アニメとの相性抜群! 自宅が映画館になるポータブルプロジェクター“XGIMI Halo”を試してみた

電撃オンライン
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 大画面でアニメやゲームを楽しみたい! 多くの人が一度は思ったことがあるかと思います。とはいえ、価格や自宅スペースの問題で「今はやめておこう」と断念する結果に……。そんな人たちへの提案として、本記事ではポータブルプロジェクター“XGIMI Halo”のレビュー記事をお届けしていきます。

 「プロジェクターって高くないの?」「映像が白らっちゃけてクッキリ見えなさそう」「投影する広々とした壁なんてない」とか考えてしまいがちなプロジェクター。今回、同じように思っていたプロジェクター初心者が、本機を使ってみての映像体験記になります。

ポータブルプロジェクター“XGIMI Halo”とは?

 最大800ANSIルーメンの明るさを持つ、ポータブルプロジェクター“XGIMI Halo(ジミー ハロ)”。自宅を30~300+インチ以上の大画面シアターに変えることができます。フルHD(1080p)の高画質、最大4K Ultra HDのビデオ形式もサポート。3Dメガネを使用して3D映像を楽しむことも可能です。

 Harman Kardonスピーカーを搭載、大容量バッテリー内臓により、持ち運んで利用することも! 一度の充電で、2~4時間ほど映画を視聴したり、音楽を8時間再生可能。Bluetoothはもちろん、HDMIやUSB端子も備えており、さまざまな機器を接続して利用することができます。

 またAndroid TV 9.0を搭載しており、Wi-Fiに接続することで、単体でYouTubeやAmazon Prime Videoなどを楽しむことができるほか、さまざまなアプリをダウンロード可能。スペックや機能の詳細はこちらの公式サイトから確認してみてください。

“XGIMI Halo”を設置しての初めてのプロジェクター体験

 まずは“XGIMI Halo”本体を設置していきます。プロジェクターだから、やっぱり暗い場所のほうがいいよねってことで、寝室を主な利用場所に! 今回は期限付きの使用ということで、無理なく現状で設置できる場所に置いての運用にしたいと思います。ある意味、こうして後付け設置がしやすいのも、ポータブルプロジェクターのいいところ。日本の住宅環境に適していますね。

 投影先の壁は上のほうに白壁スペースがある面として、プロジェクター自体の設置場所は……と考えたのち、壁に対して少し斜めの場所に配置。あまりよい形ではないものの、まずはポータブルプロジェクターがどれほどのものか試してみたいと思います。

 画面右上が少し天井にかかっていたり、画面右左が扉にかかっていながらも、投影された映像は鮮明かつ大迫力!! “設置のゆるさ”が気にならないほどの臨場感、そして感動がわきあがってきます! これはすごい!!

 テキトーに置いて映像が斜め(ひし形)になっていてもしっかりとした絵を見せてくれますし、本体を動かすたびにオートでピントをあわせてくれる親切設計。とくになんの設定をせずとも、キレイな映像を映し出してくれます。

 白壁、木目の扉にまたがっての投影ですが、そうした細かいことが気にならないほど、迫力の映像を楽しむことができます。もちろん、そうした部分をきっちり設定してあげれば、より没入感をもって映像を楽しめるはずです。

 ふと「この映像の感じ、どこかで見たことが……」と思い考えたところ、これは映画館の映像!! 先日『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を見てきたばかりなので、まさにそのときの感じです。大画面の液晶テレビの迫力もかなりのものですが、映像を映し出すという技法的にも、プロジェクターのほうが映画館に近い雰囲気を味わうことができます。

 100インチ近くの大画面を体験する驚きこそあるだろうなとは思っていましたが、ここまでの感動体験が待っていたとは! とにかくファーストインプレッションは“感動”のひと言!! 大満足の映像体験でした。

いろいろな映像を体験! さらにはゲーム利用も

 初日の感動体験ののち、一週間ほど“XGIMI Halo”を使ってみました。Android TV 9.0を搭載しているので、映像コンテンツを楽しむだけなら本機内の機能だけでも十分ですが、ブルーレイディスクやゲームも試してみたかったので、HDMI経由でPS4と接続! YouTubeのほかNetflixやAmazon Prime Videoで映画コンテンツをチェックしてみました。

 “シン・ゴジラ”“スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム”“全裸監督”、そして劇場で購入したブルーレイ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などを視聴! このほかYouTubeでも、いろいろと見てみましたが、アニメとプロジェクターとの相性が非常によかった印象です。もちろん実写物やアクション物も十二分に迫力や臨場感を味わえましたが、個人的にはアニメとの親和性がバツグン! 劇場はもちろん、自宅で見る映画館気分の『ハサウェイ』も最高でした。

 HDMI接続でSwitchやPS4/PS5のゲームも楽しむことができます。ありきたりな感想ですが、映画館でゲームをプレイしているような感覚を味わえます。とはいえ、映画などと違い、ボタン入力に対しての“応答遅延”の問題が発生! これは“XGIMI Halo”に限らず、プロジェクター全般におけるところではありますが、数フレームの反応の遅れが生死を分けるシビアなゲーム性でなければ、プレイは十分に可能です。

 “XGIMI Halo”はHDR10にも対応しているので、映像面でPS4やPS5との相性はよいのですが、ゲームとの相性はタイトルbyタイトル。真剣な勝ち負けを求めるゲームではなく、世界観を堪能するようなゲームを楽しむのに向いているといった印象です。

 遅延がどこまで許容できるかはプレイヤー次第なところもありますが、普通に楽しむぶんにはプロジェクターでゲームをプレイするのもありだと思います。『バイオハザード ヴィレッジ』の恐怖や臨場感、『FFVIIリメイク インターグレード』のストーリーや世界観は十分に味わえました。普段スマホの画面やリビングのテレビで遊んでいるのとはまた違った、驚きや感動を味わうことができますよ。

結局、ポータブルプロジェクター“XGIMI Halo”はアリかナシか

 実際に購入するとなると、気になるのは価格とスペック。価格はAmazonや楽天で約10万円! それなりに高額です。プロジェクターは安価でポータブルなものが3万円台や5万円台から、本格派なものだと20万や40万と、液晶モニター同様、幅広いバリエーションあります。低価格だと解像度やできることに制限があり、高価格帯はスペックには問題ないもののやはり価格がネック。

 解像度を含めて映像に満足でき、さまざまな機器との接続にも対応、持ち運べる利便性など、いろいろな面を考慮すると、“XGIMI Halo”の10万円はかなりおすすめできるところ。ちょっと頑張れば手に届くラインだと思うので、本記事でプロジェクターに興味がわいた人は、購入候補のラインナップに加えておいてもらえるとうれしいです。

 実際に一週間ほど運用させてもらいましたが、“すぐにでも買いたくなった”というのが本音! 週末の夜に映画館気分を味わうのにはうってつけです。ワンルーム暮らしでも十分にシアター気分を満喫できるでしょう。外出がしづらい今こそ、価値が上がった製品なのではないでしょうか。

 ぜひ一度は試してみてほしいポータブルプロジェクター“XGIMI Halo”。映画館で映画を見るのと同じように、味わってみないと実感するのが難しくはありますが、おそらく初めてプロジェクターを試すといった人は驚くこと間違えなしです。

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