かわいい…だけじゃない! 新作RPG『フィギュアストーリー』は配置と放置で気軽に楽しめる!!【レビュー】
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- ophion
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6月24日に配信されたiOS/Android用アプリ『フィギュアストーリー』のレビューを掲載。この記事では、バトルを中心としたシステムの紹介や感想をお届けします。
●『フィギュアストーリー』先行プレイ動画
フィギュアを配置するだけの簡単バトル
本作のメインシナリオは、いくつかのバトルをクリアするごとにストーリーパートが入る構造です。
バトルは最低限フィギュアを配置するだけで楽しめるわかりやすいルール。配置したフィギュアは、自動で移動や攻撃を行います。
唯一、時間経過でたまるENというゲージを消費して繰り出す“奥義”はプレイヤーがタップして繰り出すタイミングを決められますが、こちらもENがたまりしだい自動で繰り出すように設定可能。
よほどギリギリのバトルでない限り、手動で奥義を撃たなくてもなんとかなりますし、ギリギリのバトルでは“味方全体を回復する”というような奥義はいち早く撃ちたいものなので、多くのプレイヤーは基本的に自動で奥義を撃つように遊ぶだろうという印象です。
ただ、当たり前ですが配置するだけでバトルができると言っても、好きなフィギュアを好きなように配置すればどんなバトルにも勝てるというわけではありません。
個々のフィギュアには、大まかな役割を示す“ジョブ”が割り振られています。
【フィギュアのジョブとその特徴】
・重装:移動しながら戦う、耐久力に優れたフィギュア。自分や味方のダメージ軽減手段を持つ
・前衛:移動しながら戦う、攻撃と防御のバランスが取れたフィギュア。
・火力:その場から動かずに戦う、遠距離からの攻撃能力に優れるフィギュア。
・術師:その場から動かずに戦うフィギュア。遠距離からの攻撃に加えて、味方の強化や敵の弱体もこなす。
・支援:その場から動かずに戦う、回復やサポートに特化したフィギュア
一般的なRPGで例えると、順にナイト、戦士、弓使い、魔法使い、僧侶といったところ。重装が敵の攻撃を受け止めつつ、前衛や火力が敵の撃破を行い、そこに術師と支援がサポートをするというのがバトルのスタンダードな流れになります。
もちろん、上記のとおりに配置しなければいけないということはなく、前衛3体火力2体でやられる前にやる、重装2体で守りを固めながらじっくり戦えるようにするなど、いくらでも選択肢はあります。
そこに加えて、重要なのが個々のフィギュアの能力。個々のフィギュアは例え同じジョブであっても、攻撃範囲などのさまざまな点が異なります。
同じ列の敵フィギュアに同時に攻撃を行うフィギュアなら複数の敵が並んでいるところに配置したいでしょう。バトル開始時に隣接するマスの味方を強化するフィギュアなら、中央の列に配置したほうがより多くのフィギュアを強化できます。
一方で、敵のフィギュアにもそれぞれ異なる特徴があります。
上記のとおり、隣接する味方を強化するフィギュアは中央の列に配置するのが明らかに有効。ただ、そういった能力を持っているのは主に耐久力に難のある支援なので、中央の列の敵が同じ列にいる相手すべてに攻撃する奥義を持っているなら簡単に倒されてしまいます。
そういった敵味方のフィギュアの特徴を考えながら、適した配置を考えるのが本作のバトルの特徴。ちょっとした配置の違いでバトルの勝敗が変化することもあるので、配置するだけで遊べるとは言っても決して淡泊なバトルにはなっていません。
強くなるには放置も重要
また、バトルに勝利するにはフィギュアの育成も重要。フィギュアの育成には大きく分けて、レベルアップ、手帖レベルアップ、突破の3種類があり、いずれもなんらかのアイテムもしくはフィギュアを使います。
経験値に相当するアイテムを消費すると、フィギュアのステータスが上昇するレベルアップが可能。レベルアップとは別のアイテムを消費して手帖レベルを上げると、フィギュアが新たな攻撃手段や特定条件で発動するパッシブスキルなどを習得できます。
純粋にステータスが上がるレベルアップが縦の成長で、行動のバリエーションなどが増える手帖レベルアップが横の成長というイメージですね。
最後の突破は、突破させたいフィギュアと同じフィギュアを消費して能力を高めるもの。フィギュアは主にガチャで入手するものなので“出るまで引く”という極端な遊び方をしない限りどうしても運が絡みます。
とはいえ、突破をしなければまともにバトルが出来ないというわけではないので長期に渡ってプレイしていくうちに、しだいに突破できるフィギュアが出てくるというのがスタンダードな流れになるでしょう。
と、いくつかの育成要素がありますが、キャラクターを育てるのにいわゆる周回は不要。そもそもほとんどのクエストは一度クリアするまでしか遊べないため、周回自体が行えません。
そんな本作で、育成に必要なアイテムを手に入れる主な手段は、ずばり放置。プレイしているかしていないかを問わず、フィギュアたちは自動でアイテムや資金を集めてストックしてくれます。これを定期的に受け取れば自然とレベルアップが行えるといった具合。
最大24時間分までストックしてくれるので、こまめにアイテムを受け取るために本作を起動しなければいけないということはありません。
そして、手帖レベルを上げるためのアイテムは、受け取らなくても自動で増加するいわばスタミナのようなアイテムを消費して入手可能。こちらも、やはり放置が重要です。
ただ、フィギュアがアイテムを集める速度はメインシナリオの進行具合に依存。物語が進んでいるほど、多くのアイテムが手に入ります。また、そこそこスムーズに進んだため実感できなかったのですが、TIPSによるとメインクエストは時間が経つと難易度が低下するとのこと。
勝てるところまでクエストを進めて、勝てなかったら配置を工夫。それでも勝てなければ放置してアイテムがたまるのを待つ。そんなプレイスタイルが本作のスタンダードな遊び方になりそうです。
育成は気軽に進めてOK
育成素材の主な入手方法が時間経過となると、「弱いフィギュアを育てると損をする?」という疑問が出てきますよね。ですが、その点は問題ありません。
まず、フィギュアの育成はいつでもリセットが可能。少量のダイヤ(ガチャなどに使う石)を消費しますが、育成に使った素材はすべて返却されます。
また、本作には自宅にフィギュアを飾る要素があり、自宅に飾ったフィギュアは所持しているフィギュアのなかで5番目にレベルが高いフィギュアと同じレベルに一時的に補正されます。つまり、5体のフィギュアのレベルを平均的に上げておけば、所持しているフィギュアはすべて同じレベルでバトルに出すことができるわけです。
これらの点から、育成するフィギュアを変えたり、新しいフィギュアを試しに使ったりといったことは手軽に行えます。
ただ、補正によってレベルが上がっているフィギュアに、さらにアイテムを使ってより高レベルにするということはできないため好きなフィギュアを育てるという楽しみは失われていないでしょう。ちょっとしたレベルの差でボスに勝てたというような体験に結び付くのは、大体のケースで補正ではなく自ら選んで育てたフィギュアですね。
配置するだけでバトルができ、放置によるアイテム集めやレベルの補正があることを考えると、本作は延々と張り付き続けるようなタイトルではなく、気になったときに1日数回起動すれば十分に楽しめるゲームという印象です。
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