これぞ集大成。『ブラスターマスター ゼロ 3』を遊んだら…アクションもシステム超進化!【電撃インディー#30】
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は7月29日に発売される『ブラスターマスター ゼロ 3』の感想や見どころをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
『ブラスターマスター ゼロ』シリーズの基本的なゲームの流れ
『ブラスターマスター ゼロ』シリーズは、2017年にリリースされた1作目『ブラスターマスター ゼロ』、2019年にリリースされた『ブラスターマスター ゼロ 2』、その続編にて最終章となる本作という構成。
シリーズを重ねるごとにシステムやアクションが進化。さらに3部作のクライマックスを迎えることで、ストーリーがどう展開していくのか、気になっている人もいると思うので、その魅力を存分に紹介していきます。
なお、物語の説明には前作のクライマックスやシリーズのネタバレが多少含まれているので、ご注意ください。
『ブラスターマスター ゼロ』シリーズは、万能戦闘車両を操作してエリアを探索する“サイドビューマップ”と、主人公を操作してダンジョンを探索する“トップビューマップ”が存在。その2つを行き来してゲームを進めていく混成型探索アクションゲームになっています。
サイドビューマップでは、襲いかかってくるミュータントやボスミュータントと戦いながらエリア内のどこかにあるダンジョンの入口を探索することが目的になります。
ダンジョンへ入るとトップビューマップに移行。ダンジョン内でもさまざまなミュータントやボスミュータントが現れるので、撃破して強化アイテムや先へ進むために必要なキーを入手し、次のマップへと物語を進めていくという流れになります。
物語は前作の続きからスタート!
前作『ブラスターマスター ゼロ 2』のトゥルーエンドでは、目的地である“惑星ソフィア”に辿り着くところで物語が終わりました。
本作のストーリーは前作の直後から始まります。
宇宙の旅の果てに“惑星ソフィア”に辿り着いたジェイソンたちですが、ソフィアフォース(惑星ソフィア軍)から攻撃を受けてしまい、前作で活躍した超惑星間万能戦闘車両“G-ソフィアSV”は行動不能に……。
ジェイソン、イヴ、フレッドは捕らえられて、離ればなれになってしまいます。
攻撃された理由も、捕らわれた理由も分からずソフィアフォース基地に収監されたジェイソンですが、基地内で起こった混乱の隙をついて“G-ソフィアSV”とともに脱走を試みるところからゲームが始まります。
導入部分のストーリーは、タイトル画面で流れるOPムービーで確認できるのですが、それを見ずにゲームを始めると、ジェイソンが単独で脱走するところから始まってしまうので、見ておきましょう!
空間が逆転する!? 新システム“VRVシステム”
本作における、最大の新システムが“VRVシステム(Vision Reversal Visor System)”。
惑星ソフィアに“次元のひずみ”が発生している場所が多々あります。そこで新システム“VRVシステム”を起動させると、空間が逆転して、超次元空間に侵入することができます。
しかも超次元空間への侵入は、“G-ソフィアSV”に乗っていない状態、ジェイソンのみでも侵入可能。つまりは、そう! ジェイソンはついに次元を超えていきます。
ちなみに、“VRVシステム”起動とアクセルチェンジャーのアニメーションはめちゃくちゃカッコいいので必見です!
この“VRVシステム”ですが、分かりやすく説明すると、今いる場所の裏面に行けるようなギミックになっています。
行き止まりで通れない場所でも、“VRVシステム”で超次元空間に行くと通れたり、そこでしか取れないアイテムがあったりと、ステージ構成に幅が生まれるシステムになっています。
時空のひずみは、トップビューマップにもサイドビューマップにも発生します。
そしてこの超次元空間への行き来はボスミュータントも使用してくるのがおもしろいところ!
今までのシリーズであれば、トップビューマップでジェイソンがボスミュータントを倒して終わりでした。しかし、本作ではトップビューマップで倒したボスミュータントが超次元空間へと逃げ込み、それを追いかけて今度は“G-ソフィアSV”とともにサイドビューマップで戦うという展開が待っています。
同じボスミュータントと連戦することになるのですが、トップビューマップとサイドビューマップで戦うのでグラフィック面での差分が見られたり、“G-ソフィアSV”と一緒に戦うことで戦略面の違いを楽しめたりできます。
あとボスミュータントは、超次元空間に逃げ込むぐらいに追い込まれているため、サイドビューマップでのバトル時に、少し弱くなっているという細かい設定が設けられているところもよかったです。
進化したG-ソフィア!
