎士団に所属しているケビン・グラハムは、古代文明の遺産(アーティファクト)の情報を追って、新型の飛行客船のルシタニア号に乗船していた。彼はアーティファクトを不正利用するヘルマンを拘束したのちに、リベール王国のグランセル大聖堂にあるという新たなアーティファクト「方石」を回収する任につく。
それが、のちに「影の国事件」と呼ばれる新たな冒険の始まりとなった。
01 守護騎士ケビンの潜入任務
エレボニア帝国の企業コンラート社が、ア ーティファクトを使った違法な取引をしているとの情報が入る。星杯騎士団の守護騎士ケビンは、代表取締役ヘルマン・コンラートの逮捕とアーティファクトの回収のため、飛行客船ルシタニア号で行われるコンラート社の10周年記念パーティーへ潜入する。
02 アーティファクトの回収
ケビンは何者かの視線を感じながらも、ヘルマンのプライベートルームへの潜入に成功する。部屋の隠し扉の奥には、身に付ければ相手を信じさせることができる禁断のアーティファクト「愚者のロケット」が保管されていた。一介の武器商人が、なぜアーティファクトを所持しているのかという謎が残る。
03 飛行客船からの脱出
パーティー会場に戻ったケビンは、アーティファクトの無断所持および不正所持の容疑でヘルマンの身柄を拘束。ヘルマンを抱えたまま窓を割って脱出して、飛行中の七耀教会の特殊作戦艇・メルカバ伍号機と合流。その後、星杯騎士団総長アイン・セルナートからの要請を受けてリベール王国へ向かう。
04 謎の古代遺物
リベール到着後は、エリカ・ラッセル博士とともにグランセル大聖堂の地下にある「始まりの地」へ向かう。その場所には、水没したリベル=アークから回収された、金属製の立方体「方石」が保管されていた。ケビン達が方石を見つめるなか、七耀教会の新人従騎士リース・アルジェントが現れる。
05 輝く方石
方石を回収したあと、リースはケビンを守る従騎士として旅に同行することになる。
その後、身喰らう蛇の手先ギルバートの尾行に気づき、湾岸区で人形兵器G-アパッシュと戦闘になるも撃破する。だが、突然方石が白く輝き始めて、謎の仮面の男の出現とともにケビンとリースは白い光に包まれてしまう。
06 隠された庭園
気がつくと2人は、隠者の庭園と呼ばれる異空間へ飛ばされていた。状況把握のために周囲を探索していると、書庫に今年発行された書籍「王国食べ歩き紀行」を発見。
最近、人の出入りがあったことを示し、ケビン達はここはリベル=アークと同じく、1200年前に封印された空間ではないかと推測する。
07 脈打つ石
ひととおり探索を終えたケビン達の前に、謎の転移陣が出現。中に入ると2人は光に包まれ、翡翠色の回廊で構成された別の異空間へと転送される。入り組んだ回廊を進んでいくと、温かな光を放つ「封印石」を入手する。直後、方石からその石を庭園の石碑にかざすようにという不思議な声が響く。
08 ティータとの再会
新たな力が解放された方石を使用すると、特定の場所へ移動できるようになる。さっそく使用して庭園の石碑の前で封印石をかざすと、封印石から光があふれ出し、なぜかティータが現れた。
ティータの話では、ケビン達と同じく突然白い光に包まれ、気づいたらこの場所に転送されていたらしい。
09 扉の先は……
ティータを連れて再び翡翠色の回廊を訪れると、前回は通れなかった場所が通れるようになっていた。先に進むと、月が描かれた扉を発見する。その扉は意志を持ち、その意に沿ったときに初めて開かれるらしい。そして扉に認められた者が中に入ると、その人自身の記憶の断片を見せるという。
10 アルセイユを発見
