『イース フェルガナの誓い』16周年ストーリーまとめ:アドルはドギの故郷・フェルガナ地方へ【ファルコム40周年特集】

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 2021年3月9日に日本ファルコムは創立40周年を迎えました。これを記念して、電撃オンラインでは日本ファルコムに関する企画記事を展開していきます。

 そして、本日6月30日、2005年(平成17年)に発売された『イース フェルガナの誓い』が16周年を迎えたことを記念して、ストーリー振り返り記事をお届けします。

【イース フェルガナの誓い】
・発売日:2005年6月30日
・機種:Windows98/2000/Me/XP
・メディア:CD/DVD
・ジャンル:A・RPG
・価格:¥8,988(5%税込)

『イース フェルガナの誓い』とは?

 2005年6月30日にPCで発売された『イース フェルガナの誓い』は、『イースIII』のリメイク作品として発売されました。グラフィックや視点が大幅に変更され、『イースVI -ナピシュテムの匣-』に近い操作性となっています。

 アドルの前に立ちはだかるボスたちは歴代作品でも屈指の強さを誇りますが、リングアーツを駆使した爽快なアクションは発売から16年が経つ今でも色褪せません。

 また、“翼を持った少年”、“バレスタイン城”や“最強の敵”など、手ごたえのある本作を盛り上げる楽曲の数々も印象に強く残ります。

  • ▲『VI』を踏襲したアクションにダッシュや突進、二段ジャンプ、旋回ジャンプなどが加わった。これにより、より一層スピード感があふれるバトルが楽しめるようになった。

 こちらでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(発行:KADOKAWA)に掲載されていた、ストーリープレイバック部分を再掲載します。

 アドルの相棒であるドギの故郷、フェルガナ地方。その地に渦巻いていた、勇者と魔王の因縁に関わることとなった、アドルの戦いを追っていきます。

『イース フェルガナの誓い』システムチェック

リングアーツ

 焔霊の腕輪、風霊の腕輪、地霊の腕輪を装備することで使用できる特殊な攻撃。使用時はMPに相当するリングパワーを消費する。

ブーストモード

 一定時間、攻撃速度が上昇し、防御力、連続攻撃の攻撃回数が増加する。また、敵の攻撃を受けてもノックバックしなくなる。このモードは、時間経過や敵の討伐によって溜まるブレイブゲージが最大値に達すると任意で発動可能。

『イース フェルガナの誓い』ストーリープレイバック

【オープニングムービー】




 『イース フェルガナの誓い』で追加された美麗なオープニングムービー。『イース』サウンドや銀河万丈のナレーションと相まって、思わず見入ってしまう。アドルがどのようにしてフェルガナ地方を訪れたのかがわかり、ここでの壮大な冒険を予感させる。

01 魔物に襲われる女性の救出

 フェルガナに到着早々、魔物に襲われる女性を救出するアドルとドギ。女性の名前はエレナで、ドギの幼なじみだった。彼女を連れてドギの故郷であるレドモントの町へ向かうと、住民達は長く町を離れていたドギはもちろん、見ず知らずのアドルのことも長年の友人であるかのように迎え入れてくれる。

02 採石場に魔物が多数出現

 ドギはエルダーム山脈に住む武術の師匠に会いに行ってしまう。残されたアドルは町の散策へ。エレナの家で、ドギの幼なじみでもある兄のチェスターが行方不明だと聞かされる。町の入口ではティグレーの採石場に魔物が出現し、町長のエドガーや鉱山長のデューイが取り残されたという話を聞く。

03 デュラーンとの戦い

 ガードナーに町長達の救出を依頼され、採石場へ。採石場では鉱山長のデューイに出会う。奥に剣が効かない敵がいて進めないらしく、役に立つ物があればとアドルに倉庫の鍵をわたす。倉庫に行くと魔道師デュラーンの襲撃を受ける。これを退けて倉庫を見ると、火炎を撃てる焔霊の腕輪が見つかる。

04 エルフェールとの戦い

 採石場の奥でエドガーを発見する。エドガーは、この先に遺跡を見つけたが足に傷を負 って動けないのだという。かわりに遺跡を調べに行くと、女性型の石像エルフェールが動き出し、アドルを襲う。焔霊の腕輪の火炎で撃退すると星月の彫像が入手できた。アドルはそれを携えて、エドガーへ報告に戻る。

05 エレナの兄、チェスターの変貌

 エドガーのところに戻ると、彼と軍服の男が激しく言い争っていた。軍服の男はエレナの兄のチェスターで、彼は自分がフェルガナの領主マクガイアの忠実な騎士であると語ると、アドルにフェルガナの騒動にかかわるなと忠告して去る。それを見送り、アドルはエドガーを町へ送り届けた。

06 魔物の巣窟であるイルバーンズの遺跡

 エドガーの家でチェスターのことを話していると、偶然居合わせたエレナが話を聞いてしまう。エレナはショックを受けるが、兄の無事が確認できたと笑顔を見せた。その後、アドルは教会へ。そこでは司教のニコラスから、魔物が徘徊するイルバーンズの遺跡に向かったピエール神父の保護を依頼される。