前作のG-ソフィアは、主砲とSPを消費して撃てるサブウェポンというシステムでした。
本作に登場するG-ソフィアSVは“ダブルSPシステム”というシステムになっており、主砲用の“メインSP”、サブウェポン用の“サブSP”に分割されています。
分割されたことにより、より強力な主砲を撃てるようになったり、前作になかったサブウェポンが多々追加されていたりと、シリーズ通してプレイしている人だと、いろいろと強化されていることを感じられると思います。
“ホーミングレーザー”
サブSPを消費して撃てる“ホーミングレーザー”。まとめて複数の敵をロックオンしてくれる砲撃となっているので、複数のミュータントを排除できるのが特徴。
“G-クラッシャーショット+”
主砲となる“G-クラッシャーショット+”。威力が強化され、より頼もしいものに。また、これらの他にも、驚きの性能を持ったとんでもないメインウェポンも……?
前作をやっている際に、プレイヤーを悩ませたのは“システムダウン”。SPを完全に使い切ったあとに発生し、この状態でダメージを受けると、大ダメージになる厳しいシステムでした。
しかし、本作はダブルSPシステムによって、メインかサブどちらかのSPが残っていればリカバリー可能になっています。
サブウェポンを使いすぎないように気をつける必要があった前作と比べて、本作はサブウェポンをガンガン使えるので、戦闘や行動時の自由度が増しています。
とにかくプレイしやすくなったジェイソン!
前作のジェイソンは、ガンレベルによってウェポンの特性が変わるシステムになっていました。
本作ではそのシステムが一新され、5つのウェポンを最初から選ぶことが可能に! 各ウェポンのガンレベルを上げることで強化されていくという、ガンレベルシステムになっているのです。
また、前作では一部のウェポンは連射し続けると徐々に威力が下がってしまうシステムでしたが、今作ではダメージによるガンレベルの低下以外で威力が下がる事がないので、ガンレベルを高く保っている限り、高威力のウェポンをガンガン使っていける痛快な戦い方が可能に!
ガンレベルで強化される内容はウェポンによって異なります。ちなみにLV8まで強化すると、どのウェポンもかなり強くなります!
前作における“ブラストカウンター”は強いけど発動させるのが難しい……という技でした。
本作は“マルチカウンターシステム”となり、敵が弾を出した際に発動できる遠距離カウンターの“リフレックスストライカー”と、接触ダメージを受けた直後に発動ができる接近カウンターの“ラッシングアタッカー”が自動的に切り替わるのです。
プレイヤーの状況に応じて自動で切り替わって発動するようになったので、タイミングなどそこまで気にせずに、爽快感のある戦闘が楽しめるようになっています。
強化されたジェイソンの要素の中でも筆者が一番うれしかった強化は“ホバー”機能!
サイドビューマップ時にジェイソンを操作することが多々あるのですが、ちょっとした高さから落ちると即死します。ハシゴからハシゴに飛び移ろうとして失敗して即死……そんな場面がたびたび起きていたのですが、ホバー機能のおかけでそれがなくなり、ストレスフリーなプレイが可能になりました!
上記画面の高さから落下しても死ななくなったは、かなり便利です!
3部作がついに完結!
前作『ブラスターマスター ゼロ 2』は、トゥルーエンドで目的地である“惑星ソフィア”に辿り着き、ハッピーエンドで終わったものの、伏線が未消化であったり、謎を含んだ終わり方になっていたりしました。そのため、続編のリリースを待ち望むシリーズファンは多かったと思われます。
序盤こそ、行方不明になってしまったイヴを見つけ出すことを目的として、前作以降の物語が中心に描かれていきます。が、最終的には『ブラスターマスター ゼロ』シリーズすべての登場人物や展開に話が広がっていきます。
序盤から1作目に登場した“ソフィア-III”の開発者であった“ケイン”と敵対したり、道中で2作目に登場した“とあるキャラ”のストーリーが深堀りされたりと、プレイすればするほど、過去作から本作に繋がっていく要素を感じられるストーリー展開になっています。
シリーズの原点である“惑星ソフィア”を舞台に描かれる本作。1作目は地底から始まり、2作目では宇宙を駆け巡り、3作目ではついに次元を超越していく主人公ジェイソン。
ことの顛末だけでなく、ジェイソンとイヴはどうなっていくのかという、キャラクターの動向も注目ポイント!
もちろん本作にも、シリーズでおなじみの驚きと感動の展開が待っています。ぜひその目でチェックしてください!
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