さらに奥へ向かうと、なんと高速巡洋艦アルセイユを発見する。なぜこの異世界にあるかは不明だが、とにかくケビン達は艦内を探索することに。結局、搭乗者は見つからなか ったが、ブリッジでは新たな封印石を発見。再度、庭園の石碑にかざしてみると、今度はユリア大尉が現れるのだった。
11 襲い来る悪魔
回廊の最奥に到達すると、ケビンとリースは周囲に黄泉のにおいが漂っていることに気づく。その原因は、聖典に記された77の悪魔の1匹、嘆きの柩ベヌウだった。激闘の末に悪魔を倒すも、次はケビン達が王都から転送される直前に見た仮面の男が出現。リースが法剣で斬りかかるが、簡単に受け流される。
12 謎を呼ぶ黒騎士
仮面の男は、ユリアの名前やリースの姉のルフィナのことなど、ケビン達を知っている様子だった。また、この異空間を影の国(ファンタズマ)と呼び、王の存在をほのめかす。そして自分を、王に仕え、影の国を守護する黒騎士だと名乗り、姿を消す。正体は不明だが、敵であることは間違いなさそうだ。
13 ケビンの回想〜チョコレートの味
ケビンが8歳の頃、母を失って自暴自棄となった彼の前に一組の姉妹が現れる。姉が心配してチョコレートを差し出すも、ケビンはそれを拒否。だが、彼女は口移しでチョコレートを食べさせるのだった。彼女の名はルフィナ・アルジェント。リースの姉であり、5年前に殉職した元星杯騎士の人間である。
14 3つ目の封印石
新たに出現した転移陣に入ると、第2星層となる王都グランセルの南街区に転送される。だが、あたりに人の気配はなく、かわりに甲冑兵がかっ歩している。市街を探索していると、帝国大使館で新たな封印石を発見。さっそく庭園の石碑にかざすと、エレボニア帝国軍のミュラー少佐が現れるのだった。
15 山猫号とおてんば娘
グランセルでの探索を再開するケビン達。波止場ではカプア一家の飛行艇、山猫号を発見する。近くの倉庫で入手した鍵を使って中に入ると、4つ目となる封印石が置かれていた。庭園に戻り、石碑に石をかざすと、元空賊のジョゼットが登場。ちなみに、現在カプア一家は運送業を営んでいるらしい。
16 漆黒の少年
東地区の王立競技場グランアリーナでは、敵との連戦後に封印石を発見。中からは遊撃士ヨシュアが現れる。彼は幻術を受けたかと疑いを持つが、初対面であるリースがいることで現実であると認識する。幻術は対象者の持つ知識やイメージを操るため、知らない人間が現れることは少ないらしい。
17 地下の封印区画へ
グランセル城の探索中、空中庭園で魔物に囲まれて、土下座をしているギルバートを発見。とりあえず救出するが、身柄は放っておくことに。その後、女王宮で出会った亡霊のような女性から宝物庫の鍵を受け取り、一同は地下の封印区画へ向かう。その内部構造は、クーデター事件の際と変わっていた。
18 謎多き仮面の王
封印区画の最下層では、影の国を統べる影の王と対面。影の王は、ケビン達が探索していたグランセルは影の国で再現された模造品だと認める。その後、聖典に記された77の悪魔の1匹、暴虐のロストルムと戦う。勝利後、影の王は「いい見せ物だった」と言い、ケビン達に封印石をわたして消えた。
19 ケビンの回想〜ルフィナの旅立ち
ルフィナに救われたケビンは、アルジェント姉妹とともに七耀教会の福音施設で暮らしていた。ルフィナが17歳の時、彼女は星杯騎士団の従騎士としてアルテリア法国へ旅立つ。出発の日、ケビンはルフィナに教会のシスターになってほしいと願ったが、彼女は騎士として人の役に立ちたいと答えた。
20 隠された外法狩り
