これが本当にスマートグラス? 普通の眼鏡と変わらない『Vue Lite』ができることとは
- 文
- 澤田真一
- 公開日時
クラウドファンディング“Kibidango”で、先日目標を達成したスマートグラス『Vue Lite』。
これは通話や音楽視聴に特化した製品で、スマホとペアリングしたハンズフリー通話も可能。テンプル部分に内蔵のタッチパネルで操作する仕組みです。より効率的なテレワークに対応した製品ということで、“Kibidango”で多くの出資を集めていました。
筆者はこの『Vue Lite』の試供品を入手したので、使ってみたいと思います。
本当にこれ、スマートグラス?
『Vue Lite』は、見た目は普通の眼鏡です。そして約24gの重量も、まったく負担を感じさせないくらいの軽さ。「これはスマートグラスだよ」と言わなければ、『Vue Lite』が何なのか察することもできないくらいの“普通の眼鏡”です。
しかし、その中身は最先端の結晶。Bluetoothでスマホ・PCと接続し、ハンズフリーの音声通話やWeb会議にも対応します。特にWeb会議では、ヘッドホンやイヤホンといった音響機器は必要不可欠。『Vue Lite』はマイクも内蔵されているため、それ以外の周辺機器を用意する必要はありません。
そして何より、『Vue Lite』はファッショナブルなデザインのガジェットです。スマートグラスと呼ばれるものの中には、フレームやテンプルが妙にゴツくて「いかにもガジェット」という代物もありますが、『Vue Lite』は普段使いの眼鏡としても大いに活用できます。手に取った際の感触やかけ具合など、「本当にこれスマートグラス?」と疑問に思ってしまうほど普通の眼鏡に仕上がっています。
『ルパン三世』の名曲でテスト
もちろん、この『Vue Lite』で音楽を聴くこともできます。さて、今回の記事ではどの曲をチョイスしてみましょうか。
しばらく悩んだ末、筆者が選んだのはサンドラ・ホーンの『ラヴ・スコール』。アニメ『ルパン三世』のエンディングテーマとして有名です。
『ラヴ・スコール』が流れるエンディングのアニメーションは、まさに“見事”の一言でした。日没後の冬の海岸を歩く峰不二子の姿、そして彼女の表情が何とも言えない哀愁を漂わせています。それは日中の、ルパンと行動を共にしている時の不二子とはまったく異なる女性です。次元や五右衛門からは嫌われている“悪女”の、決して飾らない等身大の姿がそこにありました。
あのエンディングで、不二子のイメージが変わったと感じた人も少なくないはず。そして想い人への愛を語りかける『ラヴ・スコール』の歌詞は、我々の胸に一時の安らぎをもたらしてくれます。
サンドラ・ホーンの甘い歌声を、『Vue Lite』のスピーカーは余すことなく再現してくれました。音響機器としても、申し分ない性能を持っています。
専用アプリは不要
『Vue Lite』の評価ポイントをもうひとつ挙げるとするなら、専用アプリがないという部分。Bluetooth接続機器の中には専用アプリを介してスマホにつなげる仕組みのものもありますが、それは正直面倒な作業でもあります。一方、『Vue Lite』はそうした手間を経ることなくスマホに接続することが可能。このあたりの使い勝手も、ここに記載しておく必要があるでしょう。
『Vue Lite』は“Kibidango”で総額730万円以上の出資金を集め、今は公式オンラインストア“Kibidango Store”での予約注文を開始しています。価格は27,000円より。
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