07 チェスターとの戦い

 遺跡をしばらく進むと、ピエール神父とチ ェスターを発見。神父はチェスターを追って遺跡に来たようだ。チェスターは、アドルに気づくと採石場で忠告したはずだと剣を向けてくる。戦いとなるが、遺跡に眠る彫像を探しに来たマクガイアが現れ、戦いは中断。アドルと神父は伯爵の兵達に捕らえられる。

08 溶岩地帯からの脱出

 マクガイアに危険視されたアドルは、崖から突き落とされる。溶岩地帯へ落下したアドルは脱出口を探してさまよう。マグマの中を進めるようになる火竜の守りや、宙に浮くほどの回転斬りが繰り出せる風霊の腕輪を駆使して脱出することに。探索途中に巨大な竜のギルンに襲われるが、なんとか撃退する。

09 ギャルバとの戦い

 風霊の腕輪の力を利用した旋回ジャンプで巨大な穴を越え、ダッシュ移動が可能となるブロシアの秘薬を取って、さらに先へ進む。石の橋が掛かった大空洞に出たアドルは、橋を渡る途中で巨大な翼竜ギャルバに強襲される。火炎ブレスや突進で攻撃してくるギャルバを撃退すると、落日の彫像が手に入る。

10 幼なじみとの決別

 大空洞の先はイルバーンズの遺跡につなが っていた。遺跡の広間で待ち構えていたチェスターに彫像をわたせと脅されるが、神父の捜索を手伝いに来たドギと、ドギについて来たエレナがチェスターを止める。エレナは兄にその行動を問いただすが、チェスターはエレナとドギに決別の言葉を放って姿を消す。

11 町の有力者との会議

 町へと戻ったアドル達はエドガー、ニコラス、デューイに遺跡での出来事を話す。彫像が重大な鍵を握ると考える一同。ティグレーの採石場にある廃坑で彫像が描かれた壁画を見たというデューイの言葉を聞き、アドルは廃坑へ向かう。一方、ドギは師匠がその手の情報に詳しいと言い、エルダーム山脈へ戻る。

12 ガルバランと勇者の伝説

 デューイの言葉どおり、廃坑内で彫像が描かれた壁画を見つける。壁画に触れると脳裏に何者かの声が響く。声は古の戦士ジェノスと名乗り、アドルに彫像のありかや、彫像がガルバランを封じるためのものであることを伝えた。さらに、潜在能力を引き出し、二段ジャンプができるようにしてくれる。

13 イスターシバとの戦い

 ジェノスは廃坑に彫像があるという。廃坑の最深部に降りるとイスターシバの姿があり、撃退すると暗黒の彫像を落とす。その後エドガーの家に行くと、イルバーンズの遺跡で捕らえられたピエール神父がいた。ニコラス司教の計らいで解放されていたらしい。アドルは彼も交えて廃坑での出来事を語る。

14 リガティ三姉妹との戦い

 話を聞いたエドガーから、その手の話はドギの師匠が詳しいと言われたアドルは、ドギの師匠ベルハルトが住むエルダーム山脈を登る。途中、魔道師デュラーンが召喚した3羽の妖鳥のリガティ三姉妹に襲われる。三位一体の攻撃に苦戦を強いられるが、なんとか退けてベルハルトの丸太小屋にたどり着く。

15 4体の彫像の意味

 アドルが来訪した理由を説明すると、ベルハルトは、ガルバランとこれを封印した勇者ジェノスの伝承は実話で、ガルバランを封印した神具こそ4体の彫像だと語る。さらに、魔物の発生には彫像が関係しており、マクガイアが彫像を欲するのは魔物を操る道具だと思っているからだと、推測を交えて話す。

16 ドギとの再会

 ベルハルトから、ドギが彫像を保護するために山の奥に向かったと聞き、そのあとを追う。ドギは崖の前で足止めをされており、アドルが旋回ジャンプで崖を越えると、ドギは彫像探しをアドルに一任して地霊の腕輪をくれる。その後、氷の床で滑らなくなる石の靴で氷の細道を抜けると、氷穴にたどり着く。

17 ギルディアスとの戦い

 氷穴で待ち構える巨竜ギルディアスを撃退し、白光の彫像を入手。4つの彫像が揃うと、不意に大地が揺れるほどの波動が発生する。波動はすぐに収まるが、揺れの影響で岩が崩れたらしく、氷穴の入口がふさがれる。しかし、救援に来たドギの壁壊しで入口が開かれたことでなんとか無事に脱出できた。

18 チェスターの真意

 氷穴を出た2人はチェスターに会う。ドギは、チェスターが彫像を執拗に狙う理由を問う。すると、故郷のジェノス島を滅ぼしたマクガイアへの復讐だとチェスターは打ち明けた。ドギはチェスターを説得するが、チェスターは耳を貸さないばかりか、ドギの胸を剣で突き、致命傷を負わせるのだった。