影の王からわたされた封印石からは、王太女クローゼとシロハヤブサのジークが現れる。彼女達を仲間に加え、ケビン達は封印区画の最奥にある転移陣を目指す。転移陣の前では、消失した輝く環が話題にあがり、ワイスマンのその後の話になると、ケビンとリースは彼の死を隠し、調査中だと語った。
21 分かれた道
転送先となる第3星層は、翡翠回廊と同じく異世界に作られた回廊だった。突然、方石が光り始めると、グランセル城で出会った女性の亡霊が現れ、左右にある金色の門と銀色の門を同時に進まなければならないと語る。彼女の導きに従い、ケビン組とリース組の二手に分かれ、それぞれの回廊を探索する。
22 金の道のケビン
金色の道を進むと、かつてルフィナが使っていたボウガンの魔弓アイオーンを発見する。そして、出口手前ではリースが現れ、攻撃をしかけてきた。だが、その正体は聖典に記された悪魔グリモアが化けたもの。無事にグリモアを倒したケビン達は、新しい封印石を手に入れるのだった。
23 銀の道のリース
銀色の道を進んでいくと、かつて姉のルフィナが使っていた法剣の霊剣シルヴァーンが見つかる。出口手前ではケビンに扮した悪魔グリモアとの戦いとなり、撃破後、彼女達は新たな封印石を入手する。リースは、現れたケビンが偽者だとわかった際には、安心のあまり思わずヒザをついてしまった。
24 ケビンの回想〜星杯騎士を目指して
福音施設を出たケビンは、封聖省に乗り込み「騎士にしてくれ!」と頼み込む。その場にいた星杯騎士団総長のセルナートに興味をもたれ、直接指導を受けたあとに16歳で従騎士を拝命する。その叙任式に間に合うよう、正騎士となったルフィナはレミフェリア公国からかけつけ、祝福の言葉を贈った。
25 謎の女性の正体は?
金の道と銀の道で手に入れた封印石からは、オリビエとジンが出現。状況を説明するうちに、たまに現れる亡霊らしき女性が話題にあがる。彼女は昔からこの場所にいた存在で、影の王に力を奪われているため、今の姿になった。そして、徐々に力を取り戻して実体化し始めているという推測を立てる。
26 リースの哀しみ
オリビエから、影の王についての心当たりを問われるケビン。彼は胸騒ぎを感じながらも、本心を偽って否定する。その後、リースが体調不良を理由に探索メンバーから外れることに。彼女は、ケビンが誰にも心を許していないにもかかわらず気さくなフリをしていることに、怒りと哀しみを覚えていた。
27 幽霊からのお告げ
第4星層に突入すると、そこは遊撃士達の修行場であるル=ロックル訓練場が再現された場所が広がっていた。そこに女性の霊が現れ、第4星層には3つの修練場(バルスタール水道、サントクロワの森、グリムゼル小要塞)があり、それぞれを制すれば次なる道が開かれるという助言をする。
28 思い出の訓練場
ケビン達は訓練場の宿舎を拠点に、周辺のバルスタール水道、サントクロワの森を探索する。バルスタール水道ではアネラスが、サントクロワの森ではシェラザードの偽者が行く手を阻む。森を進む際には、魔物の食事に手をつけたために、逆に食べられそうになっているギルバートを救出するのだった。
29 集う力
次にケビン達はグリムゼル小要塞を訪れ、奥で待ち構えているアガットの偽者と対峙する。撃破後には封印石が見つかり、水道と森で得た石を合わせて3つの封印石を得たことになる。石碑でこれらをかざしてみると、今度は本物のアネラス、シェラザード、アガットの3人が姿を現し、仲間に加わった。
30 力の解放
第4星層の最後に立ちはだかるのは、聖典に記された77の悪魔の1匹、深淵のアスタルテ。空間そのものを呪縛する禁呪を受け、ケビン達は危機を迎える。リースが助けに現れるが、悪魔の力にはおよばない。そこでケビンはアスタルテを外法と認定し、背中の聖痕を解放。魔槍ロアをもって敵をせん滅した。
