俺たちが大統領だ!『メタルウルフカオスXD』ポイント攻略つきレビュー。貴重な設定画も掲載【電撃PS】

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 8月6日にPlayStation 4、Xbox One、Windowsで発売された、『METAL WOLF CHAOS XD(メタルウルフカオス エックスディ。以下、『MWCXD』)』を、電撃PSライターのhororoがレビューします。

 以前にも、触りの数ミッションを体験したプレイレポートを掲載しましたが、今回はストーリーをがっつりプレイしたうえでのレビューとなります。なお、本作がどんなゲームなのか、という概要については前回の記事内容と重複してしまいますので、今回は割愛。詳細を知りたい方は、ぜひ前回のプレイレポートも併せてご覧ください。

⇒異色のメカアクション『メタルウルフカオスXD』プレイレポート。大統領となってレッツパーリィ!【電撃PS】

中盤以降はフロム・ソフトウェアらしさがにじみ出る!? 武器やメタルウルフの性能向上も必要に!

 前回のプレイレポートでは、本作の魅力は破壊のカタルシスと、バタ臭い大統領節にある、ということを書きました。一通り遊んだ今でも、その感想は変わりません。適当に銃を乱射しているだけで敵が倒れていく、という感覚はやはり気持ちがいいものです。大統領節に関しても、各ステージで何らかの名ゼリフを残してくれますし、秘書のジョディとのやり取りも最高です。

 また、ステージクリア後にはジャーナリストの(曲解した)視点によって事件が語られたり、クーデター軍によるプロパガンダ放送などが流れたりするのですが、これらもすべてバタ臭い(笑)。ものすごく“振り切っていて”見ていて楽しいです。

 基本的には“お祭りゲー”の側面が強いため、そういう意味ではフロム・ソフトウェアらしくないタイトルといえるでしょう。『DARK SOULS(ダークソウル)』シリーズや『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE(セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス)』といった歯ごたえのあるゲームとは毛色が違うので、その点にはご注意を。

 フロム・ソフトウェアのメカアクションとしては『アーマード・コア』シリーズが有名ですが、これとも少し異なる印象を受けました。操作感など、似ている部分はあるのですが、よりライトにして遊びやすさを重視した形になっています。

 機体の重量制限なども特になく、ルールといえば“持っていける武器は最大8つまで”ということのみ。とにかく好き勝手に暴れて、破壊を楽しむというゲーム性になっている印象を受けました。

  • ▲ゲージが溜まると使用できる“バースト攻撃”は、手持ちの武器をすべて展開して一斉砲撃するド派手なアクション! めちゃくちゃ気持ちイイ!

 ただしゲームを進めていくと、最後まで考えなしに無双できるゲームではなかったことに気付きます。後半は耐久力が高い敵も多く出てきますし、時間制限があるステージなども登場。いかにステージに合った武器を選んで持っていくかが、スムーズに攻略するうえでは重要になります。

 といっても、武器は合計で8つまで持って行けるので、好きな武器4つ&攻略用の武器4つといった組み合わせでも十分! ガチガチに攻略用装備で固める必要はなく、プレイヤーの好きな武器を使える余地は残っているのは嬉しいですね。自分は火炎放射器などが大好きなので、余裕があるときはとりあえず持っていってました。

 自分があまり稼ぎプレイをしなかったせいかもしれませんが、中盤以降のボス戦では、敵の耐久力と火力が高くなり、倒されてしまうケースもちらほら。ですが、クリア済みのステージを周回すればラクにお金を稼げて、武器を強化できるので、それほど問題にはなりませんでした。

 各ステージで入手できるエネルギーポッドを一定数集めると、メタルウルフのシールドやブーストゲージなどが上昇するのですが、こちらはしっかりと探さないと見つけられないので、武器強化よりもステータス強化のほうが大変でした。

 ちなみに、ボスもなかなか強いのですが、本作において一番苦戦したのは“昔ながらのゲームの仕様”です。本作はステージ中にチェックポイントがないため、撃破されてしまうとそのステージの最初からとなってしまいます。

 食らっているあいだ硬直してしまうレーザービームに当たってそのまま溶かされたり、落下や水没によりあっけなく死んでしまったり……なかなか気が抜けません。

 銃を乱射して「ヒャッハー!」していたら、うっかり足を踏み外し、ゲームオーバーに。そしてステージの最初から……というのには、昨今のゲームに慣れてしまった今では、少しストレスに感じてしまうこともありました。

 このように、ところどころ細かいストレスを感じることもありますが、銃をブッ放す解放感と大統領のアメリカンなセリフ回しを聞いていると「まぁ、いっか!」と思えてくるので、大統領は偉大です。

好きな武器を使い続けるも、ミッションごとに使い分けるも自由!