19 レドモントの町に迫る危機

 大切な幼なじみを刺してしまったことであとに退けなくなったチェスターは、アドルから彫像を奪い取って姿を消した。ベルハルトにドギを託して町に戻ったアドルは、バレスタイン城の兵士が住民を襲っている現場に出くわし、兵士を倒す。そしてエレナ達にエルダーム山脈での出来事を報告する。

20 バレスタイン城への侵入

 アドルがエドガーと話し合っていると、シスターのネルがかけ込んできて、エレナがバレスタイン城へ向かってしまったと知らせてくる。アドルはエレナを連れ戻すため、バレスタイン城へと乗り込む。城には多数の罠がしかけられており、さらに彫像の力によるものなのか、城の者達は魔物と化していた。

21 エレナのペンダント

 城の礼拝堂でエレナが持っていた銀のペンダントを拾うが、彼女の姿は見当たらない。オルガンの部品が一部ないことに気づくが、それが意味するものはわからなかった。しかし、城に幽閉されていたニコラス司教から礼拝堂に隠し通路があると教えられ、オルガンの部品がその通路の鍵だと判明する。

22 城の各地でオルガンの部品を入手

 その後、アドルは城の各地を探索。城の一角に幽閉されていたマクガイアの家族から象牙の白鍵を、全身を鎧で包んだ騎士デス=ファルオンや狼のような魔物ツェルフェル=ザム=シュティルガーを撃破して、風鳴りの銀管と星刻の円十字を入手。それらをオルガンにセットすると、地下への扉が開いた。

23 ジルデューロスを倒して奥の間へ

 地下区画へ侵入したアドルは、最奥で鋼鉄獣ジルデューロスと対峙する。これを倒すと奥の間への橋がかかる。奥の間にはエレナや城の門兵アンドレ、町の鉱員見習いボブが閉じ込められていた。エレナに兄を止めてほしいと頼まれたアドルは、兵士のアンドレにエレナとボブをまかせて先へと進む。

24 復讐の鬼と化すチェスター

 時計塔に進入したアドルは、安置された4つの彫像を入手し、空中回廊を経て天守閣へ。そこでは、復讐を果たそうとするチェスターが、マクガイアへと詰め寄っていた。チェスターはアドルに気づくと、マクガイアからアドルへ矛先を変える。激情のまま剣を振るうチェスター。アドルはそれに剣でこたえる。

25 復讐の終わり

 2人の戦いの最中、マクガイアが屋上へ逃走。それを見たチェスターは戦いを中断して屋上へかけて行った。チェスターは屋上で再度マクガイアに詰め寄るが、今度はエレナに止められる。エレナが必死に説得すると、ついにチェスターの心が揺らぐ。そのとき突然地響きが起こり、ニコラス司教が出現する。

26 ニコラス司教の正体

 ニコラス司教はガルバランの復活のため、マクガイアとチェスターを利用したと、おもむろに手の内を明かす。チェスターとアドルはニコラスに戦いを挑むが、正体を現したニコラスの前になす術もなくやられてしまう。ガルバラン復活にはジェノスの末裔が必要らしく、ニコラスはエレナを連れ去っていく。

27 ジェノス島への侵入

 町に戻ったアドルは、城での出来事とジェノス島へ向かう旨を住民に話した。深い傷を負ったチェスターから、ジェノスが扱っていたというブレイブソードを託されたアドルは、傷をおしてかけつけたドギとジェノス島へ。デュラーンやニコラスをブレイブソードで打ち砕き、ガルバランが待つ中枢に進む。

28 ガルバランとの死闘

 エレナからジェノスの因子を吸収したガルバランが、ついに復活した。かけつけたチェスターによりエレナは救出されたが、戦闘は避けられない。2回にわたって攻撃パターンを変化させるガルバランであったが、アドルはパターンに合わせた攻撃により、なんとか勝利を手にするのであった。

ENDING

 倒したかに見えたガルバランだったが、なんとすぐに体が再生を始める。それを見たチェスターは、ブレイブソードと4つの彫像をアドルから受け取ると2人を脱出させた。それを見届けたチェスターは、その後、島の自爆装置を起動させて、ガルバランとともに島ごと消滅するのだった……。

 兄を失い悲しみに暮れるエレナを心配しつつも、アドルは次の冒険へと旅立つ決意をする。ドギは町の復興を手伝うために町に残るのだそうだ。船を止めた桟橋まで行くと、ふと後ろから誰かの声が聞こえてくる。振り返るとそこにはエレナの姿が。エレナはアドルに感謝を述べると、彼を見送るのだった。

TOPICS

PSP版は新システムやフルボイス演出を採用

 2010年4月に発売されたPSP版は、PC版からさらなる改良がなされている。

 まず、システム面ではブーストモードの強化版にあたるダブルブーストや、ボスの撃破タイムを突きつめるタイムアタックモード、2周目以降へのクリアデータの引き継ぎ機能が追加された。

 演出面ではイベントがフルボイスになり、戦闘時にカットイン演出が導入されたほか、設定イラストが閲覧できるミュージアムが追加されている。ほかにもゲームオプションを細かく変更できるなど、より楽しく、より快適に遊べる工夫がふんだんに盛り込まれている。

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