31 影の王の問い
アスタルテを倒して封印石を入手した直後に影の王が出現。ケビンは影の王に正体を表せと詰め寄るが、逆に本当に知りたいのかと問われ、動揺してしまう。その後、庭園に戻ると、封印石からエステルが現れる。一方、聖痕を発動した反動を受けて、ケビンは一時的に身体を休めることにする。
32 ケビンの回想〜ルフィナの死
ルフィナを失ったケビンは、生きる意味を見失う。殺してほしいとセルナートに告げるが、逆に守護騎士第五位に選ばれてしまう。守りたかった人を守れなかったのに、なぜ守護騎士に選ばれるのか。ケビンはそんな自分を高らかに笑う。そして彼は守護騎士となって、外法狩りの名で活動を開始する。
33 聖痕の力
ケビンの聖痕の力について、リースは仲間達に説明し始める。聖痕は星杯騎士団を統率する、異能の力を持った12人の特別な騎士にのみ現れる刻印だという。また、発動することで肉体の強化や高度な法術を使用できるようになる。ケビンは大罪人を処分するときだけ、この聖痕を使用していたようだ。
34 かつての王国軍人
第5星層は大理石で作られた異世界の迷宮。道中で発見した封印石からは、元王国軍事情報部大佐のリシャールが現れる。かつて王国に対しクーデターを企てたリシャールは、自分がこの場にふさわしくないと話すが、エステル達は彼が結社による王都襲撃の際は国を守ったことなどをあげ、仲間にする。
35 レンとの和解
迷宮の奥には、巨大な戦略人形パテル=マテルの姿があり、その前方には封印石が置かれている。石の中からは、エステルとヨシュアが半年間捜し続けていた執行者の少女のレンが登場。エステルの好意を受け入れず、敵意を向けるレン。そこにティータが割って入り、彼女の心を少しだけ開かせる。
36 影の国の実体
情報把握能力に優れたレンは、リシャールが白い光に包まれる前と今とで服装が異なることに着目。影の国でリシャールが軍服姿で現れたのは、彼が軍服に思い入れがあり、未練があるからだと指摘する。つまり、影の国は人の想念によって変容しうる世界であり、影の王の望みが実体化されたものだという。
37 黒騎士の忠告
第5星層の最奥では、聖典に記された77の悪魔の眷属、暴食のアルケニーが来襲。蜘蛛の3姉妹を倒したあとは、その母親まで乱入して苦戦を強いられるも、撃退に成功する。いつもと感じの違う封印石を入手すると黒騎士が現れ、次の星層ではリース達全員が試練に直面するだろうと告げて、その姿を消す。
38 アウスレーゼの始祖
第5星層の奥で見つけた封印石は、今までの物とは輝きが異なる。その石を庭園の石碑にかざしてみると、今までリース達にアドバイスを与えていた女性の霊がくっきりとした姿で現れる。彼女はクローゼに対して「初めまして、我が末裔よ」と話し、自分はセレスト・D・アウスレーゼだと名乗った。
39 ケビンの回想〜里帰り
まだルフィナが生きていた頃、ケビンはルフィナとともにリースのもとへ里帰りする。だが、福音施設「紫苑の家」に猟兵団が向かったと連絡が入ると、ケビンはすぐに現地へ。すでに施設は猟兵団に占拠されていたが、リースや子ども達を守るため、遅れるルフィナを待たずに単身で乗り込むことに。
40 始祖セレスト
蜘蛛の悪魔から入手した封印石から出てきたのは、リベール王家の始祖セレストだった。彼女は自分自身を数百年前の人物を再現した人格の一部だという。そして、影の国が輝く環によって数千年前に構築された世界であることを教える。そして、輝く環を封印したときの話をするのだった。
41 ケビン覚醒
