死にゲー×メトロイドヴァニアをいいとこどりした『エンダーリリーズ』が良ゲーすぎた!【電撃インディー#35】

Ak
公開日時

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。PS5/PS4/Nintendo Swich/Xbox Series X/S/PC(Steam)用アクションRPG『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

※本レビューはSwitch版をプレイしたものです。
※PS5/PS4版は近日に発売予定となっています。

滅びを思わせる世界は美しくもどこか寂しい

 本作は、“死の雨”によって滅びた王国“果ての国”を舞台にしたダークファンタジー。

 ある教会の奥深くで目覚めた記憶喪失の少女“リリィ”は、そこで出会った不死身の騎士とともに世界へと旅立ちます。

 道中で出会う不死者たちを浄化することで、リリィは彼らの力を得ることができます。彼らの中には、リリィの失った記憶に関係がある人物も……?

 ボスを倒すときなどに、断片的にその過去が語られることがありますが、基本的には多くは語られません。そのため、世界観や登場人物の関係性に想像力をくすぐられます。

 滅びを迎えた幻想的な世界を旅しながら、失った過去の記憶を探す旅路は、先が気になる展開も多く、惹き込まれます。

 登場人物も魅力的。とくに不死身の騎士は、ぶっきらぼうながらも優しさを感じさせる人間性がカッコいいです。

“メトロイドヴァニア”ד死にゲー”が生む適度な緊張感

 本作は“メトロイドヴァニア”を踏襲した2Dアクションで、細かいマップがつなぎ合わさった世界を旅していきます。

 いわゆる“死にゲー”と呼ばれる要素も盛り込まれており、チェックポイントを足掛かりに、トライ&エラーを繰り返しながら探索範囲を広げていく作りになっています。

 一般的な“死にゲー”と比較しても死亡のデメリットが少なく、ローディングも非常に軽快なので、再挑戦にストレスがたまらないのはうれしいポイント。

 レストポイント(チェックポイント)では、スキルや回復の使用回数回復や、スキルの着脱やレベルアップが行えます。いったん休むと、敵が復活するのもセオリー通り。

 試行錯誤しながら先に進み、新たなチェックポイントへと到達したときの達成感は、実に“死にゲー”らしいです。

 レストポイントにいつでも戻れたり、自由にレストポイント間をファストトラベルもできたりと、親切設計です。

 敵は手強く、一撃が強力なので油断するとすぐにやられてしまいます。とはいえ難易度はそこまで高くなく、ちょうどいい印象です。

 なにより、敵の攻撃に理不尽さを感じない点が素晴らしい! うまく攻撃を見極め、攻略法を試行錯誤することで困難を乗り越えられるバランスとなっています。

スキルを使い分ける戦闘は最適解を探すのが楽しい!

 主人公のリリィは、神秘的な能力を持っていますが、基本的には無力な少女。できることはジャンプや回避行動のみです。

 敵への攻撃は、自身に憑いた魂をスキルで呼び出すことで可能です。スキルには使用回数制限がありますが、それほどシビアではない印象。

 初期スキルである斬撃を行うスキルは使用回数が無制限で、いわゆる通常攻撃のように使えます。各種スキルも、感覚的には自分で攻撃しているのと変わらず、直感的に動かすことが可能です。

 あらゆる面で操作感が良好で、回避やジャンプなども思い通りの動きができるので、とにかく動かしていて気持ちいい!

 スキルは6種類までセット可能。スキルの種類は多種多用で、自分なりのスキルの組み合わせを考える楽しさも十分!

 複数のスキルを同時に使うこともできるので、広範囲を攻撃できるスキルを置いてザコを倒しつつ、手強い敵は直接近距離スキルで攻撃していくなど、工夫しだいで戦闘の立ち回りに差が出るのがいい感じですね。

 “メトロイドヴァニア”と“死にゲー”のいいとこどりをしたような、探索の楽しさや達成感にあふれた本作。

 アクションもハイレベルにまとまっており、ボリュームも十分。やり応えのある2Dアクションゲームを遊びたい人や、ダークファンタジーが好きな人にオススメできる作品です。

 PS5/PS4版の配信日は7月6日から2~3週間延期されることが発表されました。後日配信日が発表されるとのことなので、PS5/PS4版のプレイを考えている人は、正式配信まで少し待ちましょう!


©BINARY HAZE INTERACTIVE Inc.

関連する記事一覧はこちら