 新しい武器を得るには、ミッションで稼げる資金とレアメタルを消費して、各武器カテゴリーの開発度を上昇させる必要があります。開発度が上がるごとに新たな武器が生産可能になりますが、それなりにお金がかかるため、“どの武器カテゴリーの開発度を優先して上げるか”は、プレイヤーごとの差が出ると感じました。

 攻略を最優先で考えるのであれば、自分の使いやすい武器カテゴリーの開発度を集中してあげていくのがよさそうです。

 本作は、基本的にどの武器カテゴリーの武器を使ってもそれなりに戦えるようになっているため、プレイヤー側が意図的にさまざまな武器を使おうとしなければ、数種類の武器カテゴリーに絞って開発していくだけでも、最後まで進めることができます。

 逆に言えば、プレイヤーが自分からいろいろ使ってみようと思わないと、触らずに終わってしまう武器カテゴリーもありえるということ。この辺のユルさは好みが分かれるかもしれませんね。

 とはいえ、ユルく調整されているからこその気楽さともいえます。ミッションを周回すれば資金は稼げますし、あまり難しく考えず、気になった武器を使って破壊を楽しむのがいいのかもしれません。なお、武器は開発度を上げたのち、ちゃんと生産もしないと装備ができないので注意です。

 後半に解放される武器ほど性能は高くなりますが、その分生産コストも高いので、開発したはいいものの、生産ができないという悲しい事態になることも……(とはいえ、ラクなミッションを周回すれば、すぐに作ることができると思います)。

好きなように遊び、“自由を楽しむ”。なぜなら――俺たちはアメリカ合衆国大統領だからだ!

 基本的に本作は、好きなように遊んでいくとちょっと苦戦する敵がでてきて、自然と「いろいろ試してみようかな」という気持ちになってくるデザインだと感じました。そのため、まずは思うがままに遊んでみて、トライアル&エラーを楽しんでみては、と思います。大統領も「Believe your justice!」って言ってますし。

 とはいえ「どーやっても勝てないよ!」という方のために、いくつか自分なりのアドバイスをするならば、まずボス戦に備えて、弾薬数と連射性能に優れたアサルトライフルorマシンガンを1丁と、威力が高いバズーカorミサイルを最低1つずつ持っていくこと。弾切れが心配なら、2種類持っていきましょう。

 本作では、敵のミサイルは撃ち落とすことができるのですが、大抵のボスがミサイル攻撃を行ってくるのがその理由です。『アーマード・コア』シリーズのプレイヤーには理解してもらえると思いますが、ミサイル回避のセオリーとして、“あえて前に出て、ミサイルとすれ違うようにして回避する”という機動があります。

 ですが本作のミサイルは誘導性能が非常に高く、すれ違ったあとに急旋回して背後から飛んでくることも。なので、敵のミサイルは連射性能が高いマシンガンなどで撃ち落してしまったほうが安全なのです。

 バズーカやミサイルを持って行きたい理由は、単純に一発の威力が高く、装甲が厚い敵に効果的にダメージを与えられる性質があるから。自分は大抵のボス戦をこの組み合わせで乗り切りました!

 また、他に気にしておいたほうが良いこととしては、武器の射程が挙げられます。

 一部のボス戦では、ボスが空中にいたり、沿岸にいたりすることもあります。射程が短い武器しか持っていないと、単純にボスに弾を当てることが難しいんですね。もちろん、クリアできないことはありませんが、非常に時間がかかるため、個人的には疲れてしまいました。

 射程だけで見ればスナイパーキャノンやレールガンがダントツですが、これらの武器は射程と威力に優れる反面、弾数が少ないという欠点もあります。個人的にはやはり、バズーカかミサイルがイチオシですね。

 ミッション中は大統領秘書官・ジョディの言うことを聞くのも重要。実弾武器に対する守備力が高い(=EN兵器が有効)など、攻略のヒントになることもたくさんしゃべってくれます。余談ですが、メタルウルフがたくさんダメージを受けたときに語るウィットに富んだ毒舌は、ミッションごとに変化します。上司に向けた言葉とは思えないほど切れ味が良いので、聞いてみる価値はあります(笑)。

 ちなみに、ミッション前のガレージ画面で“MISSION DATA”を見ると、そのミッションに出る敵の種別と割合を確認できます。これが意外と重要!

 歩兵などが多い場合はショットガンやアサルトライフルを、戦車などの装甲が厚い敵が多い場合はバズーカなど一撃の威力が大きい武器を持っていくなど、出現する敵の構成に合わせて武器を入れ替えれば、効率よく戦えるはずです。

 一通り遊んでみると、ただトリガーハッピーするだけのゲームではなく“武器を組み合わせることでさらなる戦術を生み出し、効率よく敵をせん滅していく”という戦略性なども垣間見えました。しかし、必ずしも戦略が求められるわけでもなく、好きな武器カテゴリーを強化して、ひたすらそれで遊ぶこともできる懐の深さもあります。

 ユル~く楽しんでもいいし、効率を追求し、高いミッションランクを追求してもいい。全体的にどう遊んでもいいよ、という空気感をゲーム全体から感じました。気軽に遊べるメカアクションを探している方は、この夏休みにアメリカ合衆国大統領に就任してみてはいかがでしょうか?

最後に、本作のデザイン設定画を一挙公開! 開発当時の貴重な資料をご覧あれ

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METAL WOLF CHAOS XD(メタルウルフカオス エックスディ)

  • メーカー:フロム・ソフトウェア
  • 対応機種:PS4
  • ジャンル:アクション
  • 発売日:2019年8月6日
  • 価格:2,700円+税

METAL WOLF CHAOS XD(メタルウルフカオス エックスディ)

  • メーカー:フロム・ソフトウェア
  • 対応機種:Xbox One
  • ジャンル:アクション
  • 発売日:2019年8月6日
  • 価格:2,700円+税

METAL WOLF CHAOS XD(メタルウルフカオス エックスディ)

  • メーカー:フロム・ソフトウェア
  • 対応機種:PC
  • ジャンル:アクション
  • 発売日:2019年8月6日
  • 価格:2,700円+税

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