セレストは、影の国から輝く環に干渉して封印を手助けしたあと、影の国の庭園で眠りについていたという。だが、仮面の人物=影の王が現れて彼女の力を奪い、影の国を作り変えたらしい。そこへ目を覚ましたケビンが姿を現す。彼は影の王に心当たりがあるが、口に出すのは待ってほしいと頼む。
42 試練の星層
第6星層へと足を踏み入れたケビン達。着いた場所はエルベ周遊道だった。その奥から無色の学舎へと転移する。白一色の王立学園に驚く一行。先へ進むと一行を邪魔する目的で生み出されたディン、レイス、ロッコのコピーが襲ってくる。さらに第一の守護者と名乗るフィリップが待ち構えていた。
43 守護者達
フィリップを倒した一行は、エルベ周遊道から、別の場所へと向かう。鏡の隠れ処では第二の守護者キリカが、鉄壁の砦では第三の守護者カシウスが待ち構えていた。人格のコピーとはいえ、親しい人間を敵として配置する影の王の手口は、まさに遊戯と呼ぶにふさわしいふざけたものであった。
44 黒の箱舟
最後に訪れた黒の箱舟では、ブルブラン、ヴァルター、ルシオラが立ちふさがる。だが彼らは第四の守護者ではなかった。彼らは影の王が見出した最初で最後の守護者である第四の守護者がのちほど待ち受けると語る。そして背後の魔法陣から転移された場所は、最後の守護者が用意した決戦の舞台だった。
45 黒騎士の正体
黒騎士は黒のドラギオンを召喚して戦いを挑むが、勝利したのはケビン達だった。敗北して仮面を外した黒騎士の正体はレーヴェ。彼はヨシュアがレーヴェとの再会と別れを恐れたために、仮面を付けて正体を隠していたのだ。彼は別れを告げると、消滅していく。その横にはヨシュアの姉の姿もあった。
46 エルベ離宮へ
守護者と黒騎士を倒すと、エルベ周遊道のエルベ離宮へ向かう道をふさいでいた結界が消滅する。影の王がいる第7星層への道を求めて、先へ進むケビン。だが、謎の霧のために進むことができない。ケビンはリースを連れてくる必要があると、ある種の確信をもって、仲間達に告げるのだった。
47 紫苑の家
霧を抜けた先に現れたのは、ケビンとリースが育った孤児院である紫苑の家だった。第7星層への手がかりを求めて探索を開始する。ケビンとリースの思い出を聞きつつ、先へ進む一行。礼拝堂へと入った一行は、ケビンの案内でリースも知らなかった隠し通路を通り、地下へと進むのだった。
48 始まりの地
紫苑の家の地下には、アーティファクトを封印する「始まりの地」が密かに存在していた。そして、ケビンは猟兵団に紫苑の家が襲われた日のことを話し始める。単独で紫苑の家へと乗り込んだケビンは、人質を救出するが、気絶したリースだけが別に捕らわれていることを知り、施設中を探していた。
49 リースのリボン
リースのリボンが、礼拝堂の壁の前に落ちていることに気づいたケビンは、隠し通路を発見。その奥で、アーティファクトの力で怪物化した猟兵と気絶したリースを発見するが、そこでケビンの聖痕が暴走。怪物の力を奪うと、その力で怪物を殺してしまう。そこに姿を現したのがルフィナだった。
50 リースの怒り
ルフィナは状況を把握するが、ケビンは攻撃衝動に突き動かされるままにルフィナを攻撃する。ケビンが正気を取り戻したとき、ルフィナはケビンを抱きしめつつ、事切れていた。ケビンはリースに、姉の仇を討つ権利があると語る。リースは、秘密を抱え込んで1人で苦しんでいたケビンに激怒する。
51 影の王の正体
ケビンの告白ののちに姿を現す影の王。ケビンは影の王の正体が最愛の姉ルフィナだと告げる。そして、仮面の下には優しげなルフィナの顔があった。ルフィナは、ケビンが罰を受けたがっているために自分が生み出されたと告白。その実行のために影の国を作り変え、みんなを迎え入れたのだと告げる。
52 第7星層の真実
影の国で最初に作られた第7星層は、ケビンを罰し続けるために用意された世界だったのだ。ケビンは自分1人がその第7星層に行けば、みんなは現世に戻れると、どこか達観した表情で告げた。だが、リースだけは、罰を与えようとするルフィナにも、罰を受け入れるケビンにも、納得がいっていなかった。
53 姉と妹
リースはケビンに対して罰を与えるという姉を否定する。姉はそんなにケビンに甘くないと。ルフィナはケビンではなく、ケビンが大切にしているリースを第7星層へ落として、ケビンを心理的に苦しめようと計画を変更。ルフィナが生んだ亀裂がリースを飲み込んだ瞬間、ケビンもそこに飛び込んでいた。
54 煉獄
自分1人が罰を受けることでみんなを現世へ帰そうとしていたケビンも考えを改め、リ ースとともにあがく決意を固める。煉獄では、過去にケビンが葬った、儀式で化物に改造された罪なき子供、そしてケビンの母親が襲ってくる。戦うたびに心をボロボロにするケビンを、リースは優しく包み込む。
55 ワイスマンの再来
待ち受けていたのはワイスマンだった。彼はケビンのトラウマと聖痕の力が、新たな王を求める影の国でコピーされ、煉獄を生み出したと語る。そしてケビンが人間らしさを捨てて超人となれば、新たな影の王となり、すべては解決するという。だが、ケビンはその誘いを拒否し、聖痕の光を発現させる。
56 そして集う仲間達
辛くも勝利したケビン達は、なぜか逃げてきたギルバートと一緒に悪魔の群れに囲まれてしまう。万事休すかと思われたとき、方石を頼りに煉獄へと仲間達が到着。全員の奮闘の結果、無事に庭園へと戻ることができた。そして、ついにセレストが、影の王の居場所をつかむことに成功する。
57 影の王の居場所
影の王は星層の外側にいた。だが、そこは徒歩で数カ月もかかってしまう距離だった。そこでティータは第1星層にあったアルセイユの偽物を、みんなの思いで動かそうと提案する。その案は実現し、全員の思いを受けた白き翼は、現世と遠く離れた異世界の地で復活をとげる。ついに、最後の戦いが迫る。
58 星層を抜けて
アルセイユで影の王の居城を目指す一行。星層と外を隔てる障壁を主砲で吹き飛ばしつつ進む。星層の先は不毛の荒野だった。そこへ竜機「白銀のドラギオン」が追撃を仕掛けてくる。ギルバートはG-アバッシュを呼び出して、追撃者からアルセイユを守るために、3体に増えた敵を船から引き離した。
59 幻影城
アルセイユは、招くように開く城の巨大な扉を抜けて接岸。侵入した先には4つの扉が待ち受けていた。ケビンがルフィナ(影の王)に呼びかけると、4つの扉それぞれに進むようにと告げられる。ルールに従って、彼女を倒すためにメンバーを分けた一行は、幻影城内部へと進んでいった。
60 聖痕とルフィナ
幻影城の大門を進んでいくケビンとリース。その奥にはルフィナが待ち受けていた。影の国の侵食を望むかのような彼女の発言に、ケビンは正体を突きつける。ルフィナは彼女の想念をまとった、ケビンの聖痕そのものだった。正体を見破られた聖痕(アニマ)は、最後の戦いを挑んでくる。
61 アニマ=ムンディ
アニマの召喚した強力な敵と別々の場所で戦う仲間達。そのすべてに勝利したとき、ケビンとアニマ=ムンディとの戦いが始まる。辛くも勝利した2人の目の前にいたのは、正気を取り戻したルフィナだった。聖痕に打ち勝ったケビン達を、自慢の妹と弟だとホメるルフィナ。だが聖痕はまだ生きていた。
62 最愛の人との2度目の別れ
ルフィナはコピーされた聖痕を完全消滅させるために、自分を殺して聖痕を消去するように頼む。そして彼女は、自分が夢見てたどり着けなかった場所を目指してと言い残す。リースは、ケビンが過去に背負った姉殺しの罪を今度は2人で背負うべく、震える手でボウガンを向け、矢を放つのだった。
ENDING
ルフィナが消える前に用意した天上門で、現世への帰り道が開けた。影の王を失った影の国は、そう長い時間を待たずして崩壊する運命にあった。門をくぐってしまえば、また別の道を歩むことになる。仲間達は、思い思いの別れの言葉と笑顔を残して、1人また1人と去っていくのだった。
レンは、笑顔で別れを告げる仲間の心境がわからなかった。エステルは彼女に、どんなに親しい人でも必ず別れが来るからこそ、別れるときは笑顔を見せることができると話す。そして、孤独なレンに家族になろうと誘うが、素直になれないレンは、精一杯の好意を示すと、門へかけ出してしまった。
その場にはケビンとリースが残された。そこに現れたのは、息を切らしたギルバート。誰もが彼の存在を忘れていた。後ろめたい気持ちで彼を見送ったケビンとリースは、今にも崩れそうな幻影城の振動のなか、言葉を交わす。そして、手こそつながなかったが、一緒に天上門へかけ出して行った。
これまでの出来事をセルナート総長に報告するケビンは、ともに戦った仲間が帰還できたことに胸をなでおろす。セルナートはそんなケビンの雰囲気が変わったことを指摘。するとケビンは守護騎士のあだ名を変えたいと申し出る。情け無用の外法狩りが、あだ名を変える。セルナートも笑うしかなかった。
TOPICS
PSP版で追加されたマニアック問題に挑戦せよ!
黒の方舟の前部第1層にある太陽の扉を開けると、クイズゲーム「軌跡でポン」が楽しめる。PSP版ではクイズの難易度に「マニアック」が追加され、『空の軌跡』ファンでも一筋縄ではいかない高難易度の問題が用意されている。
扉の先に広がるエピソード
『零の軌跡』につながるエピソードに注目!
深淵の最深部にある扉。そこではレンの壮絶な過去のエピソードが垣間見える。PC版では、かつて彼女が捕らわれていた「楽園」と呼ばれる施設での出来事が語られており、『零の軌跡』にもつながる重要なエピソードといえる。
空をかけるカプア特急便
翡翠回廊にある太陽の扉「ヤマネコカプア特急便」では、3DSTG風のミニゲームが楽しめる。山猫号に乗り、襲いかかる敵やミサイルなどを撃ち落とそう。ちなみに、カプア3兄妹が帝国の貴族だった時代の思い出が語られる場面もある。
電撃スペシャルパックを電撃屋でチェック!
電撃屋では、PS4版『英雄伝説 黎の軌跡(くろのきせき)』のSPRIGGAN Edition(限定版)、通常版それぞれに、電撃屋だけのオリジナルアイテムが付属したスペシャルパックの予約を受付中です。
【電撃スペシャルパック特典アイテム】
[1]特製アクセサリー“アニエスのオーブメント”(※“電撃スペシャルパック 40周年記念版”のみに付属)
[2]文庫本“創まりの先へ”
[3]B2タペストリー(内容未定)
[4]キャラクタークリアファイル4種セット(ヴァン&アニエス、アーロン&フェリ、リゼット&カトル、ジュディス&ベルガルド)
[5]“アークライド解決事務所”マグカップ
[6]アニエスの着せ替え衣装DLC(内容未定)
【メーカー早期購入特典】
・DLC“ホロウコアVoice:ラトーヤ・ハミルトン(声優:井上喜久子)”
※掲載しているパッケージはWindows98/2000/Me/XP/Vista版。掲載している画面写真はPSP版。
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